ナイル殺人事件のレビュー・感想・評価
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副題…ナイル火事場ドロボー殺人事件かな
ゴージャスで濃厚で、洋画そのものの重厚な造りで、納得いくものでした。
この手の殺人事件では、直ぐに犯人が見えてしまうが、何故、どの様な方法で過ちを犯すのか?
それが中々の愛憎が絡むストーリーで、
愛、愛、ラブの難しさが幾重にも絡むラブストーリーで恋愛に躊躇してしまう大人の映画だった。
待ってました( ^▽^)
やっと上映された!
1年以上待たされて上映日までドキドキしてました。
今回は【愛】がテーマ
ポアロの若かりし頃の恋人も出てくる。
人間【愛】が関わると何をするかわからない(..)
嫉妬・愛憎が繰り広げられる悲しくもある映画でした…
アガサ×ポアロ最高\(^-^)/
78年版と比べると完敗
78年版は、金持ちの女友達の持つ全財産目当てで計画を立てた女とそれに引きずられる形の男が従で登場していたのに比べて、こちらは、主犯が男ということらしい。女は金はどうでも良く、愛するその男に従っているみたいな設定。またリネットも、こちらは心優しく、さらに他人の言葉にも左右される金持ちなのに比べると、以前のものは、負けん気の強い金持ちで欲しいものは強引に手に入れる周りに厳しい女、敵しか居ない女。その恨みを持つ全員と横領弁護士が、新婚旅行中ならリネットもスキを見せるはずとエジプトにそれぞれの理由で引き寄せられていたという、78年版のほうが小説を踏襲しており、また親友だった女同士の争いにしたので忠実。あと、ウエディングベルが鳴ったあとに出てくる、サイモンの結婚相手がリネットだったというサプライズも秀逸だった。
映像については、78年版は全編エジプトロケーションで撮影されており、アブシンベル神殿・カルナック神殿・オールドカタラクトホテルなど美しいエジプトの実際ロケで観光気分にも十分応えている。画面からエジプトの昼間の暑さも感じられたほど。CG技術がなかったのがかえって良さを出している。でも今回のはCG多用で費用を抑えたかったらしい。しかし、それがCGなのが丸わかり。アブシンベル神殿・空からのピラミッド・カタラクトホテルの出来がすべてチャチ。あんなのでOK出すなよ。特にカタラクトホテルは明らかにエジプトとは別の建築様式じゃないか。インドからのワープなのか。
ポアロによる解決も、なぜ犯人特定に至ったのかが今回のものは説明されず。絵の具が色褪せるというのからどうして犯人特定に至ったかわかった観客は居るのか?はしょり過ぎ。78年版はマニキュアやショールの発見が犯人特定の手がかりになったことが説明され親切だったわ。また78年版は乗船客ほぼ全員がどうやって犯行できたかの仮説を映像にして見せたのに、こちらは真犯人のものの再現以外はポアロの言葉のみの説明でわかりにくい。さらに第2、3の殺人がなぜ起こったかのところも不親切。一度共犯者二人きりにしたことや、隣室に居た共犯女に聞こえるよう大声を張り上げて目撃者が居たことを知らせようとしたのが観客に伝わってこない。全体にトリック説明が雑すぎて、親友同士の再会の時から進行していた、計算され尽くした狡猾な計画的殺人の話が台無し。殺人を偶然思いついたのでなく、自分の恋人と金持ち女とを一旦結婚させるための、懐かしい再会自体からして殺人計画の一部だったことがわからんだろう、あれじゃ。単なるアリバイ崩し映画にしてしまって、クリスティーが怒るぞ。
ところで、最近の映画はまあ見ている方だと思うが、知っている俳優女優がケネスブラナーとガルギャドットだけ。オールスターキャストだった以前のものと比べて寂しい。以上のいろいろな理由から、完全に78年版の勝ち。どこかの映画館で前のやつ再上映してくれないかな。中途半端な映画を観てしまったので、かえって78年版の上映を渇望。
最初の10分くらい、別の映画を上映する番号の部屋に間違って入ってしまったかと思ってしまった。ポアロが口ひげをはやした理由、要る?なにかの伏線になるのかと思ってしまったわ。ポアロにも好きだった女性が居ましたというのが、ほぼ何の役にも立ってない。あと、最後の、エジプト旅行から6ヶ月後のロンドンの場面は何のために加えられたのか?意味、わからん。ちなみにクリスティーの造ったポアロの人物像は、定年退職した元警察署長で第一次大戦戦火のベルギーから「逃れ」、イギリスに「疎開して来て」そのまま住みついたという設定。ベルギー兵士として徴兵されたことも過去に農民だったこともなく、行ったことのない戦場で顔に傷も受けてない。おい、ケネスブラナー、目立ちたいのか知らんが、自己愛が過ぎる。
質の高い愛憎ドラマ
一言で言うと可もなく不可もなく。
ミステリーと言っていいのかは怪しい所ですが、行き過ぎていない昼ドラばりの愛憎ドラマと美麗な映像、カメラワークがとにかく良かったです。
何となく犯人とトリックが予想できてしまいましたがそれでも楽しめました、良作。
もしかして?犯人は?
ポアロの口髭の理由が!
立ち上がり方、テンポ、共に良い!
エジプトの景色、映像が美しい!
全編に流れる音楽の効果もかなり良いレベル!
混迷を極める犯人探しの途中で、もしかして?と犯人を推測出来てしまった私は映画の見過ぎのようです。
【”人は愛を貫くためには何でもする・・。””サー”・ケネス・ブラナーが原作「ナイルに死す」を尊重しつつ、”人を愛する事の尊さと危うさ”を盛り込んだ、衣装、意匠も含めて気品溢れる作品。】
ー 内容は、アガサ・クリスティー自身が”旅行ミステリーの最高傑作”と言った程、世界の推理小説ファンに愛された1937年発表の「ナイルに死す」が原作であるので、詳しくは触れない・・。
私自身は、原作は勿論であるが、1978年に公開された「ナイル殺人事件」も小学生時代にTVで映画好きの両親と観た。
ジャクリーンを演じたミア・ファロウが、アブ・シンベル神殿に現れた時の怖さは、今でも覚えている。
そしてお決まりの灰色の脳細胞を持つエルキュール・ポワロ(ピーター・ユスティノフ)が生存者を集めて謎解きをするシーンも・・。ー
◆感想
・資産家で美人のリネットを演じたガル・ガドットが美しすぎる。
が、原作では高慢な女性として描かれていたが故に、ジャクリーン(エマ・マッキー)の婚約者であった無職のサイモン・ドイル(アーミー・ハマー)を寝取った因果応報だろう、と思っていたのだが今作では、知的で人格的にも瑕疵が無い女性として、ガル・ガドットが品性高く演じたために、ジャクリーンとドイルの行為を否定的に観る人がいるかもしれない、と思ってしまった。
だが、逆に言えばガル・ガドットの美しきドレス姿が作品の気品を高めているとも言える。
・冒頭の、1914年の第一次世界大戦序盤のベルギー戦線での若きポワロの姿は、原作にはない。だが、ここを冒頭に持ってきた事で、ポワロの聡明さ及び顔に裂傷を負いながらも自分の手を握ってくれた看護婦だった恋人キャサリンへの想いが、後のポワロ(”サー”・ケネス・ブラナー)の人格形成及び生き方に影響を与えている事が分かる。
・キャスティングも一部改編されている。有色人種の俳優さんが多数起用されているのは、時代の趨勢を反映している。その代わり、レイス大佐(デヴィッド・ニーブン)は登場しない・・。少し、残念。
・トリックに関しては、ほぼ原作通りだが、ポワロに全てを明かされたジャクリーンの行為の描き方は良かった。
原作では、ジャクリーンがドイルを射殺した後に自ら自害するが、今作は二人で強く抱き合いながら、ジャクリーンはドイルの背に銃口を当て、自ら共々命を断つ。
抱き合いながら、崩れ落ちる二人の姿。
ドイルとの愛を最期まで貫く、ジャクリーンの想いが伝わって来るシーンである。
・ラストも原作にはないが”何時までも、傍に居て・・”と歌うサロメの歌声が哀しく響く、印象的なシーンである。
<今作は、”サー”・ケネス・ブラナーが原作「ナイルに死す」を尊重しつつ、随所で”人を愛する事の尊さと危うさ”を再構築して描き出した品性高き作品である。
エジプトのスフィンクス、アブ・シンベル神殿、クフ王・カフラー王・メンカウラー王の三大ピラミッドの威容も愉しめる作品でもある。>
まあまあ、綺麗に描かれていた
もっとドロドロストレス満載作品になるかと思っていたら、キレイにまとまっていた、サロメの歌も良かったね
ワンダーウーマンのドレスステキだった
ロンドンよりナイル川行きたいと、思った
愛憎ドラマにしたのが良かった
ミステリーって映画に向かないと思う。
読書なら読者が謎に対して想像する時間を持てるが、時間芸術の映画ではそうはいかない。下手すれば観客を置き去りにした説明映像になりかねない。
ケネス・ブラナーは賢明だ。謎解きはほどほど楽しめるように残し、人間の愛憎のドラマとして構成し演出した。女優もゴージャスで見ていて心地いい。
ポアロの人間性にスポットを当てたのも良かった。探偵をだたの解説役としてではなく、葛藤を持った人物として描くことで共感できた。かつて市川崑の金田一シリーズがそうであったように、映画においてのミステリーものは愛憎とともにないと楽しめない。
ブラナーの新作が間近だが、楽しみ。
期待を超えることは難しい
前作のオリエント急行を題材にした作品が、今回の映画のハードルを高める事になった。
話がさくさく進みすぎて、不可解な点やなぜそこに結びつくのかなど、映画として収めることの難しさを感じてしまった。
愛の歪みを題材にした映画ではあり、序盤で視聴者の大半が犯人像に気付いてしまう。
謎を解決していくスリル感が視聴者が1番見たい場面であり、前作同様に曇天返しを期待してしまう。
なので、今作は逆の発想で、犯人がなぜその罪を犯していくのかは紐解いていく構成の方が良かった。
居心地の悪い俺様映画
原作の雰囲気を、映像美溢れるフィルムに落とし込んでいる点は見事。
登場人物を原作小説から削ったり変更したり、中でも作家がミュージシャンになったりとかいろいろ。
レイス大佐もいないし。
そうやってスリムにした割には、最後の推理が駆け足のやっつけになってしまっていたのが残念。
ポアロが何故髭を伸ばして、生涯独身だったかの独自の設定を入れ、その描写を入れたために本編を圧迫してしまったような。
この改変というか新解釈については、賛否両論となりそうな予感。
私は、ブラナー映画としては肯定するけど、クリスティ映画としてはちょっと嫌だった。
その新解釈がブラナー俺様カッコいい自己陶酔映画にしていて、ポアロの私物化も甚だしいという印象すらありまして。
某作品の、「トム・クルーズの俺様映画であって『スパイ大作戦』じゃないよな」ってのに近く。
そこら辺の感覚が、どこか居心地悪くなりました。
2022年で2番目に良かった。 殺人事件物だが、人間の欲、愚かさ、悲しさ、ダサさ、みっともなさ。
同シリーズのオリエント急行殺人事件が良かったので、観た。
やはり良かった。
ポアロの迫力。
名探偵コナンが子供向けなら これは 大人が観ても 見ごたえ充分。
殺人事件の謎解きでは有るが、
人間は金銭欲 名誉欲などなど、まどわされる。
人生を全うするのは、言うほど簡単じゃない。
人間の愚かさ、悲しさ。
それでも、気を取り直して、人間は地道に生きていかなけれなならない。
2時間の豪華な旅
待ちに待った公開
予告編を観て楽しみにしていました
ナイルの景色の美しさと豪華な衣装とセット
そして音楽が作品を盛り上げる
しかし肝心のミステリーが分かりやすすぎ
ひとつ目の銃弾騒ぎで、すでにあれはフェイクだなぁと見抜けてしまうお粗末さ
残念
次回作はあるのかどうか?
気軽に旅の出来ない今、こういう映像はありがたい
名シェフの絶品料理に舌鼓。
午前に鑑賞。
ケネス・ブラナーはオリエントに続いての名監督&好演技。
ガル・ガドットはいつも超魅惑的の一語に尽きる。そして何よりも映像が美しく、面白かった。
「ナイルに死す」は極上のミステリー(料理)だ。シェフブラナーは隠し味や食材の持ち味をフルに活かし、美味佳肴を用意していた。
不可抗力でずいぶん待たされたけどね。
ご馳走さま。
丁寧なリメイクだが改変には賛否がありそう
字幕版を鑑賞。2017 年公開の「オリエント急行殺人事件」に続くケネス・プラナーによるリメイク作品で、2020 年公開の予定だったがコロナのせいでここまで延期になったものである。私は 1978 年版の前作も見ている。原作にも前作にもない改変が加えられており、それが犯人解明に至るプロセスに関わる部分であるため、賛否両論があると思われる。
映画は第一次大戦のシーンで始まり、若き日のポアロの姿と口髭を蓄えるに至った理由が語られている。ポアロの人生の大きな転換点となった話であり、今作の大きなテーマの「愛」に関わるエピソードとして話の奥行きを与える趣向で、愛が目的で殺人を犯す者もいれば、忘れられぬ愛のせいで自分の一生の送り方を決めた者もいるということである。このエピソードに限らず、この映画は尺の使い方がかなり贅沢な感じを受け、先を急がずそれぞれのシーンを大事にする姿勢が感じられる。127 分という普通の長さの作品でこの姿勢を貫くのは大変だと思うのだが、ストレスは感じられなかった。
原作と前作で作家という設定だったサロメは黒人歌手に変えられ、娘設定で前作ではオリビア・ハッセーが演じていたロザリーも、それに応じて変更されていたほか、重要人物と熱愛設定になっていたのは、BLM に対する配慮だったのだろうか?音楽の要素が加わったのは良いが、英国人がアメリカの黒人音楽を好んでいるというのはやや雰囲気を乱していたような気がした。
登場人物一人一人に詰問調で迫るポアロの態度はちょっと異様であり、あの詰問がなければ、証人が犠牲になることはなかったのではないかという気がして仕方がなかった。考えてみれば、ポアロさえいなければ、死者は最初の一人だけで済んだのではないかという思いがぬぐえなかった。もっとも、それでは犯人の計画がまんまとうまく行ってしまうことになるが、ポアロがいたために死者が激増したのは疑いようがない。ポアロがそのことに全く反省していないのには釈然としないものを感じた。
音楽は前作がニーノ・ロータだったのに比較するとやや小ぶりな感じを受けたが、「オリエント急行殺人事件」の音楽の人と同じ人で、非常によく映画の雰囲気を高めていた。エジプト風の雰囲気を出すためにドリア旋法を駆使しているところなどは感服させられた。前作と違ってエンドタイトルで何の関係もない歌謡曲が流れなかったのも好感が持てた。この調子でリメイクが続くのであれば非常に楽しみである。
(映像5+脚本4+役者4+音楽5+演出4)×4= 88 点。
うん、これは映画館で見るべき(*^ω^*)
今回は吹き替え版で鑑賞。ちゃんとした声優さんを使うと吹替も悪くないね。
映画が始まった時は、もしかしたらスクリーンの番号を間違えたかとww
今回はリメイク版ですが、前回の1978年に映画化されたものも見ていますが、とてもよく出来ていたと思います。
その頃に原作の小説も読みましたが、ハヤカワ文庫でなく新潮文庫で…と言うと時代が偲ばれると言うものww
確かにリアリティの面でツッコミどころはあるものの、ストーリーもとても面白く、トリックも意表を突かれたし、最後のあのクライマックスシーンは初見時にはかなり驚いた覚えが( ̄◇ ̄;)
さてさて、コロナ禍で待たされに待たされたこのリメイク版ですが、前作の「オリエント急行…」のテイストからすると、この「ナイル…」の方ににより合ってると思っていましたけど、まさにドンピシャでした。
ポワロの灰色の脳細胞より暴力や拳銃がモノを言うこの作品、ドンパチ好きにはオススメですね。
ただ、まさか◯◯◯さんがあそこで殺される役を振られるとは思わなかったなぁ。
PS ポワロの顔のキズもそんなに酷くないじゃん。
延期につぐ延期からの歓喜!
ケネスブラナーさん最高です!
アガサクリスティーの原作では一人一人丁寧に掘り下げており、上品な語り部で進められる長編だが、本作を映画の尺に収める手腕、そしてこの完成度には感動しました!
待ちに待ったポワロシリーズに歓喜!!
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