マザーレス・ブルックリンのレビュー・感想・評価
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オールドファッションだが良い
オールドファッションな物語で、テンポなどはあまり現代的ではないのかもしれないが、往年の探偵映画とジャズへの愛で綴られた良作。
チック症という設定が映画を長くしてしまったところもあるが、見ているうちに主人公への親近感が湧いてくる。
エドワード・ノートンの演技は素晴らしいが、脇を固める名優陣もさすが。ヒロインの彼女は「女神の見えざる手」の女優さんだったか。彼女もとても良かった。
ファザーレス・ブルックリンだとドラマにならないのかな?
「組織は一人の権力者の長い影に過ぎない」
親代わりでもあった探偵の仇討ちのため、市の権力者が隠蔽したがっている秘密を探るチック症の若者の物語。と聞けばハードボイルド感に期待してしまうのはしょうがないでしょ。
ちょっと毛色は違ってたけど面白かった。問題は字幕多過ぎ、と言うか、会話早すぎなので一回で理解出来ないリスク髙目だと思います。
「組織は一人の権力者の長い影に過ぎない」はオープニングのタイトルバック。社会派サスペンスの期待が高まります。実際、権力を行使する側の実態に迫る流れは、その様に進行。ネタバレに近づくに連れて、緊迫感が下がる所がギャングものとの違いかなぁ。
唐突な「if! if!」がウザかったライオネルにも徐々に慣れてきます。ローラとか一目惚れレベルでキュートだし。なんと言っても、音楽が全編ジャズで、アコースティックで、カルテットで、フロントはトランペットとサックス。これが一番ご機嫌。ブルックリンお約束の景色に、トランペットのソロが低く流れ続けるって、萌え萌えだす。
モーゼスに取って、金は手段でしかなく目的は権力。自分の理想通りに、望む通りにNYを作り変えるために権力が欲しい。いや、でも、バーローが金をくすねてる事に怒ってたから、金への執着もね。相当なんでしょうよ。
良かった。そこそこ。
長い
母のいない子供たちはこの街が母なのかもしれない。
ブルックリン・ドジャース。今、見応えがある作品
ドジャースが、ブルックリンからLAに移転が決まった頃の物語だ。
もしかしたら、NYブルックリンの再開発に伴って、スタジアムの移転を余儀なくされたドジャースに、良いタイミングでLAのオマリー一族から買収の話が舞い込んだのが発端だったのかもしれない。
因みに、ドジャースの語源はブルックリンを走っていた路面電車の前を人々がかわし(dodge=ドッジ)ながら横切る様を表現したものだ。ドッジはドッジボールのドッジだ。
物語は、ブルックリンの再開発に伴う開発業者と政治家の利権絡みの話にとどまらず、黒人やマイノリティに対する差別、そしてレイプ、地上げ、野心、裏切りなどが散りばめられていて、NYやアメリカ社会の闇の深さを感じさせる。ただ、再開発絡みだと日本にも似たような話は沢山あるに違いない。
そして、チック症を抱えながらも闇に迫るライオネルの知性と、ミナへの忠誠心や、ローラへの優しさは、流れるジャズの音楽と伴に、ストーリーに一本の強固な芯と重厚さを与えている。
ハードボイルドだ。
モーゼス言う。法律の先を行くのだと。
まるで、今のネット社会のプラットフォーム・ビジネスと同じではないか。
ルールの先を行って、自分達に都合の良いルールを後付けで決めていく。
マンハッタンとブルックリンの間に橋を架けて、橋の通行料を徴収する。
プラットフォームだ。
昔も今も、考え方は一緒なのだ。
どうやったら人々から搾取出来るのかが重要なのだ。
でも、僕は、エドワード・ノートンはこの作品で、現代に対する警鐘として、そんな都合良くは行かないんだよと言ってる気がする。
取り残される人々。
しかし、抵抗する人々。
スクラップ・アンド・ビルドを繰り返しながら、社会は進展した来たのだ。
振り子のように振れながら、発展してきたのだ。
アメリカで進む分断の先には、反対の方向に戻そうとするエネルギーも、きっと大きく蓄積されているのだ。
イフ!
エドワード・ノートン監督作品だと思えば全て許せる
エドワード・ノートン、ブルース・ウィリス、ウィレム・デフォーら豪華俳優が共演!しかも探偵もの!ということでものすごく期待して試写会場に向かいましたが、僕的にはちょっとイマイチでした。
序盤は話がわかりにくく、全体的にテンポも悪いので、144分がものすごく長く感じてしまい、最後には眠気が…。
主人公の発作に対しても「謝らなくていい」とみんな優しすぎるし、物語の重要アイテムに気付くくだりも超記憶力とは関係なく早くからわかりそうなものなので、「障害に苦しみながらも驚異の記憶力を持つ」という設定がいかしきれてないのでは…。
あと、ブルース・ウィリスもっと見たかった…。
でもエドワード・ノートンが監督してると思うと全て許せます!
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