花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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思わぬ日本製恋愛映画の佳作。巧みな脚本、確かな演出、確かな演技で、一つの恋の始まりから終わりまでを丁寧に描いて好感が持てる。
①脚本が巧い。伏線の張り方が良く恐らく二度、三度の再鑑賞に耐えうる。ユーモア、皮肉、冷徹な視点等が塩梅よく散りばめられている。②土井裕泰の演出も『罪の声』(実際にはどちらが先だったかは知らないが)に続いて好調。③菅田将暉も『糸』では停滞しているように思えたが、ここではやはり若手きっての演技派の実力を見せる。有村架純もひけをとらない好演。④恋愛感情は2~3年続けば良い方と言われるが、ここでも生活という側面から二人の恋愛が揺すぶられ始める。当たり前と言えば当たり前の展開ではあるが、普通は女性の方がリアリストの筈がここでは男の方が先にリアリストになってしまうのが新しいか。でも男が仕事を言い訳にし出すのはどの時代でも同じか。⑤トラックごと荷物を東京湾に捨てた運転手のエピソードが途中で出てきて、運転手は「誰にでも出来る仕事が嫌だった。俺は労働者じゃない。」と動機を語っていたが、それは間違っていると思う。誰にでも出来る仕事の中でどう自分の色を出していけるかが出来るようになって初めて仕事をしていると言えると思う。「社会や世間に迎合して才能を潰すな」と言っていた菅田将暉の先輩が、やがて何時までも社会に受け入れられない鬱屈からDVに走り挙げ句は自殺同然の死に方をしたり、有村架純の両親が「新卒で社会に出ない人間は反社会的分子と見なしている」(笑える)人達であったり、社会・仕事・家族(世間と言ってもいい)をちゃんと描いているのが量産されるマンガ原作の浮世離れした恋愛映画と一線を画しているところ。⑥別れ話が切り出されるファミレスのシーンで、菅田将暉が未練がましく「別れたくない。結婚して家族になって“幸せ”になろう」とお決まりの曖昧な台詞を吐いた時点で、ああこの恋愛はもう駄目だな(その前から駄目になっていたわけですが)、と思った。「“幸せ”になろう」「“幸せ”になりたい」と人は簡単に言うが、“幸せ”って何なの?と思ってしまう。そもそも“幸せ”の概念が良く分からないし、人によって“幸せ”の意味や形は全部違う筈だから、自分の“幸せ”を人に押し付けている時点で終わりだと思うな。確かに恋愛と結婚とは別で、結婚を円満に続ける秘訣は「お互い空気のような存在になること」とは良く言われるが(それはそれで正論ではあるが)有村架純はそれを望んでいた訳ではないだろうから。⑦また、オダギリジョーの台詞で「一人で寂しいより二人で寂しい方が辛い」というのがあったが(私はこちら派)、恋愛感情がなくなっても或いは煮詰まっても一人にはなりたくないから、ズルズルと関係を続けたり結婚したりするんでしょうね。それを決して悪いとは言わないけれども。⑧まあ、そう言うわけで二人の恋愛にかこつけて色んな事を考えさせてくれる映画でもあるわけです。ラスト偶然再会した二人が背を向けたままバイバイするところはライザ・ミネリの『キャバレー』(1972)のオマージュかな、と思ったけれど。
多幸感と切なさの裏側に潜む〝冷徹〟
あ、それあるよなー
その本、オレも好き❗️
AKIRAのKCデラックス版❗️
実家に行けばうちにもあるぜ‼️
そんな歓喜に満ちた共感に溢れた映画です。
ズルイッ‼️
でも、作家の名前を聞いたときは小川洋子さんしか読んだことがなくて、なんだか菅田将暉さんに嫉妬して、帰路の乗り換え駅の大型書店で、今村夏子さんの『ピクニック』の収められたちくま文庫の短編集を買って帰ることになりました、まんまと嵌められた気分です。
でも、自分が、〝今村夏子のピクニック読んでも何も感じない人〟かどうか知りたくなりませんか⁉️
ちくま文庫は新潮文庫と違って紐の栞はついてないし、角川文庫のカドフェス的なキャンペーン用の紙の栞もついてないんですね。栞(しおり)ネタがちゃんと活きてる❗️
でも、東宝シネマズの半券はネット予約専用機だと感熱紙というかコンビニのレシートと同じような素材なので栞には向かないんですよね。早稲田松竹の半券のほうがしっかりしてるのかな?
菅田将暉さんの口から語られる現実的な(世間的には)正論。
仕事には責任がある(あの人の受け売りですけど)。
恋愛感情なくなったって…
気持ちが変わってからも、嫌なところ目つぶりながら暮らしてる人たちいるよ。
家族になったら上手くいくと思う。
ベビーカー押して高島屋行こうよ。
絹はこう応じる。
ハードル下げて、こんなものなのかなって思いながら暮らして、それでいいの?
こんな絹に対して、「それでいい」という回答以外の言葉で応えられる男性はほとんどいないのではないでしょうか。
ハードルを下げないで現状維持を選んだカップルが経済的な窮地に陥った時に、今の社会は手を差し伸べてくれません。お金のことだけいえば、生活保護でも受けたら?という宣言とともに、あなたたちはそちらの世界でそれなりに頑張ってください、でも私たちの納めた税金で生き延びてることを忘れないでね。
そうやって、知らないうちに精神的に卑屈にならざるを得ない状況に追い詰められる構造になってます。
制度はあるけれど、未来への優しさはありません。
この映画の冷徹さの正体。
それは、映画を見てる間の幸福感は与えてくれるけれど、将来展望への解については、一切が鑑賞者側に委ねられることだと思います。
終電逃した4人の社会人2人
絹と麦がタクシーを降りて、2人はまたタクシーに乗り込んでどこか行ったけど、あれはラブホだよね?!
俺たちは大人だから楽しみに行こうぜ、って感じがします。
対比で、絹と麦の純粋さを表現してるんですよね。
そういうところの細かさがすごいと思います。
昔の自分を重ねてた
本当に期待して楽しみにしていた映画。
20代の子供でも大人でもない境目で奇跡的にも出逢った2人の花束みたいな5年間。
大人になりきれない、まだなりたくない。
早く大人になって今、隣にいる人とずっと一緒に居たい。
どっちの気持ちも分かる。
自分が通ってきた道だから。
親しい人の死と結婚を目の前にして2人は別れを選んでしまう。
最後のファミレスのシーンは最高。
あそこで昔の自分たちを投影しなかったら?もしかして?って思うこともあるだろう。
でも1年後に再会した時の2人は思い出を宝物にしていた。
2人が後ろ向きで手を振るシーンは胸が熱くなった。
私の心の奥底に眠ってた遠い記憶がスクリーンに映し出されたような感覚になった。
菅田将暉、有村架純でなければ、麦と絹は成立しないだろう。
若くて恋愛真っ只中のカップルには刺さらないかもしれない。
でもオバさんだからこそ、花束みたいな恋をした経験がある者たちだからこそ今の若い世代に見て欲しいと思える作品でした。
神?
一つの恋の始まりから終わりまでを描いた作品。
出会いの二人が意気投合していくシーンは胸がキュンキュンしていた分、麦の就職をきっかけに二人の恋が色褪せていくのを見るのは辛かった。
それにしても、「スカイ・クロラ」以降パッとしない押井守を今の若い世代の中に神扱いする人がいたのは驚いた。
映画を観た人の中でどの程度あのシーンを理解できただろう?
等身大でリアルだからこそ刺さる
恋愛映画は苦手な分野でした。
だってどの映画も「病気」「事故」「死」「貧富の格差」みたいな題材でいかにもお涙頂戴、みたいな映画が多かったから。
泣けはするけど、共感はできない。そんな映画ばかりでした。
しかしこの映画は違います。
一番リアルで、本当に難しい恋愛の始まりから結婚までの「壁」を表現しています。
自分には刺さりすぎました。
5年の付き合い、同棲、仕事に関する価値観の違い、ゲームや漫画、共通の友人の結婚式、、
男と女の考え方の違い。
どれだけ趣味や好きなものが合っていたとしても、それだけでは結婚とはなれない二人。
でも本当に花束のように美しく楽しかった日々。
個人的に刺さったシーンは、
プロポーズのシーンと、
最後のファミレスのシーンです。
口論の中、熱くなってプロポーズと受けてれることを言う麦。
プロポーズみたいな大事なことをこんなシチュエーションで言われるなんて想像していたプロポーズと違う、、と思う絹。
多くのカップルがキレイなプロポーズなんてしていない。
口喧嘩の中で、「結婚しよう」、こんなカップルって本当にたくさんいると思います。
ファミレスでの別れのシーン。
これから恋を初めていく二人と、恋が終わる二人の対比が素晴らしかった。
全く同じような経験があります。
ファミレスというところが本当にリアルで、別れ話をするためにファミレスに入って、周りはラブラブなカップルや、初々しいカップルばっか、その中で別れ話をする。
片方はまだ続けていきたいと思っている。
でももう片方は無理だとわかっている。
お互いが「わかっている」からこそ流す二人の涙。
全く同じ経験があったので刺さりました。
別れと引っ越しを決めてから、二人で過ごしているシーンも、全く同じ体験をしたことがありました笑
辛く悲しく、それでも美しく、鮮明に記憶に残る、まさに「花束」みたいな恋。
どれだけその時は嬉しくて綺麗でも、それがずっと続くわけではない。
本当にタイトルどおりの内容でした。
ゆっくりと余韻に浸りたい映画
2人の距離が縮まっていく過程、少しずつすれ違っていく様、セリフや仕草も含めて全てが素晴らしかった。脚本はもちろんだけど、菅田さんと有村さんの雰囲気が抜群に良かった。
サブカル好きに刺さる固有名詞、小道具、場所が出てきてそれもたまらない。
最後のファミレスのシーンは自分の映画史上、間違い無く忘れられない大好きなシーンとなった。一気に感情をえぐられて涙が止まらなかった。
コロナ禍で1ヶ月会ってない彼女の声が聞きたくなって、映画館を出た後すぐに電話した。出なかった。でもいい。俺はこの作品の余韻に浸った。こんなに余韻がすごいのは久しぶりだ。
自転車での帰り道、ファミレスのシーンを思い出して泣いた。その後スーパーで買い物してる時も思い出して泣いた。俺は本当にあのシーンが大好きだ。
ドラマでじっくり観たかった二人
結論から言うと、時間が足りてないんじゃないかな。この物語はありそうで絶対ないなと思う内容。理想論というか、現実にはあり得ない。ただ、それならハッピーエンドにして欲しかった。かなり中途半端な終わり方。続編でもあるんだろうか、そう思わせる終わり方だった。しかしセリフはかなりいい。グッと来るところは多かった。ただ、マニアックな名前とかはいまいち入って来なかった。
ズバリ言うと、映画ではなく、ドラマでワンクールじっくり観ていたかった二人。とても良かった。さらに最後の清原果耶はめちゃくちゃ良かった、ごそっと持っていった感じ。個人的にはハッピーエンドの続編希望します。
恋愛のリアルに共感😂
2人の出会いの始まりから恋愛の始まり、現実に向き合いながら生きていくなかで徐々に生まれる2人のすれ違い、そして別れ、2時間の映画の中で多くの人が経験したことのあるようなリアルを表現した作品でした。
恋愛の愛しさと儚さに共感する部分が多く、単純な恋愛ものとは違って考えさせられた映画でした。この手の映画をあまり観てこなかった自分ですが観てよかったです。
内容的には10代〜20代前半というより、20代半ば〜30代前半の人に多くの共感を呼びそうな感じがしました。
特別なことが起こらない恋愛映画
大好きな坂元裕二脚本作品でハードルを上げ過ぎたせいか少し期待外れでした。
印象としては特別ことが起こらない恋愛映画です。
難病や死を泣かす為の手段にする安易な恋愛映画は好みませんが映画に求めるのは非日常でもあったりします。
出会いこそ心地よい非日常を感じモラトリアム期間に幸せを満喫する2人はとても魅力的でしてたが、別れに至る経緯はとてもありきたりな展開に思えました。
坂元裕二脚本のドラマに感じる日常と非日常の絶妙なバランスによる緊張感を本作ではあまり感じることが出来ず少し残念でした。
とても普通の有村架純は素晴らしく魅力的でした。
絹と麦の対比
サブカル好きの若者がお互いの趣味嗜好が一緒で惹かれあい恋に落ちる
金銭的にも精神的にも独立していない若者が、大人になる過程を経て、すれ違い別れが訪れる
あの一瞬の儚い恋を誰もが懐かしくもあり、羨ましくもあり胸をくすぐるもの
そんな簡単な話ではない。
趣味嗜好が一緒のようで、絹と麦は実は全然違うのだ。
絹は人数合わせでも呼ばれていく場所が「西麻布」
麦は「明大前」
ワールドカップの結果を受けて
大敗したブラジルに比べて自分を奮起させる絹と
ブラジルキャプテンの言葉に感銘を受ける麦
そしてエピローグ
偶然の出会いのあと、お互いが思いをはせる
麦は事象を通じて絹への思いを
絹はただ事象について
「社会人」と「学生」
「GReeeeNとセカオワとワンオク」と「きのこ帝国とフレンズと羊文学」
「たべるのがおそい」と「人生の勝算」
散りばめられた様々な対比
甘酸っぱい恋愛の物語だと思ったら、実質4年間の時間の経過の中で、半分は倦怠期が描かれている。
恋が始まった絶頂期に、絹はどこか達観していて
「はじまりはおわりのはじまり」を意識する
「白いデニムは苦手です」とはっきりと意志を伝えるとこ
花の名前を教えないとこ
コリドー街に名刺集めにいくとこ
絹の転職を巡って口論となったときに発した言葉が決定的だった
「わたしはやりたくないことしたくない。ちゃんと楽しく生きたいよ」
対照的なふたりだけど
ちょっとの交差があれば、お互いを意識することができ
そして、恋の始まりのトキメキは誰にも平等に降り注がれる。
ファミレスでの新旧カップルの、始まりと終わりの対比の演出が秀逸だった。
この時点ですでに絹は別れを決めている。
麦の気持ちはまだ吹っ切れていないまま。
ドキドキ、ハラハラ 愛おしく、照れあって
そんな凛と亘を見て、いたたまれなくなる絹
別れを決心して新たに進みだそうとする意志と
愛おしい思い出の狭間の刹那に胸が締め付けられたであろう絹
の気持ちがあの場に居続けることができなかったのだろう。
とにかく劇場でパンフレットを購入して
三浦しをんさんのレビューを読んでください。
パンフレット自体も絶品です。
選択
学生時代からフリーターを経て社会人3年目くらいまでの映画です
形の違いはあれ、普通の恋愛経過ですし、その年齢の自分と重ねた人が多いでしょうね
「始まりは終わりの始まり」というのはわかっているのですが、終わり方が難しいんですよね
「サヨナライツカ」みたいに終われない人もいますし、「ナラタージュ」みたいに強い意思で終わることができる人もいます
人間は、いろいろと選択して生きてきていますが、あの時こうしていれば違った人生だったかもと誰もが思うでしょう
学生と社会人は環境が大きく変わりますし、麦(菅田さん)と絹(有村さん)のような選択をした人が大多数だと思います
私はファミレスのシーンのような状況で、そのまま結婚しましたので、違う選択をしていたらと思うことがありました
映画を観ているときもその想いが思い出されました
しかし過去に戻って選択し直せるわけもなく、また、社会人になって出会った人に同じように会えるわけでもなく、コロナ禍でいつ感染し亡くなるかわからない時代ということもあり、自分の選択した結果による今とこれからを大切にして生きていきたいと思いました
理想から現実へのラブ・ストーリー
大学生から社会人にかけての、理想と現実の生活の狭間で揺れ動くラブ・ストーリー。
いつも相手のことが気になり始める出会いから、相手を思いやる気持ちを忘れてしまう別れの時までの、恋愛感情の変化を、菅田君と架純さんがリアルに演じていた。一つ一つの会話や言葉の中に、同じような立場の現代の若者の声が聞こえてくるようだった。
確かに最初の出会いは、趣味や考え方があまりに同じで、やや都合よ過ぎの部分もあったが、ほのぼのした2人のやり取りに、思わずニンマリした人も多かったのではないだろうか(笑)逆に、最後のファミレスで、以前、自分たちの座っていた席に、別の若い男女が、あの時の自分たちと同様に、初々しく語り合うシーンは、胸にグッと来るものがあった。
菅田君は、昨年、『糸』で話題の小松奈菜さんと共演し、ラブ・ストーリーを演じたが、『糸』は様々な人たちが絡み合う中で、2人の愛の運命を劇的に演出する切なさがあった。しかし、今回の作品は、登場人物も限られ、2人の恋愛の様子だけをカメラで追い、そこに映し出される表情は、等身大の若者そのものであったように思う。
架純さんの演技も、4年の歳月の中で、可愛らしい女の子から、大人への女性へと新たに踏み出していく心の葛藤と変化が良く伝わってきた。2人とも、素で演じていたのではないだろうかと思うほど。
それから、それから、静岡の今や名物た『さわやかのハンバーグ』や牧之原が舞台となったのには、静岡県人として、うれしかった(笑)
エモい描写がとっっても素敵
終始有村架純さんの魅力に引き込まれました。
言葉のチョイスがとても素敵で、心が和やかに感じました。
最後のシーンはとても実物ですね
感動し、涙する映画がいい作品だと思っていましたが、それを新しく塗り替えられました。
涙するだけが感動ではなく、喜怒哀楽を感じ、2人の関係に心が温まったりすることも感動なのだと感じられました!
映画よりドラマで短編で放送されても面白かったなあと思いました!
2時間にまとめなければいけないですから、出会い、途中の関係、最後それぞれ内容が簡潔になってるので物足りなかったです。
でもメインキャストが菅田将暉さん有村架純さんだったからこんなにひきこまれたんだとおもいます!また見たいです^^
あるある
内容は、「ああ、あるある」なことばかりで、上手かった。
主演二人のファン層とも相まって、今の大学生〜社会人5年目くらいには刺さると思います。
また、何十年も一緒に暮らした夫婦にとっては違う見え方がし、違う楽しみ方ができると思います。
好きな人との暮らしを守るために好きでもない仕事をしてるうちに、仕事が大事になっていく心理に、身のおぼえがあるかどうかで共感度は変わるかも。
責任感が強く、優しくて真面目で誠実であればあるほど、心がすり減ってささくれ立ち、「好きな人と暮らすためにお金を稼ぐ」はずが、「お金を稼ぐために好きな人をないがしろにしてしまう」。
信頼している相手だからと甘えているうちに、目的と手段が入れ替わっていることに気づかないまま、パートナーと心がすれ違っていく。
趣味や価値観が同じで一緒にいたはずが、日々の疲れで大事にしていたものを蔑ろにしてしまう。
特に平成の後半、仕事口は少なく、給与が安くといった、労働条件が悪い時代には、鬱寸前まで追い詰められていく人も多かっただろうし。
時代を問わず、上司や取引先のパワハラなんかも、あると思うし。
私も、今では「パートナーを幸せにできないんだったら、収入は減っても辞めればいい」と、優先順位は間違えないように言い切れるけれど、自分に自信が持てない若いうちは、苦労して手に入れた仕事や立場に固執していたように思い返すので、この気持ちに至るのもわかったりしました。
逆に、合わないと思ったらあっさり別れてパートナーを入れ替えることに躊躇しなかったり、若いころから自営・フリーランスの道を選んだり、勤めていても定時退勤や転職にためらいないタイプの人にとっては、「よくある自滅型の恋愛パターンを見せられてもなんだかなー」とつまらなく感じると思います。
それと、どんなにきれいに別れたつもりでも、「二度と顔も見たくない」ってしこりは残るので、最後のくだりは美化しすぎかな、と。
また、モノローグ的ナレーションで、心理状況まで説明してしまう、セリフ過多な部分には少々辟易とする部分もあり。
映画としてはどうなの?と演出面では疑問も残ったりしました。
その辺を、菅田・有村の俳優としてのオーラというか、キャラがカバーしていたので、観ている間は嫌味に感じませんでしたが、時間がたつとともに「どうだったんだろあれ?」と。
くすぐり程度の話ですが、2015〜2019年の時代を映すのに、作家や作品の実名が出てくるので笑った笑った。
『シン・ゴジラ』『新海誠』『ゴールデンカムイ』『宝石の国』など、馴染みのワードが盛り沢山。
押井守監督が本人役で出てきたところでは、うっかり大爆笑してしまいました。
大人への旅立ちの為にゃฅ"
R3年9月14日念願の下高井戸シネマにて🎥
早稲田松竹と下高井戸シネマはホントそれな♡
いい事だけを思い出にして…そしたら先に進めるかも。
その思い出だけでも人生の中で輝いていたなら、辛いことの一つや二つ乗り越えられるかも。
本日思ったこと。。。
麦くんの一途な想いは絹ちゃんにしか向いていなかった。サブカルとかイラストとかは人生のメインでは無かったんだ。
父親からあんな形で見放されてしまい、家族愛に飢えてたのかな。豊かな生活を絹ちゃんと送りたかっただけ。でも自分に余裕が無くなって絹ちゃん全てを受け入れてあげられなくなってしまった。
絹ちゃんは頑固でわがままな自分に素直な子。毛嫌いしている両親の嫌な面が麦くんに重なった時があったんだと思う。
転職で口論になった時、母親の言う「人生は責任」を麦くんが理解してしまったんだ、と悟ったのかな。
自分を養ってくれる家族としては麦くんを見れなかった。永遠の恋人を求めてただけ。
「また映画とか何かして欲しい事あったら言ってね」
そんな言葉はおかしいよね。
一緒にしたいって思って欲しいよね。
ベランダの電球じゃないっしょ!
しかも、麦くんベランダ行ってないって事でしょ?
幸せの象徴の様なベランダでの2人の時間が全く無くなってたんだな、って悲しくなった。
2回のカラオケシーンだけはとても幸せな時間で本当に大好きなシーンです♪~θ(´∀`●)(○´∀`)θ~♪
あとは再会した夜の2人のモノローグ
毎回その先のなにかを期待してしまいます(*^^*)
R3年5月23日
もうすぐ上映が終了してしまいそうなので、絹と麦の甘くて幸せな時間にもう一度浸りに行ってきます(>_<)ゞ
まずは、朝帰りのシーンはもう共感しかない
『もったいない、もったいない』親の声すら耳に入れたくない。何かが起こりそうな予感。幸せの予感。
恋愛の一番MAXハッピーな瞬間 .৹♡
と、最後のファミレスのシーンは
何度観ても泣けてまう
出会った頃の思い出が蘇って、いろんな感情でいっぱいになって、2人でめちゃくちゃ泣いたあとの帰り道🌃
君たちも又『あと一歩』だったんだよ、きっと。
麦くんの仕事に余裕が出て来た頃、
もう少し大人になってから出会っていれば良かったのに。
麦くんは絹ちゃんのお母さんに感化されたのかな?
若さゆえ、『責任』背負ってるつもりで自分の事しか見えてない。
絹ちゃんは麦くんが自分の親の嫌いな所と似ていくのを見てられなかったのかな?
実家から現実逃避出来る麦くんとの同棲が良かったんだもんね。社会に出てみて現実逃避の先がたくさん有る事に気づいちゃったのかな?
ねぇねぇ麦くん、
ストリートビュー見つけたのバロンだけじゃなくて
絹ちゃんにも言いたくない?
すぐに電話してよー!『久しぶり〜』って。
やっぱり今回も想像してしまう
その後に再会、からのハッピーエンド
♡(*´∀`*)人(*´∀`*)♡
。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。゜♥。゚♡゚・。
サブカル好きにはサブカル好きと一緒に居るのが心地よい
私が一番好きなシーンはカラオケしてるとこ
すごく息が合ってて、他の意気投合する場面より自然で、好きになってくのが見えた
あと一番共感したのが早稲田松竹と下高井戸シネマのラインナップ最高!ですって(*´꒳`*)ヨキヨキノヨキ
✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
出会ってから別れるまでの他愛もない物語
女子目線で言えば麦くんの方向性が極端に変わり過ぎて
魅力が無くなってしまった
生活の為とはいえ、あそこまで仕事以外の事に無関心になるなんて、ある意味詐欺です
悲しすぎます
絹ちゃんに興味が無くなっただけでは無く
麦くんを彩っていたサブカルに対しても興味を無くした事が理解不能だし
男の人って不器用なのかな?
ひとつの事に没頭してしないとダメなのかな?
じゃなきゃ遊び人なのかな?
浮気はしなかったみたいだし·····
人によると思うけど、20代ってそういう時期なんだよね
変わらなきゃいけない年齢
そうやって人を踏み台にして経験積んでいく
色んなことに興味があった若い頃が懐かし!
周りとは違う自分を受け入れて貰える相手に出会った時の喜びは、分かるな〜
恋愛と結婚は違ったのよね、この2人には。。
本気で好きだったし、本気でずっと一緒に居たいと思ってたけど、好きだけでは生活出来ないと言う麦くん
好きじゃなきゃ仕事に出来ないと言う絹ちゃん
価値観が合わなくなっていく感じ、覚えてるな·····
若い頃の恋愛は皆【花束】みたいなんじゃない?
CEOが言ってた【生物】ってやつ
だから、キラキラしてるし、傷も付きやすい
傷が付いたらあとは腐るか枯れるだけ
そんな懐かしい想いがある人には刺さると思います
なんでも順調にこなしてきた人には理解し難いかも
✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
いずれにしても
菅田くんと架純ちゃんの演技は最高でした
喧嘩しても自然と仲直りするとことか
上手いなーって
モノローグも2人とも味のある話し方でとても良かったと思います
✿✿✿✿≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣≣✿✿✿✿
追記。 ポストカード戴きました(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑
4回目観終わって·····
最後2人が再会した後に
独り言を言ってるの聞いてて、ふと思いました。
この2人はやっぱり別れなくて良かったんじゃないか?
仕事への考え方の違いだけだったじゃん、と。
だって一緒に住むのやめたら、麦くんの興味の先が
仕事以外に向いているじゃない!
私は麦くんの事、少し誤解してたようです。
好きだった事辞めてまで就職して、一生懸命家族のために尽くしてくれる男なんだね。
詐欺師扱いしてごめんなさい💧
絹ちゃんは始めから別れる時のこと考えながら
麦くんと向き合ってたね。
麦くんが夢は現状維持です!って言った時も
今思うと、横目でふーん、て感じに見える。
女子は冷静だね。
男子は未練タラタラだね(今の歳になってそれが可愛いと思える様になりましたw)
初めが似過ぎていた2人だったから
変わっていくのが受け入れ難くて理解出来なかったのね。
あー、思い...出したわ。
んー、分かるなぁ。。。
1輪ずつ2人の共通点を束ねて出来た花束。
たくさんの思い出のスナップ写真も行き場がなくなってしまい、なんだか悲しいです。
時間無くて朝イチの回で観ました。
清々しいエンディング曲なんですが
2人が愛おしくなってしまい、
すごく切なくて悔しくて泣きながら仕事へ行きました。
❤ℒฺℴฺνℯฺ❤ ❤ℒฺℴฺνℯฺ❤ ❤ℒฺℴฺνℯฺ❤
追追記 舞台挨拶中継付き 3.10 新宿TOHO
今回は、架純ちゃんと菅田くんの
なんとも言えない表情を堪能してきました♥(ˆ⌣ˆԅ)
押井守居ましたね!を伝えに行く時の絹ちゃん
良いかもと思う人に又しても綺麗な女性が居たと知った時のまだ付き合っても無いのにヤキモチ妬いた絹ちゃん
絵を褒められた後、丁寧に髪の毛乾かす時の麦くん
静岡出張が入ってしまって
約束してた舞台に行けなくなった時の言い合いしてる時
そして、その後仲直りしようと平常心で話す2人
心が離れてしまってからお互い確かめ合うように
何ヶ月ぶりなんだろ、身体を交えた後、
夜明けの多摩川を見つめるベランダの2人
(この時もしかしたら最後まで出来なかったのかも?)
めちゃくちゃシラケた顔の2人
数年前にはここで幸せな未来の話をしてたのに·····
結婚式後のファミレスでは腹に決めてるはずなのに
この(2人にとって)奇跡的な出会いを惜しむように
やり直そうと切り出す麦くんと
それを全否定せず、一生懸命な麦くんを尊重したい絹ちゃん
数年後のバッタリ再会シーンでは
着てる服少しだけ被ってるんだよねぇ
わずかな期待をしてしまう(◡‿◡ฺ✿)
5年後に復縁して、お互いを尊重し合える関係になり、結婚する。という花恋の第2弾を妄想中です
今の20代社会人に重なる恋愛映画
大学生の時の恋はとても純粋でまっすぐに向き合っていられるけれど、
社会に出て自立し生きていくため、どうしても変化していくそれぞれの生活の中で、好きのすれ違いが、、、
それが切なくて難しくて、、、とても共感できる感慨深い映画でした。
でも麦と絹の人生に花束のような彩りを与えた恋であることには間違いない!
この映画の言葉の選びと主役2人の作り出す空気感がとてもあたたかくて大好きな世界感でした。
女性の気持ちは複雑
菅田将暉演じる麦と有村架純演じる絹が学生時代に終電を逃し偶然出会い、趣味や好きな本が合ったので付き合うことになり、約4年の同棲後・・・という話。
こんなに長く同棲し、両親も会ってて・・・なぜ???
っていうのが感想。
麦は結婚しようと言ってるのに・・・女性の気持ちは難しい。
【似た者同士が、共感しあい恋に落ち、少しづつ齟齬が生じる過程を、主演二人の心象を綴ったモノローグで絶妙に表現している素敵な風合いの恋物語。切ないが、ホンワカして、心に沁みます・・。】
◆麦君(菅田将暉)と絹さん(有村架純)の初めての出会いから、二人が何気ない会話をしながら、実は相手の嗜好を探るようなモノローグがとても、効果的に効いている作品だと思いました。
◆冒頭、二人が、あるカップルがイヤホンを”R”と”L”をそれぞれの耳に当てて聴いている姿を見ている時のモノローグと、二人が顔を合わせた瞬間の表情。
その後も、二人の嗜好の同一性がさり気無く描かれる。
それは、履いているスニーカーであったり、好きな作家であったり、好きなゲームであったり・・。
◆菅田さんと、有村さんの演技も、実に自然で
”この二人は、実は本当に恋人ではないのかな・・”
と思ってしまった程である。(私だけであろうか・・。)
◆そんな二人の相性の良さが、麦君が正社員として働き始めた途端に少しづつズレて来る・・。だが、その過程さえも自然に描かれる。
■そんなことを言っちゃだめだ、麦君!と思ったシーン
・思いが擦れ違う二人。そんな時に”結婚しよう!、君は俺が養うから・・君は好きな事をすればいい・・。”と麦君が、言ってしまうシーン。
ー その言葉だけは、彼女には、言ってはいけないのに・・。ー
■最も沁みたシーン
・二人が別れ話をするために、親友の結婚式の後、”思い出のレストラン”で告げるシーン。
ー あれは、キツイよなあ・・。自分たちが別れ話をしようとしている時に、自分たちが初めて告白した席に座った初々しいカップル(清原果耶さんと、細田佳央太さん)の会話が聞こえてくるのは・・。
二人の脳裏には、一瞬にして初めて出会ってから過ごした楽しき日々が浮かぶ・・。ー
<あれだけ、相性が良くても微妙な齟齬の積み重ねで、関係性が少しづつズレていく過程を実に自然に、丁寧に描いている作品。
切ないが、何故かホンワカとした気分になり、学生時代の様な恋を又して見たいものだなあ・・、などと思ってしまった作品。風合いがとても良い作品です。>
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