劇場公開日 2021年1月22日

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羊飼いと風船のレビュー・感想・評価

全44件中、21~40件目を表示

3.5種羊とコンドーム

2021年3月6日
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鑑賞方法:映画館
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bloodtrail

3.0羊飼いが伝統なら風船は現実

2021年3月5日
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チベットに住む家族の日常と葛藤を描いた映画。

馬からバイクに変えたけど、父の生まれ変わりを信じてるお父さん。息子に学ばせたいけど、子供も産みたく無い訳じゃ無いお母さん。

伝統と現実の狭間で葛藤…どちらを選択しても悔いは残るだろう。

日常生活を描いている訳ですか、がっとしたセリフがある訳でなく…雄大な自然の景色と流れる音楽に身を任せると心地よく眠くなります。

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Oyster Boy

4.5チベットの祈り

2021年2月27日
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不思議な現代に歴然として存在しているであろう未知の時空間を体験した。

そして、それは日本の歩んできた歴史をランダムに織り成した絨毯のように、美しく懐かしい郷愁を感じる。

現代の日本とほぼ同じように通じる携帯電話。
果てなき不毛の平原に辛うじて生活を支える羊達の牧草と貧しい羊との共存。
原始的な生産価値の交換。
教条的ながらも近代的社会政策面による懐かしいコンドームの啓発。
それを隠し恥じる村人。
生まれ変わりの転生輪廻を固く信じる人々。
僧への敬意と原始信仰。
不倫に対する現代的懲罰意識。
出家というシステム。
移動手段としてのバイク。

新旧混濁した価値の世界を現実に生きるチベットの人々の生活ぶりが浮き出される。

やっと息子達が手にした赤い風船。
一つは映画で描かれた幾つかの命のようにあっけなく儚く割れ、もう一つは伝統的な命の信仰の支えの如く、人々の思いを乗せるかのようにゆっくりと天へと昇っていく。

近代と伝統の日常が生き生きと、そして象徴的に、美しい見事なカメラワークにより語られる。

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十二滝わたる

3.0チベットを知る

2021年2月25日
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チベットの大草原で羊飼いとして生計を立ててる家族の日常と悩みを描いた作品。
馬からオートバイへ、祖父の死、チベット仏教、転生、妊娠、避妊、一人っ子政策、などなど、家族の間に起きる日常を描いている。
貧乏なのに避妊もせずセックスする夫、妊娠しても中絶をさせてもらえない妻・母親の苦悩が描かれてる。
子供が風船を貰って喜ぶなんて、純朴だなぁ、って思えた。
チベットを知る機会を持てたことは良かった。

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りあの

3.5フェミニスト的に見てしまった。

2021年2月23日
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伝統的生活様式、輪廻転生信仰、肉体的に優位な男性支配。こんなんじゃダメ、雌羊と同じ運命でいいのかいと義憤にかられながら見た。私には、悪気がないのに女を苦しめる男の鈍感さと純粋さがダメだった。女がいないと生活成り立たないのにさあ、、、と思っていたら最後に強い意志を通したのは、、、。姉妹も夫婦も、結局他人。価値観が自分と完全に一致する人間なんていないのだ。
モチーフとしての”風船”の使い方は白も赤もちょっとあざといような気がした。けれどもこれからも訪れる機会のないであろうチベットの大草原と大空の空気を感じさせてくれて、ちょっと羊やランプの臭さまで感じさせてくれて、旅したようなお得感があった。

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Kumiko21

3.5中国の1人っ子政策

2021年2月22日
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悲しい

男と女で受け取り方が違う

この時代、中国は男の子が欲しかったらしい

傷付くのは女性

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H1DE!

5.0遠くて身近な話

2021年2月17日
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鑑賞方法:映画館

チベットの映画ということで、雄大な風景に浸る映画かと、期待して観に行きました。
その要素は確かにあったと思います。
チベットらしい風景に臨場感あふれる素晴らしいカメラワーク。
それら映像表現が映画の質を高めていると感じます。
しかしそれだけではなく意外にも身近なストーリーにとても感動させられました。

私はチベットのことはよく知りません。よって登場人物を俯瞰して眺めることになるだろうと考えていました。
しかしこの映画の構成要素は私にも分解可能であり、登場人物たちの姿は他人事と思うにはあまりにも身近なものだったのです。

種羊、人、風船、境遇。この映画におけるそれらの事は我々にもとても身近な事です。
それらを重ね合わせ見やすく伝える表現力。素晴らしかったと思います。
そこに社会制度や宗教哲学が加わり凄い展開を見せていました。
是非ご覧ください。

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テスコボーイ

2.5中華人民共和国の映画なので、もちろん検閲は経ているのでしょうが、このような宗教色の強い表現が特に弾圧されることもなく淡々と描かれ、日本にたどり着いたという事実に、ある意味、認識を改めさせられました。

2021年2月11日
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鑑賞方法:映画館

草原で牧畜を行うチベット族の一家の生活を淡々と描いた作品です。
ストーリーは、あって無きがごとしでして、その点についての期待は早々に捨てるしかありませんでした。

この映画を通して現代のチベット事情を味わうという面でなら、意味のある作品だと思います。

西側報道では弾圧され尽くしているとされるチベット仏教が生活の中でまだまだ重要な役目を果たしていることや、そもそも映画がチベット語によって作られている、すなわち一定レベルでチベットの文化が尊重されているという事実を西側に訴えたいのかも知れません。

2014年に一人っ子政策は終わった中国ですが、やはり何人も子供を抱えることには罰則があるのだということや、コンドームは無料配布されるものだが、なかなか品薄で貴重な品物なのだということなどを伝えたいのかも知れません。

ま、それはそれとして、情報を捉えるための材料としてなら評価できるのですが、映画そのものとして捉えるなら、あんまり高い評価はできないな、というのが正直なところでした。

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お水汲み当番

3.5「国家政策」と「生物としての本能」や「信仰」

2021年2月7日
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チベットの映画で、なかなかの異文化感でした。映画の作りとしては「イマイチ」かな😅とも思ったのですが、、、。

この様な映画は「通」ぶって、つい高評価になり易いとは思うのですが、そう言う事は除いても、よくよく考えたら「国家政策」「宗教」「本能」「女性の人権」などを描く攻めたテーマ性の映画で、後からジワジワときました👍

「羊」と「風船」は、中国「一人っ子政策」におけるアンチテーゼ的メタファー。「子どもを多く産むな」という国家政策と、生物としての「本能」。政策と本能を両立させる「避妊具」や、チベット仏教における輪廻転生。

感情移入はできにくいですが、チベットの日常生活などを垣間見ることができる作品でした😊

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まさ

2.5凡庸な作品です

2021年2月5日
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トミジュン

4.0叙情詩の中の現実

2021年2月4日
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映像が巧みである。

ことに最後、どこまでも青くて広ーい空に、赤い風船が飛ばされて流れていく‥
それを映画の登場人物等それぞれが、目をしぼめながら見上げるショット。風船は、それぞれの想いの象徴のようで、それを自分の手から離れていく、もしくは離していくイメージ。とても印象的だ。

 種羊を返却して、酒を酌み交わすシーン、カメラは、座っている二人を下から撮りタルギュの手だけを映す。ギットリした脂身の細長い肉を握り、欠けた刃のナイフで削ぎ落として酒の肴として食うショット。

 カメラワークが、時として新鮮なのだ。まるで、余韻ある叙情詩。そしてお経のリズム。ストーリー、映像のスケール感が大きい。

 固定の価値観から抜け出せない、大地に生きる家族たちと、日々に生きている女、ドルカル自身に起きた思いがけない妊娠事実とのせめぎ合い。

チベットって鳥葬じゃないのか?とも思いながら、おじいさんは火葬され、その転生を信じている家族。

信心深いのはおじいさんだけだった様な気もするが、転生を信じているからこその、皆の想い、願いをドルカルに託す。
日々の労働、稼ぎなどを思案するドルカルの悩みに思い至らないタルギュ。一つの家族で、密接に生活しているのに分かり合えていない現実。

 ドルカルに身を置いてみると、なんだかツライ映画である。それは同時にチベットが置かれている今の状況とも重なるのかもしれない。

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はなも

3.5けっこうよかった

2021年2月4日
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吉泉知彦

4.0ドキュメンタリーかと思うほど。

2021年2月4日
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チベット映画初めてです。興味津々で鑑賞しました。

まず、土地柄?景色のせい?
いやいや、雄大な作品でした。
ストーリーも映像も人物も大河のように緩やかだけど強い。大らかな空に抱かれて生活するその様は憧れすら感じるほどでした。
人間の生死の隣に生き物の生死があり、大きく流れる民族の歴史、文化の大河のながれはありますが、ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。時代というものが大河に横たわりはじめます。

変わるもの変わらないもの。
変わる必要はある?ない?

日常を描きながら移りゆく生活やその背後にあるものを
切り取り、これは、これだけは変わっちゃいけない変わらないで欲しい、そんな作り手の魂を感じる作品でした。

ハンディカメラ多用だから?ワンカメショットが多いから?演者が素晴らしいから?
本作、ドキュメント見てる気がしました。
いやー。びっくりです。
特に、母親役の女優さん良かったなー。

ラストシーンは秀逸です。
オープニングからのうまい回収にもなってます。
(政策のシンボル的にうまく使ってますよね、アレを)
僕としては、どんな強い時代の風が吹こうがどこまでもどこまでも昇って行って欲しい。しなやかで強い魂として。
どこまでもたくましく。

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バリカタ

3.5赤い風船🎈

2021年2月3日
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知的

難しい

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カールⅢ世

4.0国が違えば

2021年2月3日
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24本目。
牧歌的な作品かと思ってたら、最初の風船で不意を突かれる。
あんなの紅白のモックン以来か。
日本じゃ当然見られない光景だけど、国が違えば日常だし、デリケートな部分まで土足で踏みにじられる感じが生々しい。
一瞬ドキュメンタリーを見てるかの様な錯覚に陥る。

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ひで

2.0異文化を見る

2021年1月30日
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勝手にモンゴルの映画だと思ってみてましたが、なんの違和感もなく、終わってから映画館ロビーに掲示してある資料でチベットの話だと知りました。アメリカ人が中国と日本を混同することに文句言えないなと思った次第です。

映画自体は映像がとにかくきれい、輪廻が重要な位置をしめてそうだけど、意外とメロドラマっぽい、嫌いじゃないけど長く感じる2時間でした。

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三毛猫泣太郎

4.0チベットの草原地帯。夫タルギェ(ジンバ)と妻ドルカル(ソナム・ワン...

2021年1月30日
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りゃんひさ

3.5女性の視点から

2021年1月30日
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知的

先進国では、子供を沢山産む時代がとっくに終わりを告げていますが、本作の様な地域もあるんですよね。中国のひとりっ子政策も恐ろしいですが、本作の様な多産の文化も恐ろしいです。

羊がいないと子供達を養えないし、風船(コンドーム)がないと、ますます貧しくなる。このふたつが、彼らの生活を守っているんですね。

近代化して自然環境が破壊されてきて世界的に問題になってきていますが、仮にテクノロジーや都市化がなかったら、私も本作に出てきた苦しい女性になります。そう思ったら、複雑な気持ちになりました。

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ミカ

3.5雲と、風と、空気と…。

2021年1月27日
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草原を吹き渡る風、草の香り、オートバイの排気ガスのにおい、空気の肌ざわりが感じられるような、そんな映画だと思います。
一つの家族の姿から、チベットという地に生きる人たちの宗教観、生活感、日々の営みが手触りとして伝わってきます。
そして、中国共産党の支配が、まだ完全には及んでいないけれども、その影響は決して避けられないという姿がくっきりと描き出されています。
青い空、流れる雲、緑の草原、地平線、人の後ろに映し出されている背景に、流れゆく時間、人生の無常観を感じずにはいられません。
慌ただしい時間を止めて、ゆっくりと、異国の空気にひたってみてはいかがでしょうか。

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caduceus

3.5時代が変わりゆくチベットで…

2021年1月27日
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馬からバイクへ、一人っ子政策も始まった頃?のチベット?祖父の死とともに生まれてくる子供に宗教的に転生をしんじる夫、現実の経済的負担に中絶を考える妻、時代の変化に宗教感の変化も重なり家族関係に変化が…。宗教や時代背景を理解していたらもっと入り込めたかも…。

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peanuts