「古き良きミステリー」ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密 bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
古き良きミステリー
ホーンテッドマンションを思わせる古き館。そこに住む財産と名声を手に入れた、年老いた推理作家の死体…。
その財産を手に入れようと、館に集う欲深な親族達。作家が、ただ一人心許した若い女性。そして、ツイードスーツを着こなしたチョイ悪オヤジ風の名探偵…。
ミステリーの王道となる舞台と登場人物が、全て整った犯人捜しの作品。次第に解き明かされていく、トリックや犯人像は、アガサへのリスペクトを感じるミステリーとして仕上がっていました。
また、所々にクスッと笑いを誘う台詞もあり、エンターテイメントとしての楽しませる要素も散りばめられていました。
探偵役のダニエル・グレイクも、007の時の表情とはひと味違う、かっこよさは抑えたお茶目な役柄。
正義の味方の印象が強いクリス・エバンスは、ひと癖もふた癖もあるイケすかない野郎に。
トゥルーライズでシュワちゃんの奥さん役だったジェイミー・リー・カーティスは、髪の毛が真っ白で、随分年老いた感じでした。
最初から最後まで、犯人捜しの推理に引き込む演出は見事。きっとアガサもほくそ笑んでるでしょう。
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