ファンシーのレビュー・感想・評価
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ペンギン&彫り師&ヤクザ
とっても変な映画です。 彫り師で郵便配達の永瀬正敏。詩人の窪田正孝。詩人の押しかけ奥さん志望の少女・月夜の夢(小西桜子)の3人が主役。 小西桜子に注目してご覧ください。 小西桜子は三池崇史監督の「初恋」のヒロインモニカを演じてます。 しかもその「初恋」でも窪田の恋人役ですよ。 「モニカ」と「月夜の夢」では、まったく別人に見えますよ。 モニカは風俗嬢(・・・なのに、際どいシーンは余りない) 対して「月夜の夢」は清純娘の設定なのに、乳揉まれたり、ディープキス・・・とか、かなりアダルト。 変な映画なんですよねー。 南十字星ペンギンと言うペンネームの詩人(窪田正孝)が南極に棲むペンギンそっくり。 キンキンに冷やした部屋に住み。氷を張った風呂に入り、かき氷に小魚を載せて、ウスターソースをかけて食する。 (ちょっと試食したくなりました、笑) ファンタジー担当は窪田正孝ですね。少年っぽいです。 彫り師の永瀬正敏は、ワイルドですぜー!! ヤクザの殺し合いとか、殺戮もありの、ほんと変な映画。 でもけっこう面白いです、悪趣味だけど、不思議と嫌な気分にはならない。 田口トモロヲ、凄く働いてます。 宇崎竜童、佐藤江梨子もちょこっと出てます。 お暇でしたら、どうぞ。
素晴らしい!
この面白さは原作由来なのか?と思い原作も読んだが、魔改造、というか神拡張されていて、ああ監督の力だったんだなと納得した。原作も十分詩的だが、あの小品をこれだけの世界観で映像化する力量は本物。役者陣の演技もいうことなし。公開時に作品の存在に気付かず、映画館で見れなかったのが残念な傑作だ。
みんなダブルワーク
温泉街とヤクザ。昭和を思い出させる街並みとどこか現実離れしている世界。彫師としての仕事ぶりは父親(宇崎竜童)との関係性のみで、街から出たがっていたのに逃げられない鷹巣明(永瀬)の宿縁ぶり・・・これがつまらない。どうせならペンギン(窪田)の観る世界の方がファンタジー感溢れてるのにとも思った。他方でヤクザ側の描き方がコミカルすぎて、作品の意図すら掴みづらい。 そんな中、小西桜子の体当たり演技&ヌードがとても印象に残る。一緒に風呂入ってキスしても不能。詩の雰囲気は出せなかったけど、終盤の月の映像にはグッとくるのです。 すべてがペンギンの妄想だったと考えてもみたけど、最後の会話ではそれも否定していた。その曖昧さを与えてくれる会話にしてくれればもっと良いと思った。もしかすると、見終わってからも小西桜子の裸体を妄想させる映画だったのかも・・・
通して見るのが辛かった
90年代リバイバルブームなのか、こんな感じのあったような無かったような…。 サングラス、任侠、ウサギの着ぐるみを着ていたのかいなかったのか…。 ごちゃ混ぜで皿の上にどーぞと出された感じ。
ファンキーじゃない
ファンシーとはこんな言葉 [名]空想。 想像。 また、気まぐれ。 思いつき。 だけど、個々のキャラクターがとてもファンキーでファンシーにも近いところはあるが、ファンキーである。 ファンキーでないのは、ホテルの社長兼組長くらいなもんで、出演者皆がファンキー。 殺し、暴力、死体遺棄、売春、寝とりといったことをとてもファンキーにこなしていく…。 ファンキーな映画だ。
全部お前の時間だろ
ペンギンさんの着ていたようなロングのジップパーカーが最近Facebookの広告に毎回でてくるのですが、この映画を観て購入することにしました。 早く冬にならないかなあ。 いろいろな人間がいて、みんな自分の時間を生きているんですね。 それが空想の世界だろうとも。
自分の時間を生きろ
確かにな。だとしたらなんだってできる気がする。不倫とか。だから許せるんだろう。受け入れるんだろう。みんなそうじゃないから、耐えてるんだろう。許せないんだろう。わけわかんない話なのかなーと思ったら、そうでもなくおもしろく見れた。
見事な艶演
2020年7月劇場鑑賞 小さな温泉街での偶像劇。 原作は山本直樹で主演は永瀬正敏、これだけでかなりぐっときました。 あとキャストが中々に豪華。脇を固める田口トモロヲに宇崎竜童も良いアクセントですね。 それとなんといってもこれがデビューという小西桜子の存在感がすごいです。 体当たりとはまさにこの事でしょう、見事な艶演でした。 それと彼女、色々と山本直樹っぽさが出てたと思います。 あとペンギンも何気にそれっぽさを感じました。 そして初監督なのに、実写化が難しいこの作品を選んだ姿勢はすごいですね。 全編を通して昭和を感じる設定や色使いも個人的に好みでした。 ただもうちょっと突っ走っても良かったのかな? 「お前の人生の時間は全部、てめえの時間だ。どうにでもできるんだよ。」 この台詞が凄いきました。
理解不能‼️❓
観終わると、小西桜子の濡れ場だけが印象に残る、最初、あまりに貧乳なのでゲイかとおもたオヨヨ。 ドンパチや暴力は何か軽い感じに思えました。 郵便局員の服で生活するシュールな感じは、ややウケしました、これは自衛隊や消防で応用できそうだ、警察ならこち亀ですけど。 良いのか悪いのかわからない不思議な映画でした。 とにかく小西桜子のヌードが衝撃でした、本田翼もこんな感じでしょうか、関係ないけど。 田口トモロヲの郵便局長も印象的でした。
シュールな世界観に浮く昭和と野蛮な匂い、小西桜子の快進撃の序章を体感
スゴくエッジを効かせようとしている映画。昭和のポルノと任侠を舞台として置くも大して機能しないという茶番さ。まあ、小西桜子の快進撃の序章を感じるに留まった1本。 古くさい街で彫師を営む鷹巣は、昼間に郵便局員として働き、詩人のペンギンのところで暇をする。そんなある日、ペンギンのファンと名乗る月夜の星が妻になりたいと転がってきて…といったところ。 ストーリーは時代にそぐわない、ファンシーそのものな感じ。どこがどう、というより全体的に感じる。出てくる奴みんなヤバい奴で理性も品もない。結局、月夜の星も頭からつま先まで常人ではないので、イカれた世界を泳ぐだけで十分。その一方、画角は割と好み。モノや影を上手く使った撮り方に個々の内面が反射するようにも写る。可笑しくて上部しか感じられない作品ではあるが、まあまあ発見や刺激はもらえた。 また、小西桜子について語りたい。今よりも棒な演技に苦しさを感じるが、ベッドシーンで見せる作中での新たな表情と埼玉出身らしいペタッとした胸に恍惚を覚える。泥船の名に恥じない、堕落した女性を体現しており、ストーリーの格を見せつける。個人的には『愛の渦』の門脇麦ほどのインパクトはあるように思えるほど。フリーの女優ということもあり、迷いなしに飛び込んだのだろうと思う。その気迫は感じられた。 奇妙と言えば聞こえはいいが、少しシュールっぽさが勝っている印象。どうも散らかっているようにしか写らない。ただ、アウトローで野蛮な匂いは嫌いじゃない。好みではあるが、作品の面白さを肯定できない作品。
【"自分の人生の時間はどうにでも出来る。自分自身で人生を刻め!"エロス、ノスタルジー、ファンタジー、バイオレンスを絡ませて、生きる意味を描いた作品。】
■感想 ・ある地方の寂びれた温泉街で、彫師稼業をしつつ、昼は郵便配達員として働く鷹巣(永瀬正敏)は町外れに住む”ペンギン”と名乗る詩人(窪田正孝)にファンレターを届ける日々。 ー 鷹巣が謎過ぎる・・。サングラスが印象的。ー ・二人は、何故か気が合い、寒い部屋で雑談をする日々。 ・そんなある日、ペンギンのもとに熱狂的ファンの”月夜の星(小西桜子)が”妻になりたい・・”と押し掛けてくる・・。 ・ニヒルで粗暴な鷹巣、ロマンティストで性的不能の”ペンギン”、少女のように夢見がちな、曰くありげな”月夜の星”の関係性。 ・そして、小さな温泉街に生きる多くの人が、心に寂しさや闇を持ち、日々を虚無的に生きる姿。 <様々な"事情"に絡め取られた人々の姿を、エロス、ノスタルジー、バイオレンス、ファンタジー要素をまぶして描き出した作品。観る側に様々な解釈を委ねる作品でもある。観賞後の不思議な余韻が心地好い。> <2021年3月21日 刈谷日劇にて鑑賞>
妙な雰囲気の映画
ジャンルは何だろう?ヤクザや彫り師は出てくるが任侠映画ではなく、かといって純愛やラブロマンスでもない。ヒューマンドラマかな? 一人の乙女が夢から覚めるまでの物語って感じ? エロスはともかく暴力は必要だったかな? 無くても成立しそうだけど。ペンギンも暴力の渦に巻き込まれるなら良かったんだけど。 ペンギン役の窪田正孝は透明感のある、なんか人間っぽくないふわっとした役柄に凄くはまっていて良かった。でも血と狂気にまみれた窪田が一番好きだよ。 それにしても押し掛け女房すら自分の作品の一部にするとはね。どういう気持ちでキスしたり、一緒に暮らしてたんだろうか。 っていうか、ペンギンと鷹巣の腹の中が全然見えなくて少し不気味にも感じました。
それでも生活はつづく
ピストル音のテンポと「全部自分の時間だろ」というフレーズが、心に残りました。 総じていうと、山本作品に「そこで生きてる人」をそれぞれの立場で描き、載せた作品かな、と。 山本直樹作品は、画的に勉強になるところがあり、原作は既に読んでいました。 個人的には、あのストーリーにどんな色を加えるのか?興味しかなかった。 公開自体は2月で、監督ゆかりの地「岩手」での上映は3/13から。 嗚呼楽しみだ。 翌日14日の回を見に行こうとした… 矢先のコロナ禍により、映画館自体が休業を余儀なくされ、鑑賞は一時お預け。 待ちきれず、先にDVDを購入するも。 何を言ってるんだ、劇場で見てからだろう! という自制がなぜか働き… 実際にお目にかかれたのは、約8ヶ月後の10/10となりました。 この日の前後で、本人企画の「先輩映画」という、トークショー込みのイベントも開催。 劇場、地元有志、そして本人と、絶妙に絡み合った素敵な時間になったのを記憶しています。 結果として、1年近くこの作品に着目していたことになります。 これまで聖域のようだった岩手県も、ついにクラスターが各所で発生。 イベントは即座に中止、延期判断が下り、再びピリついた空気が街を包んでおり、以前まではどこか「他人事」だった現実が、時期ずれでリアルに迫って来ています。 振り返ると、このタイミング(10/10)で、久しく待ち望んでいたエンターテイメントのひとつ「映画」に触れられたこと。 そもそもそれが、ラッキーでしかなかった。 映画に渇望していた?のかもしれない。 仕事に忙殺されていた春先に見るより、はるかに刺さった。 またなんか、観よう。
ペンギンは難しい
山本直樹好きで、原作は読んでます。 感想は「何故、映画化の難しいファンシーを題材に選んだのかなぁ」という感じでした。 実写でペンギンを描くのは難しい。 作品内に良い映像が多くあるのに活かしきれていない、もったいない作品でした。
緊張と緩和 バイオレンスとエロティズム
2020年映画館鑑賞93作品目 原作未読 田舎のいかがわしい温泉街 ヤクザが派手に暴れる 警察は出てこない 日本の警察舐めすぎ まるで漫画だ エロスとバイオレンス カトちゃんケンちゃんの海の家のコントを思い出した 永瀬正敏が演じた鷹巣明は郵便局員兼彫師 原作がそうなのかもしれないがいつもサングラスをしている 外したら粳寅満太郎みたいになると緊張の緩和になって笑えるんだけどそんなことはない 田口トモロヲが演じた郵便局の上司役もダブルワーク 夜はポン引きをやっている ダブルワークは常識らしいが自分には真似ができない 映画を観る暇が無くなる ヤクザの後始末までやるのだからダブルワークではなくてトリプルワークだ 窪田正孝が演じたペンギンは草食系詩人 インポらしいがそうかもしれないなと観てる方を思わせる演技力が素晴らしい だけど『赤と白の捜査ファイル』のときのようなセクシーでかっこいいアクションスターも演じてほしい どちらかというと最近は情けないか弱い役ばかり演じているような気がする 今の窪田正孝には業界からそれを求められているのかもしれない ちょっと残念だ 今回はヌードになる女優さんが多い そのなかでもつぼみが1番良かった 餅は餅屋である 月夜の星を演じた小西桜子も良かった 毎回毎回色々と楽しませてくれる 彼女は間違いなく有能だ タクシーのシーンが特に熱演で良かった ヌードあり 胸は控えめだがそれは特に問題ない 映画を観た後コンビニに入ったら胸が豊かな女の子たちが表紙を飾っている雑誌が並んでいた そのほとんどは30前に芸能界を引退するだろう 厳しい世界である ネットで小西桜子のオッパイをガッカリだと嘆く男たちがたくさんいるだろうが胸の大きさなんて芸能界で長く活躍することになんの保証もない 郵便局で敵対する同僚を演じた役者は生理的に嫌いだ 役者として成功してほしくない それゆえに悪役として大成するかもしれない 久しぶりに映画でサトエリを観た キューティーハニー以来だ なんで干されたのだろうか 宇崎竜童が1番かっこよかった
道案内的郵便局員
郵便局員兼彫り師の主人公を取り巻く街の人間の物語。 久しぶりに永瀬正敏と言う俳優がキャラ立ち出来る映画。 現実に距離を置き、空想、幻想に捉われている人々。 現実でありながらも一般とはかけ離れた世界に捉われている人々。 その狭間に立ち、映画の道案内的な立場でもある主人公。 凄いオチなどがラストに待っている訳じゃない。 主人公が微妙に絡む人間模様。 織りなすそれぞれの日常的世界観を楽しめと監督が言っているかの様だった。 まぁ、一日中サングラスは引っかかりますが😅 原作漫画ならではのキャラ立ちの一部だと思うし。 私とすれば、昔ながら日本にある映画構成らしい作品とも思えるし、 独特の雰囲気は好きだ。
窪田くんはペンギン
真夏の今、自宅でDVD鑑賞するといいな。
と、いう映画。
窪田正孝さん演じる詩人ペンギンがいる南極みたいに冷たく青白いメルヘンチックな世界。
永瀬正敏さん演じる彫師の郵便配達がいる裏稼業バリバリの暑い暑い現実的な世界。
…その2つを行ったり来たりする不思議っ娘、小西桜子さん演じる月夜の星。
ファンタジーとバイオレンス・空想と現実の対比がクセになる映画。
何回も観てしまった。
ファンのみなさんが手作りしてるペンギングッズがテアトル新宿に飾ってあり、素晴らしかった。
完成披露上映会、初日舞台挨拶で監督。
出口に廣田監督がいてお話できた。
ありがとうございます。
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