「ワンカットでもワンショットでも!」1917 命をかけた伝令 茉恭(まゆき)さんの映画レビュー(感想・評価)
ワンカットでもワンショットでも!
これぞワンカットの妙!!!
ロジャー・ディーキンス最高!!
時代は最早ここまで出来てしまう。
途中までワンカットだったことをすっかり忘れていたほどに自然。
思い出した頃には、こっちまで一緒に走っている気分になる。
とにかく演出が凄い。
塹壕を歩き続けるシーンでは、
通り過ぎるそれぞれのドラマに釘付けになることを、
敢えて許さない設定に、
戦争という時代の凄惨さを感じさせる。
死体を食べ続け、ブクブクと肥えたのは人ではなくネズミであったことも、
重要なアイテムとして登場する。
凄いリアルだと思ったら本物だったらしい…。
こうして何度も何度も戦争という時代を表現し続け、
二度と起こしてはならない事と次の時代に
語り続けなくてはならない。
肥り続けたのは、
一部のネズミだけ。
これが、たった100年前の出来事。
そしてこれを語ってくれた方々に大いなる敬意と感謝を。
とにかく脚本が素晴らしい。
気持ち良いほど伏線が回収される。
無駄なセリフがひとつもない。
面白かったー!!!
コメントする