「テーマはどこにあるのか」テッド・バンディ カメさんの映画レビュー(感想・評価)
テーマはどこにあるのか
個人評価:3.7
冤罪なのか殺人鬼なのか。実在の事件を見方によっては、どちら側にもとれる演出。事実として判決がすでに出ている事件を、半世紀たった今もう一度描くその意味はどこにあるのか。
アメリカ史に残る猟奇事件の冤罪の可能性か、それとも唯一生き残ったリズの心の葛藤を描く物語か。後者であるなら、テッド・バンディ目線が主の為、リズの心の闇や葛藤はあまりに浅い演出。前者であるなら、監督の伝えたいテーマが希薄であると感じる。いずれにせよ面白い作品ではあったが、掘り下げの浅い作品と感じる。
あと、リリー・コリンズとルーニー・マーラはそっくりだと気付かされる。
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