ミッドナイトスワンのレビュー・感想・評価
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母親の愛情
ずっとつつましく掃除して孤独に過ごしてきた凪沙だったのに、1人の少女のために母性を開花させてしまった。それが良いことだったのか、、、少女がいなくなって、自分の生活が崩壊までしてしまい苦しむことになる。でもきっとそれも幸せに感じたのだと信じたい。
みんな違って、みんないい。
2回目10月25日
どうしてももう1度観たいと思って2回目鑑賞。
1回目の時は、衝撃的過ぎて、しっかり見れていなかったような気がしたんだけど、2回目見て改めて気付く。
セリフが本当に少ない映画だなぁということ。
それなのに、凪沙や一果やりんやバレエの先生やみんな、苦しいほどに気持ちが伝わってくるのは何故だろう。
それは、凪沙がそこにいて、一果が育っていく姿をリアルに感じ取れるからだと思う。
映画は、フィクションの世界なはずなのに 凪沙に会いたいと思った。
草彅剛は、ものすごい表現者だと思う。
彼自身も言っているが、自分は役者ではないとコメントしている。
本当にそのとおり。彼は、役を演じていない。
その人物と自分を重ね合わせて、その人になるのだ。
セリフはあるけど、その言葉は、その役柄の人物と彼自身の中から出てくるものなので、
凪沙の孤独感や一果への愛情も本物なのだ。
30年近く、芸能人として活躍して、色々なことを乗り越えた上で、
役に自分を素直に重ねて表現出来る草彅さんの人としての純粋さに 改めて感動した。
1回目9月27日
凪沙が、自分の母親から病院行ってと言われた時、「病気じゃないから」と言ったところで、締め付けられるように苦しくなって、涙が出た。
背が低いことや痩せていることと同じくらいの違いでしかないLGBTだということ。
特別に扱われることでもないし、気持ち悪がられるようなことでもない。
でも、現実は、すぐには受け入れてもらえない世界で、生きにくさと戦っていかなければならない。
ネグレストの親のもとで暮らすことも、子供は自分では選べない。
貧困でもお金があっても 自分のことにしか興味のない親との生活は、生きる意味を失いそうになる。
この映画を観て少し救われるのは、一果が凪沙から、生きる世界を見つけてもらえたこと。
草なぎさんの凪沙は、それぞれの人の心に みんな違っていていいんだって思えるような優しさがあった。
予告編は観ずに本編を観てほしい
扱うのが難しいLGBTを扱うからには感動仕上げにしてるんだろうな、くらいに思い、しかし気になって観に行った。
予告編を観ずに映画館に直接行ってよかった。
ストーリーの進行とともに、心の機微をあおる美しい画角が丁寧に散りばめられているのだが、
あらかじめ予告編でそれを提示されるよりも自分で初めて観る、ということがこの作品を鑑賞するにおいては功を奏すると思う。
自分が人生において感じたことのある悲哀、苦悩、どうにもならなさ、逆効果、それらをプチプチ刺して来つつも、
主人公凪沙の純情さを描く、
香りは強いがとてもとても美しい一輪の花のような映画。
邦画がすくなくて。
素晴らしいところ多数。
撮影が素晴らしいかった。照明も。美術も。そして新人女優の服部樹咲。と、そのバレエ。これらによってこの映画のクオリティが数段あがっているのは間違いない。
トランスジェンダーと家庭からはぐれた女の子の同居もの。白鳥というサインで繋がってく物語。
ヒロインの同級生の設定と変化が面白い。
個人的にはふたりの心が繋がって夜の広場で踊っているところでじいさんが話しかけてくるところがジーンときた。
惜しいな、と思ったのは転換点のバレエコンクールのシーン。母親の出し方がなあ。。
メロドラマといえばメロドラマなのだけど、後半の海外シーンふたつ入れ込むなど力が入っていてよかったです。
美しく、せつないだけじゃない。
設定、配役の面白さと一果の演技が─
肉親に自分を認めてもらえないことが一番つらい。
正直入ってこなかった、、、
唐突すぎるシーンが多かった。端折りすぎなイメージ。
の割には蛇足に感じるシーンが多かった。
テーマ自体は悪くなかったと思います。
バレエのシーンも良かったです。
翼揚
性別に対する問題に関心が高まっている現代に投下されたトランスジェンダーの人物を描く映画。素晴らしかったです。胸が痛みました。
現代の日本で取り上げられる問題をうまく物語の中に溶かし込んで、一つの問題に焦点を当てながらも、幾つもの物語に派生させていく展開が非常に面白かったです。物語も無駄のないキレイな124分で非常に見やすく、草彅くんが女性にしか見えなかったです。男性なのに女性にしか見えず圧倒的な演技力を見させていただきました。服部さんも初出演作品ながら孤独な少女を見事に演じきっていました。彼女が楽しい事を見つけて笑うたびに自分もホッとした気持ちになりました。
個人的に気になったのは凛の存在です。物語のキーパーソンだとは思うのですが、突然のキスだったり、ステップを踏みながら軽快に屋上から飛び降りて自殺という急展開に呆気を取られました。バレエのできない苦しさがあったとは思いますが、やはり生きないとなにかを成すことはできないと考えているのでこのシーンは不満でした。「生きていれば」などの言葉は無責任だとは思いますが、やはり物語の中だとしても生きていてほしいと自分は考えています。
ラストシーンで静かに死にゆく凪沙を見て心が痛みました。血の繋がりはないけれど、母親の気持ちを授けてくれた一果の美しい姿を見て息を絶やす彼女の姿はこの映画の全てを持っていきました。ただその後一果がなぜ海に入っていくかはイマイチ分かりませんでした。
全てを見終わった後でも放心状態でした。性問題を描いてきた作品はかなり見てきましたが、その中でもダントツの衝撃作でした。キャスト・製作陣の皆様お疲れ様でした。美しい作品です。
きれいなものは心のなかに
一番よかったなと思うところは、主人公のイチカちゃんが厳しい環境の中で生きてきた身の上ではあったけれどバレエに出会って、苦しい気持ちをたくさん味わってきたイチカちゃん自身が美しいものを人に見せるという尊いことをやってのけるというところです。
イチカちゃんもナギサさんも、親や性別という自分が生まれついた時から持っていたものに苦しまされてきたのですが、自分が望むものを自ら掴むという偉業をやってのけました。
ここが私は一番脚本として疑問だったのですが
なんで人が死なねばならんのでしょうか。
ナギサさんは手術が成功してひとりの女性として美しい人生を歩んでてほしいなーと思ったり、イチカちゃんの友達のリンちゃんだってそうです。どうして…。と思わざるを得ない映像に苦しくなりました。
人が亡くなるというのは大変なことです。
映画はお話しなので現実ではないですが、現実の人間が見るものです。
ゆえに、辛いことはいつの世もありますが、
辛いことを辛いまんま言う表現ってどうなんだろうと思わざるを得ないのです。
直接的な表現で疑問に感じた点はあったものの、イチカちゃんが羽ばたいてくれたことで、この映画を観てよかったなと思うことができました。
いろんな人がいていろんなことがあると思うのですが、生きていく中で、きれいなものを自らの心のなかで育て、また、人の心の中にあるきれいなものをきれいだなあと思えるように、きれいなものを分けあえるように、生きていきたいなとこの映画を通して思いました。
高評価に期待するも、流れの描写が雑で残念でした。。。。
週末レイトショーは、楽天ポイントで『ミッドナイトスワン』
新たな逸材誕生の予感・・・服部樹咲ちゃんの将来が楽しみ!!
元SMAPの中では、ズバ抜けた憑依演技する草彅くんのトランスジェンダーは、不自然なリアルが絶妙!!
水川あさみさんの終盤の嫌悪感・・・マジにキレてましたね!!(๑º ロ º๑)!!
ただ展開が急に飛ぶし、全体的に作りが雑・・・
NHKの夜ドラ枠で、じっくり作った方が良かったような気がするし・・・
最新のシネコンより場末の映画館がマッチする観る人を選ぶ作風は、生理的にダメな人も多いと思うので、オススメ致しません(^◇^;)
美しい映画です
海外でも見られて欲しい作品
皆何かを抱えながら生きている
凪沙、一果、一果の母だけでなく、売春宿に出てくる客のおじさん、店員…。出てくる人皆、何かを抱えながら生きているのかなぁ、と思いながら見ていた。
トランスジェンダー物は多いが、現実に身近な人物がもしそうだったら自分は受け入れられるだろうか、会社の面接に出てきた担当のおじさんのように言葉では一通りのことを言いながら心の中では蔑んだ目で見るのではないか、とか、色々考えながら。
一果のバレエのシーンが本当に美しくて救われた。
多くの人に見てほしい作品です。
草彅君、アカデミー賞かも…?
上映前に、監督と出演者による舞台挨拶が、LIVE配信されていて、作品の内容やエピソードが紹介されていました。草彅君がコメントすべっていたのが、笑えましたが、作品は、草彅君の演技に魅了され、見入ってしまうほどでした。
最近になって、トランスジェンダーやネグレクの問題は、広く知れ渡るようになり、理解を示す人も増えてはきたのかもしれません。しかし、まだまだ世の中には、この映画のように、悩みを抱えている人も多いのだろうと思います。
そんな社会問題に、真正面からぶつかった作品であったと思います。舞台挨拶にもありましたが、映倫が年齢指定枠を外したのは、より多くの人が観て、こうした問題を共有して欲しいという、作品に携わった人達の願いが届いたように思います。
本作では、草彅君が都会の片隅のオカマバーに勤めるトランスジェンダーの凪沙役を熱演。仕草や喋り方は、女性以上に女性らしく素晴らしいと思いましたが、心の葛藤や母性愛が、痛いほど伝わってくる妙艶な演技でした。
また、母のネグレクトで凪沙が面倒をみることになった、一果役の服部樹咲の演技も、新人だからこそ見せた素の演技が役にハマっていました。暗く表情の無い無口な醜いアヒルの子が、最後には、美しいスワンへと変貌を遂げる内田監督の演出も見事でした。
ただ、あまりにトントン拍子に、バレェ界に頭角を表して、認められたのは、不自然でしたが…。
ともかく、今シーズンのアカデミー賞には、ノミネートされるべき作品であるし、草彅君は、主演男優賞に選ばれてもおかしくない演技でした…いや、この場合は、主演女優賞かな(笑)多くの人に観て欲しい作品です。
たくさんの人に見てほしい映画
先行上映で見て、今日また見に行きました。1回目は泣いたり叫んだり(心の中で)感情が揺さぶられすぎて何日間かひきづってました。
簡単に「いい映画」「感動した!」と言えない重さがあって… こんなに見終わった後何日間も考え思いを馳せていた映画は初めてです。
今日は2回目だったので前回より冷静に見られました。でも前回以上に胸が締め付けられました。是非多くの人に見てもらいたい。世界中で見てもらいたい映画です。
凪沙も一果も演技ではなく、ただ本当にそこに存在していて、いろいろな愛を感じることができました。
説明はなくても表情を見ているだけでその裏のストーリーも感じることができました。
素敵な愛の映画です。
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