ファーストラヴのレビュー・感想・評価
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ファーストラヴの意味
物語はアナウンサー志望の女子大生が父親を殺害したところから始まる。
そして女子大生は動機が自分でも分からないから見つけてくれ。と言う。
臨床心理士の主人公のゆきはその女子大生を取材し本を出版しようとしていた。
そしてゆきの旦那の弟の迦葉は女子大生の弁護人だった。迦葉とゆきは女子大生から話を聞き、真実を探っていく…
前情報なしでみたが、ラブストーリーだと思ってたら全然ちがう。
ごりごりのミステリー。
でもなんでファーストラヴというタイトルなのかは最後までみるとなるほど、とは思う。
ずっと暗くて重いストーリー。
出てくる人物がみんななにかしら心に抱えている。
ゆきも女子大生も小さいころ、父親から性の対象として見られていたトラウマがあった。
この辺の描写がとても気持ち悪くてしんどい。
迦葉もネグレクト的なこと受けてきて若干ゆがんでいるがその描写がすくなかったため、なぜゆきに依存していたのがあまり、わからなかった。
この映画で唯一影のないゆきの旦那の我聞さん。ゆきが隠していたトラウマのことや、実は弟とも付き合っていたことなどを伝えたときの、全てを包み込む優しさのシーンはこの映画で唯一心が軽くなった瞬間でした。
芳根京子という鬼才
女優としては毒気の少ない北川景子を主役に据えながらも、一癖ある中村倫也を相手役に据えた映画。
でも何と言っても芳根京子の存在感でしょう。芳根京子って可愛らしい女の子だけれど、演技力の鬼、まさに鬼才ですね。狂気的な役が本当に良く似合う。
振り返ってみるとストーリーは薄い内容なのだが、何とも印象の強い作品だった。カメラワークなのか色彩なのか、儚く印象的な映像と、俳優陣の熱演の印象的な作品でした。
女性の生きづらさ
「なんとなく感じてきた女性の生きづらさ」を、これほどまでよく表されている映画を私は知らないです。
原作本も読みましたが、作品の主題を余すところなく映像に落とし込んでいたと感じました。
我が息子たちに、夫に、全世界の男性に、もちろん女性にも、皆さんに観ていただきたいと思いました。
This is the nicest movie I've ever seen! I don't know of any other work that so well expresses the "difficulty women have in living that I have somehow felt.
何これ!スゲーいいじゃん
北川景子主演という事で、期待しないで観たらビックリ‼️スゲー良かった。レビューが微妙なので、時間調整のつもりだったのだが。
人の涙って、そう出てくるんだってわかる芳根京子ちゃん。一粒が大きくて湧いてきてた。おそらく一発撮りであろう病院のベットでの北川景子のぼろぼろシーン、鼻水出てたし。出演していた俳優も良かった〜。
ただ難点はベットシーンと検察官役かなぁ。いまいち!
唯一の救いは窪塚様でした
北川景子、中村倫也はもちろんだけど娘役の狂気的な演技は圧巻でした。
内容は不憫でならないし、出てくる人みんなが辛い過去を背負って生きているのは、悲しくなる。しかし唯一の救いが窪塚様演じる旦那様が素敵でならない。
後を引く大人の映画
原作を読み、映画化は相当難しそうだなと。30代の息子夫婦と一緒に観たが、観劇後三人口々に、良かった〜!希望が感じられるラストが特に!女優二人の熱演、男優二人の抑えた演技が秀逸!と。その後も、ファーストラブの意味は?女性は皆、異性からの品定めするような視線に耐えて来たのかも、etcと想いが広がった。
本当の愛とは。当事者にしか分からない、秘められた苦しみ。
【賛否両論チェック】
賛:2人のヒロインを通して明らかになる、当事者にしか分からない苦しみや哀しみ、そして心の痛みに、思わず観ていて胸が締めつけられる。演者さん達の熱演が光る作品。
否:ミステリーのような謎解きはないので、それらを期待していると拍子抜けしてしまう。ラブシーンもあり。
本作で軸となるのは、北川景子さん演じる真壁由紀と、芳根京子さん演じる聖山環菜の、2人の女性のストーリーです。それぞれが若き日に経験した愛憎や、そんな彼女達を取り巻いていた、時に理不尽・不条理ともいうべき人間模様、そして逃れられなかった過去の運命が、次第に明らかになっていく様には、観ている側も胸が締めつけられるようです。お2人のまさに迫真の演技に、思わず圧倒されてしまいます。
逆に、どちらかというとサスペンス色というよりは、彼女達の人間ドラマが物語のメインとなるので、ミステリーのような謎解き要素は特段ありません。なので、そういった事件モノが観たい方には、不向きな作品ともいえますね。
ラブシーンなんかもありますので、一緒に観る方は選びそうな作品でもありますが、ともすると描きにくい内容にグッと踏み込んだ作品ですので、気になった方は是非ご覧になってみて下さい。
もっともっと内面をえぐって欲しかった
原作未読で鑑賞。
原作読んでた方が良かったかなー?なんて思うほどに、うーん、不完全燃焼だったなー。色々と。
お話は良くできています。なるほどって感じで。
面白いです。
ただ、この上映時間でおさめるには、なかなかの深さと広さがあります。
登場人物の背景、経験、関係性が全てキーに繋がっているから致し方ないのですが、万遍なく描いているが故に、全てが薄くかつ安易な印象を持ってしまいました。
本作のポイントは人間の内面。
意識せずに形成されてしまたった内面、人格などによって繰り広げられる物語です。
闇は事実と事象のみで描写されているので、真に迫ってこなかったんですよね。
もっともっとヒリヒリ、ヒタヒタ感を味わいたかった。
説得力ないんですよね、展開に。
原作は違う気がします。
エピソード語りすぎずに、フォーカスして描くべきだったのでは?全てのエピソードに時間かけ過ぎな気がします。
演者さんたちが皆よかったので、もっともっと心に訴える作品に仕上げられたのでは?と残念に思います。
過去はわかった、で、今、なぜそーなった?を心理描写で見せてほしかった。
芳根京子さんが良かった
始まって、しばらくは、殺人の動機や登場人物の過去が気になり、引き込まれましたが、中盤から、トラウマの浅さと結末が見えてきて、つまらなくなってしまいました。監督さんからの指示だと思うのですが、北川景子さんの演技が大げさすぎて笑いそうになった反面、芳根京子さんの狂気に満ちた演技には怖さを感じるほどで、期待していなかった分、驚きました。そして、この映画の兄のような温かい人が導いてくれれば、トラウマを抱えて、うまく生きていけない人も、人生が良い方に向かうんだろうなぁと思ったのですが、映画とは違い、そんなに世の中は甘くなく、導いてくれる人には、なかなか出会えないはずです。やっぱり幸せは自分自身で、つかみに行かないと幸せにはなれないし、トラウマからの脱出も、幸せになるための相当な努力をしないと達成できないような気がします。
中村倫也くんと北川景子と芳根京子の演技力が素晴らしかった
最初のオープニングからハラハラドキドキしてしまいました
北川景子が出てきてから短くした髪型とカウンセラーの役が
とても合ってました
旦那さんの役がまさかの久しぶりに見かけた窪塚洋介さんでした
中村倫也くんが弁護士役で登場したとき
叫びたいぐらいに興奮してしまいました
大学生ぶりに再会した二人は
芳根京子が演じてる聖山環菜役 と 話すことになっております
最初に面会に訪れたのは
北川景子でした
芳根京子は同機はそちらで見つけてください と 行っておりましたが
次第に心を開いていく様になります
次に面会に訪れたのが
中村倫也くんでした
さっきとは違う話をしておりましたが
この事件の解決に
北川景子と協力することを決めます
事件のつながりは
聖山家の家族に問題があると思うことを知った二人は
木村佳乃が演じる聖山昭菜役 と 話すことになります
どうやらお父さんが絵の教室を開いて
それに芳根京子が演じてる聖山環菜役の幼いころに参加していたことがわかります
初恋の相手となぜお父さんを刺したのか
絵の教室に参加していた生徒たちに会う中で
北川景子と中村倫也くんの過去も明らかになり
夕方に芳根京子と面会をして
初恋の人に話を聞いて
お父さんの過去も知って
北川景子のお父さんの過去も明らかになり
次第に心を開いていくうちに
殺してない という言葉が出てきて
夜に中村倫也くんと無罪の話をしますが
それを理解してくれなくて
二人は喧嘩してしまいます
外に出た北川景子は旦那さんと会いますが
目の前にトラックが来て
ぶつかってしまいますが
命に別状はなく
二人は過去を話しますが実はすでに知っていて二人は気持ちを深めていきます
裁判の日
中村倫也くんと北川景子は無罪を指名しますが
警察側は有罪の事しか考えていなくて
初恋の人 お母さん に 話を聞くうちに
芳根京子はお父さんが死ぬ前の話をしました
真実が明らかになり
懲役は短くできましたが
お母さんはじきずをしていたことを北川景子に見られてしまい
そのまま立ち去りました
それから旦那さんは写真展を開き
中村倫也くんと北川景子は
また親友として戻り
芳根京子は心を開いており
物語は幕を閉じます
人間は過去でできている
重いテーマですが,さすが堤監督,とてもよくできています。人間の体が食べ物から構成されているように,人間の心も過去の感情や意志などからできているだということを深く考えさせられました。
心のトラウマも人生の一部。
本作は、この事にどう向き合うべきか、
それが、大きなテーマであると感じました。
本作は、幼少期の体験や境遇から、
心に傷を背負いながら生きる3人の人物を中心に描かれた物語。
心に負った傷は深く、残酷にすら感じる事もある。
その傷を隠し平気に振る舞うことも出来る。
しかし、心は「嘘」をつけない。
だからこそ、ひとりでなく、周りの人たちと一緒に
心と、自分と向き合う事が大事。
そして、心のトラウマも人生の一部。
そんなメッセージを感じました。
惜しい
メイル・ゲイズ(男性の目線)に関して描く邦画を拝見したのは初めてだったので、興味深かったです。特に日本で大きな社会問題である小児性愛や性的同意について触れており勉強にもなりました。
ですが惜しいとも思いました。
メイル・ゲイズを意識している作品なら、女性を写す時に注意しなければなりません。ですが、聖山の少女時代の描写で小泉にモモを触れるシーンや、デッサンするシーンなどの写し方にちょっと疑問を感じました。この様な写し方だと見てる側も「見てる側」になってしまう。
もちろん内容的に重い内容なのでモヤモヤするのは当然なのですが、カメラでの「写し方」にもう少し注意して欲しかったです。
そして個人的に見てて辛かったです。女性であるからこそ共感してしまうところがリアルだったのもあり、どう話しが運ぶかわかるからか、見ながらため息が止まりませんでした。そして単純に辛い。なので、私は個人的にこの映画を他人には絶対にお勧めしません。
よい映画だと思います。ただ自分には、なんだか違和感
父親を殺した女子大生。その動機を追う臨床心理士と、女子大生の弁護士。ふたりの関係や、女子大生と両親の関係が徐々にわかっていくという話。
芳根さんを観られてよかった。かつ、芳根さんが各レビューで高く評価されてうれしい限りです。
自分としても、推定無罪の意味を学んだ点でよかった。確実な証拠がなければ、人を断罪してはならない。「罪を犯し、刑に服す」 ということはそれだけ重いことなのだから。
映画は、テーマの重たさも、結末も含めてちゃんと面白かったと思います。ただ、兄さんは、すご過ぎるよね。その一言に尽きるかな。
ただ、俺にはなんだか違和感が残りました。「天空の蜂」 での堤監督独特の家族愛を押し出すテイストへの脚色を思い出してしまったのかなあ。
自分は、勝手に、よりハードテイストな脚色であると前提しながら鑑賞していたのかもしれません・・・
全体的に好きな感じだけど…なんか惜しい。時折「羊たちの沈黙」の影がちらつく感じです。
予告編を観た時から気になっていた作品を鑑賞しました。
で、感想はと言うと、結構好きかも。でもなんか惜しい。
もっとエログロかと思いきやサスペンスホラーな感じで家族との様々な関係の歪みを描いているが、何処か「羊たちの沈黙」を模範した様なベースと展開に好みが分かれそう。
父親殺害と殺害動機不明のサイコパスとして世間を騒がせた女子大生、聖山環菜の事件を取材する真壁由紀は義弟でもある聖山の国選弁護人、庵野迦葉と真相を究明していく。だが接見をしていく度に環菜はサイコパスの事件を起こす様な人物に思えず、また
環菜の母から話を聞くが、つじつまの合わない部分が多々有る事を疑問に思い、「環菜は本当のことを話していない」との結論に達する。
また環菜や知人らから家庭環境について話を聞くうちに、環菜が過去に心に問題を抱えるに至った経緯を突き止め、その過程で、由紀もまた自身の生い立ちや、迦葉との関係について向き合っていくようになる…
北川景子さん、中村倫也さん、芳根京子さん、板尾創路さん、石田法嗣さん、清原翔さん、高岡早紀さん、木村佳乃さん、窪塚洋介さんと豪華なキャストで見応えは十分。
主人公で臨床心理士の真壁由紀役の北川景子さんが比重が大きい作品ですが、個人的には北川景子さんの演技ってそつが無い感じが凄くして、悩み戸惑いながら解決していくと言うのにはちょっと違和感があるんですよね。
もしくは綾野剛さんと出演した「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」の高千穂の様な役ならハマるんですが、今回の真壁の様に自身の過去を曝け出していくと言うのにはなんか綺麗すぎると言うか…
この辺りはどうしても「羊たちの沈黙」の様なサイコサスペンスな影がチラつきながらも本作はサイコの部分が薄かったりするのと、ハンニバル・レクター博士の様な強烈なキャラがいない事でその役割の影の部分が薄いのでそう映るのかな?と。
全体的には好きな感じですが、もっとエログロとは言いませんが破廉恥かつサイコな部分があった方が良かったかな。どうしてもデリケートな部分を丁寧に触れる様な作りには好みが分かれるかな。
それでも加害者でもある庵野環菜役の芳根京子さんはいい感じなんですが、もう少し幼い感じの方が良いかな。そう考えると全体的に作品の完成度を高くしようとして年齢的な部分でもちょっと高めなのが惜しい感じ。
後半の真相を究明されていく中でそれぞれが抱える悩みや過去の体験がキーポイントになっていますが、やっぱりこの手の作品は「羊たちの沈黙」を連想してしまうんですよね。
かと言ってそれに倣った様に描写がエグくなるとどうしてもそっち寄りになってしまうと言うのも分かるんですが、中途半端が一番ダメ。
この作品が中途半端とは言う訳ではやっぱり惜しい感じはします。
でも見応えは十分あるので抑える作品の一つかとは思います。
ご興味がありましたら如何でしょうか?
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