劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のレビュー・感想・評価
全1147件中、461~480件目を表示
劇場で見るべき映画!!!!
劇場で見るべき映画です!!!
音響、映像、声優、脚本、何をとっても素敵でした。
原作も読んでいたので、映画はあまり期待していませんでしたが、予想を遥かに上回る素晴らしいものでした。
全ての人が全力で、熱心に関わってくださったからこんなにも素晴らしい映画だったのだと思います。
劇場版鬼滅の刃、ぜひ見に行ってみてください!!!
THE シンプルで感動的王道ストーリー
原作5巻程度止まり、アニメはこの前放送された総集編で初観賞。
社会現象なっていて、彼方此方鬼滅の話題で大盛り上がりで観賞した8割が「映画で初めて号泣した」や「史上最高の映画」など多く見られたので興味本位で見に行くことに。
これでハマったら漫画買っちゃうんだろうなぁーと思いつつ、期待して比較的空いてる時間帯を狙ってソーシャルディスタンスも取りつつ観賞しました。
んーーーー
ハッキリ言ってしまえば普通!!!
スピード重視だったのかな??感情移入する時間もなかったし、泣きはしなかったけど感動はしたし、戦闘描写はアニメでここまで表現出来るんだと思ったし、音楽も壮大感があって良かったよ!!
けどいくつか腑に落ちない点がちらほら。
①上弦の参の猗窩座
ここまで行動と感情が正反対な奴は初めて見たよ。。
煉獄とは初対面でしょ??
あそこまで煉獄に執着する理由なんなの?
それに腹貫けさせといてめちゃくちゃ焦って相手の死を心配したり、既に朝日が近いって分かってるはずなのに何故来たの???
正直言って要らなくね?って思ってしまった。
②煉獄について
これは初見の人から見ても煉獄という人物の物語なんだなと思ってた。
だからこそ煉獄の父との確執が取れないまま終わってしまったので、そこを放ったらかしたままなの!!?
後々原作を知ってる友人に聞いたらその後の話でちゃんと描かれるって笑
おいおい笑
これが煉獄の物語ならそこまで描くべきじゃないのだろうか。
申し訳ないが、ラストのラストの竈門の泣いてる描写は蛇足感があったので、そっちを描いて欲しかったよ。
多分そっちの方が煉獄に感情移入が出来て泣けたと思う。
③音楽とセリフの釣り合いが合っていない
壮大過ぎてキャラが技名を言うところが殆ど何て言ってるのか聞き取れなかった。
ただえさえキャラ名が難しいのに、技名も結構凝ってるのにせめて字幕があった方が良かったんじゃないかって。。
個人的には最高の映画とは程遠いし、それならもっと感動的で泣ける映画があるからやっぱり面白いかつまらないなんてその人次第であってそのことに対して「人生損してる」、「価値観が無い」なんて過剰に反応して言ってくる時点でその時の時間分の人生を損していて、価値もくそったれも無い。
鬼滅が好きでも鬼滅から何も学んでないってことになるね。
愚痴になってしまったが、今の時代にぴったりじゃないのかな?笑
TVでもやってたが、最近の若者は難解な話や2時間程度の映画をまともに見れないらしいじゃん?
そういう人達なら全然面白いと思うし楽しめるんじゃないかな?
けど今後もこういうシンプル且つ王道的な話の映画しか作らなくなってきてしまうと思うと映画好きからしたら心寂しいって思ってしまった。
そういう色々と考えさせられる映画でした。
※個人の見解です。
鬼滅ブームに乗っかりアニメから映画を一気鑑賞!
これだけ世間で騒がれていると、どうしても乗っかりたくなるミーハー気質な私…アニメを全て見てから、映画館へ。
結論としては、観てよかったと思える作品だった。アニメでも感じていたけど、映像美が大スクリーンでさらに迫力が増し、めちゃくちゃ映画映えしていた。
ストーリーは終盤にかけてどんどん盛り上がり、引き込まれていった。アクションもカッコいいし、言葉も胸に刺さり、目頭が熱くなる。特に煉獄さんのお母さんが、人よりも才能に恵まれる息子に対してかけた言葉はとても心に刺さった。
もしこれから観ようか迷っている方は、アニメを先に見ておくことをオススメします。映画だけだと、キャラクターに感情移入するのが難しいだろうと思う。
煉獄さん、本当にカッコ良かった。組織の上に立つ人はああいう人であってほしい。男が惚れる男だ。
よかったけど…
内容については既に漫画で読んでるし、結末も知ってるからなぁ…と観に行くのを渋っていましたが友達に誘われて観に行った結果、ハンカチを持って行かずに行ったことを後悔しました。
シリアスなシーンが多めだけれど、ちゃんとギャグシーンも合間に入れてきていて十分楽しめました。
絵も声優さんの声も、全てに力を入れている感じがして良かったです。
ただ一つ、BGMが大きすぎてキャラクターの声が聞こえず何を言っているのかわからないシーンが所々…
原作を読んでいる人なら何と言ってるのかは分かると思いますが初見の人だと聞き取るのが厳しいのでは…
みんな見ましょう
いまさらですが、内容を全く知らないで、ミーハー気分でいきました。
最高でした。
みんなが言う意味わかりました。
これからしばらくマンガとテレビを見続けるでしょう。
コロナの大変な時代に頑張ろうというメッセージがバッチリです。
元気がでない人、くじけてる人、見てください。
僕も明日からパワーアップして仕事頑張れそうです。
いいけど まあふつうでしたね・と思った話をします。
なぜか敵の鬼が、その首切っても死なないよ もう僕は列車とドウカしちゃってるからね〜・て親切に白状しちゃうの、ホントどうかしちゃってると思いました。
お子さま向け説明ですかね、でもそこを折り込むとしてもコレ 観客ナメてますよね、て感じです。
熱烈ファンはここ好意的にスルーなんでしょうけど そんな都合いいわきゃないと思ってます、説明してるか説明してないかと云えば間違いなく前者なので 映画の演出としては落ちるわけです。
あと炎柱死んじゃうとこ? まあ なんというか、主要人気キャラを「死」でもって退場させちゃうことで涙を誘う演出は極めて王道で、なので「ふつう」でしたね。
キャラクターが死んでショック・なんてのは人の心を動かす方法としては安易なんです、死んだら悲しいの当たり前ですからね。
しかも敵に大した設定がない。 この映画の前に登場してた蜘蛛の子のように、鬼になった側にも人生があってそれなりに説得力があると怖さも深みも増していいと思うんですが なんでもない、今回はただ悪を悪としてしか描いてない感が残りました。
たとえ次回の伏線になるかもしれないとしても・です。 気力を失くした炎柱の父親の経緯と併せてこの先何かあるかもしれませんが、でもこの映画のみで云うならそこにドラマはなかった。
後半登場した格上の鬼は 前半の夢オチ鬼とは無縁で、でも意外と、人間の命の虚しさの本質をついててやや期待もてたのですが、結局は朝までしゃべり続けただけで、ふりかえると ただ炎柱が退場するためだけに登場した、そんなやり方あるかよ? と思ってしまいました、残念でしたね。 てなわけでふつうによかったです、よかったんですよ ふつうにね。
・
煉獄杏寿郎の言葉と生き様に胸打たれる。
漫画をすべて読んだ上での鑑賞。
まず、映像について、漫画を映像にしたときに、思っていた以上に戦闘シーンが映像映えしていてとても良かった。作画がとても丁寧にされていて、漫画の雰囲気を壊さないという意味も含めてアニメとして完成度が高かった。特に炎の呼吸は見ごたえがあった。
煉獄杏寿郎の名言が胸に突き刺さる。
「心を燃やせ」
「老いることも、死ぬことも、人間という儚い生き物の美しさだ。老いるからこそ、死ぬからこそ、堪らなく愛おしく、尊いのだ。俺はいかなる理由があろうとも鬼にならない。」
煉獄杏寿郎の正義感や最後まで皆を守ろうとする責任感に、尊敬の念を禁じ得ない。
実際の世の中にも煉獄杏寿郎のような自己犠牲をできてしまう人が稀にいて、自分はちっぽけだなぁと思うことがある。他人のためにどうしてそこまでできるのか、煉獄杏寿郎が夢の中で見た過去の人生の歩みを見て少しわかったような気がした。
自分にはできない煉獄杏寿郎の生き方にいろいろ考えされせられた映画でした。
気が早いですが、次映画化するとしたら猗窩座と炭治郎・義勇の戦いの映画を見たいです。
前情報なしで鑑賞
1ヶ月遅れで鑑賞。
1ヶ月遅れで、レイトショーで見たので空いているかと思いきや、まぁまぁひと入ってる。
すごい。。。興行収入はアナ雪を抜いて千と千尋を抜かしそうなとろこまできているとか…!
アニメは見ていたので、これまでの流れは把握済み。
さすがにアニメ見てないひとはついていけないと思う。
炭治郎たちはなにと戦っているのか、全集中の呼吸とはなにかの説明は特に無しなので。
本当にアニメからきれいに続いてて、見やすかった。
初めての十二鬼月の鬼との戦い。
夢を操る鬼で、夢の世界からの脱出は夢の中で死ななければならず炭治郎が自分の首を何度も、何度も自分で切り落とし、なかなか子どもが見るにはえぐいとは思った。なるほどのPG12。
そして、柱の煉獄さんの指示のもと、炭治郎たちは3人プラスねずこでやっとのやっとで戦いに勝利する。
これでハッピーエンドかと思いきや何故か上弦の鬼が、やってくる。
ヘトヘトでもう戦えない炭治郎たちをよそに煉獄さんが戦う。
炭治郎たちは2人の戦いを目で追うこともできない。
柱と上弦の鬼の強さに戦慄する。
ベジータを倒したあとフリーザがきて、ベジータが震えてたのを思い出した。
そしてその戦いの最中、物語後半、煉獄さんは戦いの中で死んでしまう。。。。😭
鬼滅の刃を見ててなかなか推しキャラが見つからず煉獄さんが上昇してたのに、まさかの死…!
アニメの最後の数話出て映画に出てもう死んじゃうんですか!
(映画を見た日の数日後が煉獄さんの命日だったらしくTwitterで追悼メッセージが流れててトレンド入りしてて危うくネタバレするとこでした)
アニメを見てて、えっ、死んじゃうの、聞いてないと思ったのはなかなか初めて。展開はやい。
煉獄さんが死んじゃってからのテーマ曲の炎は心にささる😭
まだやらなきゃいけないことあったはずなのに。
このあとどうなるのー炭治郎たち弱すぎるけどどうなるのー。
コロナ禍で頑張って観に行った結果
アニメ全部観て大好きだったので、
日本の歴代興行収入の記録も塗り替えようとしているので、
善逸が好きなので、
伊之助が好きなので、
柱たちの活躍が観たかったので、
アニメの終わりからの続きが観たかったので、
などなどと、
いろいろ『ので』の期待が高すぎたのか、
そしてあんまりにも人気あり過ぎて、便乗商法され過ぎてて、歴代興行収入越えそうでもあって、正直に言いづらい空気感だけど、
言っておく。(少しだけネタバレあり)
正直全体的に不完全燃焼で、合理的に観ても面白味や丁寧な事情や理由の背景エピソード、各キャラクターの名場面、名ゼリフ、カッコいいシーン、鬼の悲しい過去のエピソードなどなどに欠けていて、アニメシリーズよりも感情移入しづらく、物足りない要素が多かった。
伊之助や煉獄さんや禰󠄀豆子ちゃんとかの活躍は凄くて楽しかったけど、それでも物足りないところもあった。
TVアニメシリーズ観てたので、なんとなく面白かったけど、正直TVアニメで観てたらもっと感動出来たと思う。
TVアニメ観てない人はたぶん置いてきぼりになるよくわからないシーンも多かったので、よくわからずになんだか良さげな盛り上がりの映画でまわりのひとたちの空気におされて、
『うっうんよかったね』ってなりそうな映画。
たぶんコミック全部読んでるひとは、もろもろ甘めに観れてて感情移入しやすく面白かったと素直に言えるのかもしれない。
TVアニメシリーズ観てて、続きを観たかった自分にとっては少々ものたりなかった。
まず、ひとつめ
善逸好きな自分にとって、善逸今回活躍しなさ過ぎ。。
ほぼ寝てたやん。。
善逸が覚醒するまでのシーンもう少し追加エピソード入れてでも丁寧に描いて欲しかった。
ふたつめ
炭治郎が後半活躍しなさ過ぎ
炭治郎弱過ぎ
ろっ骨折れててボロボロの身体でもワンシーズンの鬼退治するほどなのにアイスピックでお腹刺されただけで映画なのに弱り過ぎ。
炭治郎泣き過ぎ
煉獄さんと初対面なのに、
煉獄さんと深い交友をまだ深めてるわけでもないのに、
煉獄さんのことまだなにも知らないのに、
泣き過ぎるので、
煉獄さんのことまだ何も知らず、煉獄さんに感情移入出来てないひとは、今回の炭治郎にも感情移入しづらくて泣きづらい。。
3っつめ
たぶんコミック全部読んでるひとは全部知ってて心づもりがありこの衝撃は少なかったと思うんだけど、
柱、出なさ過ぎ。。
煉獄さん以外の柱はちょびっとしかでないので、冨岡義勇さんとか胡蝶しのぶさんとか善逸の爺ちゃんとか甘露寺さんとかカナヲさんとかのファン方はぜんぜん出て来ないので期待しない方が良い。
ましてや他の柱もたくさん出て来て、アニメシリーズ最後に出て来た南無阿弥陀の柱はどんな技出すの?とか音柱や恋柱の技ってどんなんやろ?みたいな期待はしない方がよい。
ちょびっとしか出ないから。。
4っつめ
煉獄さんに感情移入しづらい
TVアニメシリーズとかコミックシリーズの流れでゆっくり観てたらだんだん煉獄さんに感情移入も出来たかもしれないけれど、映画のたった2時間で、煉獄さんのエピソード詰め込んで、煉獄さんの人生に感情移入させようとするには少々無理があって、炭治郎のエピソードを少しカットしてでも煉獄さんのエピソードをもう少し丁寧に描いて欲しかった。
たぶん煉獄さんがなぜあんなに豪傑のガァーっと明るく情熱的になったのか?
その性格的なエピソードが少なかったので感情移入しづらかったんだと思う。
そのあたりが欠けてて物足りなかった。
5つめ
鬼たちの過去エピソードなさ過ぎ
鬼滅の刃のTVアニメシリーズでは、
鬼の死に際に、その鬼が改心して過去を思い出して炭治郎が同情して共感し、慈悲深く情けをかける号泣シーンが多かったんだけど、
それがない。。
鬼が強くなると改心なんてせずに死んでくシーンが多くなるのか、なんだかそのあたりがこれから期待出来なさそう。。
このあたりのガッカリ感がハンパなく物足りない。
だから泣けない。
6つめ
声優さんたち推し過ぎ
声優さんたちがあまりにも前に出過ぎててカラ騒ぎし過ぎ。
ちょっと注目され過ぎで、アニメの声優好きな人たちには良いけれど、純粋にアニメを楽しみたい人にとっては、声優が誰かってことは、
はっきり言ってどうでも良いこと。
アニメのキャラクターに生命や魂を吹き込んだのなら、アニメのキャラクターは自分とは別人なのだから、自分はひっそり影を潜めて裏方にまわってそのアニメのキャラクターの成長を見守る。
といったことが出来ないのだろうか?
アニメのキャラクターとしての声が好きなひとにとっては、その声優を知ることで、現実に引き戻されてガッカリすることも多い。
声優さんたち、ちょっと前に出過ぎ。
7つめ
パンフレットが声優さん前に出過ぎててドン引いた
パンフレット買ったけど、声優さんたちモデル風に出てて、なんだかもうまず読む気にもなりにくく、なんじゃこのパンフ?!
って感じ。
アニメの詳しい設定とかいろんな柱との相関図的なものとか、制作現場の未公開カットいろいろみたいなあれこれを期待して買ったけど、監督とかとの対談とか各声優さんたちの熱い思いやそれぞれの声優さんたちが個々に想い想いに話すエピソード的なインタビューがあるのと、絵コンテ的なものがあるぐらいで、パンフレットもなんだか正直ガッカリ。。
他にもいろいろあるんだけれど以上の7つは、期待せずに観た方が良い。
コロナ禍でわざわざ感染対策でマスク2枚重ね、ソーシャルディスタンス空けれるガラガラの時間帯を狙って観に行ったけど、正直以上の理由でもの足りないところが多く、まぁまぁ面白かったけど、正直ちょっと微妙だった。
この映画が歴代1位になるのは、君の名はを超えるには良いけど、千と千尋を越えるには、
まだちょっと不本意な気がする。
越えるなら映画の次回作や最終作とかで、以上の点を昇華して、文句なしに越えて欲しい。
映画よりもTVアニメで観たかったような内容。
衝撃の映像美、内容が濃いストーリー、漢・煉獄杏寿郎
とにかく映像が綺麗、特に背景などが綺麗で登場するキャラクターとマッチしている。
ストーリーが丁寧に描かれていて面白い。炭治郎の夢のシーンは内容が本当に濃くてすごかった。炭治郎が夢の中で自分の首を切って現実世界に戻るシーンは少し驚いた。無限列車での下弦の壱との戦いも迫力があったがなんといっても見どころは煉獄さんvs上弦の参のあかざとの戦い。煉獄さんの「炎の呼吸」がとても派手でとても綺麗でとてもかっこよかった。「炎の呼吸」はかなり細かいのでかなりの調整がかかっていたと思うがアレを作りあげた製作者さんには脱帽である。そして最後、煉獄さんがあかざの首を半分まで切ったところでは思わず煉獄さんを応援した。結果としてあかざには逃げられ、煉獄さんは死んでしまったが煉獄さんの考え方はとても共感できるものだと思った。最後のシーンはとても切なかった。
あっという間の2時間だった。スクリーンに引き込まれていた。ここまで夢中になった映画はそうない。
伊之助も素直な奴だった
街が騒いでいるから観に行くと格好つけたはずなのに、涙する。素直に脆いのです。
煉獄さん、おおらかで、凄くて格好良い。
強きもの、弱きを助く。そうありたい。
炭治郎、こころ清らか..そんなに泣いてくれるな。
ジャンプの王道パターンをパクりととるかどうか。
根底に流れるものは、紛れもなくジャンプの王道であり、展開、設定等、古い年配のファンほど過去の作品に似たようなようなパターンを見てとれるでしょう。私もその一人です。
「だから面白い」ととれるか、「だから○○(過去の人気漫画)の方が面白いのに」と人気に疑問を持つのかで、不毛な論争が展開されていると思います。
個人的には鬼滅より王道で独創的な作品はいくらでも挙げられるし、具体的に言えば進撃の巨人やHUNTER×HUNTERの方がはるかに好きです。でも、鬼滅は面白くて、平均以上の独創性やクオリティを秘めていると思うし、魅力的な作品でした。今のヒットや評価が不当だとも思いません。人が感動する物語の必要要素って、実は物凄く少ないパターン、パーツで構成されていて、エンタメ色が強ければ強いほど、類似性が顕著に出て、多くのヒット作は、その過程においてひねりはあれど、最終的に「期待した通りの展開」で感動して満足感を得るものです。
巷に溢れる「鬼滅は○○のパクり」「鬼滅より○○の方が面白い」みたいな批判に登場する作品も、全て過去の作品に対して全く同じ論法が成立します。料理に似ていると思います。もはや世の中に誰も食べた事の無い料理など存在しないし、あったとしても不味いから支持されない。
でも、既存の同じ料理でも、素材の組み合わせや調理する人次第で別物になるように、似たようなジャンルの中でも鬼滅は十分優れた作品だと思います。
興行成績で一番になるのが、不当という意見にも、そもそも現状のランキング上位作品ですら、作品の内容評価ランキングと同一では無いでしょうと言いたい。私の中の宮崎作品の中で、千と千尋の神隠しのランキングはもっと下ですし。
長い文章のほとんどが鬼滅の弁護になってしまいまい申し訳ございません。
抜群の映像・音楽のセンス
原作(マンガ)を超えるアニメはそうそうない。
好きな漫画こそ、自分の理想像を自分の中に持ち合わせているからだ。
その中でもこの作品は、製作者たちの本気を感じる。
妥協することなく、洗練された映像と音楽は想像の外側だった。
まさに「心を燃やして」作成されたのだろう!
やはり面白かった
アニメは何となく見ていたが、最終選別が終わったあたりで、絵柄も好みで内容もとても面白かったのだが、どうも時代設定を鑑みてもなお古臭い観念にはついていけずに、それきりになっていた。
映画が爆発的に流行ったので再び続きを見出したところ、面白いことは面白かったので映画を観に行った。やはり面白かった。
エンディングもキャラの絞り込みが潔く、もの悲しさが滲み出て良かった。
Fateと比べると・・・
自分はコロナを警戒して公開からひと月空いた平日昼の、閑散とした劇場でゆったりと見させてもらった
公開当日は満席の劇場の中で多くの人の感動の涙が流した事だろう
しかし私は、エンドロールが終わった後、なんとも言えない肩透かし感に疑問符を浮かべながら劇場を後にした
最初に言う、同会社がほぼ同時期に公開したFateHFが99点なら、この映画は70点をつけざるをえないと
決してつまらなかった訳では無いし、払った金額以上の価値はあったから不満がある訳でもない
ただ純然たる事実として、話が浅かった
Fateにはテーマがあった、「正義の味方から悪に染まった恋人の味方になる」というこれ以上無いくらい重厚なテーマがあったからこそ、見終わった後の余韻は抜け殻のようで、視聴に全神経を注いだ反動に疲労した
だけど鬼滅にはそれが無い
何故なら無限列車の主人公は竈門炭治郎では無く煉獄杏寿郎だったからだ
三部構成の中盤までは炭治郎の視点で炭治郎の物語で進んでいく
炭治郎の回想では感情移入し、「炭治郎の人の痛みが分かるこそ多くの物を背負ってきた」キャラクター性を理解し、だからこそ涙腺が緩んだ
だけど猗窩座が現れてからの終盤に、突如として、主人公は煉獄杏寿郎に変わる
そこからは杏寿郎をいかに綺麗に死なせるかの物語だった
薄っぺらい回想に、なんの説得力も無い言葉
「強い者は弱い者を守る」と言った母親の言葉には何の説得力もなく、私は脳みそお花畑の毒親の哀れな洗脳教育のせいで、漫画然とした天然で裏表の無い「欠陥」した人間になったのかと、その描写の薄っぺらさが虚仮にしか見えなかった
Fateにも同じように「欠陥」していて、自己犠牲が大好きな主人公がいた
だけど彼の行動の「根拠」となる「約束」は、納得するに足る深みがあり、綺麗事では終わらない、人に感動を与えるに足る美しさがあった
だからこそ、自己犠牲を肯定する事に疑問など感じず、すんなりと主人公の人間性を理解し、感情移入する事が出来た
だけど煉獄杏寿郎にはそれが無い、親の呪いのような洗脳が原動力となり、師や理想とする物は何も描かれず、どう見ても欠陥した人間であるのに、その癖鬼に人間らしさとは何かを語る皮肉さだ
だから私は煉獄杏寿郎が死んだ時も殆ど同情なんて感じなかったし、接した時間で言えば一晩の付き合いである炭治郎達も大して変わらないのに、どうしてあそこまで号泣しているのかも分からない
善逸にいたっては殆ど寝ていて猗窩座という脅威から命を拾ったという実感も薄い筈なのに泣く理由が分からない
そもそもだ、彼等は鬼殺隊という一介の「戦士」であり
愛する者や同僚の死を経験している人間だ
そんな彼等が、戦場で命を落とした上官に涙するのは「覚悟」が足りないと言わざるをえない
戦闘が終わって気が抜けたという演出であるのだろうけど、それでも普通の戦士は戦場で泣かないし、そこにはリアリティが無い
普通は「次は自分かもしれない」「もっと強くなっていれば良かった」「あんたの事は忘れない」であって「強くなりたい」は矛盾している、なぜなら彼等は既に戦場に立っていて、敵は強くなってくれるのを待ってくれないのだから
彼等はまだ子供で思慮が浅い、呼吸が使えるから鬼と戦っているに過ぎない、エヴァと同じで子供しか戦えない世界だから子供ながらに戦っているのかと思わされるし
炭治郎に至ってはそういった覚悟が足りないから腹を刺されて、その結果として煉獄対猗窩座の対決を伏して傍観するしか出来なかった
その事に対して炭治郎は自分の覚悟の無さを悔いるべきだったと思うし、代償としての煉獄の死も妥当なものだった
猗窩座が逃げた時に卑怯者と叫んだのも
鬼殺隊は常に数の上で有利を取って、一体の鬼を囲んで嬲り殺しにするのが常なのにどの口でそれを言えるのか甚だ疑問だった
少なくとも猗窩座は煉獄に対しては絡手も策も弄さず正々堂々戦って勝った
鬼が夜明けになったら逃げるのは当然なのだから、夜明けまでに倒せない時点でこっちの負けだ
そして結末は惨敗になっているのにも関わらず、太陽をチラ見せする事で「相打ちにできるかも」と希望を持たせる演出は寒々しく白けるものだった
そんな事なら煉獄は最期まで戦い抜いて、真っ白な灰になってくれた方が潔い
そうならずに無駄に長生きしていたのは一重に炭治郎に遺言を聞かせる為のご都合主義なのだろう
少なくとも生きているのなら、死ぬまで鬼を離すべきでは無いし、猗窩座を逃がした事により猗窩座は人を食らう訳だから、喋る力が残ってるのに「追え」の一言も出ないのかと呆れる
鬼を狩る役割よりも、物語を進行させる役割を優先した訳だ
物語上のご都合主義として、炭治郎達がいなくなったら誰も遺言を聞くものがいないから、その為に猗窩座を見逃したのだ
結局煉獄杏寿郎は何の責務も果たしていない
200人の乗客を守ったと言っていたがそれは魘夢からの話であって
初めから煉獄にしか興味が無かった猗窩座からは守る必要すらなかったし
猗窩座は今後、多くの隊士や民間人を手にかける訳だから、煉獄は猗窩座からは何も守れていないのである
猗窩座が奥の手である必殺技を使っていればあの場にいた全員死んでいたと考えると尚更滑稽に見える
煉獄はジャンプの伝統の噛ませ犬になったという感想しか出てこない
だから薄っぺらいし、虚仮にしか感じ無い
折角映画にするのだからもっと煮詰めて、新解釈を加えて作品として完成させて欲しかった
煉獄の父が浪人になった理由も触れられず
煉獄が柱を目指した理由も母親の言葉一つ
言動一つ一つに根拠も伏線も無い、だから寒い
この辺もっと掘り下げる事が出来たと思うのになぜしなかったのか
それはやっぱり煉獄が原作では大した役割を持たない脇役に過ぎず
そしてufoも原作改編してまで映画に1つの纏まりを作って作品としての完成度を上げようとしなかったからなのだろう
結論として言えばFateのような100年に一つのエロゲの最高傑作となった脚本と
週刊連載であるジャンプの漫画の脚本を比べるとこと自体が烏滸がましいものだった
鬼滅は作画と声優を楽しむ作品であって
脚本は凡庸でありきたりなものだ
ストーリーには何の捻りも伏線も無い
だから楽しめる大人は制限される物だった
そもそも子供向け映画を大人がケチつける事自体ナンセンスだろう
煉獄杏寿郎を薄っぺらいと言ったが
竈門炭治郎はとても魅力的で説得力のあるキャラクターだ
だから鬼滅の刃自体は面白い
ただこの映画はFateに比べるととても見劣りした
だから自分の中で70点である
全1147件中、461~480件目を表示