「ダメでした 原作直前まで読んだけどね。」劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5ダメでした 原作直前まで読んだけどね。

2021年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ストーリーは40分ほどで終わってしまっている。それも内容がなくて全然面白くない。その後、戦いが始まるのだが敵を倒したところでまだ1時間ぐらいしか経っておらず、映画としてもたかったのか後からもう一人敵が出てきたのは驚いた。その敵を倒すのにしゃくを使ったが全然感動するところがないので仕方なく無理やり感動するようなネタを仕込んだ・・・という感じでした。
この映画がヒットしたのはその無理やり突っ込んだネタのところのキャラクターの人気ですね。

思い出したこともあるのでひとつ書いてみよう。
この話は少し
デビルマン 25話 学園大襲撃
に似ている。
・・・学園そのものが妖獣によって次元ポケットに閉じ込められてしまう。中の生徒たちは外に出ることができないし外にいるものは中に入ることができない。デビルマンは外にいる。恋人は中にいる。それどうやってこの事態を打開するのか・・・中にいる生徒たちが壁の外を見ると人によって見える世界が違う・・・というところが、 この映画に似てるように思った。いやピンポイントのアイデアなんかいくら似ていてもいいんだからそのことについて文句を言うつもりはない。デビルマンではどうやってこの状況を打開するかというところにちょっとしたワンポイントのアイデアがあってそのアイデアがちょっとだけきらっと光ってるからこそ話全体が面白くなっている。 しかしこの映画はどうだろう?主人公が事態を打開するための方法ってのが小学生でも思いつきそうな気がする。 そこんところに一つ工夫があったのなら物語の面白さ全体がガラッと変わってきたんじゃないかと思う。しかしそういう工夫のないところがこの作品の持ち味かもしれない。全体的に朴訥すぎるアイディアの積み重ねがこの作品のカラーであっていいとこかもしれない。でも、もし私だったらどういうアイデアで脱出するかここに書いちゃってみよう。主人公はせっかく呼吸法をやってるんだからそれを利用する。 自分が奇妙なところにいると気が付いた主人公は、今の呼吸と別のところにいる自分との呼吸がシンクロしていないんじゃないかと疑問に思う。そして全集中して呼吸をシンクロさせるのだ。 もちろんそこには邪魔が入ってそう簡単に上手くいかない。しかしそこはやはり主人公であって全集中の必殺技であるのでついに二つの呼吸を完璧にシンクロさせる。そして現実世界の自分の呼吸をこっちの世界からコントロールできるようになっていく。それによって自分の意識が妙な世界から現実の世界に戻る・・・ なんてのはどうだろう?なに、つまんない?でもね
・・・シナリオライターはどうせ暇なんだから原作のままやろうとせずに気の利いたアイデアの一つも入れてみやがれ。
さらに言ってやりたくなったら。この物語の面白さのほとんどは煉獄さんというキャラクターの面白さだと思う。あの元気で明るくて能天気でハキハキしすぎていてどこ見てるのか分からないキャラクター。この非常に面白いキャラクターが子供の頃は普通のキャラクターの少年だったてんのはどうにも違和感がある。あの少年がどうしてこのキャラクターになったのかということは絶対に書かなければいけない部分だと思うのだよ。作者もシナリオライターも難しいところから逃げてばっかりで書きやすいバトルばっかりやっている。作者は一週間に一本ずつ開けていかなきゃいけないだろうがシナリオライターは時間あるだろう?もっと頑張ってくれや。

タンバラライ