花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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色んな場面に自己投影してちょっと胸がギュッとなる
自分の過去の恋愛だけじゃなくて社会人なりたての時‥
あの時の始まりや終わり、葛藤や喜び、悲しみや挫折‥
色んな場面に自己投影して切なくなったり楽しめたり懐かしめたり‥!
個人的に女性の方が男より何歳も精神年齢が上で忍耐力も倍は違うと思っているから、同世代の男はどうしても幼いし拙い。
最後のファミレスのシーンも麦くんは「幸せの現状維持」という目標を忘れて自己都合の「今の生活の現状維持」に行くのは何ら悪い事ではないけど、麦くんの結婚しようの理由のセリフが酷すぎた。
でも、きっと麦くんも心の中では分かっている、あの年齢でまぁまぁのブラックそうな企業に勤めているなら自己洗脳するしかない。
「こういうもんだ」「俺は間違ってないまわりがおかしい」そんなふうに洗脳しないと自分が壊れちゃうんであろう、そこからでてきたプロポーズ?の洗脳中のセリフ。
それすらも聖母の様な包容力で分かっているであろう絹ちゃんが「家族ならいいのかもしれないね」‥
ここで次のセリフは視聴者に想像させる「でも」なのか「じゃあ」なのか‥
のタイミングで若いカップルの登場シーン、あの時の最高に幸せな二人の想い出を思い出した二人は同情や洗脳が解け、元々の二人の感情に戻った上で「家族にならない」選択肢をする‥
そして冒頭のシーンに繋がるけども、
振り返らず見えない手を振るシーンでは「幸せに」なのか「またね」なのか「じゃあね」なのか‥その後のお互いのセリフ‥
何となくよりが戻るかも知れない可能性を含めたエンディング‥お見事でした、いい作品を作ってくれたみなさん、ありがとう!
坂元裕二全開
序盤から坂元裕二らしい特徴的なセリフ回しが面白い。もはやくどすぎるレベル。
中盤からは関係性が悪化していきながらも、ラストは前向きな内容ですごかった。
「二人が別れる」ということはわかっていたものの、それでも暗くさせずに、辛気臭くもさせない新しい失恋もののように感じた。
社会に飼い慣らされた元夢見る彼氏と自分軸で成長する彼女の話
大学生〜フリーター〜就活〜社会人までの恋愛模様を描いた作品。
趣味や好きな物が一緒だった事から付き合いだした2人。
環境が変わる時に成長の方向性が違うと歯車が噛み合わなくなりチームとして機能しなくなる。
若さゆえの独りよがりで彼氏が彼女を無視してしまったことにより、二人で進んでいた同じレールから知らずしらずと彼氏が脱線してしまったような印象。
出会いのドキドキ
ロケーションの良い素敵なお部屋での新生活のワクワク
などなど、疑似体験をさせて頂け昔の甘酸っぱい気持ちなどを思い出せる映画でした。
一緒にいることがゴールじゃない。そもそもゴールなんてない。
鑑賞後の気持ち
幸せなハッピーエンドは諦めろ。って恋愛映画を観るたびに言われている気がする。
今実際、好きな人がいて、その人と一緒にいると超幸せで、だからずっと一緒にいたい。って思うから、こういう別れの映画を観ると悲しいというかなんというかになる。
鑑賞後の心の変化
一緒にいられればそれでいい
とはならなくなった。
一緒にいて、お互い幸せなことが必須条件
鑑賞後の行動の変化
彼女に別れを切り出されるかもという根拠のない不安を抱えなくていいのかもって思えるようになった
好きなシーン
女の子に花の名前を教えられるとっていうシーン
憧れのルーフバルコニー
嫌いなシーン
ないかな
同棲を経験したことのある人にこそささる作品
まさにタイトル通り、花束のように美しく、儚く枯れてしまう。そんな恋を見守る映画でした。
「恋をした」というタイトルから過去形なので、何となく察しはつくが、やはり従来の恋愛映画とは違い、最後には別れてしまう。
一見バッドエンドに見えるが全然後味は悪くない。むしろ別れをハッピーエンドにまで昇華させていて温かい気持ちになりました。
ただ個人的には、最後の別れたあとの3ヶ月間を見る限り結婚しても上手く行ったんじゃない?と麦くん寄りの考えになってしまいます。別パターンのエンディングも見てみたかった。
しかし、ハッピーエンドにしてしまっていたら作品的には普通の映画に成り下がっていたと思うので、これで正解なのだと思う。
個人的に大好きで特に印象に残っているシーンが付き合っていた当時の姿がストリートビューに写っていたラストシーン。小説版から引用すると
「ストリートビューの画面に、多摩川べりの歩道を花束とトイレットペーパーを持って歩く男女の姿が映り込んでいる。顔にボカシが入っているが、間違いなく麦と絹だった。
「バロン! 見てこれ」
麦は嬉しくて、バロンを PC画面の前に抱き上げた。六年前の学生時代の興奮よりも、二度目の奇跡はじんわり温かい。
「ハハハ、すごいねー」
笑いながら画面をずっと見ていた。画像の中の麦と絹は永遠にあの時間の中に静止したまま、よく晴れた多摩川べりの歩道で仲良く手をつなぎ、顔を見合わせている。ボカシで見えないが、きっと笑顔だ。」
—『ノベライズ 花束みたいな恋をした』坂元 裕二, 黒住 光著
この終わり方が繊細で美しすぎて大好きな作品になった。
麦と絹の思い出の中では花束の1番綺麗な瞬間の記憶のままなのだろうなと勝手に想像している。
別れても尚、お互いを思いやりあっている2人を見て、本当にいい恋をしていたんだなと少し羨ましいとも思いました。
少し含みのある終わり方だったので、続編を期待しています!30歳になった絹と麦が見たい、、
映画を見た人は小説版もぜひ読んでみて欲しいです。映画より繊細に詳しく心情が表現されているので、物語の世界観により深く浸れます。
坂元裕二×土井裕泰で見ると肩透かし
恋の終わり方として新境地と言えなくもないけど、むしろ(なんで別れた?)という感じ。
作品としての前後はわからないけれど、有村架純と菅田将暉が出演という意味ではドラマ『コントが始まる』も夢を追う若者の行く末という点ではさほど変わらない。夢にフォーカスを当てるか、恋にフォーカスを当てるかの違い程度。
ざっくりとこの系統でより良い作品は『ちょっと思い出しただけ』とか『劇場』を挙げることができると思う。
あと、タイトル花束みたいな恋をしたの花束みたいは何をもって花束なのか最後まで分からずじまいだった。
同棲から結婚へのタイミング
誰もが言う「出会った頃の付き合いはじめが一番楽しいよね」
同棲を4年もしてると結婚するタイミング逃してる気がする。籍は入れずに同居する…コレって内縁関係だから。
でも内縁関係は一番近い他人なんだよねぇ。
どちらかに好きな人が出来て同棲解消ではないから別れた後も部屋が見つかるまで一緒にいられたのでしょう。
まぁお互いの価値観が違って来たら「現状維持」は苦しいよね。
普通の友達だって価値観が違うのは一緒に居て楽しくないから会いたくなくなるもんね。
けど、自分の中の根底にある価値観が相手の中にもあるならきっと上手くやっていけるんじゃないかと私は思う。
もう一度この映画を見返してみた。
もしかしたらこの2人また偶然街でバッタリ再会して寄りが戻って結婚したりして⁈
そんな可能性も考えてみた。
何時迄も輝いてる
終わったから何時迄も輝いて見える。
ずっと続いていたら、輝いていた過去すら
輝きを失うのかもしれない。
無くしてしまったからこそ、何時迄も心に残る。
ラブストーリーもたまには良いね。
キュンキュンしたよ。
花束ね、、
新鮮さが必要、ね。
ずっと、フレッシュな感じあったけどな。
お互いに気を遣って。
喧嘩にならないように思いやってて。
絹ちゃんはあんなに笑顔になれる相手はいないんじゃないの?自分も女だけど、女心は難しい、、
ストーリー的には少女漫画すぎ。有り得ないでしょ〜ってこと満載だったけど、(仕送り5万にワンカット1000円であんなに広い部屋、素敵すぎる家具。)
また数年後、麦くんも仕事落ち着いて、、
2人がやりたい事できるようになってから
またくっついててほしい。
羨ましさと、懐かしい雰囲気を感じれた、ゆったりみれる映画でした。
いつから対等じゃなくなった?
今更見た。
好みがはっきり分かれる映画だと思う。若い人たちには刺さる。私もその一人。
私は女性なので、どうしても絹ちゃんの方に感情移入してしまう。麦くんの「映画とか、他にして欲しいこととかある?」が一番キツかった。出会った頃ふたりでいるのが何より楽しかったのに、今ではこちらからの要求でしかないんだ。一番すれ違いを感じた。圧倒的にフェアじゃないと思った。下に見られている感じがした。喧嘩して、なんでかわからないけど自然に仲直りして、それを繰り返していたはずなのに喧嘩すらできなくなってしまった。こういう恥ずかしい映画で泣ける感性でよかったと思った。
あと有村架純がかわいいです
サブカル羅列映画、エモい〜ってやつです。
本棚にはAKIRAが並び、大友克洋なら読んじゃうぜ❕童夢だってあるんだぜという本棚に主張の激しさが激モリモリ。
個人的にエンタメとして最強〜!これぞ脳内無にしてこそ楽しむエンタメってやつです。
それにしたって、猫はどう考えても捨て猫感ないでしょ!!!血統証付きと雑種のMIXです!なんて言われたら、もう私は何も言えませんが!昨今の映画は雑種猫を明らか雑種にしない仕様がいただけませんね!笑
ちょっとふざけて書いてみましたが、もうね、お腹いっぱいです。サブカルどうぞ。はいって出されたみたいな感じです。
コレが当時泣ける!!最高の映画!!って言われてたのが謎で世間の人の流行はこんな感じだったん??というわけでわからんもんだぜってなりやした。
ご都合主義なのは確かです、出会いから何から!!
脳みそを空っぽにしてみる、そんな映画です。そりゃ仕事して疲れてたら漫画読む気もなくなるんだよ分かってくれって気持ちにもなるのもわかります。
オダギリジョーのサブカル野郎の胡散臭さが滲み出ててよかったです!
総じて普通におもろいでした!
現代版リアル恋愛おとぎ話
日本らしい恋愛、すれ違いを絶妙にまとめた作品
実在する音楽や映画や漫画にゲームが観る側のエモさを与えてくれる
大人になると現実を生きて日々の忙しさから趣味や好きだったものを同じように好きでいることは難しい
まだ好きでいられる人をまだそこにいれるのかと羨ましくも思い、いつまで遊んでいるんだと苛立ちとともに傍観する
殻を破って世界を広げると視野も思考回路も変わってそれを会話にすると噛み合わなくなる
ファミレスで最後に涙で抱き合うシーンは愛のかたちが変わってしまった熟年夫婦のよう
とにかくはじまりがお伽話のよう
キラキラのピークがすぎる
麦くんの先輩の死に寄り添えず先に寝る絹ちゃん
さわやかのステーキを先に食べてたのに
なんの罪悪感も抱いていない絹ちゃん
ゲームしたらイヤホンされてゲーム消す絹ちゃん
麦くんの理想の将来を聞いてピンとこない絹ちゃん
なんか悲しいけど分かってしまう
2人は別々の人生を歩んで幸せになってほしい
美しい思い出は綺麗にしまっておいてください
ここまで同じ好みの人がいるのか!!
こんな思考や好みが一緒の人がいたら、本当に凄いと思う。でも似過ぎてパートナーとしてはどうなのだろうと思う。デコボコがかえって上手くいくと思える。
付き合い初めから終わりまで、若い頃を思い出して胸キュン映画ですね。
有村架純さんの作品を初めて観ました。髪の毛をアップにすると別人かと思いました。髪型でこんなに顔のイメージが変わるのだとビックリ。
ご都合主義と永遠のナレーション
2人の趣味が合いすぎる。なにそれ?とかそゆ会話くらいして欲しい。ナレーションシステムにより最後の最後まで全て懇切丁寧な説明がある。目をつぶってても話がわかる。
出会いのシーンが致命的にご都合主義。前半だけで対象年齢が10-15歳かな?と感じる。
演出されたいやーな親の像。初対面娘と彼の家で飯食うのすらおかしいのにそこで説教とかありえん。全てなんというか、都合よく組まれたキャラクターとセリフ。説明多すぎてスマホ触りながらでもわかる解説のせいで飽きる。
てか、簿記2級を武器に就活したのにクリニックの受付してるのがちょっと意味わからん。まぁリアルではあるけど
良い意味で裏切られた
正直予告を見た時は、あまり面白そうではないなと思っていました。しかし、実際はとても面白かった。
映画の流れとか都度都度入る細かな描写が凄く好き。時の流れを感じる小ネタも好き。主演の二人の演技も上手だった。
ただ、何も起こらない映画ではあるし、普通の恋愛だし、最後はリアリティーがある感じで終わるし、カップル向きの映画に見えるけれどそうじゃないので、カップルで見るのは辞めておいたほうが良いかも(笑)
タイトルなし
思ってた結末とは違って、さわやかに終わって◎。てっきり悲しんで別れる失恋ムービーなのかと思って観るの辞めてたんだけど、そんなことなくてもっと早く観ておけば良かったと思った。
恋愛感情を忘れていくけど、こんなときもあったなと改めて思わせてくれる作品。
2回見て正解
2021 初見
この話は「ふたり」の話だ。決して「ひとり」ではない。恋愛に於ける酸いも甘いも、前半はふたりで、中盤はそれぞれで、そして終盤はまたふたりで噛み締めていた作品だった。
冒頭、否、題から、ふたりの恋は過去のものであるとわかる。そこからすぐ時代を遡り始まる5年前の話。彼らは恐らく大学四年生、つまり今の私と同じだった。趣味や考え方、コンバースのジャックパーセルが同じこと、色んなところから彼らは惹かれ合う。ひとりのときは互いを想いあう。そして告白のタイミングまで同じ。個人的に、スマホの画面越しに告白する麦の弱さと、返事をするときに麦の顔をしっかりと見つめる絹の強さが印象的だった。
のちに絹は就活を始める。圧迫面接に涙し、走って駅に駆け付ける麦。ここで自らを顧み私まで泣いてしまった。就活で精神を追い詰められ、誰かに(当時好意を抱いていた人に)頼ろうとしても音信不通で、家にいても常に両親の怒鳴り声を聞く地獄のような日々。ひとりで苦しみに耐えた数か月前を想うと、頼れる誰かがいることや頼れる勇気を持つ絹が心の底から羨ましかった。
麦は最初は自らの夢を追い求めていたが、「絹との現状維持」のためにと就活を始める。そして入社。ここから二人の歯車が、急激ではなく、ゆっくりと、狂い始める。楽しそうな仕事をしたいと話す絹に荒ぶる麦。書店で文学を嗜む絹から遠いところにビジネス書に集中する麦。果ては慌てから絹にプロポーズする麦。学生から社会人になるに辺り、ここまで考え方は変わってしまうのか。そう感じた。
別れる際もふたりであった。タイミングも見事。しかし、見事すぎることに、当時のふたりを再現したような初々しい男女がいたのだ。そのときには戻れない悲しみを無言ながら痛感し、別れを決める。それから数か月、絹の家が決まるまでは笑顔で暮らす。どこまでもふたりで愛を育み、静かに眠らせていた。
この映画を通し、恋愛で本来当たり前であることかつ、私が今まで経験できなかったことに気付いた。恋愛はふたりでするものであることだ。誰かに想われること、心配されること、酸いも甘いも共に噛み締めること、これをふたりですることが、恋愛であると気づいた。私は今までしてきた恋愛だと思っていたものは全てひとりだった。ひとりで誰かを想い、苦しみ、ときめいていた。片想いにも程がある。四月から社会人になり、様々なことが変わりゆく。恋愛の仕方も変わるといいのだが。
今作はノベライズ版や脚本が販売されている。そこまで読んで、じっくりと噛み締めたい。
2022
再び鑑賞。「社会は責任」と話す麦くんの気持ちが痛いほどわかったし、「社会」というレールにしっかりと乗りすぎた麦くんのプロポーズに眉をひそめる絹ちゃんの気持ちもわかった。(二人の実家の環境の違いもあると思うが。。。)
ふたりで恋愛をしたいと思っていたが、相手がいる今、それぞれに恋愛というものがあって、そこに共通点が多ければ寄り添えるのだな、と気付いた。
2度見て最高。
タイトルなし(ネタバレ)
「カップルが見ると元カノ/元カレを思い出して別れる」と言われていて、ずっと気になっていた作品だった。
この映画は限りなくリアルな物語なのだろうなと観ていて思った。多少、映画の筋書き上偶然にしてはできすぎているような部分があったところでさえ、恋愛をしている人はみんな自分たちが主人公になった気分になって些細なことも運命のように捉えているということを描いているように思えた。
後半はともあれ、前半はすごく理想的だなと思った。趣味や価値観が合う人と出会い、互いに恋をして、楽しい時間を一緒に過ごして、、、でも、たった数年もすればお互いの考え方は少しずつ変わっていて、最初はほんの小さかったズレがやがて大きな歪になっていた。仕方がないことだけど、寂しく思えた。
この映画の大きな特徴のひとつとして、対比の描写が上手だなと思った。
出会った当時と別れる間際に描かれていた対比は、時の流れを表すだけでなく、二人の心の距離も表れていたと思う。スニーカー、ファミレス、本、映画、ベランダ、、、
特にファミレスは、交際が始まった場所であり終わった場所として大事な場面で登場したが、特に別れ話をしていたところはすごく大事なシーンだったなと思う。結婚をするか、別れるか。どっちに転ぶこともあり得た人生における重要な場面で、世の中には同じような場面を経験した人がきっとたくさんいるのだろうなと思った。
結果として二人は別れるという選択肢をとって、それだけ聞くと一見バッドエンドのようだが、私はハッピーエンドだったのではないかなと思う。別々の人生を歩むことにしたけど、互いに幸せを願った未来への大きな一歩を踏み出したエンディングだったと思う。
人生は始まりと終わりの繰り返しでできているのだなということを強く実感した。
日本映画なんだけどなんかフランス映画っぽい
恋人との別れを客観的に考えると誰もが一度は経験する切なさがこの映画にはある。菅田将暉さん良かった。
現実と夢の狭間でのすれ違い。
別れのシーンがフランス映画だったらどんな感じかと
想像したら楽しめた👌☺️
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