約束のネバーランドのレビュー・感想・評価
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キャスト・脚本・演出の全てが「微妙」な映画
浜辺美波ちゃんが見たいがために鑑賞いたしました。
原作漫画は未読ですが、有名な作品ですのでざっくりとしたあらすじは知っている状態での鑑賞です。
結論。思っていたよりは楽しめましたが、多分それは「原作が面白いから」であって「映画が面白いから」ではないんだろうという感想です。キャストも脚本も演出も、全てが「微妙」でした。
もちろん、原作を読んだことのない人間が観た感想ですので、原作のファンの方の意見は違うのかもしれません。
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自然豊かな場所に建てられた「グレイス=フィールドハウス孤児院」。血のつながりは無いが、本当の家族のように仲良しな孤児たちと、彼らから「ママ」と慕われる優しいシスターのイザベラ(北川景子)が平穏に暮らしていた。里親が決まり孤児院から巣立つのを子供たちは心待ちにしていた。そんなある日、里親が決まって孤児院から出て行ったコニーが大事にしていたぬいぐるみを忘れて行っていることに気が付いたエマ(浜辺美波)とノーマン(板垣李光人)の二人は、ぬいぐるみを届けに急いで追いかけた。しかし、追いついた彼らが見たのは、変わり果てたコニーの姿。そこで二人は、実は孤児院が鬼の食用肉を育てるための農場であったことを知るのだった。
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上記のストーリーは、予告編を見ればだいたいわかります。予告編映像に結構ラストシーンにも繋がるような場面の映像も含まれてますので、映画観終わってから予告編観たら「このシーン見せても大丈夫なのか?」って感じる部分もあります。映画の予告編がネタバレになってる大問題。予告編作ってる人ってちゃんと映画観てるんですかね。マジで映画の興を削ぐようなセンスのない予告編映像ありますけど、この映画の予告編は「面白そう」と思わせたいがために劇中の名シーンを抜粋し過ぎてるので「映画本編に予告映像以上の展開が無い」って感じですね。以前レビュー書いた「人数の町」もそんな感じでした。
漫画原作の映画にありがちですが、どうしてもストーリーが駆け足になってしまったり、ナレーションでクドクドと説明が入る下りが多くて「映画化にあたっての改変が上手くいってないんだな」と感じました。「監視の目をかいくぐって脱獄計画を~~」っていう会話を大声でイザベラに聞かれてもおかしくない孤児院内でしていたり、渡辺直美演じるシスタークローネが「イザベラを引きずりおろして私がママになる」と独り言で自分の思惑を説明しちゃうなど、キャラクターが自分の考えていることをわざわざ口に出して説明し始めたりするシーンは違和感がバリバリで、「漫画の表現をそのまま持ってきたんだな」と思ってしまいました。
キャストも演技が上手い人と下手な人との差が激しく、主役級のキャラクターでもあるレイを演じる14歳の俳優・城桧吏くんの演技は観ていてキツかったですね。浜辺美波(20)演じるエマと板垣李光人(18)演じるノーマンと15歳で同い年という設定には正直無理があるように感じました。
年齢だけじゃなく演技力も、浜辺さんと板垣さんの演技が上手なだけに城くんの演技が対比でかなり下手に見えます。城くんが頑張っているのは分かるんですが、観ていてキツいです。知的で大人びたキャラクターのレイに城くんをキャスティングした製作スタッフの采配は間違いだったと断言できます。
演出面も微妙で、孤児院を管理するイザベラと脱獄を目論む子供たちの心理戦も微妙ですし、エマやノーマンが鬼に見つかりそうになる緊迫シーンでも、イマイチ恐怖の演出が弱くて何の驚きもありません。更に、シスタークローネから情報を聞き出そうとする駆け引きのシーンでも、渡辺直美さんが顔芸とか変な動きとかするもんだから緊張感が削がれます。真面目なシーンでもお笑いを挟み込もうとするのは福田監督映画だけにしてほしいものです。
とにかく全編を通して目新しい展開もないし、脚本に違和感・キャストに違和感・演出に違和感。
つまらなくはないんだけど…多分これは「映画化にあたって面白さが大部分削ぎ落されたけど辛うじてちょっと面白さ残ってた」って感じだと思います。
浜辺美波ちゃんは可愛かったので、浜辺美波ファンの皆さんは必見です。
楽しく鑑賞できる作品
浜辺美波は映画「君の膵臓をたべたい」が初見だった。当時17歳。若いのに演技が達者で、不思議な存在感のある女優さんだと思った。映画「渇き。」で小松菜奈を初めて見たときに似た印象だ。昨年(2019年)の夏に映画「アルキメデスの大戦」で見て、前回見たときよりも段違いに演技力が向上しているのに驚いた。そして今回は更にパワーアップした演技を見せている。加えて、その軽やかな身のこなしにも感心した。相当な身体能力である。もしかしたら今後、アクション映画にもオファーが来るかもしれない。
北川景子は前回の出演作である映画「ドクター・デスの遺産 BLACK FILE」のレビューでは「演技もレシピ通りの気がする」と書いたが、本作では一皮剥けて、美しさの中に怖ろしさを秘めた寮母イザベラを迫力たっぷりに演じていた。特筆すべきはその声である。声の美しさは日本の女優の中では群を抜いていると思う。こんなに美しくて声量のある声を出せるとは思っていなかった。もはやレシピ通りどころではない。大変失礼した。一児の母になったことで従来よりパワフルになった気がする。来年は「ファーストラヴ」や「キネマの神様」の2本が早くも公開されるように、映画では引っ張りだこだ。もし自分が映画の監督やプロデューサーだとしても、やはりこの女優さんを使いたいと思うに違いない。
テンポのいい作品である。浜辺美波と北川景子を除けば学芸会レベルの演技も散見されたが、誰が嘘を吐いて誰が本当のことを言っているのかという緊張感で場を持たせ、渡辺直美のクローネが登場するあたりから俄然面白くなってくる。頭脳明晰なノーマンと戦略家のイザベラの知恵比べが後半の見どころとなる。
世界観はジブリ作品に似ていて、非現実的な設定をしてその設定のまま物語が進んでいく。施設のインフラや食料供給とゴミの排出などがどうなっているのかが少し気になったが、そのあたりを明らかにするシーンはなかった。もう少し施設の運営状況を説明するシーンがあったらリアリティが増したと思う。
現実世界の問題を浮き彫りにしたりする作品ではなく、鑑賞したあとに引きずるものは何もないが、楽しく鑑賞できる作品ではあると思う。「ママ」が役職のように扱われているのと、「ママ」が少しも歳を取らないところがいい。北川景子の「さようなら」や「チェックメイト」という美しい声だけがいつまでも耳に残る。
「北川景子凄い」
原作ファンこそ観てもいい作品
原作漫画のファンでアニメも何週か観てる者です。
2.5次元舞台などもよく観るので、そういう視点でのレビューです。原作を知らない方や「映画」が好きな方には参考にならないかも、という前提で。
注意したいこと。
アニメでまだ描かれてない部分のネタバレが映画の中であります。かなり重要なことをサクッと出してきますので、物語をネタバレ無しに味わいたい方は原作漫画を読んでからにしてほしい。
主役3人について。
心配してましたが、大丈夫でした。普通にとても良かったです。みなさん原作のキャラクターを大事に研究されていると思います。
3人を並べてみるとレイ役の方だけ若くて違和感がありますが、後半に行くにつれて気にならなくなる。特に、ラスト見せ場の演技は、この人がレイで良かったと思わせるハマり役だなと。若干舌足らずなところも原作の年齢イメージを考えると「らしくて」悪くなかったです。涙を誘ってくれる。
エマとノーマンの方と年齢が離れてるのにギリギリまで2人に合わせて、2人としっかり友人であると違和感のなくみれます。原作ではノーマンが好きなんですが、映画はレイが良かった、好きでした。
エマ役の方は見た目を近づけるのが(年齢的に)難しい中で、ちゃんと天真爛漫な子どもらしい演技ができていて、やはり後半には慣れます。エマらしさを追求してくれていると思いました。
ノーマン役の方はおそらく3人の中では一番、原作に近い。特にアニメと喋り方や声質が一緒なので、安心して聞けますし、演技も上手。再現度が高い。できすぎてて特に書くことが思いつかない、文句無しです。この2.5すぎるところが普通の映画ファンには気味悪く感じたりするのかな?
ストーリーについて
原作とほぼほぼ一緒なので、オリジナルストーリーを出されるのが嫌な自分は良かったです。逆に知ってる話を繰り返されるのは退屈という人は向いてないかも。ストーリーだけで言えば、駆け足で色んなシーンを端折る映画より漫画の方が絶対に面白いですから、ワクワクドキドキはしません。
映像全体
背景、撮影場所、まったく違和感なく素晴らしい。鬼のCGもよくできていて、100点です。ただ戦闘シーンは難しそう…。今作は戦闘シーンほぼありませんが、鬼単体では違和感ないけれど。という感想でした。
惜しいと思った点。
怖さが足りない。北川景子さんの演技は素晴らしいけどビックリ要素やホラー要素を追求した映像ではないです。原作のちょっとゾッとする怖さが凄く美しいと思うんですが、そういうのはなかったかなぁ。
渡辺直美さんのクローネ役もハマり役ですが別に怖くはないし、彼女のエピソードを掘り下げるシーンがないので愉快な愚か者でした、クローネのことが結構好きという方は期待しない方がいい。渡辺直美さんが悪いとかではなく、(むしろハマり役ですが) 単純に出番は多くないです。個人的にはもっとシーンが欲しかったけど尺的に仕方ないんだろうなと。
☆おすすめできる人
原作を知っている=展開のドキドキを楽しむのではなく映像の作り込みや世界観の再現度を見て楽しみたい方。尺的に無い部分は無いですが、お!っとなるようなシーンは随所にあります。
原作を知らない=原作と違ってサクサク事が進むしパッパッと説明してもらえるので、細かいことや深いことを考えなくて済む。気楽に物語を楽しみたい方。
☆おすすめできない人
原作を知らなくて、色々考えるのが好きな方。あらすじや設定を見て、脱獄謎解きドキドキスリルを楽しみたいなと思った方。おそらく置いてけぼりになりますし、原作ファンならわかるのにみたいな部分も多々あるのでストレスになるかも。「映画館で見るほどではなかったな」ってなりそう。
まとめて、原作ファンこそ観て満足感の得られる作品ではないかなと思いました。
舞台『約束のネバーランド』
中々良かった。レイを除いて
抗えない事情がある子どもがいる
アニメも漫画もみてました。決められたルールの前に、抗えない現実を突きつけられた子どもたちの強さや繋がり、そして傍にいる大人の葛藤が伝わるストーリーです。「オレンジと太陽」戦後70年代まで、イギリスの養護施設の子どもたちが、かつての植民地の国々に移住させられ、労働力として働かされていた実話を基にした映画を思い出す作品です。
前評判よりもずっと良かったです。映画化で、より多くの人が知ってもらえて、原作のファンとしても嬉しいです。確かに全体的に、映画と言うより演劇として観ると、臨場感溢れる演出かもしれません。演劇にも、なってほしいと思うくらい。板垣さんは、この映画で初めて知りました。とても良い俳優さんですね。
無理して見るまではなかった。
わずかなオリジナル要素はあれどストーリーの大筋はアニメ(原作読んでないです)と違いはなく、となるとやはり気になるのはそれ以外。
背景やセットはきれいに作りこまれていてその部分だけでも映画として撮った意味合いが出ている。
しかし、やはりというか公開前から言われていた演者たちについて。
これはやはり子供組と大人組で大きく分かれていた。
子供組は良くも悪くも劇、舞台的な演技でこれを映画と言う枠で見せられると違和感が拭えない。
見た目とかはこの際気にしない。
演技や声がアニメに寄せられていたノーマンですらこの違和感があったので、推測にしかならないが恐らくそういう風に要請があったのだろう。
この点において一番違和感があったのはレイだった。
なぜか彼だけ子役が演じているのだが、レビューでよく言われる棒読み、という以前に子役特有の舌足らずな面が抜けておらず。
クールでミステリアスなキャラクターを演じると背伸びした子供のように見えてしまった。
これなら快活なエマを子役が演じた方がよかったのではと感じたがこれはあくまで個人的な感想なので。
相対的にと言うわけではないが、やはり女優・俳優陣は映画的な演技が見れ、なおかつ北川景子さん演じるママ・イザベラは美しさと優しさの中にある不気味さを演じきっていると感じた。
あと、クローネ役の渡辺直美さんに関して。絵的なインパクト等はあり、個人的にはアリだなと感じた。
が、やはり物語上のアクション的な見せ場になると思われる鬼ごっこのシーンでは、アニメや原作にあったであろう迫力を追い切れていなかったと感じたが、仕方ないかなと言う感じ。
また
追記的になるが、アニメではやっていない部分をさらりとネタバレされたので鑑賞の際は注意。
総評。ストーリー知っているなら無理にまで見る必要はない気がする。
思っていたより
たまたまアニメを見て、そこから好きになって原作を読んだ派です。実写化の話を聞いて、年齢の変更、日本人での実写に不安を持ちつつも、原作好きとして応援したい気持ちもあり、映画館へと足を向けました。同行者は原作、アニメとも未視聴の母親(まぁまぁな高齢)。
見終わった感想は、詰め込み部分や異なった部分がまぁまぁあったなとは思ったものの、原作にほぼ忠実で思っていたよりは楽しめました。特に、北川景子さんのママが素敵でした。美波ちゃんも、思っていたよりエマ風な元気な声が合っていて、ノーマンも私の好きな感じの雰囲気で素敵でした。レイの子が他の二人に比べて年齢や身体が合っていなくて、どうしても馴染めていないように見えました。ほくそ笑む表情はとても好きなのですが…。
未視聴だった母親も、内容は分かって面白かったとのことで、あれは続きがあるよと教えると続きが非常に気になったようです🤭
ものすごく私的にですが、ED曲は洋楽や壮大なオーケストラ調等の方がもっと世界に入れた気がしました。ずとまよさんの曲はそれはそれでとても良い曲です🤗
お子様向けなら良いのかも
面白かった!
面白かったですよ!
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