花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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素晴らしい脚本、でも
懐かしかった。思わず涙がでてしまう後半のシーン。そっか、皆、恋をし...
現代世界を舞台にした恋の行く末は⁈
感想
大まかに
絹と麦のリアルな恋に感動しました。序盤の偶然のしすぎからうまれる意気投合具合には違和感がありましたが、それ以降の展開は2人に共感しながら観ていたので惹き込まれました。中盤までの楽しげな2人はとても微笑ましく観れましたか、その後の物語が辛く苦しかったです。ラストの怒涛のフラッシュバックは泣きそうになりました。そのうえでラストは・・・という脚本はとても楽しめました。
・物語構成
わかりやすく抑揚を付けて感動させるような作品ではなく自然な日常の中にうまれる小さな物語構成だったのでその点で好感を持ちました。
また、最初に物語の先の展開を示唆したうえでの2人の幸せな日常を淡々と描くという構成はどこか儚さを感じる構成になっていてお見事という感じでした。
・小ネタ
この映画はマンガ、ゲーム、映画、音楽など時事ネタや小ネタが多発します。何か一つでも元ネタを知っていれば2人の自然な日常風景に共感できると思います。私も何度かそれわかる、あるよね!と共感できました。
・演技
名演者の方が多数登場されていました。現代における並行世界の物語として観やすい自然な演技をされて素晴らしかったです。ときに笑い、ときに喜び、ときに悲しむ。そんな繊細な演技を見事に演じられていて脱帽です。
総評
人生体験豊富な大人向けの重厚な新開拓恋愛映画。現代人のツボをつく物語構成や世界観設計、小ネタが楽しい。
気になっている方には是非観てほしい傑作映画だった。
現代の男女の繋がり方、そして気まずくなるシュチュエーション (知り...
現代の男女の繋がり方、そして気まずくなるシュチュエーション
(知り合いが居るはずの所にいったらその知り合いが居ない、
自分の知り合いと話をする場面に、知り合いでない人が混ざっ
ているなど)がリアルに描かれ、セックスレスのこと、仕事のこと、
殆んどについてリアルに描いていると感じました。
実際、これまでの恋愛ドラマや映画では、現実とは違う
(現実からみたらレアケース)状況設定がされたものが多くあり、
そんなものは見飽きたという見る側の気持ちに答えようとして
書かれたシナリオなのかな、という気がしました。
それだけに、自分が結婚前に感じたこと、結婚後に感じたことが
とてもストレートに書かれていて、なにか結果的に見た人に考えさ
せるような映画になっている気がしました。
映画の在り方として、(エンターテイメント性追求型)、
(芸術性追求型)、(全方向を追求し完璧さを求める型)、
なんかがあるんだと思うんですが、この映画はドキュメンタリー映画
の様な、身につまされるような、観る人の経験を刺激して、考えることの
きっかけを作るような。そんな意思を勝手に感じました。
〔作品を通じ、緩やかに提案していると感じられたこと〕
〇資本主義による会社の在り方。それが人々に与える影響。
〇個々人の仕事への考え方の違い。(若手に主人公がイラつくシーンで)
〇好きな事をやり続ける是非を通して、現代に於ける大人とは、成熟とは
なにか?を問うている。
〇男と女の違い。ジェンダーレスとか男女平等とか言っても、結局男女は
性別の違いとともに考え方の違いや身体的な違いがあることをどう考えるか。
・・・・カルテッドと似ている部分のテーマがあったので、この辺は坂元さんが
特に言いたいことなんだろうな、とは思いました。
時代を象徴するカルチャーは入ってるけど
開始15分か20分くらいで、主人公2人の学生特有の自意識感とか恋の盛り上がりとかチープで生々しくて観てられない、、、と思ったんだけどせっかく借りたので幸せなシーンすっ飛ばして個展で友達に紹介するあたりから鑑賞。
そこからは人生のイベントに沿って大人になりきれない2人の不器用な恋愛が描かれてて、なかなか良かった。好きだった本や映画も入ってこなくて、パズドラで無になる気持ちもすごい分かる!社会人になって忙殺された時代を過ごした人ならこの恋愛のすれ違い、あるあるだなぁって。
だけど、なんか細かい実名で小説、漫画、時代に合わせたカルチャーで雰囲気作りをしてるわりに何故かリアリティ感じない…
周りのゆとり世代って、もっと達観して学生時代から人生諦めてるというか、もう少し上手く立ち回れるし、恋人との将来性とか早くから考えてたり。
就活諦めてフリータースタートとか、広告代理店両親を他人行儀にみる感じとか、きぬちゃんののんびり具合が現実味うすい気がして、なー。
あと2016年から2019年の雰囲気がなんかもっとひと世代前に感じる。40代が昔を思い出して時代背景とすり合わせて作りました感がある。
青春時代思い出すには切なくて苦い映画。ハッピーじゃないけど、色んな世代に刺さりそう。
解りすぎる〜!
どうして別れたのか?
それは男の脳と女の脳、考え方の違い。
女は、絶対に譲れない許せないところを目の当たりにし「別れる」と決めたら揺るがない。
むぎくんみたいに「やっぱり別れたくない…」とか修復を考える事は決してない。
結婚すれば、また違う形でそーゆう面が現れるだろう。でも、友達だったら「またか」って客観的に見れる。現に別れたあと仲良く出来たのは、お互い重荷が下りたからからじゃないだろうか。
女はハッキリさせたい生き物。
男は現状を繋ぎ止めておきたい生き物。
友達関係が一番楽。
でも、解り合えるからこそ「運命の人」と、いつしか恋愛と錯覚する日がどちらかに必ず来る。男女の友情は異性である以上、私は絶対にあり得ないと思う。
あるとすれば、こーゆう過程を経たむぎくんときぬちゃんならあり得るだろうと思う。
私も若かりし頃、恋愛感情を出さずにいたら、結婚した今も元彼と仲良く連絡を取り合っていたのだろうか。
何年後かにまた見たい映画
何度も観たいやつ。
大好きで何度も見ている映画、モテキのもっと穏やかで女性的なバージョン、みたいな位置付けになった、自分の中で。何度も観たいやつだ。サブカル、てゆーかちょっと細かい音楽や本やなんやかんやの好みが合うって、若い時ってものすごい大切なことで、好きなものが同じ=運命!って私も思っていた。好きなものが違う人とは話が通じないというか。もしくは、同じものを好きになろうとしてた。今となっては好きなものが違っても全く問題ないし、むしろその方が面白いとすら思うのに、一つのものを共有すること、2人にしか分からないものを増やすことに躍起になっていたあの頃、、をすごい思い出させてくれる映画。昔の自分たちのようなカップルを見て嗚咽する絹ちゃん、切なすぎる。別れた後の温度感リアル、ばったり会ってしまったあとの感じもリアル、もう戻らないけれど大切な数年間を共有できて、きっといつか何度も思い出す相手、うん、素敵、切ない、かわいい。
心の声がたくさん☆
心の声がたくさんで、感情移入はせずに客観的に見れました。こんなになんでもピッタリな人って1人はいるよね。就活とか社会的なものがきっかけで、相手が頼りなく見えたり、離れたりするんだよね~と思いながら見ました。出だしが2020年だったので、もしかしてまた付き合うのかな?て考えてたけど、ちゃんと別れたからそれはなかったかm(_ _)m
別れたけど、なんかほんわかした気持ちになりました。
現状維持って大変
偶然に出会った麦と絹。
二人は趣味や価値観がよく似ていてすぐに仲良くなった。
二人は、大学を卒業したが仕事につかずフリーターとして働き、一緒に暮らすことにした。
しかし、二人では生活をするのは難しくなり、二人とも働きだした。
麦は絹と一緒に暮らすために仕事をしっかりしていった。
しかし、絹との関係が少しずつ悪くなったいった。
そして、二人は別れることになったという内容だった。
妙にリアルな話だなと思いました。
学生時代から付き合っていったらこんな感じになるんだろうなと思いました。
麦が社会人として働きだすと人が変わったみたいになるのを見て、社会に出るということはいろんな意味ですごいことだと思いました。
二人の現状維持のために麦が頑張っていることのを見ると、可哀そうだなと思いました。
生活のために仕事があるのであって、仕事のために生活はないと思います。(どっかできいたセリフです)
菅田将暉さんは、学生から社会人に変わっていく姿がすごいなと思いました。
有村架純さんは、ずっと変化がないなと思いました。
どう評価すれば良いか分からなかった
今まで見たことのないタイプの映画でした。というか、あまり映画っぽくなかったなと思います。
物語自体を楽しませようとしている感じがしなかったからかもしれません。
「面白いか面白くないか」ではなく、「共感できるか否か」に尽きていたように思います。
だから、もろにこんな別れ方を経験したことがある人にとっては傑作になる一方で、私のように恋愛経験が未熟な人にとっては「よくありそうだな」で終わるし、もっと刹那的で激しい恋愛をしてきた人にとっては「くだらない」となるのかなと。
個人的にはあまり面白くなかったです。
まず演出なのですが、いちいちくどい。皆さんもレビューでおっしゃっていましたが、特にファミレスのシーンは長すぎる。そして、モノローグで内心を全て語ってしまうのは私の好みではありませんでした。
次にキャラクター。キャラクターを好きになれたかどうかで映画の良し悪しを判断するのは出来れば避けたいのですが、今回に関してはどうしても好きになれませんでした。特に絹ちゃん。
二人とも文化人ぶってイキッている感じがあって見ていてしんどかったです。
ちょっと男に誘われたからって好きなバンドのライブに行かないなんてありえないし、イヤホンは両耳でつけないとダメだって人の受け売りを我が物顔で言ってるのもちょっと引きました。ファミレスでミキシングについて語ってたおじさんとあの二人は決定的に違うように見えました。
と言いつつも、ここで長々と批判レビューを書いている私とあの二人と何が違うのだろうとも思うので同族嫌悪に近いのでしょう。
最後に二人の関係性についてですが、最初からまったく同じ方向を向いていた訳ではないように見えました。趣味嗜好が同じことと本質的に似ていることは違うし、そういう意味では歯車がぴったりかみ合っているように見えて実は最初からそうでもなかったのかもしれないと思ったりしました。そもそも人間二人いたらズレていくのなんて当たり前なんだから、二人ともそこで修正する努力をしてない時点でダメだろって思っちゃったのですが、実際聖人みたいには相手に気を遣えないだろうし、すれ違いってこんなもんなのかな・・・。
長々と書いてしまいましたが、総じて言うとどういう見方をすれば良いのか分からない映画でした。「気の合う男女が付きあうけれど徐々にすれ違って別れる話」として観るならちょっとチープかなと思います。逆に、私が思ったモヤモヤみたいなことを皮肉として描いていたならすごいなと思います。
どちらにしてもこんなダラダラ書くほど囚われていたのだからそういう意味でとても良い映画だったのかもしれません。
過ぎ去った恋の記憶
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