金の亡者たちのレビュー・感想・評価
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面白いけど、株を知らないと難解な可能性あり
証券会社で働く主人公が、謎の違法取引に巻き込まれていく。
証券の仕組みを少しぐらいは知らないと、何のことやら?になる可能性はあるけど…
ストーリーや人間関係がしっかりしている。
証券マンとしての実力はないが、たまたま大口投資家の違法取引に利用さ...
証券マンとしての実力はないが、たまたま大口投資家の違法取引に利用され、多額の報酬を受け取るようになる。
しかし、そんなことをいつまでも続けられるわけがない。
やはり株式投資はルールを守ってまっとうにやりましょうよ。
コンマが3つで10億だ!
株のことは全然わかっていません。倒産した企業の株の売買ができることも知りませんでした。インサイダーが悪いことはわかります。空売りもなんとなくわかります。そんな中、常識外れの多額の取引を証券マンが行うこと・・・顧客に指示された通りにやりました。う~む、そんなのが通用するとは。
こんな人たち日本にいるの?と驚いたのは金融監視官の存在。証券会社内でも不正取引を監視続けて、薄給ながらも悪人を見つけようと頑張ってる人。日本の金融庁は投資家の利益を守るばかりで、上は内閣府なんだからやりたい放題みたいな気もする(証券取引等監視委員会)。そんな正義の監視官ハ・ジチョルが終盤で検察庁に引き抜かれたというエピソードも良かったし、なんだか応援したくなる人物。でも人を自殺に追い込まないでね。
儲けすぎたら、違うことに使おうぜ!とかの発想ができない人たち。伝説のボノピョとか、そんなに苦労しなきゃ捕まえられないのか?などとも思う。日本ではあまり作られない金融映画。やはり忖度しすぎなのだろう・・・
成り上がる新人ブローカー
憧れの証券マンになったものの、成績伸びずミスばかり。そんなイルヒョンは上司に謎のブローカーボノピョを紹介され、違法取引に足を踏み入れ、、、大金を手に入れたイルヒョンはどんどん変わっていく。髪型、服、住居、上司や同僚への態度、両親への態度も。彼女まで捨ててしまう。
ボノピョを紹介した上司はボノピョとどういう関係なのか、その辺りがよくわからない💦彼の秘密を知っているようだけど、何事もないように普通に仕事をしているようだし。(後々は大変な様子だったが)
同期の友人を株取引で助けた事には少しスッキリ!でも結局、違法な事だったとはいえ、おいしい思いをしたイルヒョンはボノピョを裏切った。何年かしてボノピョが出所したら復讐されそう😨
株取引の知識がもう少しあれば、もっと面白く観れたんだろうな🤔
翻訳ミスが多い。
韓国人の名前は覚えにくいので話について行きにくい。主人公の上司が何故彼を番号表に紹介したのかよくわからない。又、証券用語を知らない人が字幕を担当したようで、変な訳語がとても気になった。
「0」が10個
証券会社に就職するもうだつの上がらないお荷物君が上司から「ブティック」と呼ばれる共同出資による設け話を持ちかけられて巻き起こる話。
明らかに怪しい話とは判りながら、ブローカーから言われたことをやるだけとインサイダーや空売り等々に手を出すと共に、金融監督官や周りで起きる不穏な出来事に振り回されたり、思考が曇り金に囚われてしまったり。
金融関係に疎い自分にも難しい様な内容はなく、身の危険にまで話が及んでいく展開はなかなかスリリングで面白かった。
To a broker, a client's words are money. ≒ お客様は、神様です。
映画の幕開けは、主人公のチョ・イルヒョンの次の言葉から始まる。
How much is a figure with 10 zeros?
10000000000 ➡ 10,000,000,000
That's 10 billion won, or $10 million.
I wanted to be rich.
新人ブローカーのイルヒョン。同僚で友達なんか、運動神経抜群で、長身、ハンサム、女の子にもてる、コネもある。そして株式の仕事もこなせる。イルヒョンは、嫉妬さえも感じられないほどのどん底の成績の立場にいたが、ある日、先輩ディラーから ”Ticket” という謎の男を紹介される。その男の指示に従うだけで、その日のトップセールスを記録し、歩合制の為か面白いようにお金が、転ぶように懐に入ってくる。”リッチになりたい。” と思いが届いたのか?
休みの日には、いつも、頑固でかたくなな父の農業を手伝うような優しい一面を持っていた彼が、その日を境に変貌していく。古い服なんか、ポイ。古い借家なんか、ポイ。髪型だって、ポイ。過去の全てものを、ポイのポイのポイ。そして、ついでに彼女もポイ....!? って、それはいくら何でも....。一事が万事、うまく行っていると思っていると必ずやってくる反転したような悪魔が徐々に迫ってくるというシナリオとなっていて、イルヒョンが、Ticketの指示に従うにつれて、膨大な利ざやを稼ぐシーンや彼自らも自信を持ち姿かたちだけでなく、会社の中での立場が上向きになっていく流れを見ているだけで面白く、テンポの良いお金のゲームを見ているようで、サクッと観ることが出来る映画となっている。株式なんて私に関係ございませんし、わかりません。なんていう御仁でもまして、割安な投資対象を買い、割高な投資対象を売るポジションを取ることで、利益を得ようとする手法である”スプレッド取引”なんて株式の基本知識も知らなくても、この映画の痛快さがわかるいたってエンターティメント性に優れている映画作りがされている。
しかし、映画において、そんないいことが続いていてはお話にならないので....!イルヒョンがレストランのトイレに立つとそこには、あたり障りのない男がいた。その男が差し出した名刺には”大韓民国金融監督院主任監督官、ハン・ジチョル” の名前が...別名Hunting Dog(猟犬)。それがきっかけで四六時中、監視対象となってしまう。その事をTicketに話すと..
Always be confident. Those who look nervous are easy targets.
Like you, Mr. Cho.
イルヒョンは、Ticketの指示する株式の取引の裏には、何か犯罪めいたものも見え隠れしているのを感じ、しかもTicketを紹介した上司も含め数名の関係者が不思議な自殺や事故に巻き込まれてしまう。Ticketによる次の言葉が
Where's the boundary between legal and illegal?
It's an insolvent corporation that'll go under anyway.
It's immoral to not exploit it.
As I ramped up scale, some bad money go mixed in.
-What's that about?
Loan sharks got involved. Loan sharks:闇金、高利貸
謎の男 ”Ticket” の不思議な精神構造がわかる台詞。イルヒョンがそんなに稼いで何回分の人生分を稼ごうとしているのかを彼に尋ねると、このような言葉が返ってくる。
You're thinking too much.
Enough to last several lives? That's not really important.
I do it for fun.
Hunting Dogのハン・ジチョル主任捜査官がイルヒョンを捕まえようとすぐそこまで捜査の手が伸びてきている。ここでイルヒョンは最後の一手を打つことによって一発逆転劇を果たそうとするが.......!?
Where was he going to use the money for? この不思議ちゃん、何に使うの?
主任捜査官ハン・ジチョルを演じているチョ・ウジンさん。普通ならサクセスストーリーの腰を折るような立場を演じたなら嫌みな面も出てくるのが人情というものであるけれども、この役者さんはさらっと演技をしていてアクがなくいい感じの人です。また、今回の悪役といっていいのか不思議ちゃんの ”The Ticket” とも ”Number Ticket” とも呼ばれた役を常に薄ら笑みを浮かべながら演じているユ・ジテさんの演技がなければ、締まらない映画となっていたかもしれない。リュ・ジュンヨルさんについては、ファンを裏切らないいい感じでした。
ラストは、イルヒョンがシェーンとなりました。チャンチャン、何の意味か分からんけど、知らんけど。
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