劇場公開日 2020年2月14日

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「体験型戦争映画の降臨」1917 命をかけた伝令 Y Kさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0体験型戦争映画の降臨

2020年2月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

アカデミー賞を受賞したことや今までにないワンカット(風)の戦争映画であることから注目していて、この度ついに観に行きました。
感想
凄まじい没入感でした。戦場にいる感覚に陥ります。やはりワンカット(風)なのがこの感覚に陥りらせてくれていました。
ワンカット(風)といっても、登場人物の位置を固定して背景はさりげなく変化させてあたかもその場に元からあったかのように見せかけている場面も多々あるのでそこに気付けるとさらに楽しいと思います。
 ただ、演出面で不可思議なこともいくつかありました。そこはご愛敬なのかな?
 物語はとてもシンプルです。伝令(手紙)を遥かに先にある敵の前線にいる大佐に届ける。これだけなのに面白い!一筋縄ではいかないミッションに登場人物同様翻弄されていきます。ときに驚き、ときに悲しみ、ときに優しさに触れる。
感情を終始揺さぶられます。全体的に良かったと思います。
そして、ラスト大佐のあのセリフはにくいなーっ思いました。
 今回、映像がすごい!と宣伝されていますが、音や演出も素晴らしかったです。生々しい死体の山、観ているこっちまで怯む爆発、発砲音。見えない敵兵の攻撃。良かったです。
ですが、前述したように一部納得のいかない部分もあったので全ては褒めません。そこがどういう部分なのかはネタバレになってしまうので書けないですが見たらわかるんじゃないかと思います。
 それと、演技についてはとにかくリアルですのでそこも注目です!

総評
アカデミー賞を受賞(撮影、録音、視覚効果賞)を撮るのも納得の良作。是非ご家族でこの激しい戦場に足を出向いてみては⁈

Y K