劇場公開日 2021年1月29日

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「男女の違いを感じる映画」花束みたいな恋をした kazamidoriさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0男女の違いを感じる映画

2022年11月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

最初の出会いは恐ろしいほど趣味・趣向が一致する事への驚きと感動から始まる。それが2年続くが彼氏のほうが就職してから歯車が狂い始める。
価値観が似た者同士だと、少しのズレが生じると、そのズレが大きく感じ、その積み重ねでやがて修復不可能になる。
この映画の場合もそうだけど、別れるまでに関係維持に努力しようとする気持ちは女性のほうが大きい。だからもう無理!となったら女性のほうが踏ん切りが早く、別れた後も引きづらない。男のほうはというと、忙しさや面倒くささにかまげたり、意固地な部分があり、努力しようするエネルギーを女性ほど使ってないので、別れる時や別れた後も悔いと情が残って引きづってしまう。
私も20代の時にそんな恋愛をしたのを思い出しました。
今では、その当時の彼女に、「有難う!」と「幸せになってね!」という気持ちです。
一番ジーンときたシーンは、出会った頃の二人と同じような会話をする清原果耶のカップルの場面でした。ただ、ちょっと似すぎている点がマイナスでした。
あの光景を見て二人が涙した理由は「後悔」ではなく「情」だと思いました。
★1つマイナスなのは、こういう恋愛映画で不可欠な音楽が不足していた点ですね。素敵なサントラだったら90点だったと思います。

kazamidori