劇場公開日 2024年4月12日

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ソウルフル・ワールドのレビュー・感想・評価

全128件中、61~80件目を表示

3.5生きるってこと自体が素晴らしい

2024年4月13日
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Disney+で配信はされていたものの、今まで未視聴で今回の劇場公開はすごく楽しみにしていました。

主人公ジョーが突然死生を彷徨う状態になり、22番との出会いによって、様々な示唆を得る内容なのですが
実に深い内容だと感じ入った次第です。

ジョーの体に22番が入り込み、ジョーの魂は猫に入りこんでからの
22番の体験・体感が「生きているってそれだけで素晴らしい」的な気づきをあらためて得ることができるんです。
そこがこの映画のメッセージでもあり、伝えたいことだったのだろうと私は思いました。

〜をするために生まれた・・・というフレーズが幾度も出てきますが、そうじゃなくて
生きていること、それ自体の素晴らしさ、初めての体験価値の素晴らしさ、そこに着目し、その素晴らしさに
気づいたときに、この映画の本質を理解でき、心に沁みる映画になりました。

2020年に観ていたら、それはそれで心にぶっ刺さる作品でしょうが、
劇場で観ることに価値を感じる映画でした。

素晴らしいです。是非、たくさんの人に観ていただきたい作品です。

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ひでちゃぴん

5.0傑作!人生観においては納得する部分ばかり。

2024年4月13日
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鑑賞方法:映画館

ジャズミュージシャンに成る夢を捨てきれずにいる音楽教師のジョーが、ひょんなことから魂の世界に迷い込み、そこで22番という生まれる前のかなり捻くれ者の魂に出会うことから始まるストーリーです。

なんとかして現実世界に戻りせっかく掴んだジャズの世界でチャンスをモノにしたいジョーと、なんだかんだ言い訳しながら有史以来?この世に生まれることを避け続けている魂の22番・・・二つの魂が交わることで生じる化学反応、そして周囲の個性的で愛らしいキャラクターも花を添え、ストーリーを味わい深いものとしています。

特に納得したのは人生観です。普遍的でシンプルなものほどその理由付けは困難極まりないはずなのに、難なくやってのけました!

例えば、理想的な人生を歩むことが出来なかったらそれはまるで無意味である・・・ということを誤りとして全否定する作品はこれまでも沢山ありました。だけど大概それらは説教臭くかつ綺麗事を並べるだけで信憑性が乏しいものばかりでした。

しかし本作は全世代全方位に対し、エンタメの遊び心を十分に利かせながらすんなりと、まるで空から降り注ぐ陽光のように温かみをもって伝えてくれました。

後半、感情的に煽って泣かせようとするシーンなどはほとんど無かったはず。なのに、「あー、こういう魅せ方されたらアカーん」と終始丁寧に紡がれた演出の罠にハマって涙が溢れて止まりませんでしたよ(笑)。

ほんとうに素晴らしい作品です。デズニーの配信だけでしたらまず見る機会がなかった作品でしたので、期間は開きましたが劇場公開してくれたことに心から感謝してます。

ありがとうございました!おすすめです!

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やまちょう

3.5生きて行くと言う事は…

2024年4月13日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

一瞬一瞬を大切に生きると言う事を描いたとても良い作品でした。
人の生き方は様々ですよね。
功成り名遂げた人は素晴らしいし、またそうはならなかった人だってそれぞれの道を歩んで素晴らしい人生だったと思える人も多くいることでしょう。
残念ながらそう思えない人もいるだろうけど、喜びも悲しみも人それぞれですもんね。
立派な目標なんか無くたっていい。
大きな夢なんか無くたっていい。
今を大切に生きていればそのうち目標も夢も向こうからきっとやって来るさ。
なんて事を思ってしまいました。
ソウルの世界の絵が可愛かったです。
二人の声もとてもマッチしていて良かったと思います。
22番のこの先にたくさんの幸せがある事を願います

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たつのこ

5.022番

2024年4月12日
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鑑賞方法:映画館

公開時はコロナ禍で配信オンリー

Disney+に入っているくせに未見(評判は聞いていた)

今日から劇場公開するということで、仕事終わりに六本木へGO💨

仕事終わりというものは腹が減るもので、ダメヨ~ダメダメと思いつつ小腹をコンビニで‥

前半ヤッパリ寝落ち⤵️ナニヤッテンダ!オレ‥

細かい設定はわからないものの、料金分は回収せねば!

後半、主人公が「生きる」ということを知ったシーンで涙腺崩壊( ;∀;)

これ、大人が観る映画です

帰宅後、Disney+で寝落ちした部分を観る

結構、寝てた‥

観客、自分含め三人だったけど(コナン君と被ってた)、帰り道、にわか雨に当たったけど、最初から家で配信で観ていればよかったのかもしれないけど、「生きる」というのはそういうことカモネ オワリ!

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たれぞう

5.0目標や生きる意味を薄れた時こそ楽しみチャンス!

2024年4月12日
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鑑賞方法:映画館

ソウルフル・ワールド

ディズニープラス会員の為すでに配信開始日に鑑賞済みではあったがこの度改めて劇場鑑賞。
鑑賞直後にまず思うのは生きる事を今日この日からもっと楽しもうと非常にポジティブな気持ちにさせてくれる。これは配信で初めて見た時にも感じた事であり当時を思い出した。
今回の初劇場公開3作品の他の作品に比べると大人向けの作品とはなるが、今を生きる人に送るメッセージが非常に共感を持てる部分や背中を押してくれる言葉が多くて美しい。
その中でもこの作品の主たるメッセージとしてただただ生きるのではなく小さな事にも感じて生きる事の大切さ。ただ現実は感受性が高いと時には考え過ぎたり、落ち込んでしまったりと苦しい事もあるけど、その苦しさ辛さも全て大切な経験であり人生の一部となり人生という大きな物語が最後は完成となる事を伝えてくれる。
目標がなかったり生きる意味が薄れてる時程もう一度人生を楽しむチャンスなのだろう。
凄く勇気を与えてくれる歴代ピクサー作品の中でも上位に入る傑作の一つである。

個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング
1 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4.8
2 Firebird ファイアバード 4.8
3 コット、はじまりの夏 4.7
4 アイアンクロー 4.7
5 オッペンハイマー 4.7
6 アマグロリア(原題)Àma Gloria(横浜フランス映画祭2024) 4.7
7 コンセント 同意(横浜フランス映画祭2024) 4.7
8 ARGYLLE/アーガイル 4.7
9 アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション4.5
10 バティモン5 望まれざる者(横浜フランス映画祭2024) 4.5
11 デューン 砂の惑星 PART2 4.5
12 愛する時(横浜フランス映画祭2024) 4.5
13 ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ 4.5
14 アクアマン/失われた王国 4.5
15 ニューヨーク・オールド・アパートメント4.3
16 異人たち 3.7
17 ミツバチと私 3.6
18 ブリックレイヤー 3.5
19 ネネスーパースター(原題) Neneh Superstar (横浜フランス映画祭2024) 3.4
20 オーメン:ザ・ファースト 3.4
21 RHEINGOLD ラインゴールド 3.3
22 12日の殺人 3.3
23 インフィニティ・プール 3.3
24 ゴーストバスターズ フローズン・サマー 3.2
25 コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話- 3.2
26 コヴェナント/約束の救出 3.0
27 僕らの世界が交わるまで3.0
28 ブルックリンでオペラを 3.0
29 ストリートダンサー 3.0
30 カラーパープル 2.9
31 弟は僕のヒーロー 2.8
32 RED SHOES レッド・シューズ 2.8
33 画家ボナール ピエールとマルト(横浜フランス映画祭2024) 2.7
34 Vermines(横浜フランス映画祭2024) 2.6
35 関心領域 2.6
36 ジャンプ、ダーリン 2.5
37 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
30 けもの(仮題)La Bête(横浜フランス映画祭2024) 2.3
39 マダム・ウェブ 2.3
40 落下の解剖学 2.3
41 ダム・マネー ウォール街を狙え! 2.3
42 哀れなるものたち 2.3
43 ザ・エクスチェンジ 2.2
44 DOGMAN ドッグマン 2.2
45 パスト ライブス/再会 2.2
46 リトル・エッラ 2.2
47 パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ 2.2
48 ボーはおそれている 2.2
49 ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 2.2
50 瞳をとじて 2.2
51 ゴースト・トロピック 2.2
52 葬送のカーネーション 2.2
53 Here ヒア 2.1
54 美しき仕事 4Kレストア版(横浜フランス映画祭2024) 2.0
55 ハンテッド 狩られる夜 2.0
56 サウンド・オブ・サイレンス 2.0
57 ゴッドランド GODLAND 2.0
58 ポーカー・フェイス/裏切りのカード 1.9
59 アバウト・ライフ 幸せの選択肢 1.8
60 サン・セバスチャンへ、ようこそ 1.8
61 デストラップ 狼狩り 1.6
62 VESPER/ヴェスパー 1.5
63 フィスト・オブ・ザ・コンドル 0.5

番外
ソウルフル・ワールド 5.0
QUEEN ROCK MONTREAL 5.0
あの夏のルカ 5.0
私ときどきレッサーパンダ 5.0
FLY! フライ! 5.0
犯罪都市 NO WAY OUT 4.5
DUNE デューン 砂の惑星 リバイバル 4.0
π〈パイ〉 デジタルリマスター 2.0
ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター版 1.5

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ego

5.0生涯ベストアニメ

2024年4月12日
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自分にとって一番大切なものは何か?
それを改めて考えさせられるアニメ。
人生哲学をジャズ・ミュージシャンを通して語られるストーリーはすこぶる優秀。
さらにソウル世界の描写が岡本太郎を思わせる前衛的なデザインで描かれており、絵の面白さにもグイグイ引き込まれる。
全てが完璧過ぎて、鑑賞後は完全にノックアウトされて動く事ができなかった。
とにかく凄いアニメ。
生涯ベストと言っても良い。
ちなみに、
「WALL・E」「この世界の片隅に」「ズートピア」と今作がマイ・ベスト4。

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じゅんぢ

3.5子供向けかと思いきや。

2024年4月3日
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鑑賞方法:試写会

意外と大人向け。
音楽をトレント・レズナーとアッティカス・ロス が担当。
「インサイドヘッド」のさらに先(または奥)の話だったな。
生きる意味はもちろん、人格、個性はいかに決定されるかをユーモアたっぷり、人間としての話ではなく人間として生まれる前と死んだ後を描く。
死、死後の世界、魂と体。
作る人が違えばホラーにもなる話、カラフルでポップだが静かな世界観と雑音雑念だらけの現実世界の対比を使って上手いこと「イイ話」に持ってくのはさすがディズニーピクサー。

子供がくいつきそうなフワフワな薄青いヤツらは「ソウル」と呼ばれ、その名前の通り魂なんだけど、何と表現したらいいか。ドンピシャな言葉が見つからない。
楽しい映画だけどかなりスピリチュアルでスーパーナチュラルファンタジー、哲学的な物語。
テイスト変えれば「日本昔ばなし」にもありそうな話。

それに加え、ネガティブな考えに支配されるとどんどんネガティブのスパイラルに陥ること、生きる意味を考えること、平凡でありきたりな人生や生活にも意味があり感謝するもの…という基本的で普遍的なことが描かれていた。

泣くまではいかなかったが終盤ウルッときた。

子供はどこまでわかるんだろう?まあ、わからなくても楽しいからいいよね!というやつだけど。

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みむさん

4.0人生におけるトキメキ

2024年4月3日
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泣ける

楽しい

試写で鑑賞
ソウル(魂)の不思議で幻想的な映像やジャズの音楽を劇場で体感できて感激✨
2回目の鑑賞で物語のメッセージやテーマがより伝わった!
人生における“ときめき”をテーマに生きる目的や日常の良さを魂で感じる
劇場に入る前と観た後で見える景色も少し変わった気がする🌿

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ヤマハ

4.0NYC

2024年3月17日
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生きる目的?といって冷笑する神様。吹っ切れてる。高いテーマ設定と世界観。ピクサー品質である。
キャラクターといい、空間表現といいアーティステックだし、何よりもニューヨークの表現がよくできていて感心する。

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Kj

4.0ジャズな人がいて演奏するから、それがジャズになるの

2024年3月13日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

幸せ

「ジャズっていうジャンルがあるようで、ジャズっていう音楽はないの、実は。
ジャズな人がいるだけなの。ジャズな人がいて演奏するから、それがジャズになるの」(byタモリ)
まあ、そういう映画です。
日本語版のエンディングソングJUJUの「奇跡を望むなら...」が結構グッとくる。

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キブン

4.5たまらない

2024年3月3日
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鑑賞方法:その他

人間世界と天界をまたに掛ける輪廻転生のお話です。

ブラックミュージック、特にジャズの世界は余りにも奥深く、知識のない身としては果てしなく感じてしまいます。『坂道のアポロン』然り、『ブルージャイアント』然り、本作も演奏中の息づかいや、ほとばしる汗などリアルに描かれており、ジャズに対する関心が否応なく高まってしまいました。

加えて死後の世界での不正、生まれ変わる為の条件など、ユニークでありながらも何かリアルで、子供から大人まで、興味深く観ることが出来るとおもいます。
映画中盤から終盤までは、目を離すことができず、さながら“ゾーン”に入ってしまった心持ちでした(笑)
自分とっての“きらめき”を大切に生きていこうと思います。

4/12(金)から劇場公開されますので、大音量で観ていただく事を強くお勧め致します!
私も観にいきます🎞️✨

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蜷川吝塀

5.0人生讃歌

2023年7月26日
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「インサイド・ヘッド」も「カールじいさんの空飛ぶ家」も自分にとって大切な映画なのに、この作品は見逃していました。世界の混乱の只中に公開されたそうなので、自分のように見逃してしまっている人は多いのではないでしょうか。近く公開されるマイエレメントの予告を見て、なんとなくインサイド・ヘッドっぽいなと思って、ピートドクターのwikiに辿り着きこの作品を知ってディズニープラスに加入したような経緯です。この一本を見られただけでも、加入したことに悔いなし!と思えました。

人が誕生する前段階の次元が描かれますが、ビジュアルと情報整理が凄まじく「そんなもんかもなあ」と飲み込めてしまうのが、さすがインサイド・ヘッドを作ったピクサー!と思いました。ジェリーという創造神のようなキャラの気まぐれっぷりがお気に入りです。

音楽も全編通して素晴らしいです。ジャズが物語の重要なパーツではありますが、テクノもあればヒップホップもアンビエントもあり、シンデレラ城を背景に流れる歴代最低の「星に願いを」から始まりエンドロールの終わりまでずっと心地いいです。

「カールじいさんの空飛ぶ家」も「インサイド・ヘッド」も同様ですが、この作品は、誰もが本当は知っているのについ忘れてしまうような大切なことをロジカルに思い出させてくれるものだと思います。「そうだよなあ」と思いながらボロボロ泣いてしまいます。そして見終わった後に、最後のセリフを噛み締めながら、前を向かせる力があります。

ピクサーの制作環境はかなりの合議制らしいので、監督に作風を一元化できるものではないのかもしれませんが、ディレクター:ピート・ドクターと冠された作品に心打たれたことある人は絶対に見るべきです。

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からくりおばけ

5.0大人のディズニー

2023年6月23日
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ずっと観たかったこちらを観ました。

日本語吹替で観たのですが、どこかで聞いた声だと思って調べてみたら、なんとハマケンさんと川栄李奈さん!
川栄さんの声のお芝居もとってもすてきだった
彼女のお芝居、実は以前からだいすきなのです。

今作のストーリーは、ディズニーアニメだけど、大人向けな気がしました。
一度、命を落とした主人公が、また地上に戻るために奮闘する物語。魂になって奮闘している最中、現実世界では植物状態で入院している主人公。

"生きることに意味なんていらない
目的なんていらない
なんでいるの?そんなものは生きていれば見つかるよ
はじめから見つける必要なんてない"

アニメーション、音楽も、色彩も美しく、
没入感のある演出でどの瞬間ものめり込んで魅入ってしまいました。
それらにのめり込まれている間にも、感情を揺さぶられる感覚があり、ディズニーエンターテイメントの魅力が極められている作品だと感じました。

死んでしまった悲しさ、受け入れられないもどかしさ、戸惑い、
その数分間を表現した映像美に拍手喝采を送りたいです。

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emme

4.0ピクサーはポップな世界観のわりにストーリーが暗め・重めな作品が多い...

2023年1月23日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

ピクサーはポップな世界観のわりにストーリーが暗め・重めな作品が多いですけど、今作も例外ではありませんでしたね。
特に今作は「人生とは?」という答えが無いテーマとなっている。
落とし所は無難でしたが、22号の可愛さもあり、最後まで楽しめました。

少しインサイド・ヘッドを思い出しましたね。

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ハーブ

3.5吹き替えは合っていてよかった

2022年10月13日
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鑑賞方法:VOD

独特の世界観が個人的に好みで見ていて楽しかった。
人生とは?というテーマだけあってそれを見つけるまでの主人公にイライラしてあんまり感情移入できなかった。
音楽も魂とソウルミュージックの相性が抜群でよかった。

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cure0101

4.0生きる意味と価値観への別解をくれる。

2022年9月14日
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鑑賞方法:VOD

夢を叶えるために、何かを成し遂げるために生きてるんだ。
生きるってそれだけじゃないよ。
でも世界は成功者が優性に見えてしまうんだ。
どれもこれも理解できる。

それらを腹に落とした上で、
「目的にとらわれ過ぎて、ありふれた奇跡を見逃さないで。」
価値観を押し付けずに、そんな視点をプレゼントしてくれる優しい映画。

風に舞う葉っぱがキレイ、母からの愛を感じる、大好きなピザを味わう時間、床屋で店主とおしゃべりするひととき、教え子の成長。
よくよく思うと、どれもこれも奇跡みたいなしあわせのはずなのに。

夢見ていたアーティストとしてのステージを叶えても、自分が執着するほど全てを賭けた夢がこんなものか…と落胆する。
夢を叶える場面と、22番と過ごした時間を噛み締める生活のなんてことない場面。彼は後者の方がしあわせそうで、ここのアニメーションならではの表現が素敵。

エンタメとしては死後の世界を描く前衛さ、川栄李奈さんのお芝居の上手さ、主人公がジャズミュージシャンが夢ってことで散りばめられた上質な音楽が楽しい。キャラクターの感情表現も奥行きと繊細さがあって、大味じゃなかったのが綺麗事に見せないテクニックだったと思う。

パッションで鼓舞する系作品とは違ったアプローチで、自分を好きになるきっかけをくれる。

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ゆちこ

3.5やや宗教めいたテーマをアニメで上手に中和

2022年9月4日
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鑑賞方法:映画館

ディズニー版(いやピクサー版か)やや宗教めいた魂の物語。それは死生観であり、生き方を問うもの。
それがなぜ子供たちにやさしいアニメーションの体裁をとって我々の前に現れたのか。コロナ前に完成していたものが、公開延期になって、最終的にクリスマス配信になった。
このコロナ禍にずいぶん意味あり気だ。例えば『素晴らしき哉、人生!』みたいな成功例もあることだし、これを見て救われた人がたくさんいればそれで許容されることなのだろう。でもなんでピクサーなんだろう?

この映画における価値観は問題ありありだ。
ジャンク菓子を食べるキャラクターに『加工食品は食べちゃダメ』とか、安い給料で公立校の音楽教師をやりながら、市井のジャズクラブで夜な夜な行われているであろうセッションに上位概念を植え付ける印象操作とか、地下鉄のホームで歌うミュージシャンに価値を与えたりとか、各所にディズニーなりの価値観を散りばめてある。

それが押しつけがましくならないために、あの独特の省略されたキャラクターになったのだろうと思う。なぜなら、天上界での事務員たちは、天使なのか、神なのかはっきりしない。彼らはサリーを着ていないし、ブルカを着ていないし、チマチョゴリを着ていない。肌に色もないし、髪の毛も縮れていなければ、鼻がつぶれてもいない。
特徴のないことが特徴なのだ。言わば世界市民とでも言う存在なのだろう。この部分は、アニメのキャラクターであることで成功している。もし実写で撮るなら仮面をつけるなどの演出になるだろうが、それでも年寄りなのか、男なのかなど、なんとなく伝わってしまう。アニメならではの成功例だ。

世界中の子供たちに届けるためにいちばんスマートだと思われる手段を取ったのだろう。いままでのピクサー作品にない野心的な取り組みだ。まず、内容云々よりそこが気になった。娯楽に忍ばせて人の心の中を支配しようとする。悪魔は、きっと魅力的に私の耳元で囁く。

まあ、そんなひねくれた難しい話は置いといて、単純に「生きる」ということに主眼を置いて展開すると、実に魅力的に日常が描かれている。まるで明日死んでしまうかのように、身の回りのありふれたものを美しくいとおしく見せてくれる。この映画を見た後は、まるで魔法にかかったように目に飛び込んでくるものが魅力的に映るはずだ。
たとえそれが、映画館を飛び出して、ショッピングモールのウインドウに映るドレスアップされた自分の姿であっても、ひと時だけ、上質の時間を過ごすことが出来る。
そのお手伝いが出来る、床屋さんであり、仕立て屋さんであり、料理人、エンターテイナーなのだと教えてくれる。そして何気なく風に舞う花びらに、この世界に愛おしさを込めて魂を震わせる男の「ゾーンに入る」さまは、まさに白眉。アニメーションがここまで表現できることに感動した。

ちなみに今回字幕スーパーで鑑賞。日本語吹き替え版は見ていません。

2020.12.28

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うそつきカモメ

1.5劇場で観るとまた違ったか

2022年8月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

難しい

幸せ

劇場でやるほどでもないな、という印象。
死後の世界の話は「リメンバー・ミー」でやっているのでネタ的に新しいものはない。しいて言えば、音声解説でも語られていた、アフリカ系アメリカ人(黒人)が主人公というのが新たな試み、といったところか。
物語の解釈を客に委ねすぎているので、なんともフワッとした仕上がり。

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YOU

4.080点

2022年8月17日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

幸せ

映画評価:80点

めちゃくちゃ素敵な作品でした!

正直、魂の世界にいってしまって
これ本当に面白くなるの?と
不安な立ち上がりでした。

なんなら、
夢を追う中年ことジョーの
今後の方が気になっていた矢先でしたので、
急な展開に動揺しました。

案の定、
死後の世界での出来事は
どれもリアルからかけ離れており、
何とも言えない気持ちになりました、、

先の展開も見えるし、
魂同士の会話も感情移入出来ないし、
あんまり集中できず見ていました。
ちなみに私の脳内はジャズのメロディーと、
ジョーが生きていたバージョンを求めていました。

一時的に下界に戻る事になるのですが、
これも先行き不安でした。
最終的にこの機会を通して人生を見つめ直して、
1からやり直していくんだろうなぁ~
なんてありきたりな展開を想像したりしてました。

が、
予想の少し上をいかれ、
あれよあれよと
感情移入していき、
いつの間にか二人を応援していました。

こんな素敵なストーリーになるとは、
こんななんという事のない
いつも通りの風景が
一気に色鮮やかに変わる瞬間に立ち会えるなんて、
あの床屋のエピソードがまさかの伏線になるなんて、

めちゃくちゃ素晴らしい作品でした!
今も絶賛感動中で文章まとまらないのですが、
少しでも人生が詰まらなくなってきたら
是非見てもらいたいです!

ps.川栄さんの吹き替えめちゃくちゃ良かった♪

【2022.8.17観賞】

《メッセージ:何て事ない日常に色付き、夢に見ていたモノがモノクロに。》

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まぁと@名作探検家

4.5とにかく描写がよい!

2022年6月18日
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笑える

楽しい

知的

デジタルアートのような「向こう側」の見せ方で観客を引き込んだかと思えば、マンハッタンの街並みにある、人々の歓談や木々の揺らめき、差し込む陽の光の描写によって、今生きている一瞬一瞬の素晴らしさを再認識させてくれる。テーマと映像が最高に噛み合っている。

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taktak