ミッドナイトスワンのレビュー・感想・評価
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高評価に期待するも、流れの描写が雑で残念でした。。。。
週末レイトショーは、楽天ポイントで『ミッドナイトスワン』
新たな逸材誕生の予感・・・服部樹咲ちゃんの将来が楽しみ!!
元SMAPの中では、ズバ抜けた憑依演技する草彅くんのトランスジェンダーは、不自然なリアルが絶妙!!
水川あさみさんの終盤の嫌悪感・・・マジにキレてましたね!!(๑º ロ º๑)!!
ただ展開が急に飛ぶし、全体的に作りが雑・・・
NHKの夜ドラ枠で、じっくり作った方が良かったような気がするし・・・
最新のシネコンより場末の映画館がマッチする観る人を選ぶ作風は、生理的にダメな人も多いと思うので、オススメ致しません(^◇^;)
美しい映画です
海外でも見られて欲しい作品
皆何かを抱えながら生きている
凪沙、一果、一果の母だけでなく、売春宿に出てくる客のおじさん、店員…。出てくる人皆、何かを抱えながら生きているのかなぁ、と思いながら見ていた。
トランスジェンダー物は多いが、現実に身近な人物がもしそうだったら自分は受け入れられるだろうか、会社の面接に出てきた担当のおじさんのように言葉では一通りのことを言いながら心の中では蔑んだ目で見るのではないか、とか、色々考えながら。
一果のバレエのシーンが本当に美しくて救われた。
多くの人に見てほしい作品です。
草彅君、アカデミー賞かも…?
上映前に、監督と出演者による舞台挨拶が、LIVE配信されていて、作品の内容やエピソードが紹介されていました。草彅君がコメントすべっていたのが、笑えましたが、作品は、草彅君の演技に魅了され、見入ってしまうほどでした。
最近になって、トランスジェンダーやネグレクの問題は、広く知れ渡るようになり、理解を示す人も増えてはきたのかもしれません。しかし、まだまだ世の中には、この映画のように、悩みを抱えている人も多いのだろうと思います。
そんな社会問題に、真正面からぶつかった作品であったと思います。舞台挨拶にもありましたが、映倫が年齢指定枠を外したのは、より多くの人が観て、こうした問題を共有して欲しいという、作品に携わった人達の願いが届いたように思います。
本作では、草彅君が都会の片隅のオカマバーに勤めるトランスジェンダーの凪沙役を熱演。仕草や喋り方は、女性以上に女性らしく素晴らしいと思いましたが、心の葛藤や母性愛が、痛いほど伝わってくる妙艶な演技でした。
また、母のネグレクトで凪沙が面倒をみることになった、一果役の服部樹咲の演技も、新人だからこそ見せた素の演技が役にハマっていました。暗く表情の無い無口な醜いアヒルの子が、最後には、美しいスワンへと変貌を遂げる内田監督の演出も見事でした。
ただ、あまりにトントン拍子に、バレェ界に頭角を表して、認められたのは、不自然でしたが…。
ともかく、今シーズンのアカデミー賞には、ノミネートされるべき作品であるし、草彅君は、主演男優賞に選ばれてもおかしくない演技でした…いや、この場合は、主演女優賞かな(笑)多くの人に観て欲しい作品です。
たくさんの人に見てほしい映画
先行上映で見て、今日また見に行きました。1回目は泣いたり叫んだり(心の中で)感情が揺さぶられすぎて何日間かひきづってました。
簡単に「いい映画」「感動した!」と言えない重さがあって… こんなに見終わった後何日間も考え思いを馳せていた映画は初めてです。
今日は2回目だったので前回より冷静に見られました。でも前回以上に胸が締め付けられました。是非多くの人に見てもらいたい。世界中で見てもらいたい映画です。
凪沙も一果も演技ではなく、ただ本当にそこに存在していて、いろいろな愛を感じることができました。
説明はなくても表情を見ているだけでその裏のストーリーも感じることができました。
素敵な愛の映画です。
塞がるだけじゃないのですか!?
親族にジェンダーのことは隠し、広島から上京してショーパブで働き独りで生きる主人公が、中学生の従姪一果を預かり巻き起こる話。
シングルマザーの母親から虐待されていた少女を案じる主人公の母親から頼まれて養育費欲しさに渋々一果を預かることに。
最初はまともに口も聞かない一果がバレエと出会い、歪んだ切っ掛けだけど主人公もそれを知り、一果の闇に触れて二人の関係が変わっていくストーリー。
一果役の子は初めてと思えない素晴らしい演技だったけど、主人公の演技がイマイチハマっておらず、主人公そのものにしても一果との関係にしても、どこか作り物に感じてしまった序盤。
そこからの本当に自分のことを考えてくれる人に心を開く様と、何とかしてあげたいという思いは賢者の贈り物とまでは言わないがそういう片鱗を感じさせとても良かった。
しかしながら就職の件から何だか駆け足、ブツ切りで、言いたいことはわかるけれど、ダイジェストをみせられているかの様で、話は判るし面白いけど残念なすがら沁みてこず。
なぜ主人公がその情況に甘んじているのかも良くわからないしね。
エピソードを減らしても良いからもうちょっとしっかり見せて欲しかった。
リアルだった
こういう世界、こういう人たちが確かにいるのだ、ということがリアルに迫ってきた。
なきざの人生を、草なぎさんは淡々と演じていて、演技がうまい、へたということではなく、そこになぎさがいる、と感じることができた。常に怒りとあきらめが混ざったような気持ちがほとんどを占めているが、時々それが抑えられない瞬間がある、といったような。
イチカの素晴らしさはいうまでもない。
りんちゃんや、バレエの先生、イチカの周りにこういう人がいてよかった。
新人、服部樹咲が素晴らしい
草彅剛のトランスジェンダーも素晴らしいが、新人女優の服部樹咲が良かった。
蒼井優に似てて手足が長くスタイル抜群。全国レベルのバレエの実力はもちろん、ブチギレてイスを投げるシーンなどの演技も迫力有った。
これから大注目の女優さんです。
9/30追記、原作読んで解ったこと
・りんちゃんは屋上から飛び降りてどうなったのか?
→死んだ。後で一果が墓参りをしてた。
・凪沙はいつ死んだのか?
→一果と海に行った時、一果が海に入る前に死んだ。
・一果はどこの国へバレエ留学したのか?
→イギリス
草彅剛の仕草の妙
トランスジェンダーものを見るといつも思うのだが、女性らしい仕草は女性だから、男性らしい仕草は男性だから自然にしてしまうものだという文化が、映画の底流を流れていて、その文化を役者が越えていく矛盾が面白い。
鑑賞者を、「凪沙は中身は女性だから、当然女らしい動作をする」というふうに思い込ませるために、男性である草彅剛は、女性らしい動作を研究して、映画の中だけであれ見事に再現している。でも、そんなことができるなら、仕草って実は性別によって規定されているのではなくて、自分のジェンダーアイデンティティによって自然に学習したことの表出なのでは?と思わせてくれる。ここにこそ、トランスジェンダーへの奇異な眼差しを和らげてくれるヒントがあるのではないか?悲しい物語だが、この作品でトランスジェンダーへの理解がさらに深まって欲しい。スターでありながら、難しい演技もさらりとこなせる彼だからこそ、多くの人に訴えかけることができると思う。本作を娯楽作品と思うなかれ、マイノリティーへの貢献は計り知れない。
涙がとまらない
全体的に重めなトーンです。
表現は嬉しいも悲しいも、どの場面も断定的にしていない印象でした。各々色んな捉え方ができるなと感じました。
ただそれが『?。意味不明!』と思ってしまうのではなく、ストーリーが理路整然としているからなのか『こうなのかな?』と各々の想像でみれる感じでした。
後半はずっと泣いていました。
目を背けたくなる場面もありました。
ですが今の時代に大切なメッセージが沢山入っている作品だとも感じました。
露骨に否定する大人が結構出てきます。
色々考えさせられました。
主題歌?なのか、ピアノのインストゥルメンタルは各場面にバチッと合っていました。
個人的には田中俊介さんが出演されていて感慨深かったです。めちゃイケで一番体張って頑張ってたよなぁと、懐かしく思い出しました。
ストーリーは、現代版「チャップリンのライムライト」です。でも喜劇仕立てではないけど。
After in the dark
そんなに事前に知っているわけでは
ありませんでしたが何やら話題になっているようなので観賞
草彅剛に関してはSMAPのメンバーでも俳優としての
技能は一番じゃないかと前から思っていたのと
調べてみると全裸監督のメガホンを取った監督
と言うことで期待して行きました
感想は
スゴいもん観たなという感じ
ここ最近の邦画では一番かも
どこかドラマの延長線上の緊張感の域を
出てなかい作品の多い邦画とは一線を画すと思いました
トランスジェンダーを取り扱った映画はこれまでにも
あったと思いますが今作は置いているテーマが
トランスジェンダーに母性愛はどう生まれるか
性転換まで思い立つ時はどんな時か
といった一歩掘り下げたテーマを描いていました
親子愛といった紹介が予告等でもされていましたが
むしろ自分は凪沙が一果のバレエの才能に魅せられ
それまで自分の気持ちなんて誰にも理解されないと
思って生きてきた凪沙が他人を支えようとしたときに
母親という存在の壁にぶつかりそれを乗り越えようとして
悲劇へ向かってしまうところはやりきれませんでした
またバレエ教室を通じて知り合ったりんが
バレエの実力をメキメキ伸ばす一果に対し
自分はバレエ生命をケガによって絶たれ
一果への思いが愛にかわり…こちらも
衝撃的な結末を迎えてしまいます
愛が至上なのかといえばそれだけ人を狂わせて
しまうものでもあるというメッセージを感じました
映画の作りも演技力よりも表現力に重きを置いた
感じで一果役の新人の子の飾り気のない演じにも
よくハマっていたと思います
徐々にバレエが上達していく動作の変化も見事
とにかく凪沙と一果の冒頭から終盤への変化の
付け方が絶妙でこれも話に引き込まれた部分でした
今年の邦画でも屈指の一作だと思います
草彅剛の真骨頂
今日までに何度も15分予告を観てきていて、すでに私の中では剛くんというより凪沙になっていっていたのだけれど、映画ではもう冒頭から剛くんではなく凪沙その人だった。凪沙はとても優しい人。優しさに溢れた人。でもとても孤独な人。そんな凪沙が、従姉妹の娘で、虐待をされてきたやはり孤独な一果と暮らすことで、母性に目覚め、愛と優しさがより一層溢れ出す。過ぎるほどに。
今は色んな人や媒体が、自分らしく生きることが何より大切と声高にいうのが当たり前のような風潮で、実際私も私らしく生きたいとか思っているけど、じゃあ実際自分らしく生きるって何?本当の意味ではどういうこと?と、ものすごく考えてしまった。自分らしく生きるのであれば、凪沙は性転換手術なんてしなくても、一果の母になれた。でも、どうしてもそうしなきゃ納得できない気持ちが、凪沙にはあったのだろう。自分らしく生きるのであれば、一果はあのとき、本当の母親を振り切って凪沙と一緒に東京に戻ったんだろう。自分らしく生きるのであれば、早織はあんなに一果に執着せずに済んだのであろう。自分らしく生きるのであれば、りんはあんな風に一果を陥れようとも、自分の命を絶つこともなかったのだろう。結局、みんな自分らしく生きるつもりが、周りの目、自分以外の人間がどう思うかに惑わされてしまっているんだなと。みんな、惑わされて、そうせざるを得ない状況に自分を追い込んでしまっているんだなと思った。凪沙に伝えたい。そんな危険な手術なんかしなくても、身体なんか男性のまんまでも、おかあさんになれたんだよって。そうしたら、もっともっと一果と一緒にいられたのにって。しかし、とにかく、この映画全般を通して、凪沙のあの表情や立ち居振舞い、胸を露にするところとか、股間から血が滲んでいるおむつ姿とか、それをいかにも役を演じています、という雰囲気ではなく、その役その人になりきって演じることができるのは、世界中探しても剛くんだけだと思う。一果とりんの、少女ならではの危うい関係性もリアルだった。剛くんが凪沙そのものだったように、一果も、ほかの出演者もそれぞれその役そのものだった。そうか、なるほど、観終わった後、なんだかどうにも説明のつかない気持ちだったのは、まるでドキュメンタリーだったからか。
凪沙の、どうしても、なにがなんでも一果にバレエを続けさせたいという気持ち、それが未来の一果に繋がって、まるで凪沙が歩いているかのような姿で歩き、素晴らしい舞を魅せる一果。それがリンクしたとき、涙が止まらなかった。
なんて素晴らしい映画。なんて素晴らしい演技。たくさんの役者が嫉妬した、あるいはするだろう、否、嫉妬の前に自分にはこれほどまでに演じきれないと降伏するだろう。そう思うほどに剛くんの演技は凄まじかった。
観終わって、何時間も経つのに、半日くらい経つのに、まだ興奮と感動が冷めやらない。15分予告をまだ何度も観てその余韻に浸っている。凪沙を思って涙が出てくる。こんな映画、初めてだ。
上映終了になる前に、もう一度観に行きたいと思う。
本当に観てよかった、胸を鷲掴みにされる映画。
好きじゃなかった。
開始3分で刺さらないと分かった。
草彅剛の演技が好き。
『ホテル・ビーナス』では、こんな表情のできるジャニーズがいたんだーと驚いたと同時に震えました。
今回も期待して劇場に足を運びましたが、期待外れでした。
草彅剛の演技がとかではなく、単純に監督の描く人間が好きじゃない。
まず、トランスジェンダーである必要性がない。
子どもの踊る姿を見て、母性が目覚めるとか意味わかんない。
一果に才能が無ければ、見向きもしなかったんじゃないの?
自分の人生なのに、子供のためとか母になるためとか大そうな屁理屈並べて性転換しても、独りよがりでしかない。
子どもは犬や猫じゃないんだよ。
なんだろう。
登場人物に誰一人として大人がいないから、大人として子供に接してくれる存在がいないから気持ち悪い。
登場人物みんな自己中で自己完結しているのに虫唾が走る。
狭い世界の中で、狭い価値観に縛られて、ただ生きたんだな。
自分の不幸自慢ばかりして、生きる理由すら他人に依存する話だった。
称賛してるレビューも多いけど、私は好きじゃなかった。
人としてどう生きるのか、どうやって人と関わる、社会と繋がるのかって、性別は関係なくて、人間性だと思うんだ。
なんで、性的マイノリティーとか障碍者を題材とした作品て、「さぁ、泣け」って感動の押し売りをしてくるのか。
別に生きる世界も価値観も周りにいる人が違えばルールだって変化していくものなのに。何をもってして「普通」を定義してんだろう?自分の生きる社会が当たり前の普通だと思ってるんだろうか?
異常も毎日やってりゃ日常よ。
なんか、ほんと、好きじゃない。
必見
衝撃と感動。良くも悪くも胸を打たれました。
文春に凪沙として掲載!など、触れ込みが多くて何となく興味がわき、コロナ禍になって以降実に半年ぶり?に映画館に行きました。
特筆すべきはふたつと思っています。
それは描写の生々しさと、息を飲むような演技力。
まずは描写の生々しさ。ロケットマン、窮鼠はチーズの夢を見るなどLGBTを描写した作品は昨今増えてきている印象ですが、これはその中でも随一のものがあると思います。
トランスジェンダーの苦しみ、『落ちたら落ちるだけ落ちる』リアルさからか、ひとつひとつの言葉の重みもずしりと来るものがありました。
正直、展開は生々しいゆえに優しさが少なくとてもハードな気がします。
バレエ描写も素晴らしいです。私はバレエはさっぱりですが、それでも美しい。美しさだけじゃなく、その裏の苦労などもしっかり描かれているのが好印象でした。
そして、演技力。前評判通りだったのは、主演の草なぎ剛さん。
ショーパブで働き、そして母として生きる草彅剛の女性らしさたるや。すごいのはショーパブのシーン以外でも、どんな姿になっても彼が凪沙であることです。立ち振る舞いをここまで女性らしくできるのか…彼の役者としての本気を感じました。
そして、一果役の服部樹咲さん。
ルックスは、誰が見てもすごくかわいいー!!とかでは、ないかもしれません。ですが、いえ、だからこそ一果であり、ルックスなんかではないバレエだけでもない彼女の内面から溢れる魅力のようなものを感じます。
バレエは言語のない世界共通の芸術ですが、そこから培われたのであろう表現力が遺憾無く発揮されているのだと思います。
終盤の展開は、少し物足りない、補完が欲しいという気持ちもあります。ですが結末を観客に投げるより作品としての答えをくれているので、後味が悪いわけではないと思っています。
題材が題材で、かつハードなのであまり万人受けするような話ではないかもしれませんが、私は好きです。
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