「最高峰のバトル描写」劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
最高峰のバトル描写
正直ストーリーとしてはどこかで聞いたことあるような内容でしたし、何よりTV版の続きを映画化しているので映画単体のストーリーとしては評価はそんなに高くないです。
TV版を見てないと内容がわかりませんし、この映画では1本のストーリーとして完結もしません。
ただufotableの努力あってか、なんとか1本の映画としてできるだけ違和感の無いように仕上げられていています。
しかしこの映画の本質はそんなところではないんですよね。
煉獄さんと猗窩座の二人が織り成す、近年アニメ最高峰の手に汗握るバトルシーン。
鬼は首を切られない限り(基本的には)死にませんし再生しますが、人間はダメージを負えばすぐには回復しませんし、手足を失えば再生もしません。
猗窩座の「攻撃をするほど死に近付く。」という趣旨のセリフはその通りで、戦いが長引けばそれだけ人間にとっては不利になるんですよね。
それがわかってるので、二人の超人的な戦いは熱くて興奮するというよりは、細い糸が切れそうな張りつめた緊張感を伴っています。
そんな煉獄さんの技の数々は、命を削って繰り出されているかのように悲痛で、しかしその命の美しさに圧倒されます。
アニメが、特にバトルアニメが好きな方なら一見の価値ありです。というより必見です。
たとえTV版を見ていなくとも、ストーリーわからなくともです。
もうすでに7回観ている自分が言うので間違いありません。
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