花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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調布で見られて良かった
突然妙な思いつきを互いに言い合ったり坂元裕二度は十分なんだけど、延々自分語りをするようなコテコテ感はない、うまいバランスで一般的エンターテインメントに落ち着いている。褒め言葉です。
聞くともなく聞こえてしまう前情報で見る前から終わってしまう恋の話と知る。辛いのは嫌だなあと思いつつもファーストシーンで二人が再会する所が面白く描かれていて、安心して映画に入っていくことができた。
「劇場」と違って住む部屋も景色も明るい中、菅田将暉と有村架純の絶妙な演技でまさに今そこにいる普通のカップルの数年間が描かれる。カメラマンの先輩や友達、さわやか、同年代のドライバー、多摩川、パン屋。オダギリ。いくつもの挿話を通して流れる時間、心地よく巻き込まれているうちに漂う倦怠感。(あと何か大事なことを思ったのだが忘れてしまった。)
別れることを決めた後、吹っ切れた2人が爽やかに描かれるのも良い。ここのところ恋愛映画はあまり見てないし、同じ映画を2回以上見ることは滅多にないんだけど、久々、またいつか見るだろうなと思った。
あと、清原果耶の登場は知らなかったのでまさに眼福(笑)。この子もうまいなあ。
追記:麦の好きな言葉「バールのようなもの」(笑)
ラ・ラ・ランドを思い出した
本作を見て「ラ・ラ・ランド」がまず頭に浮かんだ。もちろん内容は別物だが、仕事によるすれ違いや最後の回想などの心打たれるシーンには通ずるものがあった。
またかとは思うよまたかだから
見終えたいま麦くんと絹ちゃんがこの世に生きてる気がしてなりません
誰もが経験した事ある
見ていてああ私の話だって思う方いると思います
趣味の共通点が一緒の人って意外と沢山いて
たまたま終電を逃した二人だっただけで実は麦と絹は全然違う
付き合ってすぐの時から絹は別れを意識していて
麦は未来を意識していた
過去に引っ張られる絹と
未来に引き寄せられる麦
だからなんで変わってしまったんだ
なんで変わらないんだ
そこの考え方が根本的に違うからすれ違う
だから倦怠期を迎えた二人の喧嘩シーンはピリピリした
だけど絹は大人だったな…そこは育ちの違いが見えた気がする、麦には余裕が無い
私は女だからパン屋無くなった返事が
そんなの駅前で買えばいいじゃん
は悲しくて仕方なかった
そういう問題ではない
絹はパンが食べたい訳では無い
結婚を意識する前の同棲はおすすめしません!!
感想が無いことが感想、何も言えない。
話の流れに無理がないというか、明らかなフィクションという部分が一切なく、本当にリアルに作られていた。
そのおかげで自分のこれまでの恋愛経験や恋愛観を見つめ直しながら見ることが出来た。
私は映画上映中には泣くことは無かったが、帰りの車の中で映画の内容を整理していたところ涙が止まらなくなった。
時間差で涙が出てくるなんて初めての経験だった。
危うく事故を起こすところだった笑。
映画を通して感じたことは、男女の考え方の違いである。
愛しているが故、絹ちゃんに不自由なく幸せに暮らしてもらうために自分の本来やりたいことを諦めて労働者となった麦くん。
一方、趣味や価値観が合うことがきっかけで付き合ったことを大切に想っている絹ちゃんは、出会った頃と同じように好きな事を共有したい気持ちを持ち続けている。
この違いが歳月を経て大きな壁となり2人に別れを告げるのだと思った。
もし、麦くんが絹ちゃんの本当に願うことに気づけていれば…、また麦くんが絹ちゃんに直接聞くことが出来ていれば…。
もし、絹ちゃんが麦くんの真意を心から理解して変わっていく麦くんを受け入れてあげることが出来ていれば…、また麦くんに直接望んでいることを話せていれば…。
(絹ちゃんは、麦くんが言っていた「僕の人生の目標は絹ちゃんとの関係の現状維持」という言葉を信じていたのかもしれないが…。)
こんな”たられば”を思ってしまう映画だった。
お互いに愛しているのに離れていってしまう儚さ。
恋は始まった段階で終わりへと向かっているという悲しい現実。
この2つのことを痛感させられたが、それ以上に恋をすることは素晴らしいと教えてくれる作品。
個人的に印象に残っているシーンは、お互いが相手を想ってクリスマスプレゼントとしてあげたワイヤレスイヤホンが、後々お互いを避けるようにして使うことになってしまう点だった。
改めて考えるととても切ないと思う。
また、別れた絹ちゃんがイヤホンを触りながらSMAPのたいせつという曲についても思い出して口に出していたところも印象的だった。
この曲はポップな曲調で2人の時間が大切であるということを強く伝えてくれる曲である。
それを別れた後の思い出として語っているところが、麦くんとの時間は思い出として割り切れているのだなと感じさせられるシーンだった。
最後に。
”花束みたいな恋をした“は、本当に素晴らしい作品だった!!!
真面目な恋愛映画
娘と2人で鑑賞。
菅田将暉さん、有村架純さんが、
娘も私も好きな役者さんなので観てきました。
娘は、思ってたのと違う。
期待外れと言ってましたね。
リアル過ぎる内容で嫌だった。
別れなくて結婚すれば良かったとも。。
だから、リアルな恋愛は嫌なんだと言ってました。
私は、この映画は、共感する場面が多かった。
昔恋愛を思い出してしまいましたし。
実際、元彼も絵を描いていたし。
ストーリー展開と別れた原因とか
昔の恋愛を思い出して仕方なかった。
実体験した恋愛と同じ過ぎて、
入り込んで観入ってしまいました。
こんな映画は、久しぶりでした。
友人の結婚式に参列して
結婚するかしないかの話し合いを何度もして、
泣きまくりながら、別れを決めたこと。
その彼をキライになった訳ではない。
でも結婚して一生居る相手なのかなぁ?と、
お互いの気持ちが交差して、大人になってきている。
色々な気持ち。譲れないところだったり。
2人にしか理解できない空間があって、
素敵な恋愛が出来たと。
別れてから気付くこともたくさんある。
別れてしまえば、
相手の良いところしか思い出さないとか。
それだけ真面目に互い、
向き合っていた証拠です。
そして、自宅に戻り、主人に
「昔の恋愛を思い出して仕方ない映画だったわ」
と話したら、大笑いされました。
20〜25歳初めの頃にしか、出来ない恋愛を
とても丁寧に描かれています。
大人の方でも、楽しめる恋愛映画です。
恋愛中の方、彼氏、彼女で鑑賞向きなのかは
疑問です。映画見終わった後、複雑にならなければ
良いですが。。色々思わせてくれる映画です。
大切な別れがあるから大人にもなるんです。
やっぱり、恋愛映画は良いなぁ。
素敵な恋愛映画をありがとう♡
恋のあるある探検隊
元々レイトショーで映画観る習慣だったのもあり
緊急事態宣言はもろに影響受けてますが
なんとか暇を見て観賞
非常に評判の良い今作
確かにそれだけの内容だったと思います
恋愛映画というのは過去にも様々ありますが
ここまで主人公の二人に焦点を当てたまま描かれた
作品ってそんなにないんじゃないかって気がします
波長のあまりに合いすぎたカップルの恋の行方を
序盤からどこかあとは壊れていくだけと暗示する
描き方も恋愛映画としては独特・・というか
あるあるって頷く部分が多かった気がします
また昨今の説明過多な映画が氾濫している状況
にあって表情・映像・場面転換できちんと描写
していこうという丁寧さが感じられ
それだけにセリフが効いてくるし
二人で暮らしていく目的のための手段だった
就職がいつしか仕事が目的に切り替わっていく
様も感じ取れました
またその変化を菅田将暉が上手なんだわね
そしていつか来る別れ
互いのために必死に生きていた張り詰めた気持ち
から「解放」されると浮気したかどうかとか
今まで言えなかったことがホイホイ出てくる感じも
なんかあるあるなのかもしれません
恋人関係ってなんなんだろうという自問自答に
陥ってしまう可能性を考えるとこの映画を
デートムービーで観るのはマズいかもしれませんねw
リアルで随所に共感して入り込んでしまう素晴らしい作品👏
大学時代の恋愛に没頭する麦と絹2人の姿は輝かしく、永遠に続いて欲しいと、続くと信じたくなる綺麗な光景です。自分の大学時代と重ねながら、美しい恋愛に入り込んでしまいました。
ただ、楽しい恋愛と夢だけで食べていける程世の中甘くはなく、2人は安定した収入を得る為、社会人となります。ただそれだけ、社会人になっただけで2人の幸せな時間は何も変わらないはずなのに、麦の価値観は社会という環境の中で大きく変化していきます。
価値観の相違から2人は小さな衝突を繰り返し、次第にお互いへの関心が薄れて行きます。麦が発したじゃあ~といった投げやりな優しさは多忙な時、余裕がない時に誰しもが口にしてしまう行動ではないでしょうか。
絹の好きじゃないことなんてやりたくない、麦の上手くいかなかったらどうするの、どちらの気持ちも非常に分かる、思わず自分の頭を抱えてしまいました。
麦の言うように、恋愛感情がなくたって、結婚して子供が生まれて、幸せな家庭を築く人達は多勢いるし、それも正しい選択と思います。そこに、ファミレスの思い出の席に昔の2人に重なる若者がやってきます。2人は自分達の過去の姿を重ね合わせ、号泣してしまいます。もうあの頃の関係には戻れない、そうして2人は花束のような沢山の幸せな思い出だけを記憶に残し、別れることを選択します。
とても丁寧で現実的なストーリーは派手さはなくても見る人を共感させ、惹き込みます。
誰もが歳を取り、過ごす環境が変われば価値観は変化していくと思います。ただその過程で、変えたくないと思っていた部分まで知らず知らずに変わってしまっているかもしれません。
進むべき道に迷った時は、一度立ち止まって昔の自分を見つめ直してみようと思います。
自分の過去にこそ未来へ進むヒントがあるのかもしれません。
最後に、前半の大学生と後半の社会人の異なる価値観を持った麦を菅田さんは見事に演じてらっしゃいました。
たまたま観た映画でしたが、素晴らしい作品と思います。
気遣い
この作品ではカップルの距離感を、苦しいまでもリアルに描いていると感じた。特に麦(菅田将暉)と絹(有村架純)の一見お互いを思いやるための気遣いは、時によりお互いの傷を深めあってしまってるように思えた。その瞬間はお互い違和感を感じる程度でも、それがたまれば一気に崩壊する。私もまだ若者ではあるが結婚の難しさそして尊さを見せつけられた気がする。
劇中特に印象に残ったシーン
ゲーム中の絹を気遣って麦がイヤホンを付けて仕事に向かい、逆にそれに気付いて絹がゲームをやめるこのシーンが微妙な距離の2人の空気感をうまく描いているなと感じた。
あんまり面白くなかった
有村架純ちゃんの前髪がぐちゃぐちゃしていて、眉毛の上が一直線で、両方の眉毛がつながっているように見える。こんなのが流行っているのか。
小説や映画やゲームなどのタイトルがやたらと羅列されるのだが、内容には全く触れない。本当に読んだり見たりしているのだろうか。押井守がいても、彼のどこが魅力なのか、何も語らない。
部屋がとても掃除が行き届いていて、床にものが何もない。そういう人もいるだろうけど、若者の暮らしぶりで生活感が乏しい。また、主人公のイラストが、毒にも薬にもならない絵で、人間的なゆがみが一切感じられない。
他のカップルに対しての目線が辛辣。
この映画を観て泣ける恋ができたことに感謝
YouTubeでPVをみて惹かれる作品だったので映画館に足を運んだ。
普段だったら邦画の恋愛映画は選ばない。(余命系が多いから)
「花束みたいな恋をした」は、
CDのジャケ買いの様に、感覚的に観たくなって観た。
まさか自分が映画館でこんなに号泣するとは思わなかった。
ファミレスのシーンは、声が出そうになるのを必死に我慢した。
初恋のように心が踊る恋、
倦怠期の心のすれ違い、
パズドラしか楽しめなくなる日々、
別れ話をした時の過去の思い出が走馬灯の様に襲うあの経験、
そのどれもが共感でき、自分を重ねてみては心が苦しくなった。
(なぜ映画でこんなにも心を疲弊しなくてはならないんだ?とも思った。)
上映後、右斜め前に座ってた学生らしい子がつまらなそうに足早に映画館を出て行くのをみた。
家に帰って周りの感想を聴きたくなってレビューを見ると、坂本裕二を語る人、エモいの一言で済ませる人、永遠サブカルを語る人が一定数いた。
あー自分はこの映画を観て泣ける恋ができたことに感謝しなくてはいけないんだなと痛感した。
平凡だけど幸せに満ち溢れた恋ができたからこそ、今映画を見て共感ができ、心が苦しくなり、涙を流せたんだなと。
「女の子に花の名前を教わると、男の子はその花を見るたびに一生その子のこと思だしちゃうんだって」
そう絹は言っていた。
付き合いはじめには花の名前を教えなかったけれど、同棲した部屋のテーブルにはマーガレットが飾られていた。
きっとそうやって多くの花(以外も)を教わって、一生の思い出が束になるほど素敵な恋をしたんだろう。
ラストシーンは2つのハッピーエンドを描いてるように感じた。
1つ目は、後ろ向きで互いに手を振るシーン
絹と麦は別れた後もきっと幸せに生きれると思わせてくれるエンド。
別れ=悪では必ずしもないと思わせてくれる終わり方。
2つ目は、グーグルのストリートビューをみて喜ぶ麦のシーン
あの後しゃしゃって絹に連絡する麦を連想させるエンド。
(きっとパン屋を懐かしめる心の余裕を取り戻せた麦は、絹と友達としても恋人としてもやっていけるかもと思えた。)
どちらの道を選んでも幸福な未来が見えた。
ジャックパーセルなんて久しく履いてないな。
たまにはスニーカー履いてみようかな。
「ふたり」で愛を育めたら
この話は「ふたり」の話だ。決して「ひとり」ではない。恋愛に於ける酸いも甘いも、前半はふたりで、中盤はそれぞれで、そして終盤はまたふたりで噛み締めていた作品だった。
冒頭、否、題から、ふたりの恋は過去のものであるとわかる。そこからすぐ時代を遡り始まる5年前の話。彼らは恐らく大学四年生、つまり今の私と同じだった。趣味や考え方、コンバースのジャックパーセルが同じこと、色んなところから彼らは惹かれ合う。ひとりのときは互いを想いあう。そして告白のタイミングまで同じ。個人的に、スマホの画面越しに告白する麦の弱さと、返事をするときに麦の顔をしっかりと見つめる絹の強さが印象的だった。
のちに絹は就活を始める。圧迫面接に涙し、走って駅に駆け付ける麦。ここで自らを顧み私まで泣いてしまった。就活で精神を追い詰められ、誰かに(当時好意を抱いていた人に)頼ろうとしても音信不通で、家にいても常に両親の怒鳴り声を聞く地獄のような日々。ひとりで苦しみに耐えた数か月前を想うと、頼れる誰かがいることや頼れる勇気を持つ絹が心の底から羨ましかった。
麦は最初は自らの夢を追い求めていたが、「絹との現状維持」のためにと就活を始める。そして入社。ここから二人の歯車が、急激ではなく、ゆっくりと、狂い始める。楽しそうな仕事をしたいと話す絹に荒ぶる麦。書店で文学を嗜む絹から遠いところにビジネス書に集中する麦。果ては慌てから絹にプロポーズする麦。学生から社会人になるに辺り、ここまで考え方は変わってしまうのか。そう感じた。
別れる際もふたりであった。タイミングも見事。しかし、見事すぎることに、当時のふたりを再現したような初々しい男女がいたのだ。そのときには戻れない悲しみを無言ながら痛感し、別れを決める。それから数か月、絹の家が決まるまでは笑顔で暮らす。どこまでもふたりで愛を育み、静かに眠らせていた。
この映画を通し、恋愛で本来当たり前であることかつ、私が今まで経験できなかったことに気付いた。恋愛はふたりでするものであることだ。誰かに想われること、心配されること、酸いも甘いも共に噛み締めること、これをふたりですることが、恋愛であると気づいた。私は今までしてきた恋愛だと思っていたものは全てひとりだった。ひとりで誰かを想い、苦しみ、ときめいていた。片想いにも程がある。四月から社会人になり、様々なことが変わりゆく。恋愛の仕方も変わるといいのだが。
今作はノベライズ版や脚本が販売されている。そこまで読んで、じっくりと噛み締めたい。
自分が捻くれた人間だと再確認した
タイトルの通りです…
前半はかなり観てるのが苦痛だった…
いくら映画とは言え、うんざりするほどの麦と絹の趣味嗜好の一致。
長々と続く特異な思考持ってますよ感漂うモノローグ。
その中でも特に嫌だったのが、就活中の"普通になるって大変だ“と言うフレーズ。
それまでに映し出された2人から、普通の人を見下しているようにしか聞こえなかった。
作品冒頭、有線のイヤホンを左右分け合って音楽を聴いているカップルを見て、"あれは間違っている”"作り手に失礼“と勝手な価値観を押し付けようとするシーンがある。
しかし、話が進むとそれは自分たちが全く同じことを音楽クリエイターに言われたことがきっかけだったのだ。
なんだ、ただの受け売りか。
前述のようにそんなモノは作り手の勝手なエゴなんだよ。
それを真に受けて、まるで自分オリジナルの考えのようにしているって、薄っぺらい人間だな。
こんな風にしか観られなかった、すみません…
麦が就職してからの2人の関係が少しずつ崩れていく様はリアルというか、既視感があった人は多いのではないだろうか?
理想と現実は違く、2人の為のはずだったのにそれが原因でお互いへの気持ちが離れて行ってしまう…
最終的には別れてしまったけれど、一緒に過ごした時間・思い出は様々な色や形をした花1本1本であり、それらがまとまり"花束みたい“になったのでしょう。
喧嘩別れとかたまに聞くけど、幸せな瞬間があったなら、それはたしかなモノなのですね。
素敵なタイトルだ。
自分は特別という自信
趣味や思考が似てる運命の相手だと思って勢いのまま同棲してみたら、自分は特別なんかじゃなく普通なんだと気付き夢から覚めてしまう、そんな映画
多分、歯車が狂い始めたきっかけは、それぞれの両親が会いに来た時
その後も就職活動や、知人カップルの別れ、絹への嫉妬や価値観の違い、仕事に忙殺される毎日………
そして恐らく、本当に夢から覚めたのは、結婚式の後のファミレスで、過去の(特別だと思ってた)自分達を若い二人に重ねたからなんだと思う
しかし上手い映画だわ
感情移入とは違う、自分もこうだったな、という感覚をそこかしこから感じた
「楽しかったね」のセリフはズルいよね
このセリフが麦への最後のプレゼントなんだろうな
そして冒頭の別カップルとして描かれた時のイヤホンは、お互いにプレゼントしたイヤホンなんだろうな
別々の道を行く麦と絹の別れ際のバイバイが最高にいい
泣けて笑える映画だった
若さなのかな
主演2人の演技が、上手いのだろうな、集中して観れた。4年も付き合って同棲もしてたら、それは最早夫婦だろと思いながら観ていて、友人の結婚式で醸す2人の空気が完全に既婚カップルで、それなのに結婚に至らなかったのは、結局のところ、麦と絹は似ていない2人だったのだろうと思った。2人とも、若かったんだろうな。これがアラサーだったら、きっとまた違う。そもそも、若くなければこんな恋しないだろう。
こんな思い出が、私も欲しかった。
アンニュイな映画
劇中に出てきたフィルム写真みたいな世界観が、この映画全体の纏っている空気感。
なんとなく私は優里さんの『ドライフラワー』という曲の雰囲気、物悲しさに似ているなと思いました。
とにかくカップルたちがぶち当たるであろう、些細だけど、なにか分岐点となってしまうような出来事の一つ一つを丁寧に描いていてよかったです。
恋は生物(なまもの)。
映画自体はすごくよかったですが、個人的に恋とはそういうもんだよね、となんだか切ない気持ちになったので星3つです😂😂
別れ際にきぬちゃんが、光熱費や猫のマロンをどうするかと話しているところにすごくリアルを感じました。
花束の意味がわからなかった
でも素敵な映画でした
有村架純ちゃんはこの役にぴったりだと思った!
可愛すぎない丁度良い可愛さがよい
2人は最初仲良いけどどんどんすれ違っていく。その様が木綿のハンカチーフに似てるなと思いました
女は原っぱで寝てるあなたが好きだったのに男は都会に染まって帰ってこない。
なんでも趣味が合う2人がすれ違っていくのが悲しかった。
猫の名前はジャック君というらしい。
可愛いねー🎶
捨てられてたのが可哀相だったけど
なんだかんだで面白い映画でした。
興味がある方は是非
何気ない描写で、誰にでも刺さる恋愛映画
予告編を観て「甘ったるい恋愛映画かな。菅田将暉も有村架純も好きな俳優だけど多分観に行かないだろう」って思ってたんですけど、めちゃくちゃ評判が良かった上に「予告編と本編は全然違う」というレビューも多く見掛けましたので、今回鑑賞してきました。
結論。細かなこだわりが見られる映像演出、実力派俳優陣の自然な演技、大きな事件は起きないのに目が離せない緻密なストーリーと、考察の余地を残すような語り合いたくなるような見事な脚本。予告編だけ見て「観に行かない」と考えていた過去の自分をぶん殴ってやりたくなるくらい面白い作品でした。作中に小説やドラマ、実在の人物や企業などの名前や写真がバンバン出てくるのは現実感があり良かったですし、「今後動画配信サービスや円盤化された時に権利の関係で差し替えになるかもしれないから、完全版が観られるのは映画館だけになるかも」と述べているレビュアーさんがいらっしゃったので、これは今劇場で観るべき作品です。
・・・・・・・・・・
2015年、大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、偶然同じ駅で終電を逃したことをきっかけに仲良くなり、小説や映画やお笑いやファッションなど、ありとあらゆる趣味が合致していることから急速に関係を深め、ついに付き合うことになる。そのまま同棲し、大学卒業後はフリーターして「この幸せが続くように」と思いながら過ごしていた二人だったが、麦の就職をきっかけに二人の関係がすれ違い始めていく…。
・・・・・・・・・・
この映画は、最初に2020年に喫茶店に別々のカップルとして座っていた麦と絹の二人のカットが交互に流れます。近くにいるイヤホンを分けっこして音楽を聴いているカップルに対して「ステレオなんだからイヤホンを分けたらダメだ」ということを二人とも喋っているのですが、まるで一人の人物が喋っているかのように同じことを同じ流れで喋っているんです。そして二人は偶然同じタイミングで立ち上がり、お互いの存在に気付き、気まずそうに席に着く。そして時間は2015年に遡り、麦と絹の二人の馴れ初めが描写されるという展開です。
つまり、2020年には麦と絹はそれぞれ別の人と交際しているというゴールを先に見せて、時間を遡って2015年から二人が出会って付き合って別れるまでを描くわけです。観客は「この二人は2020年には別れる」ということを理解した上で二人の交際を見せられるわけです。この構成は別に新しいものではないですが、「キラキラ恋愛映画」を想像していた観客に「あれ…?」って思わせるには十分すぎるジャブですので、上手い構成だなと思いましたね。
この作品は細かな映像演出がとにかく上手い。前半と後半とで対比させていたり、小物に意味を持たせたりしているところとか。
多くのレビュアーさんが絶賛している部分ですが、とにかくイヤホンの使い方が上手いんですよね。二人の付き合うきっかけになったアイテムでもあり、二人の家庭内での断絶の象徴でもある。あと、靴の描写も良かったですね。出会ったばかりの二人が共通の趣味で意気投合し居酒屋に行き、座敷席に上がるために靴を脱ぐと、なんと同じメーカーの同じ色の靴だった。その後もファミレスで向かい合う二人の足元のカットとかで靴が同じであることがフィーチャーされていましたが、麦の就活のシーンあたりから二人が履いている靴が変わるんですよ。就職によって生活リズムも趣味も変わってしまった二人のすれ違いが如実に描写されるシーンですね。台詞などではなく細かな描写で登場人物たちの心情や状況を描く、映画的演出が実に見事だったと思います。
この映画は「どこにでもいる二人の恋愛」を「固有名詞を多用してこれ以上ないくらい現実感を持ちながら」描いています。それ故に、自分の恋愛経験と重なる部分も多く、主人公の二人に共感しながら観てしまうのだと思います。TBSラジオのライムスター宇多丸さんの映画批評コーナーでも、視聴者から寄せられた批評メールについて「自分の恋愛経験を交えながら語る批評が多かった」と言っていましたが、それも良くわかります。「既視感のある物語だな」と私は感じました。「他の恋愛映画に似ている」と感じたのではありません。「自分の人生に似ているな」と思ったんです。多分それは私だけじゃなく、多くの観客も同じことを感じたと思います。
「花束みたいな恋をした」というタイトルも考察が捗りますね。自分なりに考察してみましたが、劇中にあった絹の台詞「男性は女性から花の名前を教えられると、その花を見る度にその女性のことを思い出す」から来ているように思いました。川端康成の「掌の小説」にも似たような文章がありましたね。麦と絹は読んでる小説から聴いている音楽まで、同じ趣味を持っていました。麦の家の本棚を観た絹が「うちの本棚じゃん」というほどに趣味が合致しています。ですので、自分の家の本棚を見る度に、スマホで音楽を聴く度に、否応なく相手のことを思い出してしまう環境にいるわけですよね。お互いの好きな小説や音楽が、「花の名前」のようにお互いを思い出すきっかけになる。たくさんの「花の名前」を教えられたことで、何気ない生活の中でも相手を思い出してしまう。まさに「花束みたいな恋をした」ですよ。素晴らしいタイトルですね。
とにかく語りたいことは山ほどあるんですが、絶対に語りきれないですし、できれば事前情報なしで見たほうが良い作品だと思いますのでこういう場所に書いちゃうのは無粋でしょう。
とにかく、本当に最高の作品でした。観てください。とにかく観てください。
オススメです!!
どんなに好きでも
ずっと一緒にいたいからこそ、働き始める2人なのに、働いた事によって、お互いの価値観がズレ始めて、別れに繋がっていくという描き方が、最高に儚いと思った。5年間に及ぶカップルの日常をリアルに描いていて、この世の中の全ての恋の物語はハッピーエンドで終わるわけではないという現実をつきつけられた。
絹ちゃんが麦くんに花の名前を教えなかったのは、例えどんなにお互い好きでも、終わりは必ず来る。その時に私の事を思い出さずに、幸せでいてほしいという意味を込めて教えなかったのかなと思った。
もし自分だったらこの時どうしてたのか、この時こう言ってたなと考えながら見ると、今付き合っている人達にとってはプラスになる映画だと思った。
ラブラブなカップルは、、、
お付き合いしてまだ短期間しか経ってないカップルは一緒にみるのはしんどいかな〜と思います。別々で見るのをオススメします。
今までのありきたりな恋愛映画(病気で亡くなるや、遠距離もの)ではなく現実にありふれた世界観でした。現実味がありました。
こういうコミュニケーションは頻繁にしたいほうです。っていう有村架純が可愛くて尊かったです。
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