エスケープ ナチスからの逃亡
劇場公開日 2020年1月24日
解説
戦時下のノルウェーを舞台に、ナチスから逃れるため男のふりをして生きる少女を描いた歴史ドラマ。1942年。14歳の少女エスターが暮らすノルウェーの小さな町トロンデンハイムにもついにナチスの手が伸び、愛する家族は次々と逮捕、殺害されてしまう。命からがら逃げ延びたエスターは森の中の農場に匿われ、髪を短く切って男として身分を偽ることを決めるが、その家はナチスの協力者だった。つらい労働に耐えながら、脱出の機会をうかがうエスターだったが……。出演は「特捜部Q キジ殺し」のサラ=ソフィー・ボウスニーナ、「THE GUILTY ギルティ」のヤコブ・セーダーグレン、「フレンチアルプスで起きたこと」のヨハネス・バー・クンケ。「のむコレ3」(2019年11月15日~/東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋)上映作品。
2019年製作/100分/イギリス
原題:The Birdcatcher
配給:ハーク
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2022年5月1日
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鑑賞方法:VOD
ノルウェーはナチスに侵略されたと言うが、ユダヤ人に対する排斥は元々あった。しかし、それはノルウェーだけで無く、フランスにもあった。そして、彼女がエスケープしようとしたスウェーデンにも根強くあった。スウェーデンとかスイスとか永世中立国と美辞麗句で飾り立てるが、言い換えれば、ナチスも受け入れると言うことだと思う。ユダヤ人に対する排斥はフランスはもとよりイギリスやアメリカだってあったのだ。勿論、ロシアやウクライナだってあった。コサックをウクライナの独立の象徴と飾り立てるが、コサックはナチスに協力して、ユダヤ人をホロコーストした歴史もあると言うことだ。それを忘れては行けない。但し、だから今のウクライナはロシアに侵略されて当たり前と言うのでは無い。
そのことをこの映画はラストで象徴的に描いている。ドイツと関係を持った女性はフランスでも、ロシアでも、差別された。たとえ純愛であっても。
追伸
あの教育先進国と言われるフィンランドはナチスと一緒にロシアを侵略している。要はフィンランドの権力者の仕業だと言うことだ。
2021年7月14日
Androidアプリから投稿
ナチスドイツから逃れる一人のユダヤ人を描いた作品。匿ってもらった一家との交流を軸にストーリーが展開される。
14歳、ユダヤ人の少女がナチスから逃亡する道中でたどり着いた農場で身元を隠すため男になりすまし、故郷へ戻ることを目指す物語。
その農場も反ユダヤ人な人達が経営しているのだが、そこで出会った足の不自由な優しい少年の協力もあり、何とかうまく日常をおくっていく。
映画全体を通して、派手なシーンはそれほどないものの、牧場主やその弟、主人公を助けた少年やその母親の抱える辛い背景もよく描かれ、それぞれに感情移入出来たのが良かった。
ベストシーンは、ある人物と農場で辛い再会を果たすところかな。そこでの主人公の心情はどのようなものだったのだろう。。
個人的注目は、昨年の掘出し物、GUILTY主演のヤコブ・セーダーグレンをまた見れたのが嬉しかったし、本作でも存在感は抜群だった。ある意味一番可哀想だったかも。
完全に妄想になるけど、あのシーンで、自分が騙されていたと知っても尚、既に情の湧いている主人公を逃がすためにドイツ兵と闘い絶命するヤコブ・・・なんて展開だったら更に良かったかもwww
2020年1月26日
Androidアプリから投稿
1942年ナチス占領下のノルウェーの都市トロンハイムで、男装してナチス協力者の男が営む農場に身を隠す14歳のユダヤ人少女の話。
自分は大丈夫、とまだ危機感を感じていなかった父親が連行され、その後母親や近隣の人達と共に逃げ出す主人公。
道中ナチスに見つかり、独り隠れて逃げおおせた少女が、追っ手が迫る中で現実をみて生きる為に身を偽るストーリー。
身体の不自由な農場の息子には身バレしている中で、彼との交流をみせつつ展開していく為、あらすじから感じる程のシリアスさはない。
演出の問題だけど、男装にしても、ユダヤ人であることを隠すにしても、中途半端で逼迫感や悲愴感をそれ程感じないし、何ならキャスティングも中途半端に感じる。
更には字幕の翻訳も何でそんな女の子みたいな言い回しにするかね。
女だとバレたからってユダヤ人だと言うのはまた違う話だし、14歳の少女だからそこに甘さがあってもOKってことなのか?
それでいてラストのセリフとか言われても大して響かず。
例えるならアイドル映画みたいな感じというか…プロットはかなり良かったし、かなり好みの話だし、つまらなくはなかっただけにもったいなく感じた。
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