花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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ここまで同じ好みの人がいるのか!!
こんな思考や好みが一緒の人がいたら、本当に凄いと思う。でも似過ぎてパートナーとしてはどうなのだろうと思う。デコボコがかえって上手くいくと思える。
付き合い初めから終わりまで、若い頃を思い出して胸キュン映画ですね。
有村架純さんの作品を初めて観ました。髪の毛をアップにすると別人かと思いました。髪型でこんなに顔のイメージが変わるのだとビックリ。
ご都合主義と永遠のナレーション
2人の趣味が合いすぎる。なにそれ?とかそゆ会話くらいして欲しい。ナレーションシステムにより最後の最後まで全て懇切丁寧な説明がある。目をつぶってても話がわかる。
出会いのシーンが致命的にご都合主義。前半だけで対象年齢が10-15歳かな?と感じる。
演出されたいやーな親の像。初対面娘と彼の家で飯食うのすらおかしいのにそこで説教とかありえん。全てなんというか、都合よく組まれたキャラクターとセリフ。説明多すぎてスマホ触りながらでもわかる解説のせいで飽きる。
てか、簿記2級を武器に就活したのにクリニックの受付してるのがちょっと意味わからん。まぁリアルではあるけど
良い意味で裏切られた
正直予告を見た時は、あまり面白そうではないなと思っていました。しかし、実際はとても面白かった。
映画の流れとか都度都度入る細かな描写が凄く好き。時の流れを感じる小ネタも好き。主演の二人の演技も上手だった。
ただ、何も起こらない映画ではあるし、普通の恋愛だし、最後はリアリティーがある感じで終わるし、カップル向きの映画に見えるけれどそうじゃないので、カップルで見るのは辞めておいたほうが良いかも(笑)
タイトルなし
思ってた結末とは違って、さわやかに終わって◎。てっきり悲しんで別れる失恋ムービーなのかと思って観るの辞めてたんだけど、そんなことなくてもっと早く観ておけば良かったと思った。
恋愛感情を忘れていくけど、こんなときもあったなと改めて思わせてくれる作品。
2回見て正解
2021 初見
この話は「ふたり」の話だ。決して「ひとり」ではない。恋愛に於ける酸いも甘いも、前半はふたりで、中盤はそれぞれで、そして終盤はまたふたりで噛み締めていた作品だった。
冒頭、否、題から、ふたりの恋は過去のものであるとわかる。そこからすぐ時代を遡り始まる5年前の話。彼らは恐らく大学四年生、つまり今の私と同じだった。趣味や考え方、コンバースのジャックパーセルが同じこと、色んなところから彼らは惹かれ合う。ひとりのときは互いを想いあう。そして告白のタイミングまで同じ。個人的に、スマホの画面越しに告白する麦の弱さと、返事をするときに麦の顔をしっかりと見つめる絹の強さが印象的だった。
のちに絹は就活を始める。圧迫面接に涙し、走って駅に駆け付ける麦。ここで自らを顧み私まで泣いてしまった。就活で精神を追い詰められ、誰かに(当時好意を抱いていた人に)頼ろうとしても音信不通で、家にいても常に両親の怒鳴り声を聞く地獄のような日々。ひとりで苦しみに耐えた数か月前を想うと、頼れる誰かがいることや頼れる勇気を持つ絹が心の底から羨ましかった。
麦は最初は自らの夢を追い求めていたが、「絹との現状維持」のためにと就活を始める。そして入社。ここから二人の歯車が、急激ではなく、ゆっくりと、狂い始める。楽しそうな仕事をしたいと話す絹に荒ぶる麦。書店で文学を嗜む絹から遠いところにビジネス書に集中する麦。果ては慌てから絹にプロポーズする麦。学生から社会人になるに辺り、ここまで考え方は変わってしまうのか。そう感じた。
別れる際もふたりであった。タイミングも見事。しかし、見事すぎることに、当時のふたりを再現したような初々しい男女がいたのだ。そのときには戻れない悲しみを無言ながら痛感し、別れを決める。それから数か月、絹の家が決まるまでは笑顔で暮らす。どこまでもふたりで愛を育み、静かに眠らせていた。
この映画を通し、恋愛で本来当たり前であることかつ、私が今まで経験できなかったことに気付いた。恋愛はふたりでするものであることだ。誰かに想われること、心配されること、酸いも甘いも共に噛み締めること、これをふたりですることが、恋愛であると気づいた。私は今までしてきた恋愛だと思っていたものは全てひとりだった。ひとりで誰かを想い、苦しみ、ときめいていた。片想いにも程がある。四月から社会人になり、様々なことが変わりゆく。恋愛の仕方も変わるといいのだが。
今作はノベライズ版や脚本が販売されている。そこまで読んで、じっくりと噛み締めたい。
2022
再び鑑賞。「社会は責任」と話す麦くんの気持ちが痛いほどわかったし、「社会」というレールにしっかりと乗りすぎた麦くんのプロポーズに眉をひそめる絹ちゃんの気持ちもわかった。(二人の実家の環境の違いもあると思うが。。。)
ふたりで恋愛をしたいと思っていたが、相手がいる今、それぞれに恋愛というものがあって、そこに共通点が多ければ寄り添えるのだな、と気付いた。
2度見て最高。
「カップルが見ると元カノ/元カレを思い出して別れる」と言われていて...
「カップルが見ると元カノ/元カレを思い出して別れる」と言われていて、ずっと気になっていた作品だった。
この映画は限りなくリアルな物語なのだろうなと観ていて思った。多少、映画の筋書き上偶然にしてはできすぎているような部分があったところでさえ、恋愛をしている人はみんな自分たちが主人公になった気分になって些細なことも運命のように捉えているということを描いているように思えた。
後半はともあれ、前半はすごく理想的だなと思った。趣味や価値観が合う人と出会い、互いに恋をして、楽しい時間を一緒に過ごして、、、でも、たった数年もすればお互いの考え方は少しずつ変わっていて、最初はほんの小さかったズレがやがて大きな歪になっていた。仕方がないことだけど、寂しく思えた。
この映画の大きな特徴のひとつとして、対比の描写が上手だなと思った。
出会った当時と別れる間際に描かれていた対比は、時の流れを表すだけでなく、二人の心の距離も表れていたと思う。スニーカー、ファミレス、本、映画、ベランダ、、、
特にファミレスは、交際が始まった場所であり終わった場所として大事な場面で登場したが、特に別れ話をしていたところはすごく大事なシーンだったなと思う。結婚をするか、別れるか。どっちに転ぶこともあり得た人生における重要な場面で、世の中には同じような場面を経験した人がきっとたくさんいるのだろうなと思った。
結果として二人は別れるという選択肢をとって、それだけ聞くと一見バッドエンドのようだが、私はハッピーエンドだったのではないかなと思う。別々の人生を歩むことにしたけど、互いに幸せを願った未来への大きな一歩を踏み出したエンディングだったと思う。
人生は始まりと終わりの繰り返しでできているのだなということを強く実感した。
日本映画なんだけどなんかフランス映画っぽい
恋人との別れを客観的に考えると誰もが一度は経験する切なさがこの映画にはある。菅田将暉さん良かった。
現実と夢の狭間でのすれ違い。
別れのシーンがフランス映画だったらどんな感じかと
想像したら楽しめた👌☺️
恋愛の綺麗なとこだけ束ねられたら
こんな感じで別れられるのかもね。
初期の距離が縮まっていく過程は恋愛した人誰もが懐かしく感じるとこだと思う。
主人公の2人が穏やかな性格なんで、泥沼にもならずに淡々と距離が遠ざかっていく。
個人的には先輩が死んだ時の2人の感情の違いに共感が出来た。
サブカルあるあるのてんこ盛りに胃もたれしたけど、そうそう!って思える自分もいた…笑
そこまで同じ趣味思考の人いるかよ!って思ってたけど、これも恋愛あるあるで当時は好きなフリしてたというのがリアルで良かった。
ほころびが速い!!
坂元裕二が現在にアップデートされて、ミーハーな饒舌っぷりが健在でした。出会った頃の「~ですね」口調が好きです。一般的な東宝の恋愛映画よりレベルが高いですが、別れる事が決まっているので、中盤からのほころびは出だしに比べて繊細な描写では無かったと思います。また麦が男らしくなく、お前しかいないという思いを感じませんでした。終盤で語る結婚観もまさに広告会社のそれにすっかり毒されていて、がっかりしました。絹も血迷って正社員から派遣に切り替え、直接的な描写は無いですが浮気をする等素敵には見えなくなりました。最後はしょんぼりするので、その後の気取った台詞も鼻につき、何か好きかもで始まった映画も、観終わったら二人が嫌になりました。現実の、ラストダンス殺人事件(1983)の方が切ないです。
やっぱりそうだよなと思ってしまう
知人に勧められて今更ながら鑑賞。
出会ってから偶然に偶然が重なり、二人は付き合った。
こんな風に好きなものが悉く同じなことなんて現実にはないだろうなと思ってしまう
一部は現実と比較して、一部はこんな風になりたかったな、と願望をのせて観ていた
付き合い初めは写真に映えるようなキラキラとした瞬間の連続
楽しかった思い出がフィルムのようにどんどんと残されていく
二人が好きなものを一つずつ持ち寄って、花の束を作っていくように二人の世界ができて、二人の生活が続いていく
二人は二人の生活を続けるために、人生の分岐点で選択をした
絹は趣味を楽しみながら、自分ができることで暮らしていくこと、
麦は生活のためにお金を稼ぎ、責任を持ち、社会に同調して生きること、
をそれぞれに選んだように見えた
当然のことだが、学生から社会に出ることで生活は一変し、ずれが生まれた
二人の生活を楽しむ時間と体力、仕事にかかる責任、スケジュールの調整、所属するコミュニティの違い、これらの差にぶつかり合うことは必然であり、映画の中の二人もそうだった
わかっていた展開だが、なんとはなくこうなってほしくなかった
作品中は実名、作品名がかなり登場する
"素敵な二人の物語"ではなく
きっと"どこにでもいる、誰かの物語"
でもあるのかというくらいリアリティに富んでいた
数年一緒にいることでマンネリズムも避けては通れない
家族のようになれることに良い面と悪い面があり、麦はそれを肯定的に捉え結婚という選択肢を提示したが、絹はそうではなかった
この作品は、綺麗な思い出の描写の方が多い。
すれ違い、何度も何度も耐え忍び、別れる決断に至るまで
どれほどの葛藤と悩みがあったかは計り知れず
それらを想像することで胸が苦しくなった
男女の考え方の違い、現代の恋愛観もよく表されていて、同じような世代を過ごした自分にとってはかなり共感できる部分があった
最後のファミレスのシーンでは、絹の主張が少ない。
前のシーンまでのセリフで心情を考えるしかなかった。
あの頃は良かったなぁ、は誰でも思うことであり、もう少し言葉を聞きたかった、
物語の中で何を思っているか、よりも
何を伝えたかを見たかった
コミュニケーションツールが違うだけで恋愛の仕方は古風だなと思った
小説や音楽や映画などは昔から共通の趣味として恋愛のきっかけになることが多いのでこの恋愛の仕方が今風という印象はあまり感じなかった。むしろ、アラサーの私たちが学生の頃にしていた恋愛に近いのでどちらかと言えば懐かしい恋愛の仕方という気もした。
この作品で印象的なシーンの一つがイヤホンの話。
「LとRで鳴ってる音は違う、片方ずつ聴いたらそれは別の曲なんだ」というニュアンスのセリフ。
作品のメッセージ性を考えるのならこの説教は正しい。二人で同じ方向を向いていたつもりだったけど、実は違う方向を向いていたというこの作品の結末への収束としてはあってる。
ただ、恋愛している立場からするならば、作り手への敬意や聴いている音楽がどうとかよりも、好きな人とイヤホンで繋がっているという状況そのものが幸せでそれどころではない。
初めの頃は距離があるから引っ張って相手のイヤホン抜けないかなという気遣いをする。だんだんと距離が縮まって、肩を寄せ合いながら心臓の鼓動聞こえてないかななんて考えていることが幸せだった。
まったく同じ音楽を聴くことにそこまで意味はなく、○○という曲をイヤホンを分けて心臓の鼓動を気にしながら聴いたみたいなのが甘酸っぱくていいんだよなと思う。
この曲あいつ(元カレ、元カノ、片思いの相手)と聞いたなって人なんてごまんといると思う。
冒頭の注意しに行くシーンは他人の恋愛に水差すなよとはちょっと思った。
今はもう完全ワイヤレスのAir Podsなどがあるのでケーブルを気にすることも少ないだろうと思うと少し寂しい気もする。
個人的にこの作品で一番すごいと思ったのは作中の挿入歌。
カラオケのシーンで1回目はキノコ帝国さんの「クロノスタシス」と2回目はフレンズさんの「NIGHT TOWN」が使用されている。
これは私の妄想に過ぎないかもしれないが、付き合う前の1回目のカラオケで歌っていた「クロノスタシス」のPVでは冒頭画面中央に女性が夜の街を一人で歩いているシーンから始まる。別れる前の2回目のカラオケで歌っている「NIGHT TOWN」のPVでは同じように夜のシーンを男女が歩いている所から始まる。こんなシャレたことをしているのかとびっくりした。
本作で共感してしまったところが、終盤に向けて二人が大喧嘩をするシーン。
「麦の言葉で就活をあきらめて好きなことをして生きていきたい絹」と「絹と暮らすために就職して社会性や協調性を身に着けてしまった麦」。
絹からすれば「あんたが就職しなくていいって言ったんじゃん」になるし、麦からすれば「社会人、大人になるっていうことは社会性や協調性持つこと、俺は甘く見てた」ということだと思う。
正直仕事を辞めたいと思っている私にとってはどちらも強く胸に刺さってしまった。
「仕事をするために生まれてきて人生の大半を仕事に捧げて死んでいく人生でいいのかという自分」と「生活していくためには金が要る、嫌でやりたくない仕事でも生きていくためにはやらなければならないという自分」の葛藤。
麦は好きなことを仕事にできずに就職をしたが、私は好きなことを仕事にしたがだんだん好きじゃなくなってきた。
人生なんてそんなもの。好きなことを仕事にしても楽しくもなく楽でもない。大半の大人は社会性や協調性をもってやりたくもない仕事をこなしているだけでまともに働いていると思い込んでいる。
絹のように甘い考えでも最低限生きていける環境があるのならそれが人生一番楽しいかもしれない。
作中で気になっていたことは、ミイラ展とガスタンク。
"あれもこれも同じものが好きなんて運命みたい"な感じだったが、ミイラ展とガスタンクだけはお互いに微妙な空気が流れていた。それでもお互い初めの方は興味ある風を装っていたが結局お互い興味なかったということが終盤に明かされていた。
本作品では小説や映画に関しては作者の名前とか作品名とかなどの薄っぺらい情報のみで意気投合しており、逆にガスタンクやミイラといった本人たちがより興味を持っていることにはお互い興味がなかったので実は大して運命的な出会いでもなかった。
ほんとに細かい所まで表現しているなと思ったのが、ミイラ展の感想を話し合っているシーンの後の足元が映っているシーン。
絹の足は閉じて麦の方をしっかり向いているのに対して、麦の足は八の字開いている。
男性の足は大体そんなものと言えばそうかもしれないが、このシーンを敢えて描画しているのであれば心理的描写なんだろうなと思う。
ひざやつま先がそっぽを向いていると興味がないということを表現していたのだと思う。
総評としては面白い作品でちょっと懐かしくもあり楽しめた。
こうゆう恋もあるよねという目線で見ても面白かったし、大人になるというのは人生から楽しさや華やかさが失われていくもんだよなというのも再実感した。
「クロノスタシス」と「NIGHT TOWN」といういい曲にも出会えた。
ハッピーエンドではない
動画サイトで切り抜きで上がったのを見て気になり視聴しました。
評価のタイトル通りハッピーエンドとは言えないです。
私は今でも仲の良い元彼氏と一緒に見ました
途中まではこんなにうまく趣味が合うわけないと思って見ていましたが、1時間ほどすると、カップルのすれ違いが始まります。
そこからは私と全く同じように、同棲を始めてから猫を保護し、仕事を始め、すれ違い、友人の結婚式を通して話し合うところなど、自分たちを見ているようでした。
次住む場所が決まらず、別れた彼氏と同棲をしている家で一緒に住んでいるというシーンがあります。
私は今その状況です。
恋愛映画としては、今までにないパターン、むしろとても現実的で、自分たちの過去の思い出を振り返りながら見ることが出来ました。
恋愛映画はどうしても現実から、少し離れたような映画で、それが良くて見る方もいらっしゃるとは思いますが、リアルなこの映画。
現実的だけど、恋愛の盲目になってしまう部分、そこから長年一緒にいてすれ違ってしまうところが再現されている映画は初めて見ました。
とてもよかったです。
上手くいかない恋愛で困っている方はぜひ見て欲しいです。
なるほど
映画公開中、話題になってたのできになっていました。
ここまで息があってしまうと、恋人というよりは家族なのかなあって思いました。
結婚してもうまくいくとは思うけど、恋とは違うんだろうなあっと思いました。
あと、あっさり恋におちた感がしました。だからからか、二人が別れるってなってもそんなに悲しくなかったのかも。
パンフレット購入済。
人生における恋愛経験次第で評価が分かれる!?
妻と家で見ました。
見終わった後に感想を言い合って2人の評価が2.5点でした。
演技・・・満足
映像・・・やや満足 特に部屋のインテリアや東京の表現が良し
音楽・・・普通
脚本・・・不満
といったところです。
意見が分かれたのは最終場面、ファミレスで若いカップルと遭遇し、二人の会話に号泣するシーン。
私は『幸せだった頃を思い出して、(恋愛感情がないことを正当化しようとしていた)今の2人の状況に絶望した。』ことで泣いたと思いました、
妻は『私たちカップルは特別(運命)じゃなかった』ことを知ったことで泣いたと感じたようです。
正解はないでしょうけど、見た方の意見が聞いてみたいところでした。
脚本については、男性の急激な変化と、女性の頑なに変わらないところに違和感があり、感情移入ができなかったのと、最後にもうひとひねりが欲しかったと思いました。
例えば、ラ・ラ・ランドになっちゃうんだけど、10年後くらいに有村架純が子連れで、菅田将暉がイラストレーターに舞い戻っていて、どこかで活躍している場面に出くわして、「もしあのまま別れなかったら」と「別れたからこそイラストレーターに舞い戻れた」の葛藤でしめても、話に奥行きが出たのかなと思いました。
リアルすぎて、色々考えさせられる
去年、ちょうど今日と同じゴールデンウィーク最終日に中学の時好きだった初恋の人を誘ってこの映画を見に行った。
「この映画を見たカップル別れちゃうこと多いらしいよ」と言った彼女に、笑いながら「俺ら付き合ってなくてよかったねーw」と答えてしまった。彼女は「そりゃそうだよ」と答えた。
今思うと、「めちゃくちゃデリカシーなかったな」と自分の発言を少し後悔している。
その後、夜ご飯も食べることなく普通に帰った。結果としては、「もう自分はこの子のこと好きじゃないんだな。」とやっと分かったデートだった。
前ぶりが長かったが、そんなことはどうでもよくて、映画の話をしよう。
麦君の就職を機会に、二人は大いにすれ違っていくことになる。絹ちゃんは好きなことは好きなまま仕事する一方で、麦君はどんどん社会化していき、二人が大好きだったサブカルチャーから離れていった。そんな二人の対比が中盤から描かれている。
正直自分は、絹ちゃん側だ。麦君酷い!と思ってしまう。仕事をしていても趣味は楽しむべきだろ、二人の時間をもっと大切にしろよと思ってしまった。
しかし、この感想は若さからくるものであって、麦君が言ったように大学生的な考えなのかもしれない。現実的ではないのかもしれない。自分が大学を卒業して就職したら、麦君のような大人になってしまうのだろうか。今はそうはなりたくないと思っているが、未来の自分の考えが大変気になる。
この映画は、大変リアルに描かれている。
ところどころ無理あるだろうと思ってしまう場面があるが、誰もが体験しそうな、現実的な、いたって普通な恋愛が描かれているのだ。
そのように考えるとなぜヒットしたのだろうと思ってしまうが、それは事細かな心情描写を描いた脚本家と、それを表現する監督と演者の力によるものだろう。
この映画の主人公は麦君と絹ちゃんの二人だ。出来事が起こるたびに二人の心の内を、如実に描いていた。そして菅田将暉と有村架純の演技が素晴らしすぎる。俳優としての二人を全く感じさせない。私たちは、本当に「麦君と絹ちゃんのストーリー」を見せられていた。
だから多くの人に共感を呼び、大ヒットしたのだろう。
去年大学の授業でこの映画を制作した土井裕泰監督が来てくださり、この作品についても話が効けてとても面白かった。その中で監督は「この映画を見た観客と話をすると、面白いことに、誰も聞いていないのにみんな自分の過去の恋愛話をした。」とおっしゃっていた。大変興味深かった。事実私もこのレビューの冒頭に、自分の恋愛話をしてしまっている。
それほど、この映画には観客に考えさせる力があるのだろう。ただ面白いと思わせるだけ、消費させるだけじゃなく、作品を通して、何かを考えさせる映画はとても素晴らしいものだと思う。
「女の子に花の名前を教えられると、その花を見るたびに教えてくれた子を思い出すようになる」という言葉が、タイトルの意味を考えるうえで大切なキーワードだ。自分はその先が分からなかったため、考察サイトを開いたが脱帽した。分からない人はぜひ調べてほしい。
自分もそのような考察ができるような、文化的に読み解くことができる、作者の意図を理解することができる読み手になりたい。
社会人になってから、またこの映画を見てみようと思う。とりあえず今は仕事など考えずに済むため、思いっきり楽しみたい。そのためにも早く彼女作らなきゃ。
本当に花束のような映画でした
最初のシーンの出会って
上の空になってるときの表情の演技が
めっちゃうまいな菅田将暉って思いました。
こんな趣味が合って意気投合したら
お互い惹かれ合うよなぁと!!
共通点多すぎて、こんな人と会っちゃったら
好きになるなぁって!
詐欺師は情報収取できたらこうやって人を騙せるなぁって変な角度からも見ちゃいました。笑
有村さんかわゆい。
そしてケンカシーンとか言い合いのシーンが
リアルすぎてさすが演技うまい2人です。
菅田将暉さんの顔の表情使いがすごいです。
人の恋が始まる瞬間から終わりまでをみる映画でした。
胸が締め付けられます。
本当に花束みたいな恋をしたって名前通りのステキな映画でした。
環境が変わると趣味も変わる、
その変化もすごく見えました。
変わらないけど進む有村さんと
2人のために変わることを選んだ菅田さん。
思い合っていてもやっぱり
すれ違いは生まれてきてしまうんですね。
喧嘩した後、離れずコーヒーを淹れてあげる有村さんとかの仲直りの仕方見習おって思いました。笑
最後結ばれはしなかったけど
笑顔で泣ける作品になっていました。
理想から現実へというような流れでした。
最後のファミレスのシーンは涙が止まらなかったです。
Googleマップの伏線も最高でした。
最後のファミレスの別れのシーンは厳粛な気持ちになった。居合わせたカ...
最後のファミレスの別れのシーンは厳粛な気持ちになった。居合わせたカップルの清原伽耶の破壊力がすさまじかった。
全体的には良かったが、少し残念。
私が年寄りだからなのか、少しわからないところと、無駄に感じた部分があったのが少し残念。
社長(オダギリジョー)の膝枕シーンの必要性がわからなかった。「仕事が遊び、遊びが仕事」という価値観の男性が絹に影響したのなら、社長とのそういう会話やその時の絹の表情が欲しかったな。社長をチャラい感じにする必要も無かったかと。
友人の結婚式の時、絹が「麦と別れようと思っている」と語っているのは納得できる。でも逆はわからなかった。麦は「絹とはもうダメだと思う」くらいは語ったとしても、自ら絹と別れる覚悟を決めるほどのものは無いように感じた。
最後のファミレスのシーン。若いカップルのやりとりが麦と絹の出合いと同じ過ぎて嘘っぽいし長かった。好きな著者や映画などで意気投合している初々しいカップル…くらいの共通点で十分だった気がする。
あと、これは本当に私の個人的なことですが、
調布やあの辺りの多摩川、京王線に思い入れがあったので、もう少し多摩川河川敷のシーンを長くして欲しかった。特に焼きそばパンを食べているシーンはもっと長く、ゆっくり流して欲しかった。残念。
不満ばかり書きましたが、鑑賞後はなんとなく前向きになれる映画でした。大好きだった本やゲームを共有できた大好きな人との幸せな時間。それを想い出の箱から出して眺めているような感じでしょうか。
好きなものと大好きな人との鮮やかな幸せを束ねた=花束って感じられました。
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