花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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恋愛のリアルに共感😂
2人の出会いの始まりから恋愛の始まり、現実に向き合いながら生きていくなかで徐々に生まれる2人のすれ違い、そして別れ、2時間の映画の中で多くの人が経験したことのあるようなリアルを表現した作品でした。
恋愛の愛しさと儚さに共感する部分が多く、単純な恋愛ものとは違って考えさせられた映画でした。この手の映画をあまり観てこなかった自分ですが観てよかったです。
内容的には10代〜20代前半というより、20代半ば〜30代前半の人に多くの共感を呼びそうな感じがしました。
特別なことが起こらない恋愛映画
大好きな坂元裕二脚本作品でハードルを上げ過ぎたせいか少し期待外れでした。
印象としては特別ことが起こらない恋愛映画です。
難病や死を泣かす為の手段にする安易な恋愛映画は好みませんが映画に求めるのは非日常でもあったりします。
出会いこそ心地よい非日常を感じモラトリアム期間に幸せを満喫する2人はとても魅力的でしてたが、別れに至る経緯はとてもありきたりな展開に思えました。
坂元裕二脚本のドラマに感じる日常と非日常の絶妙なバランスによる緊張感を本作ではあまり感じることが出来ず少し残念でした。
とても普通の有村架純は素晴らしく魅力的でした。
絹と麦の対比
サブカル好きの若者がお互いの趣味嗜好が一緒で惹かれあい恋に落ちる
金銭的にも精神的にも独立していない若者が、大人になる過程を経て、すれ違い別れが訪れる
あの一瞬の儚い恋を誰もが懐かしくもあり、羨ましくもあり胸をくすぐるもの
そんな簡単な話ではない。
趣味嗜好が一緒のようで、絹と麦は実は全然違うのだ。
絹は人数合わせでも呼ばれていく場所が「西麻布」
麦は「明大前」
ワールドカップの結果を受けて
大敗したブラジルに比べて自分を奮起させる絹と
ブラジルキャプテンの言葉に感銘を受ける麦
そしてエピローグ
偶然の出会いのあと、お互いが思いをはせる
麦は事象を通じて絹への思いを
絹はただ事象について
「社会人」と「学生」
「GReeeeNとセカオワとワンオク」と「きのこ帝国とフレンズと羊文学」
「たべるのがおそい」と「人生の勝算」
散りばめられた様々な対比
甘酸っぱい恋愛の物語だと思ったら、実質4年間の時間の経過の中で、半分は倦怠期が描かれている。
恋が始まった絶頂期に、絹はどこか達観していて
「はじまりはおわりのはじまり」を意識する
「白いデニムは苦手です」とはっきりと意志を伝えるとこ
花の名前を教えないとこ
コリドー街に名刺集めにいくとこ
絹の転職を巡って口論となったときに発した言葉が決定的だった
「わたしはやりたくないことしたくない。ちゃんと楽しく生きたいよ」
対照的なふたりだけど
ちょっとの交差があれば、お互いを意識することができ
そして、恋の始まりのトキメキは誰にも平等に降り注がれる。
ファミレスでの新旧カップルの、始まりと終わりの対比の演出が秀逸だった。
この時点ですでに絹は別れを決めている。
麦の気持ちはまだ吹っ切れていないまま。
ドキドキ、ハラハラ 愛おしく、照れあって
そんな凛と亘を見て、いたたまれなくなる絹
別れを決心して新たに進みだそうとする意志と
愛おしい思い出の狭間の刹那に胸が締め付けられたであろう絹
の気持ちがあの場に居続けることができなかったのだろう。
とにかく劇場でパンフレットを購入して
三浦しをんさんのレビューを読んでください。
パンフレット自体も絶品です。
選択
学生時代からフリーターを経て社会人3年目くらいまでの映画です
形の違いはあれ、普通の恋愛経過ですし、その年齢の自分と重ねた人が多いでしょうね
「始まりは終わりの始まり」というのはわかっているのですが、終わり方が難しいんですよね
「サヨナライツカ」みたいに終われない人もいますし、「ナラタージュ」みたいに強い意思で終わることができる人もいます
人間は、いろいろと選択して生きてきていますが、あの時こうしていれば違った人生だったかもと誰もが思うでしょう
学生と社会人は環境が大きく変わりますし、麦(菅田さん)と絹(有村さん)のような選択をした人が大多数だと思います
私はファミレスのシーンのような状況で、そのまま結婚しましたので、違う選択をしていたらと思うことがありました
映画を観ているときもその想いが思い出されました
しかし過去に戻って選択し直せるわけもなく、また、社会人になって出会った人に同じように会えるわけでもなく、コロナ禍でいつ感染し亡くなるかわからない時代ということもあり、自分の選択した結果による今とこれからを大切にして生きていきたいと思いました
理想から現実へのラブ・ストーリー
大学生から社会人にかけての、理想と現実の生活の狭間で揺れ動くラブ・ストーリー。
いつも相手のことが気になり始める出会いから、相手を思いやる気持ちを忘れてしまう別れの時までの、恋愛感情の変化を、菅田君と架純さんがリアルに演じていた。一つ一つの会話や言葉の中に、同じような立場の現代の若者の声が聞こえてくるようだった。
確かに最初の出会いは、趣味や考え方があまりに同じで、やや都合よ過ぎの部分もあったが、ほのぼのした2人のやり取りに、思わずニンマリした人も多かったのではないだろうか(笑)逆に、最後のファミレスで、以前、自分たちの座っていた席に、別の若い男女が、あの時の自分たちと同様に、初々しく語り合うシーンは、胸にグッと来るものがあった。
菅田君は、昨年、『糸』で話題の小松奈菜さんと共演し、ラブ・ストーリーを演じたが、『糸』は様々な人たちが絡み合う中で、2人の愛の運命を劇的に演出する切なさがあった。しかし、今回の作品は、登場人物も限られ、2人の恋愛の様子だけをカメラで追い、そこに映し出される表情は、等身大の若者そのものであったように思う。
架純さんの演技も、4年の歳月の中で、可愛らしい女の子から、大人への女性へと新たに踏み出していく心の葛藤と変化が良く伝わってきた。2人とも、素で演じていたのではないだろうかと思うほど。
それから、それから、静岡の今や名物た『さわやかのハンバーグ』や牧之原が舞台となったのには、静岡県人として、うれしかった(笑)
エモい描写がとっっても素敵
終始有村架純さんの魅力に引き込まれました。
言葉のチョイスがとても素敵で、心が和やかに感じました。
最後のシーンはとても実物ですね
感動し、涙する映画がいい作品だと思っていましたが、それを新しく塗り替えられました。
涙するだけが感動ではなく、喜怒哀楽を感じ、2人の関係に心が温まったりすることも感動なのだと感じられました!
映画よりドラマで短編で放送されても面白かったなあと思いました!
2時間にまとめなければいけないですから、出会い、途中の関係、最後それぞれ内容が簡潔になってるので物足りなかったです。
でもメインキャストが菅田将暉さん有村架純さんだったからこんなにひきこまれたんだとおもいます!また見たいです^^
あるある
内容は、「ああ、あるある」なことばかりで、上手かった。
主演二人のファン層とも相まって、今の大学生〜社会人5年目くらいには刺さると思います。
また、何十年も一緒に暮らした夫婦にとっては違う見え方がし、違う楽しみ方ができると思います。
好きな人との暮らしを守るために好きでもない仕事をしてるうちに、仕事が大事になっていく心理に、身のおぼえがあるかどうかで共感度は変わるかも。
責任感が強く、優しくて真面目で誠実であればあるほど、心がすり減ってささくれ立ち、「好きな人と暮らすためにお金を稼ぐ」はずが、「お金を稼ぐために好きな人をないがしろにしてしまう」。
信頼している相手だからと甘えているうちに、目的と手段が入れ替わっていることに気づかないまま、パートナーと心がすれ違っていく。
趣味や価値観が同じで一緒にいたはずが、日々の疲れで大事にしていたものを蔑ろにしてしまう。
特に平成の後半、仕事口は少なく、給与が安くといった、労働条件が悪い時代には、鬱寸前まで追い詰められていく人も多かっただろうし。
時代を問わず、上司や取引先のパワハラなんかも、あると思うし。
私も、今では「パートナーを幸せにできないんだったら、収入は減っても辞めればいい」と、優先順位は間違えないように言い切れるけれど、自分に自信が持てない若いうちは、苦労して手に入れた仕事や立場に固執していたように思い返すので、この気持ちに至るのもわかったりしました。
逆に、合わないと思ったらあっさり別れてパートナーを入れ替えることに躊躇しなかったり、若いころから自営・フリーランスの道を選んだり、勤めていても定時退勤や転職にためらいないタイプの人にとっては、「よくある自滅型の恋愛パターンを見せられてもなんだかなー」とつまらなく感じると思います。
それと、どんなにきれいに別れたつもりでも、「二度と顔も見たくない」ってしこりは残るので、最後のくだりは美化しすぎかな、と。
また、モノローグ的ナレーションで、心理状況まで説明してしまう、セリフ過多な部分には少々辟易とする部分もあり。
映画としてはどうなの?と演出面では疑問も残ったりしました。
その辺を、菅田・有村の俳優としてのオーラというか、キャラがカバーしていたので、観ている間は嫌味に感じませんでしたが、時間がたつとともに「どうだったんだろあれ?」と。
くすぐり程度の話ですが、2015〜2019年の時代を映すのに、作家や作品の実名が出てくるので笑った笑った。
『シン・ゴジラ』『新海誠』『ゴールデンカムイ』『宝石の国』など、馴染みのワードが盛り沢山。
押井守監督が本人役で出てきたところでは、うっかり大爆笑してしまいました。
大人への旅立ちの為にゃฅ"
R3年9月14日念願の下高井戸シネマにて🎥
早稲田松竹と下高井戸シネマはホントそれな♡
いい事だけを思い出にして…そしたら先に進めるかも。
その思い出だけでも人生の中で輝いていたなら、辛いことの一つや二つ乗り越えられるかも。
本日思ったこと。。。
麦くんの一途な想いは絹ちゃんにしか向いていなかった。サブカルとかイラストとかは人生のメインでは無かったんだ。
父親からあんな形で見放されてしまい、家族愛に飢えてたのかな。豊かな生活を絹ちゃんと送りたかっただけ。でも自分に余裕が無くなって絹ちゃん全てを受け入れてあげられなくなってしまった。
絹ちゃんは頑固でわがままな自分に素直な子。毛嫌いしている両親の嫌な面が麦くんに重なった時があったんだと思う。
転職で口論になった時、母親の言う「人生は責任」を麦くんが理解してしまったんだ、と悟ったのかな。
自分を養ってくれる家族としては麦くんを見れなかった。永遠の恋人を求めてただけ。
「また映画とか何かして欲しい事あったら言ってね」
そんな言葉はおかしいよね。
一緒にしたいって思って欲しいよね。
ベランダの電球じゃないっしょ!
しかも、麦くんベランダ行ってないって事でしょ?
幸せの象徴の様なベランダでの2人の時間が全く無くなってたんだな、って悲しくなった。
2回のカラオケシーンだけはとても幸せな時間で本当に大好きなシーンです♪~θ(´∀`●)(○´∀`)θ~♪
あとは再会した夜の2人のモノローグ
毎回その先のなにかを期待してしまいます(*^^*)
R3年5月23日
もうすぐ上映が終了してしまいそうなので、絹と麦の甘くて幸せな時間にもう一度浸りに行ってきます(>_<)ゞ
まずは、朝帰りのシーンはもう共感しかない
『もったいない、もったいない』親の声すら耳に入れたくない。何かが起こりそうな予感。幸せの予感。
恋愛の一番MAXハッピーな瞬間 .৹♡
と、最後のファミレスのシーンは
何度観ても泣けてまう
出会った頃の思い出が蘇って、いろんな感情でいっぱいになって、2人でめちゃくちゃ泣いたあとの帰り道🌃
君たちも又『あと一歩』だったんだよ、きっと。
麦くんの仕事に余裕が出て来た頃、
もう少し大人になってから出会っていれば良かったのに。
麦くんは絹ちゃんのお母さんに感化されたのかな?
若さゆえ、『責任』背負ってるつもりで自分の事しか見えてない。
絹ちゃんは麦くんが自分の親の嫌いな所と似ていくのを見てられなかったのかな?
実家から現実逃避出来る麦くんとの同棲が良かったんだもんね。社会に出てみて現実逃避の先がたくさん有る事に気づいちゃったのかな?
ねぇねぇ麦くん、
ストリートビュー見つけたのバロンだけじゃなくて
絹ちゃんにも言いたくない?
すぐに電話してよー!『久しぶり〜』って。
やっぱり今回も想像してしまう
その後に再会、からのハッピーエンド
♡(*´∀`*)人(*´∀`*)♡
。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。゜♥。゚♡゚・。
サブカル好きにはサブカル好きと一緒に居るのが心地よい
私が一番好きなシーンはカラオケしてるとこ
すごく息が合ってて、他の意気投合する場面より自然で、好きになってくのが見えた
あと一番共感したのが早稲田松竹と下高井戸シネマのラインナップ最高!ですって(*´꒳`*)ヨキヨキノヨキ
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出会ってから別れるまでの他愛もない物語
女子目線で言えば麦くんの方向性が極端に変わり過ぎて
魅力が無くなってしまった
生活の為とはいえ、あそこまで仕事以外の事に無関心になるなんて、ある意味詐欺です
悲しすぎます
絹ちゃんに興味が無くなっただけでは無く
麦くんを彩っていたサブカルに対しても興味を無くした事が理解不能だし
男の人って不器用なのかな?
ひとつの事に没頭してしないとダメなのかな?
じゃなきゃ遊び人なのかな?
浮気はしなかったみたいだし·····
人によると思うけど、20代ってそういう時期なんだよね
変わらなきゃいけない年齢
そうやって人を踏み台にして経験積んでいく
色んなことに興味があった若い頃が懐かし!
周りとは違う自分を受け入れて貰える相手に出会った時の喜びは、分かるな〜
恋愛と結婚は違ったのよね、この2人には。。
本気で好きだったし、本気でずっと一緒に居たいと思ってたけど、好きだけでは生活出来ないと言う麦くん
好きじゃなきゃ仕事に出来ないと言う絹ちゃん
価値観が合わなくなっていく感じ、覚えてるな·····
若い頃の恋愛は皆【花束】みたいなんじゃない?
CEOが言ってた【生物】ってやつ
だから、キラキラしてるし、傷も付きやすい
傷が付いたらあとは腐るか枯れるだけ
そんな懐かしい想いがある人には刺さると思います
なんでも順調にこなしてきた人には理解し難いかも
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いずれにしても
菅田くんと架純ちゃんの演技は最高でした
喧嘩しても自然と仲直りするとことか
上手いなーって
モノローグも2人とも味のある話し方でとても良かったと思います
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追記。 ポストカード戴きました(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑
4回目観終わって·····
最後2人が再会した後に
独り言を言ってるの聞いてて、ふと思いました。
この2人はやっぱり別れなくて良かったんじゃないか?
仕事への考え方の違いだけだったじゃん、と。
だって一緒に住むのやめたら、麦くんの興味の先が
仕事以外に向いているじゃない!
私は麦くんの事、少し誤解してたようです。
好きだった事辞めてまで就職して、一生懸命家族のために尽くしてくれる男なんだね。
詐欺師扱いしてごめんなさい💧
絹ちゃんは始めから別れる時のこと考えながら
麦くんと向き合ってたね。
麦くんが夢は現状維持です!って言った時も
今思うと、横目でふーん、て感じに見える。
女子は冷静だね。
男子は未練タラタラだね(今の歳になってそれが可愛いと思える様になりましたw)
初めが似過ぎていた2人だったから
変わっていくのが受け入れ難くて理解出来なかったのね。
あー、思い...出したわ。
んー、分かるなぁ。。。
1輪ずつ2人の共通点を束ねて出来た花束。
たくさんの思い出のスナップ写真も行き場がなくなってしまい、なんだか悲しいです。
時間無くて朝イチの回で観ました。
清々しいエンディング曲なんですが
2人が愛おしくなってしまい、
すごく切なくて悔しくて泣きながら仕事へ行きました。
❤ℒฺℴฺνℯฺ❤ ❤ℒฺℴฺνℯฺ❤ ❤ℒฺℴฺνℯฺ❤
追追記 舞台挨拶中継付き 3.10 新宿TOHO
今回は、架純ちゃんと菅田くんの
なんとも言えない表情を堪能してきました♥(ˆ⌣ˆԅ)
押井守居ましたね!を伝えに行く時の絹ちゃん
良いかもと思う人に又しても綺麗な女性が居たと知った時のまだ付き合っても無いのにヤキモチ妬いた絹ちゃん
絵を褒められた後、丁寧に髪の毛乾かす時の麦くん
静岡出張が入ってしまって
約束してた舞台に行けなくなった時の言い合いしてる時
そして、その後仲直りしようと平常心で話す2人
心が離れてしまってからお互い確かめ合うように
何ヶ月ぶりなんだろ、身体を交えた後、
夜明けの多摩川を見つめるベランダの2人
(この時もしかしたら最後まで出来なかったのかも?)
めちゃくちゃシラケた顔の2人
数年前にはここで幸せな未来の話をしてたのに·····
結婚式後のファミレスでは腹に決めてるはずなのに
この(2人にとって)奇跡的な出会いを惜しむように
やり直そうと切り出す麦くんと
それを全否定せず、一生懸命な麦くんを尊重したい絹ちゃん
数年後のバッタリ再会シーンでは
着てる服少しだけ被ってるんだよねぇ
わずかな期待をしてしまう(◡‿◡ฺ✿)
5年後に復縁して、お互いを尊重し合える関係になり、結婚する。という花恋の第2弾を妄想中です
今の20代社会人に重なる恋愛映画
大学生の時の恋はとても純粋でまっすぐに向き合っていられるけれど、
社会に出て自立し生きていくため、どうしても変化していくそれぞれの生活の中で、好きのすれ違いが、、、
それが切なくて難しくて、、、とても共感できる感慨深い映画でした。
でも麦と絹の人生に花束のような彩りを与えた恋であることには間違いない!
この映画の言葉の選びと主役2人の作り出す空気感がとてもあたたかくて大好きな世界感でした。
女性の気持ちは複雑
菅田将暉演じる麦と有村架純演じる絹が学生時代に終電を逃し偶然出会い、趣味や好きな本が合ったので付き合うことになり、約4年の同棲後・・・という話。
こんなに長く同棲し、両親も会ってて・・・なぜ???
っていうのが感想。
麦は結婚しようと言ってるのに・・・女性の気持ちは難しい。
【似た者同士が、共感しあい恋に落ち、少しづつ齟齬が生じる過程を、主演二人の心象を綴ったモノローグで絶妙に表現している素敵な風合いの恋物語。切ないが、ホンワカして、心に沁みます・・。】
◆麦君(菅田将暉)と絹さん(有村架純)の初めての出会いから、二人が何気ない会話をしながら、実は相手の嗜好を探るようなモノローグがとても、効果的に効いている作品だと思いました。
◆冒頭、二人が、あるカップルがイヤホンを”R”と”L”をそれぞれの耳に当てて聴いている姿を見ている時のモノローグと、二人が顔を合わせた瞬間の表情。
その後も、二人の嗜好の同一性がさり気無く描かれる。
それは、履いているスニーカーであったり、好きな作家であったり、好きなゲームであったり・・。
◆菅田さんと、有村さんの演技も、実に自然で
”この二人は、実は本当に恋人ではないのかな・・”
と思ってしまった程である。(私だけであろうか・・。)
◆そんな二人の相性の良さが、麦君が正社員として働き始めた途端に少しづつズレて来る・・。だが、その過程さえも自然に描かれる。
■そんなことを言っちゃだめだ、麦君!と思ったシーン
・思いが擦れ違う二人。そんな時に”結婚しよう!、君は俺が養うから・・君は好きな事をすればいい・・。”と麦君が、言ってしまうシーン。
ー その言葉だけは、彼女には、言ってはいけないのに・・。ー
■最も沁みたシーン
・二人が別れ話をするために、親友の結婚式の後、”思い出のレストラン”で告げるシーン。
ー あれは、キツイよなあ・・。自分たちが別れ話をしようとしている時に、自分たちが初めて告白した席に座った初々しいカップル(清原果耶さんと、細田佳央太さん)の会話が聞こえてくるのは・・。
二人の脳裏には、一瞬にして初めて出会ってから過ごした楽しき日々が浮かぶ・・。ー
<あれだけ、相性が良くても微妙な齟齬の積み重ねで、関係性が少しづつズレていく過程を実に自然に、丁寧に描いている作品。
切ないが、何故かホンワカとした気分になり、学生時代の様な恋を又して見たいものだなあ・・、などと思ってしまった作品。風合いがとても良い作品です。>
学校の先生のモノマネで笑っていられる高校生みたいな映画を観ました
大学生で出会い、好きなものや価値観が同じで惹かれ合った男女が、生活や就職のためにすれ違って別れていくラブストーリー映画自体は珍しくも何ともありません。過去に腐るほどあります。
ですから、それに何をプラスするか、どんな新しい切り口を提示するかがこの映画の存在意義だと思います。
では、この映画は一体何がプラスされていたのでしょうか?
2015年から2019年までの流行、音楽や漫画や小説やゲームやネットなどのカルチャーや小ネタがストーリーの至るところに散りばめられていたこと。
それが、この映画の作り手がこのラブストーリーを描くために考案した新しい切り口だったと感じました。それ以外に目新しいといえるものは発見できませんでした。
しかし、それって何が面白いのでしょうか?
サブカル好きの麦と絹に合わせて、登場する品々はマイナーなものばかり。メジャーな流行はほとんど出てきません。
マイナーだけど、他人の創作物をいっぱい引っ張り出してきて展開するストーリー。
それってなんか、学校の先生のモノマネで笑っていられる高校生みたいなものじゃないですか。
悪く言えば内輪受けですよ、これ。
有名人のIKKOのモノマネが似てたら笑いますが、学校の先生を知っている人はごく少数ですし。私はそんな先生を知らないので「まぁそんな先生いそうだな」ぐらいな感情しかありません。
ものすごい数の他人の著作物の権利許諾を得なければいけないスタッフはすごく大変だったろうなとは思いましたが、そう感じるぐらいで話自体はあんまり面白くはなかったです。
行定勲の劇場よりはマシだったぐらいのレベルでした。
脚本家さんも監督さんも大ヒットドラマを何本も世に送り出しているクリエイターだったのでこちらの期待値が高すぎたのかもしれません。これは映画です。別のジャンルでした。
緊急事態宣言下で公開に踏み切った根性は買いますが、コロナ禍だからこそ世間の流行や小ネタに終始する作品が余計に安っぽくみえてしまった感じもありますね。
ラスト付近の時間軸が2020年で、別れた二人がそれぞれ別の恋人とデート中に偶然再会するってシチュエーションが、ノーマスクで三密なのでコロナ禍では不謹慎な人々に見えてしまいますし。
これは公開延期にして平和になった数年後に公開するか、ラスト付近はコロナ禍に合わせて撮り直してもよかった気がします。まぁ菅田と有村のスケジュール的に不可能でしょうけど。
結論。
他人のモノマネで笑いを取る芸も立派な芸のうちですが、できればオリジナルの新しい芸を発明して、他人からモノマネされるぐらいの映画を作って欲しかったと思いました。以上です。
人生
有村架純が出るということで見に行きました。
ただの恋愛映画ではなく、本当に現実を描いている映画で、親近感というか現実味があって個人的にはすごく好きな映画になりました。
きぬ(有村架純)がそうめんをずずっとすすって一旦止めてまたすするところと、本屋さんで本を持ってくる時にぴょんぴょんってくるところがめちゃくちゃ可愛かったです。
ぜひ注目して見てみてください!
そんなの駅前で買えばいいじゃん
坂本裕二さんってどんな恋愛してきたんだろう。。
学生、特に大学生にほんとに刺さる映画でした。セリフ一個一個とか空気感とか、もはや共感通り越してこれ自分の話?みたいな錯覚に陥りました。
付き合いたての盛り上がりからどんどんすれ違っていくって恋愛映画は、世間に山ほどあってステレオタイプだけど、この映画が特別なのは、別れることを前提としてストーリーが展開されていくからだと思う。(あのオープニングは秀逸でした)見ている方が映画に共感して感情移入するというより、自分の過去の恋愛を客観的に見ているような感覚。だからこそ、ラストのファミレスのシーンが非常に効果的なんだと思う。麦くんが必死に独白していく姿と、後ろの初々しい男女の対比がうますぎて。涙止まらなかった。けれどこの映画は涙のまま映画館を出させることはない。余韻すらも楽しく可笑しく、微笑みで終われる、本当に花束みたいな作品。
だんだんお互いの立場が逆転していって、嫌いになったとかじゃないけど、圧倒的に価値観が合わなくなってくる。趣味や感性があっていたとしても、人生の選択によって自分の中の優先順位を恋人と揃えることは相当難しいこと。とにかく脚本がすごい。なんでこんなにわかるんだろう?って。
学生が学生のうちに見てほしい映画
PS.オダギリジョーのビジュアルとライブハウスの佇まいがめちゃめちゃ「南瓜とマヨネーズ」??となったけど、「別れて他の男探せばいいじゃん」てセリフで、あ、違うってなった。
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