花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
全791件中、141~160件目を表示
リアルすぎて、色々考えさせられる
去年、ちょうど今日と同じゴールデンウィーク最終日に中学の時好きだった初恋の人を誘ってこの映画を見に行った。
「この映画を見たカップル別れちゃうこと多いらしいよ」と言った彼女に、笑いながら「俺ら付き合ってなくてよかったねーw」と答えてしまった。彼女は「そりゃそうだよ」と答えた。
今思うと、「めちゃくちゃデリカシーなかったな」と自分の発言を少し後悔している。
その後、夜ご飯も食べることなく普通に帰った。結果としては、「もう自分はこの子のこと好きじゃないんだな。」とやっと分かったデートだった。
前ぶりが長かったが、そんなことはどうでもよくて、映画の話をしよう。
麦君の就職を機会に、二人は大いにすれ違っていくことになる。絹ちゃんは好きなことは好きなまま仕事する一方で、麦君はどんどん社会化していき、二人が大好きだったサブカルチャーから離れていった。そんな二人の対比が中盤から描かれている。
正直自分は、絹ちゃん側だ。麦君酷い!と思ってしまう。仕事をしていても趣味は楽しむべきだろ、二人の時間をもっと大切にしろよと思ってしまった。
しかし、この感想は若さからくるものであって、麦君が言ったように大学生的な考えなのかもしれない。現実的ではないのかもしれない。自分が大学を卒業して就職したら、麦君のような大人になってしまうのだろうか。今はそうはなりたくないと思っているが、未来の自分の考えが大変気になる。
この映画は、大変リアルに描かれている。
ところどころ無理あるだろうと思ってしまう場面があるが、誰もが体験しそうな、現実的な、いたって普通な恋愛が描かれているのだ。
そのように考えるとなぜヒットしたのだろうと思ってしまうが、それは事細かな心情描写を描いた脚本家と、それを表現する監督と演者の力によるものだろう。
この映画の主人公は麦君と絹ちゃんの二人だ。出来事が起こるたびに二人の心の内を、如実に描いていた。そして菅田将暉と有村架純の演技が素晴らしすぎる。俳優としての二人を全く感じさせない。私たちは、本当に「麦君と絹ちゃんのストーリー」を見せられていた。
だから多くの人に共感を呼び、大ヒットしたのだろう。
去年大学の授業でこの映画を制作した土井裕泰監督が来てくださり、この作品についても話が効けてとても面白かった。その中で監督は「この映画を見た観客と話をすると、面白いことに、誰も聞いていないのにみんな自分の過去の恋愛話をした。」とおっしゃっていた。大変興味深かった。事実私もこのレビューの冒頭に、自分の恋愛話をしてしまっている。
それほど、この映画には観客に考えさせる力があるのだろう。ただ面白いと思わせるだけ、消費させるだけじゃなく、作品を通して、何かを考えさせる映画はとても素晴らしいものだと思う。
「女の子に花の名前を教えられると、その花を見るたびに教えてくれた子を思い出すようになる」という言葉が、タイトルの意味を考えるうえで大切なキーワードだ。自分はその先が分からなかったため、考察サイトを開いたが脱帽した。分からない人はぜひ調べてほしい。
自分もそのような考察ができるような、文化的に読み解くことができる、作者の意図を理解することができる読み手になりたい。
社会人になってから、またこの映画を見てみようと思う。とりあえず今は仕事など考えずに済むため、思いっきり楽しみたい。そのためにも早く彼女作らなきゃ。
本当に花束のような映画でした
最初のシーンの出会って
上の空になってるときの表情の演技が
めっちゃうまいな菅田将暉って思いました。
こんな趣味が合って意気投合したら
お互い惹かれ合うよなぁと!!
共通点多すぎて、こんな人と会っちゃったら
好きになるなぁって!
詐欺師は情報収取できたらこうやって人を騙せるなぁって変な角度からも見ちゃいました。笑
有村さんかわゆい。
そしてケンカシーンとか言い合いのシーンが
リアルすぎてさすが演技うまい2人です。
菅田将暉さんの顔の表情使いがすごいです。
人の恋が始まる瞬間から終わりまでをみる映画でした。
胸が締め付けられます。
本当に花束みたいな恋をしたって名前通りのステキな映画でした。
環境が変わると趣味も変わる、
その変化もすごく見えました。
変わらないけど進む有村さんと
2人のために変わることを選んだ菅田さん。
思い合っていてもやっぱり
すれ違いは生まれてきてしまうんですね。
喧嘩した後、離れずコーヒーを淹れてあげる有村さんとかの仲直りの仕方見習おって思いました。笑
最後結ばれはしなかったけど
笑顔で泣ける作品になっていました。
理想から現実へというような流れでした。
最後のファミレスのシーンは涙が止まらなかったです。
Googleマップの伏線も最高でした。
恋愛系で一番まとも。映画館よりpcの画面がお似合い
いやぁぁ好きです!
平凡な恋愛の日常
自分の学生時代の恋愛が蘇る
共感できる部分もあり、泣きそうになりました。
大人になっていくとはこういうことなのかと感じました。
始まりがあれば終わりもくる。
出逢いがあれば別れもある。
時間と共に二人が、変わっていく。
出逢った頃の初々しさや、相手を思いやることが薄らいでいくのか。
恋愛は付き合う直前までが盛り上がりのピークなのか。
付き合うシーン、別れのシーン、再会のシーンが特に印象的でした。
私も高校3年から大学4年まで付き合った彼女がいました。
映画と重なる部分もあり、10年以上前の記憶が蘇りました。
ほとんど喧嘩をすることも無かったけど、映画と同じような結末を迎えました。
別れ話は佐野ICのフードコートでした。
別れの時はお互いに号泣でした。
それでも別れて良かったと思っています。
恋愛と結婚は別。私は本当にそう思います。
ただ、あの頃の経験があったからこそ、今があると確信しています。当時の彼女にも本当に感謝しかないです。
そして、現在の私は妻と子供二人と幸せに暮らしています。
元彼女もどうか幸せであってほしいと遠くから祈るばかりです。
以上
飽きずに見れた
偶然の重なりに運命を感じ、 意識の移り変わりにすれ違いが生じる。 ...
人を好きになるように、この映画を好きになった
好き嫌いは分かれる映画。でも、多くの人の好きな映画No.5に入れる映画。もちろん、私は大好き!
私の好きな映画ランキングを観ている最中から、どんどんゴボウ抜きにして行った。絶対、私が一生で何回も見続ける映画になると思った。
この映画もそんな映画。
この説明がピンと来ない人は、この映画を好きにならない人だと思う。
あえて、レビューはこれだけ。
まっさらな状態で観て、それから感じたたくさんの感情と余韻を楽しんで、充分楽しんでからいろんな人のレビュー観て共感し合うのが素敵だなと思った。
普通に良い恋愛映画
恋とトキメキの無くなり方の教科書みたいな作品
タイトルなし(ネタバレ)
最後のファミレスの別れのシーンは厳粛な気持ちになった。居合わせたカップルの清原伽耶の破壊力がすさまじかった。
リアルすぎて見ていて切ない
リアルと親近感に徹した恋物語
菅田将暉、有村架純の共演ということで、劇的な展開の派手なラブストーリーを想像していたが全く違っていた。二人の大学生の恋愛の春夏秋冬を斬新な手法を使って、時代背景を取り込んで、緻密に綴った典型的なビタースイートなラブストーリーだった。
本作の主人公は、大学生の山根麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)。彼らは、終電に乗り遅れたことで偶然出会い、二人の共通点、共感点が多いことで意気投合し、次第に惹かれ合っていき同棲生活を始める。当初は、些細なことまで完全共感でき、幸せに満ちた蜜月状態の二人だったが、時間が経つにつれ、僅かな考え方の食い違いが起きるようになり、次第に二人の想いは噛み合わなくなっていく。そして、就職時期を迎え、自分の夢を追って生きるのか、自分の夢を捨てて生活のために就職するのかで、二人の心は乱れていく・・・。
麦と絹の心情を麦と絹自身がナレーションで吐露するという手法で、観客に情報提供される。観客も二人の心情を察するのではなく100%把握できる。二人のラブストーリーは、二人だけではなく、観客も二人に同化させられる。また、二人が恋愛中時代のトレンドが架空名ではなく実名で登場する。二人の恋愛のリアルさ、親近感は、従来のラブストーリーとは比べ物にならない。観客自身が麦であり絹になってしまう。
また、二人の恋人としての距離感がユニークである。甘い言葉もなければ、潤んだ目で見つめ合うこともない。愛し合っているのは分かるが、有り触れていて自然である。これが嘘のないリアルな距離感だろう。
本作の山場は、春夏ではなく秋冬の部分である。菅田将暉、有村架純のシリアスな演技のぶつかり合いは見応えがある。夢を追うか、現実的に生きるか、ここでも本作はリアルに着地する。
ラストで二人は恋愛の起点を目撃する。そして、二人が紡いできた恋愛への想いが溢れ出す。ナレーションはない。二人の想いは観客の想像に委ねられる。
せつなくて温かい失恋物語
ファミレスで繰り返される出会いと別れ。
2人の感情とその変化が分かりやすく、人気が出るのも納得の映画。
男女の別れだけでなく、「死」という別れも描いたのは良かった。
別れの原因として、どっちが悪いというわけでは無いことが、すごく切ない。
最初にファミレスで麦が絹に告白していた様子を、斜めの席から別れを迎える別のカップルが見ていたのでは、と勝手な妄想。そして5年後、今度は麦と絹が、これから交際を始めようとするカップルを見る。世界中のファミレスではこのように、出会いと別れが繰り返されているのではないか。
男女の出会いは必ず別れを内在しているというメッセージにも捉えられる。
これから最悪な状況に陥っても、ドイツに7点取られたブラジルのことを考えよう。
丁寧すぎて、心に残らなかった。
恋をするか、一緒に過ごせる人を選ぶか
全791件中、141~160件目を表示