「「ワンカット」は、製作側の自己満足」1917 命をかけた伝令 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
「ワンカット」は、製作側の自己満足
クリックして本文を読む
第一次世界大戦時。独軍の罠に嵌る部隊を救うために決死の伝令に出る一兵士を描く物語。
実際は違っていたようですが、公開時に「ワンカット」と宣伝されていた作品ですね。
「ワンカット」にした理由をサム・メンデス監督は「すべての瞬間、主人公たちと一緒に歩いている感覚を共有してほしいと思った」と述べているようです。
ただ、私にとっては、その試みはマイナスにしかなりませんでした。私が感じる緊迫感は、登場人物への共感ではなく、役者や撮影スタッフに対するそれ。ミスしたら最初に戻ってやり直しになるその緊張感にあてられて、物語が頭に入ってきません。
主人公が困難や脅威にさらされる設定も不十分だったように感じます。大切な戦友を失いますが、その後は友軍と行動を共にして一息付き、少し幻想的な夜でまた一息付き、いつの間にか目的の部隊に辿り着いてしまいます。
正直、「拍子抜け」の言葉を感じてしまいました。
ALL TIME BESTにも選ばれ、ネットで高い評価も散見されますが、私には合わない映画だったようです。
私的評価は厳しめです。
コメントする