劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のレビュー・感想・評価
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圧巻のバトルシーン
炭治郎の決意に、煉獄さんの人としての矜持に、感服です。
漫画もアニメも見てない人には分からない構成ですが、事前情報ありと言う前提なら中弛みなくドキドキハラハラ楽しめると思います。
※以下完全ネタバレ
①炭治郎vs魘夢
・炭治郎の夢の中での家族との別れが辛い。。
・幸せな夢どころかトラウマ抉ってない…?
・俺の家族を!馬鹿にするなぁぁっ!!って本当そうだよね…涙
・本当に斬った感なかった、なんで観客に伝わるのか?表現すごい!
②炭治郎・猪之助vs魘夢(列車)
・魘夢列車キモい!内臓みたい!
・仲間がどうしてるか分からないと焦る炭治郎に対比して、的確な指示をする煉獄さんのすごさ!しかも5両守るぞ!
・善逸は起きてるのか?寝てる方が強いか?
・竈少年は猪之助(なんと呼んでたか?)と鬼を倒せ、と言う指示は、信頼してなきゃできないよね……組織と言うのは信頼が大事!
・首の骨が露出した感じ、巨人を思い出すぞ
・炭治郎現実で首斬りそうで怖い!と思ってたよ!猪之助ナイス!
③煉獄vs猗窩座
・強い!強い!強い!圧倒的!
・炭治郎達や下弦とは次元が違う!何そのスピード、カメラワーク!
・隙がなくて助太刀できない、寧ろ邪魔になる感がビリビリ、どうしてそう見えるのか??
・勝てるか?!拮抗か!?と思わせてからの、ダメージ蓄積…!辛い…鬼と人の回復力差し引いたら煉獄さんの勝ちなのに…!
・誰々が死ぬとか言うネタバレした奴を恨むぞ
・腹ぶち抜かれてからの絶対斃す!と言う気迫!鬼気迫る!人だけど!
・あんなちょっとのタイミングで取り逃がすなんて…悔しくて鬼になりそうだ
・朝日で鬼の腕が消滅して、そのせいで出血がひどくなるとか何の皮肉
何も知らない人が観たら…
鬼滅の刃…全然知りません。
親戚に半強制に連れて行かれました。笑
知らなくても楽しめました。
とりあえず、主人公の真っ直ぐさ&応用力が良い。戦闘シーンがおもしろかった。
そんな中、列車の話が終わり…良い映画だなで終わるかと思いきや、その後まだ展開があり、その結末に驚きました。
えっ、急に出てきた敵でこの人死ぬの!?と。泣けるとは聞いてたけど、これのことだったとは…。
1人1人のキャラクターも良いし、人気あるのが分かった気がします。
原作を知っていたら、もっと楽しめ感動するんだろうなぁ。
続きも気になるので、コミック最初から読んでみようかと思います。
勇者たちの熱いクライマックス!
夢と現実を行ったり来たりしながら、アニメ同様、力強い展開を通して、少年たちの生き抜く術が、描かれていました。映画化することで、テレビ放映以上にドラマティックな音響や映像になっていて見応えがありました!
夢という闇から、朝日という光へー。
クライマックスで、朝日から逃げて行く鬼の背に投げかける炭治郎たちの叫び、憤りに、見ている私も胸が熱くなりました。
1巻から6巻まではテレビアニメで、映画を観終わってから7巻から読破しましたが、逃げた上弦の鬼、アカザ(猗窩座)の人間だった頃のエピソードを読むと、絶対悪とは何か、改めて考えさせらます。
煉獄杏寿郎という尊い人物
はー、凄かった凄かった。目を逸らせないとはまさにこの事ですね。
原作既読で公開から時間も経っていたので、ほぼ原作通りだよという事も耳にした上での拝観でした。
改めて、鬼の理不尽さですよね。夜の闇の中、回復も出来ない人間がバッサバッサと殺されていくんですよ。その中で闘いに挑む鬼殺隊。束になってかかって瀕死の状態になってやっとの思いでくぐり抜けたと思ったら更に強い鬼がメチャかっこいいギター音と共に登場ですよ。。。こんな事ってある?理不尽すぎ。でもそれが現実。
そしてどんなにどんなに悲しいことがあっても時は立ち止まってくれないんですよね。
夢の中の煉獄家シーンも良かった、、、短絡的に見える煉獄さんがこんなにも深みがある方で。だから言葉が沁みる。
悲しみ、惑うけれど、進んだ道を後悔しないように。素敵な映画でした。
全体を通して映像がすっごく綺麗!!
知人と見に行きましたが、見終わった瞬間に顔を合わせて第一声に映像が綺麗!!と。びっくりしました。
煉獄さんが、亡くなった時は有名人が亡くなるくらい心にぽっかり穴があいたような感じです。
LISAさんの歌う炎🔥も煉獄さんのテーマソングのような曲で感動しました。
映画としては0点。鬼滅の刃の映像化としては100点。
映画ではない。
「鬼滅の刃」を、忠実に忠実に映像化した作品で
ファンとしては(私もだ!)嬉しいばかりの作品。
ただ、、これは、1本の映画作品ではない。
これが、興行収入1位として、他の映画作品と並べる事がナンセンスで
もちろん、芸術と商業のバランスは作品毎にある訳で
中には、こういう映画があっても良いのだが、
映画としての評価は、残念ながら、限りなく低い。
そもそもこの「無限列車篇」自体が、
原作の中でも、特に完成度の低い、面白味のないエピソードなのだ。
なんらドラマもなければ、悪役の掘り下げもない、
困難を打ち破る工夫やアイデアに欠け、
途中から、鬼に加担した側の人間が登場することすらなくなってしまう、
「夢」など、面白く脹らませられる要素がありつつ、あまりに残念な話で、
ただただ、煉獄という漢の圧倒的魅力と、その唐突な死が全てであるという事。
それを踏まえ、
さぁ、映画化されるに至り、
原作の残念な箇所が、如何なる良アレンジがなされ、
1本の映画作品として膨らませ、成立しているかを愉しみに臨んだが、
ただただ、原作の悪い箇所も悪いまま、忠実に映像化した「だけ」の作品であった。
なにも足さない、なにも引かない。
それもまた、ファンの求めるものなのだから、
鬼滅の刃の「映像化」作品としては、満点。
ただ、「映画」作品としては0点。
嬉しくもあり、残念ながら、退屈でもあった。だってぜんぶ知ってるンだもの。
わかりきっている筋書きを、なぞるだけの1時間半。
映像が綺麗? いやいやもっと描けるはず。
「映画」というものの底力を、ちゃんとわかっているならば。
例えば、
原作(漫画故に)に多すぎる言葉を、映像に語らせる事が出来なかったのか。
或いは、悪役、また加担した人間のドラマを深く掘り下げる事は出来なかったのか。
或いは、巻き込まれた一般客のドラマは描きようがなかったのか。
或いは、「夢」というものの両面性、テーマの掘り下げは出来なかったのか。
或いは、全編、煉獄と言う漢を中心に据えた編成に出来なかったのか。
或いは、原作のままの台詞を、もっと呼吸を大切にした役者の台詞回しで、表現出来なかったか。
リズムとメロディ、絵画作り。切るべきところは斬り、
脹らませるべき箇所は脹らませる。
そういった、映画化の良さをもっと前面に押し出せば、、
或いは。。!!
LiSAが最高
社会現象になっているのでいきました。
ただのミーハーです。
原作読んでません。アニメだけ観ました。
なので、煉獄さんが死んじゃうなんて思わず「えぇー!!!!」って一人でなってました。
個人的には、鬼滅ファンに怒られるでしょうが
私は炭治郎が受け付けない。
なんだろう、あのキャラ。。。
テレビでは何ともないけど、大画面でみると、ものすごく重い。熱苦しい。
どちらかというと、松岡修造タイプが得意ではないので、かなり途中からしんどくなりました。
そして、私のファンである善逸くんが全然出ない!そこもマイナス点。
全然感動しないまま、映画が終わりエンドロールでLiSA!!!!号泣
炎は何回も聴いたことあったし、炎聴いて「もしかして、煉獄さん死ぬの?」って予想できてましたが、エンドロールのLiSAの歌声は反則です。エンドロールだけ涙取りませんでした。
ホント、後半は煉獄劇場なので、誰が主人公なのかわからなくなりましたが、歴史ある作品に携われてよかったです。
そして、LiSAレコ大おめでとう!
良かったです
漫画で見ていましたが最後のシーンに映画オリジナルのシーンがあって感動しました。
それに興行収入が300億突破という大ブーム。
多分まだまだ伸びるんでしょうね…
石田彰さんが猗窩座役で本当に良かったと思います。
鬼滅は声優がベテランの方々が沢山いるので演技力がとても良く迫力満載でした
これは個人の感想ですが
「美味い美味い」「ポン治郎」「チュウ逸」
などギャグで笑えるシーンだとは思いますが正直あまり面白くないです。滑ってる感じがします
鬼滅はギャグシーンよりも戦闘シーンが1番迫力があり1番の魅力だと思います
LiSAさんの炎もとてもいい感じでした
大迫力
映画の内容は漫画を読んでいたので把握済みでした。
前半の下弦の鬼との戦いはあらすじを知っていても手に汗握り、涙なしでは観られませんでした。後半の上弦の鬼対煉獄さんの戦いは音と動きが加わる事で、より一層迫力のあるかっこいいものでした。
連絡さんの一言一言が胸に響き、最期は炭治郎達と同じように私も泣いてしまいました。
エンドロールの連絡さんのイラストで、再度泣きました。
多分鑑賞者の殆どの方が内容把握済みの作品だったと思いますが、それでもなおこの歴史的大ヒットは凄い事だと思います。
え?
最後の敵はもう列車と関係ないの1本の映画としてどうなの。しかもそこが最後大きくフィーチャーされちゃってるのは、それまでのストーリーとの繋がりが無さすぎて1本の映画構成として理解できない。
良かったんだが···
IMAXで観に行ってきました。
とにかく最高で、楽しめました!
しかし、
最後以外は、
僕は原作を読んだことがないので、結末が分からなかったのだが、
煉獄さんが死んだこと。
それが分かった時、固まった。
なんでバッドエンドなのか。
正直ちょっと残念です。
腕が筋肉痛!
かなり前から続きが気になっていましたが
映画を観ないと話が繋がらないと気づき
不本意に日本記録に加担することも無くなったので
どうせなら4DX初体験しようかなと一人で観るつもりが、渋っていた妻も4DX体験したいと二人で観ました
妻は鬼滅知らない人
結果 妻は煉獄ファンになりました
4DXは3Dとの思い込みで避けてました
3DはIMAX以外は暗すぎて見辛いので
事前情報通り本編前の4DXコマーシャルは
凄かった‼︎ 妻も同意見‼︎
でもUSJのスパイダーマン程じゃ無かった しかし
乗り物系や ホラーなら お勧めです!
予想通り 画質はボケていてTV以下です
IMAXなら と、感じました
昔は 映画は ボケてるから映画観てる感じがしたのに、いつからか 贅沢になったのかな?
ここから 本編ですが
初めの方は 揺れも気になり アレでしたが
次第に入り込み
エンディングで、自分が拳を握りすぎて
ダメになっているのに気付きました
となりのオッサンが泣きまくっても
我慢して 目蓋に 涙 押さえてたのに!
煉獄好き
なんで 殺したの!
でも、これで 続きの意味が分かる
煉獄のお父さん 気になるな
この映画が日本一 とは 言えません
もっと いい映画も いっぱいあります
それでも 観てよかった
また 何度でも観たい
そんな作品でした
毎回 拳を握りすぎて 筋肉痛を 感じたい!
でも 一人で 飲みながら 観たら
号泣するかも
熱すぎるくらい熱いのがいい。
アニメで泣いたのは初かもしれませんが、とにかく熱い。男煉獄ここにありです。それぞれ一番目頭が熱くなったシーンがあると思いますが、私としては、炭次郎が、日輪刀投げた後のシーン、「煉獄さんは、負けてない。煉獄さんの勝ちだ」のセリフのシーンです。その次が、煉獄の母の「よく頑張りました」のシーンです。今日は熱くなって泣きたいと思った時に、もう一回鑑賞したいと思います。
原作漫画のファンです
原作を読んでいるので内容は知っていましたが、動きと音が加わるとやはり臨場感が違いますね。見入ってしまいました。
ただ見返してみると、やはり少し疑問点が浮かんでくるのも事実です。
特にラストシーン。仲間とはいえそれまであまり関わりのなかった3人が煉獄の死にどうしてあそこまで感情的になって涙するのか。
最終選抜や那谷蜘蛛山でも鬼に対して怒ってはいましたが、死に別れた仲間に対して涙することはありませんでした。
まあ共に戦ってるうちに仲間意識が、と思うことにします。
映画オリジナルの演出に関しては良かったと思います。
冒頭のお館様のシーンや、ラストの涙する鎹鴉ですね。
あと映像の迫力や声優さんの演技は素晴らしかったと思います。
原作ファン、アニメファンは観て損はないと思います。
良い映画
煉獄杏寿郎の"技"にただただびっくりし(笑)、その優しさにホロリとさせられた2時間でした。
*原作は読んだことがありませんが、後半に上弦の鬼が、何の前触れもなく登場するのは、ちょっと唐突な気がしました…反則ですね、これは(笑)…(原作通りとのこと、仕方がありませんね笑)
*サブタイトルにもなっている"無限列車"が舞台となる物語自体は、意外にあっさりとしてました…
『那田蜘蛛山編』で下弦の鬼が、大して強くないのがバレてしまったから仕方がないかも知れません(笑)
でも、個人的には『那田蜘蛛山編』は好きです、この映画作品よりも(笑)
*この映画は、TVシリーズを全部観てからぜひ劇場へ足を運びましょう…でないと、この作品、面白くも何ともないはずです(笑)
…ただ、話題になっているからと、ハードルは上げ過ぎない方が良いかもしれません。
*竈門炭治郎は、毎度ながら、いい仕事しますね(笑)
設定を知らなければきつい
原作読んで、映画を観た周りの反応も良かったので上映終わる前に行かなきゃと見に行きました。
結構設定の説明が端折られているので、あらすじや設定をある程度知らないときついと思います。そうでなければ、煉獄さんの強さはイマイチ伝わりづらいかも。
こちらを観るまでは特に思わなかったのですが、煉獄さんのファンになってしまいました。それ程煉獄さんが魅力的に描かれていたし、原作よりも描写が丁寧でした。迫力が凄かったです。映画館鑑賞してよかったと思います。最後煉獄さんが亡くなるまでの描写、炭次郎が絶あかざに向かって絶叫するシーンはうるっときました。周りからはすすり泣く音が聞こえてきましたよ。観る年齢層も幅広かったです。私の60代の父も観たいと言っていたなあ。普通にいました。それくらいの方。
個人的には最後炭次郎が煉獄さんの刀の鍔を受け継ぐところまでやって欲しかったなあ。
作画、歌、声優はやはり完璧
タイトル通りで、流石ufotable、大手声優さん、LiSAさんだと思った。ただ、毎度思う事があって、一度妹を殺しに来た人にたった1晩であれだけ泣ける位の情を持てるのが謎。
どこで泣けばいいのか全く分からなかった
まわりの普通のおばさんや小学生、十代の若者が3回も4回も劇場に行き、「煉獄さん!」「煉獄さんが!」「煉獄さぁーん!」「号泣」「泣いた」と激推ししてくる。アニメは視聴済みだったが全く響かず、しかし「その後が面白いから!」と言われて見てみた。
で、その煉獄さんだが、それまで苦楽をともにしてきた戦友でもなく、"見かけたことがある"程度でほとんどカラミも無い非現実的なマンガ的豪傑属性キャラが急に現れて過去語り始めて死んで、みなさんはいつどこで彼に愛着をもち、感情移入できる時間があったのかお聞きしたい。
ちなみに他のレビューにも散見されるが、煉獄の母親の言葉はアメコミスパイダーマンの(育ての)父親の言葉であり、メインテーマ。知らない世代にこの言葉を伝えてくれたのは、パクリだと責めるのではなく次の世代に広めてくれた、と評価するべきだと思う(ここに0.5点)。自分がもしスパイダーマンを先に見てなかったら、この言葉は突き刺さったはずだから。
映画のあと自分の感性がおかしいのかと思い、みんなはきっと原作を最後まで読んでるからだ、それを踏まえなければ何も言えないと考えて原作を最終話まで読んだ。が、え?これで終わり…??
とにかく全体の尺の大半を急に現れたポっと出キャラの薄い過去編に費やし、愛着も何もないのに急に過去を語られても…と戸惑い続けて読み終わった。しかもまさかの100%すべてが家族愛家族愛家族愛家族カゾクで、全部同じパターンのこすり倒しで胸焼けした。自分の生い立ちの影響もあって家族愛(自己遺伝子の保存)より友情の方がずっと尊く理性的(自己の遺伝子外への愛情なので)という考えなので、正直気持ち悪かった。
逆説的な考えになるけど、この映画(漫画)に共感できる人たちって家族愛に共感できる(家族愛に恵まれた)幸せな人たちなんだろうな、日本てまだまだ平和な国だな、と思い至った。
とにかく映画も原作も、ポっと出キャラの深掘りに必死で(しかも数が多いから結局一人一人が浅い)伏線も壮大なストーリーもなく、小さなスケールで家族愛の押し売りセール、泣き所が全く分からない漫画だった。
散々言われてることだけど、少年漫画を見たこと無い層が今の苛烈なブームを作ってる。まわりの鬼滅おばさんたちもやはり鬼滅以外のマンガ読んだことが無いそうな。まぁ、でしょうね。
3回も4回も行く時間とお金があったら、どうかこれを機に原作者が影響を受けてきた数々の映画(洋画)や漫画を観てみて欲しい。
もっと深く、熱く、すごいから。
煉獄さんの心からの笑顔に涙
「どこ見てるんですか!?」と、映画の中で主人公の炭治郎は叫ぶ。
その通り、今回の話のキーマンとなる炎柱:煉獄杏寿郎は常に笑顔を絶やさないものの、その瞳は大きく見開かれ話しているものとなかなか目が合わない。
笑っているのに、笑っていないのだ。
ついに映画興行収入第1位となった、鬼滅の刃。
世間の波に少しだけ乗っかってアニメで追っかけ、SNSでなんとなく内容も把握した状態での鑑賞となった。
正直に話すと、煉獄さんの最期は事前に知った上での鑑賞だった。
アニメにて映像美に見惚れた作品でもあったのでスクリーンで体感したいという軽い気持ちで見にいったというのも本音だ。
それなのに
結論から言うと驚くほど泣いてしまった。
猗窩座が登場し、弱き人々の盾となって死闘を繰り広げる煉獄の姿を見ていたら涙が止まらなかった。
漫画で内容を読んだ時、感動はしたのに涙を流すことはなかった。
その理由で一番思い当たるのは期待通りのスクリーンの映像美、そして声優さんたちの魂のこもった演技だ。
キャラクターたちに命が吹き込まれたことでより心が熱くなり、込み上げて来るものがあった。
炭治郎の「夢」の中はもちろんだが、どこまでも澄み切った美しい彼の心の中も胸打たれるものがあった。
自分も何度も殺すという恐ろしい体験を繰り返しながら見ず知らずの人たちを守らんとするその胆力に圧倒されている自分がいた。
そして迎えてほしくなかった「煉獄杏寿郎の最期」。
奥義、「煉獄」の強く美しい圧倒的な力に見惚れてしまった。
猗窩座の破壊殺も映像にするとこんなことになるのかとこれまた見惚れた。
でも、時間は止まってくれない。
煉獄の最期はあまりにも穏やかだった。
みんなが幸せな夢を見ている中、彼だけは決して完全に「幸せ」とは言い切れない夢だったのは何故なのだろう。
貼り付けたような笑みが生まれてしまったのは彼の歩んできた道のりが物語っていた。
それを不幸とは思わないし、乗り越えた先の強さだと思えた。
ただ、そんな彼の表情が唯一変わる時がある。
それが「母」と関わっている時だ。
強く生まれた人間の役割を諭され、母の胸に抱かれたときの瞳の揺らぎの繊細さ。
強くあろうとする彼の原点はそこだった。
だからこそ、強者として200人もの乗客の命を救った彼の最期に母は現れる。
母を見つけ、きっと何よりも嬉しい言葉をもらったとき
煉獄は、初めて「笑った」。
幼い子どものような笑みが溢れた瞬間、あぁ、彼は思い残すことなく炎のように熱く命を燃やして死んでいくのだなと悟った。
もちろん炭治郎たちの傷は深すぎる。
それでも彼らに生きていてほしかった煉獄の想いが勝ったのだ。
「心を燃やせ」
その言葉の通り彼は生きた、そして死んだ。
コロナ禍で人と人との絆が大いに試されている今だからこそ鬼滅は輝いた。
大事な人の愛し方を、守り方を教えてくれているようで。
命をかけて戦い、愛し、守り抜く。
人間愛に溢れた煉獄の生き様と、晴天のような少年炭治郎の大いなる壁をどうか見届けていただきたいものです。
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