ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密のレビュー・感想・評価
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上品かつユーモラス
アガサクリスティーを基軸にしているせいか、空間や衣装などの演出で上品にまとまっている。
時に人間の醜さやドキッとするシリアスな場面もうまく効かせているが、ユーモアのセンスが丁度いい。
アップのシーンでは絶妙な間となり引き込まれてしまった。
気負わず見れて満足度の高い作品だった。
良質
だれることなく楽しめた。嘘がつけない体質ってのは、ちょっとどうかと思うけど、まぁエンタメとしては面白い表現だった、それで大きく左右されてるわけでもないし。キャプテンアメリカのキーマン感が半端ない!みんな悪そうなのもイイ!
王道ミステリー
推理小説作家の死の真相を探るミステリー。
キーパーソンに感情移入させる仕掛けも見事だし、脇を固めるキャスト陣の演技も見事。
王道の文脈をしっかり踏まえながら、すごく魅力的な作品に仕上げたと思う。
監督はアガサ・クリスティみたいな作品をと言ったらしいけど本当にその通りで、なんとなくイギリス映画だと思ってたらアメリカだったっていう。
嘘をつけない体質とか、ザ ・探偵って感じのキャラクターだとか、作り手の創意工夫が見てとれて楽しかった。
続編やるなら見てみたいな。
俳優を愛でる
観てて紳士に自分もなったと錯覚させる映画だった。
スゴく難しいわけではないけど、
大人の映画って感じで笑いどころもあるし、
なんか抜けてるけど品が良い。
そんな感じ。
推理してどんどん謎が解けて行くと言うよりは、
ミスリードしてごちゃごちゃさせといて、
最後にどかっと全部の謎を解くと言う感じで、
ダニエルクレイグがカッコ良い。
かっこつけてるのを笑うと言う感じでもあった。
あとは、物語を楽しむと言うよりは俳優陣の演技を楽しむ
って感じで、みんな怪しさを秘めて自分が犯人です。
と言ってるような演技をワクワクしながら観てました。
ところで、私もこの家族が心配。
ラストの屋敷を見上げるカットは一致団結の未来の
始まりなのかな?
従来の様式美を今風にアレンジ
アガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件」しかり、横溝正史の「金田一シリーズ」しかり、原作の本はもちろん売れに売れたし、何度もリメイクされている。なので正直100%物語に没入することができない。推理モノは結末ありきなのでどうしてもリメイクとは相性が悪い気がしてならない。それでも何度もリメイクされるのはやはり話題性があるし、せっかくオリジナルの難解な脚本を書いたとしても「辻褄が合わない」、「ご都合主義だ」と批判される恐れがあるからだろう。
なので今作の登場を嬉しく思う。
リメイクじゃなくても探偵、推理モノの映画は様式に縛られていて似たような印象、結末で終わってしまうことが多いが今作にはその例に従うことなくちゃんと今の時代に合った探偵物語を描くことに成功している。しかし完全にぶち壊さずにちゃんとポイントを抑えているところも好印象。
嘘をつくと吐いてしまう
名探偵というより迷?探偵
重くない結末
などなど、意外性のある演出が光っている。監督はSWep8を監督したライアン・ジョンソン。監督デビュー作も探偵モノだし、この分野は得意なのかもしれない。
ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドとは違った「完璧じゃない」演技が良かった。けれど個人的には個性が他の有名な探偵たちに比べて薄いなと思ったので、続編の製作も決定したらしいので、今後さらにこの探偵の造形が掘り下げられより魅力的な人物になっていくことに期待しよう。
精密
ナイフは複数形になったとき、FがVになる。あたまに発音しないKがある。──とは、むかし英語の授業で習った。だから何──。というか、それだけなんだが。
まったく、しつこいスターウォーズファンどもには、飽き飽きだね──と言ったかどうか知らないが、SW監督に抜擢され、佳作をつくったにもかかわらず、慮外の偏屈評価を浴びたライアンジョンソン監督が軌道修正した感──のある緻密なサスペンスだった。
SW最後のジェダイは、配役や筋書きのことから、次第に大きなアンチが形成され、監督批判にまで及ぶ、バッシング大会になっていた。SWには偏執がむらがる──ものだ。
それらを経て、SWを逃れ、SWで付いた虚聞をふりはらい、SW傾倒する映画ファンたちが、ぐうの音も出ないような映画をつくってやろう──そんな意気込みが、Knives Outには、すごくある。
まぶしいばかりのオールスター総出演だが、映画を特徴づけているのは、人物の鈍色の肌感だと思う。
一般に、メジャー映画では、俳優の顔にカメラが近寄るなら、それなりの修整がはいる。ものだと思う。
それが、化粧か脂粉か、あるいは編集時の後加工か、やりかたはいろいろあるのだろうが、ようするにすっぴんをアップにはしない──と思われる。
Knives Outでは、その処理を、ことごとく欠いている。
それぞれ、年齢なりのしわや、あばたや、経年変化の度合いを、そのまま見せている。それが、一族の強欲な人間性をあらわしているし、一方でマルタの善良な人間性もあらわしている。
ジェームズボンドのときは隙なくシェイプされているダニエルクレイグも、ここでは切れ者だけれど、陽性で鷹揚な探偵になっている。
スターを起用してはいるけれど、全員が、一般人の肌質を見せている。それが、かなり特徴的だった。
とはいえ、各々スターのきらめきを、隠しおおせてはいないところが映画の魅力になっている。
ジェイミーリーカーティスの白髪ショート(←すごくかっこいい)や、トニコレットの不満面に、持ち味があらわれていたし、とりわけ、すっぴんのマルタ役Ana de Armasの、好ましいナチュラルさを、あますところなく引き出していた、と思う。
マルタの出自は発言者によってエクアドル、パラグアイ、ウルグアイところころ変容する。一族は心がきれいで控えめなマルタに一定の親近をよせ、きみは家族だと言ったりしている──ものの、同世代のメグを除けば、その相関性には、金持ちが貧乏な第三者にみせる憐憫しかない。
概して、すじがきは犬神家の一族をほうふつとさせた。
映画は盛り沢山の伏線と布石、それらの回収の労作だった。
重厚な屋敷、みごとな調度、輪にディスプレイするナイフコレクション、ぎゅう詰めのプロット、おびただしい小道具、回想と述懐へのシームレスな編集、考え抜かれた台詞とキャラクタライズ・・・。まさにぐうの音も出ない、舌を巻く傑作だった。
M. Emmet Walshが出ていたので製作年度を二度見した。
またラストのSweet Virginiaが超なごめた。
ボンドとキャプの共演♪
ジェームズ・ボンドとキャプテン・アメリカの共演!そして、満足度99%という前評判でしたから、かなり期待してました本作。感想としては、まあまあ面白かったかなという感じでした。
ミステリー作品を見てるときに根拠なくあらゆるものを疑ってしまう癖がある僕でも、この真相は全く予想できませんでした。2つの異なる人間の行動が重なることで、別の予想外の筋書きが現れる。面白い脚本でした♪ただ、設定はアガサ・クリスティっぽいというか、どこかで見たことあるし、どんでん返しについてもそこまで「ヤラれた!」感はなかったかなと。トリックもそこまで深みがある訳ではなかったし。あのナイフが放射線状になってる椅子はなに?刃の館の由来とかもあんまり説明されてなかったですよね?嘘つくと吐いちゃう看護師??どういうこと?なんだか喉の小骨みたいな気にあることがたくさんありましたね。。
カブレラ役のアナ・デ・アルマスは、最近よく見ますね。次の007作品にも出演するみたいだし、かなり飛躍しそうですね。
待たされている間に、車内で熱唱しているダニエル・グレイグが微笑ましかった。ボンド役の超シリアスな役どころの印象が強かったので、可愛く見えましたね(笑)
ミステリーだが流れは普通と違う!
面白かった!
初めはこの家族から犯人探すのかと見ていると急に犯人が登場、しかし何か違和感を感じながら、この犯人が犯人であると納得していくのだが…
大どんでん返しも含めてミステリーだがサスペンス要素もある後味スッキリの映画でした!
最後のナイフまで序盤で分かっていたかの様にこっそり登場しており、もっかい見ないとあかんやつや!!って、なりました。
2020年見て良かった映画の一つです!!
まさに「間違いの悲劇」だ
映画「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」
(ライアン・ジョンソン監督)から。
監督が「アガサ・クリスティーに捧げて脚本を執筆した
オリジナルの密室殺人ミステリー」だったらしい。
映画「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」
(レジス・ロワンサル監督)を観た後だったので、
犯人を推理する作品が続き、けっこう楽しかった。
しかし、ラストでこんな台詞が待っていた。
「この事件の全容を言い表すなら」と前置きをして
「まさに『間違いの悲劇』だ」。
確かにその通りなのだが、欲を言えば、
それは鑑賞者が楽しむ表現でしょ、と思ってしまう。
「どんな映画だった?」と訊かれて、
「う~ん」と考えた後、
「この事件の全容を言い表すなら」と前置きをして
「まさに『間違いの悲劇』って感じだね」。
その楽しみを奪われてしまった。(笑)
メモから選んだ、気になる台詞は
「老いとは執着心が薄れることだと想像します」。
「野球ボール」の意味は、
「あなたは自分のルールを守り抜きゲームに勝った、
その善良さで」が関係するのかな。
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