ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密のレビュー・感想・評価
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気軽に楽しめる良作
本格推理に頑張って付き合う類いの作品ではない。
作品全体に流れるちょっととぼけた空気感、ちょいちょい挟まれる笑おうかどうしようか迷う塩梅のコメディテイスト(爆笑シーンはない)、そして007とはうって変わって肩の力の抜けた演技のダニエル・クレイグを楽しむ映画。
知らなかった彼の一面を見た気がしてますます好きになってしまった。007のイメージの固定化防止に、もう1作くらいコメディに出てほしい。
また、クリストファー・プラマー(冒頭で死んで後は回想のみ)の快演がスパイスになって全体の雰囲気を引き締めている。
サクッと観てちょっとスカッと出来る、気軽さがよい佳作。
Who Did It Genre Bender
Knives Out is a falsetto apology from Johnson for Star Wars 8. It’s an elaborate demonstration of how Johnson operates in the grey zone of acceptability in big wig production check signings. Rian likes to put an elephant in the room and spank it when everybody is pretending it’s not there. It ends up being more heavy as satire than quality, but really, modern directors have been too focused the latter.
推理ものとは趣の違う、軽いミステリーの魅力
ライアン・ジョンソンは、ハードボイルドミステリーを学園ものに持ち込んだ『ブリック』という名作を撮った人なので、どんなジョンソンの近作よりも楽しみにしていたが、いい意味で想像を裏切る内容だった。監督本人も公言しているが、あからさまにアガサ・クリスティーのミステリーを、もっと言うならアガサ・クリスティー映画へのリスペクトが前面に押し出されている。平たく言うなら、豪華キャストで、人は死ぬけれど悲壮感はあまりなく、推理で難事件を解決するというより、ドタバタ芝居のアンサンブルを楽しむ、ライトなエンターテインメントである。「ジャンル映画」というものは時代とともに変化変貌していくものだが、あまり遠くに行ってしまうと、原点回帰的な揺り戻しが起きる。久しくこういうタッチのミステリーを観ていなかった(ケネス・ブラナーの『オリエント急行殺人事件』はあったが)気がするので、懐かしさと新鮮さが入り混じった楽しさがあった。これくらいのシリアス加減の映画はたまに観たい。いや、ちょくちょく観たい。
SWを経て自信を重ねた名匠の語り口、そしてクレイグのユニークすぎる迷演を堪能。
世の中にはデビュー時からすでに天賦の才能を備えた人がいる。ライアン・ジョンソンに代表されるその語り手たちは、映画のスケールの大小を問わず、その土俵サイズにあったジャストな語り口を観客に提示することが可能だ。そこが巧い。その点、今回のクリスティ風の推理劇はデビュー作『brick』を彷彿する世界観の作り込みと、名優陣を贅沢に配した采配が絶妙な黒光りを放つ。そして相変わらずの語り口やビジュアルが堂々としていて、観客をとことん翻弄させつつも、ジョンソン自身の軸やプロットは一貫して全くぶれていない。
恐らく本人も、どうすればこのジャンルに新たな一手で切り込めるのか隙なく研究してから臨んだはずだ。クレイグ演じるキレ者かそれともただのポンコツなのかわからぬ迷探偵などそのまさに賜物だろう。セリフの多さ、展開のてんこ盛り感もあり、一度見ただけでは見落とす描写も多い。二度、三度と繰り返して味わいたい逸品だ。
伝統的な探偵ジャンルを刷新する快作
ミステリ小説の大家アガサ・クリスティーに捧げたという本作。確かに、資産家の謎の死、館という閉環境、動機を持つ複数の容疑者、個性的な私立探偵など、ミステリの定番要素を押さえてはいる。一方で、英国人ダニエル・クレイグが気取り屋で南部訛りの探偵、「キャプテン・アメリカ」で優等生的印象のクリス・エヴァンスが一家の問題児といったキャスティングの妙、嘘をつくと吐く漫画的な設定の看護師(アナ・デ・アルマスの切羽詰まった言動が生む笑いが◎)など、新味も十分。ジェイミー・リー・カーティス、マイケル・シャノン、トニ・コレットらも利己的で鼻もちならない家族たちを絶妙のうさんくささで演じる。
SWファンの主流に不評の8作目「最後のジェダイ」を高評価した筆者としては、今作でライアン・ジョンソン監督の多才さを確認できて嬉しい。格差と移民の問題をさらりとからめる風刺性も良し。紳士探偵ブノワ・ブラン、ぜひシリーズ化を!
2度目の視聴だが、前回よりもおもしろく感じた。 看護師の女性が犯人...
○
あらすじ
世界的ミステリー作家にして富豪のハーラン・スロンビーが85歳の誕生日を迎え、家族が集う中、ニューヨーク郊外にある彼の豪邸でパーティが開かれる。ところが翌朝、ハーランは遺体で発見される。そこに現れる探偵ブノワ・ブラン。匿名の人物から依頼を受けたその探偵は、ハーランの死を殺人事件と断定し、関係者全員の秘密や嘘を暴いていく。
感想
・ストーリーが進むにつれて盛り上がるので超面白かった
・見ていてワクワクした
・ミステリー好きにはたまらない
見た理由
・ネトフリを漁ってたらたどり着いた
ミステリー作家宅での事件
作家で富豪のハーランが首を切った遺体で発見される。王道ミステリー。
事件は探偵視点ではなく共犯者視点で描かれる。真犯人はいるが事件自体はただの自殺。
最初の事件で真犯人は大した犯罪を犯してはいなく、複雑なトリックなどはない。証拠もないので自供させる。
見れば見るほど面白いのかも
[1回目 映画館にて]
ダニエル・クレイグの探偵役も似合う。
音楽もトリックも良いが、誰が大富豪を殺した犯人なのかと考えながら見てたら、いきなり中盤あたりで大富豪の衝撃な結末が明かされてしまった…
[2回目 自宅にて]
1回見てる分だけ、内容がよく理解できた。
1回目はセリフを見逃さず、追い付くのに必死で、大富豪を殺した犯人探しという点を意識しながら見ていたせいか、こんなにも複雑なミステリーで脚本が深みのあるものだと、よく気付いていなかった。
大富豪ハーラン(クリストファー・プラマー)が決めた遺言が、分断、殺しとここまで波乱を起こすとは…
ラスト、マルタ(アナ・デ・アルマス)がハーランの自画像を見て、バルコニーから一族と向き合う場面は、失意に落ち、バラバラで救いようのない名家の立て直しをマルタがどこか決意したかのように感じられた。
彼女の人柄をよく理解していたハーランが敢えてそうなるように仕向けた彼のトリックにも感じられて、ハーランの方が何枚も上手だったのだと
深いなぁ!と勝手ながら解釈した👏
今売れているミステリー作家のアンソニー・ホロヴィッツの小説に出てきそうな面白いトリックが仕掛けられており、なるほど!と納得の連続だった。
これを自分で考えたライアン・ジョンソン監督の才能が凄いと思ったし、このシリーズの新作をどんどん見たいと感じた✨️
なにより主役の私立探偵役をダニエル・クレイグにオファーしたことも、この映画を好きになれた
理由の1つ。007のイメージが強いダニエルだが、『ドラゴンタトゥーの女』で見せた優れた推理力と推理中に見せるオーバーな身振り手振り(オーバーっぽいのが逆に良い!)と紳士さがマッチして、新生名探偵ブノワ・ブランに息を吹き込んでいた。
このダニエル扮するブノワ・ブランはただ事件を解決するだけではなく、当事者に考えさせ、道筋を与える教師みたいな立ち位置でもあり良かった!
ミステリーの傑作
ジェームズボンドが引退して私立探偵に
マルタことアナ・デ・アルマス。愛でる。
すごいエンディング
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