さよならテレビのレビュー・感想・評価
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最後に種明かし的な展開だったが、そこも含めでテレビの真実を映すとい...
最後に種明かし的な展開だったが、そこも含めでテレビの真実を映すという使命を改めて視聴者に問いかける感じで非常に良かったと思う。東海テレビさん、ナイスです。
人は易きに流れる
だから、組織には理念が、人には理想が必要になります。 インターネットで調べたところ、東海テレビには理念がない。 視聴率を取るために、高齢者をターゲットにして、 グルメ番組を製作するのでは、東海テレビ局は「茹でガエル」 になっています。 東海テレビ局に将来性はなく、気が付いたらインターネット に広告はとられ、正社員はリストラされると思います。 他のマスメディアでは、正社員はリストラされています。 世界報道自由度ランキングでは日本は67位で報道の自由はなく、 一人当たりのGDPは26位で生産性は低く、外国には三六協定は ないです。 資本主義だから、競争主義だからというのは言い訳にも なりません。 最低賃金はあり得ますが、同一労働同一賃金の同一労働 はありえません。 映画のレビューでも、同じレビューがないのと同じです。 覆面座談会で顔を隠し忘れは、編集に十分な時間がなかった ことを原因にしていま…続きを読む
ウーン柔いな!
報道も含めてワイドショー化しているTVにウンザリしているが、その実態はどうなっている?という問題意識で見た。ワイドショー化して何が悪い!と叫ぶわけでもなく、自ら起こした過去の事件を掘り下げるでもなく、ちゃんと考えている人もいるという当たり前のことも並べられている。 全体的になんか半端。 とはいえ、こういう現実だから、TVの現状があり、変わらずに悪化の一途を辿っていることはわかる。その意味では、よく出来た作品とも言える(かな?)
あくまでドキュメンタリー「風」
テレビ局の報道部を取材した、ドキュメンタリー風映画。 ラストの5分に、この作品の全てがこめられている。 面白いんだけど、露悪的かつ、ドキュメンタリーのふりをした「演出」のやりすぎが、あまり好きじゃない。 これが「テレビを信じる奴がバカなんだよ」と、観客へアピールする意図なら別ですが。 製作が東海テレビなので、違う。 「演出と編集次第で、偽りな日常を見せられるのがテレビだ」というのも、また演出ではないのか、と考えさせるための「罠」なのだろう。 そこが、鼻につく。 1点だけ良かったのは、例のダミーテロップ「岩手県米セシウムさん」や、最近起きた覆面座談会で顔を隠し忘れた、東海テレビの放送事故について逃げずに、ちゃんと伝えたこと。 これは評価できると思う。 テレビ局報道部の仕事がどんなものかは、テレビドラマの『チャンネルはそのまま!』を合わせて観ておくといいかと。
ドキュメンタリーは現実か
満席、補助席の出たポレポレ東中野で本作を観たあとで、ざっくりとレビューを読むとなかなか綺麗に割れていた。割れている原因はどう考えてもあのラストだ。ドキュメンタリーの手の内を晒してしまった禁じ手のラスト。 前も書いた気がするのだけれど、ドキュメンタリー作家は決して「自分の物語」からは逃れられない。この映画に関して言えば、「さよならテレビ」という命題から逃れられないまま話を進め、そして作家としての「物語」の欺瞞を最後に公にしてしまうことで、「自分の物語」を完成させてしまったという、非常にややこしい構図である。 これは「ドキュメンタリーとは何か」みたいな命題に繋がっていて、「ドキュメンタリーは現実ですか?」という作中の問いは非常に的を射ている。私たちが観るドキュメンタリーは「現実」ではない。作り手の「物語」。著名なドキュメンタリー作家でそれを意識して撮らないものはいないのではないか。そしてそれを…続きを読む
テレビの劣化は、視聴者の意識の低下
ポレポレ東中野は設備は古いし、インターネット予約にも対応していない都内でも有数のおんぼろ映画館である。しかし上映作品の選択は素晴らしい。マイナーだが上質の作品を臆さずに上映する。とは言っても、やっぱりインターネット予約ができないのはマイナスで、現地に行って満席で入れなかった記憶があるために行くのを躊躇ってしまう。去年こちらで鑑賞したのは「誰がために憲法はある」の一本だけだ。これがとても素晴らしい映画で、当方としては最高点の4.5をつけさせてもらった。 さて本作品も決して大手のシネコンが上映しないだろうと思われるレアな作品である。2018年の9月にテレビ放送されたとのことだが、東海テレビはよくこういう作品を放送したものだと思う。特に悪役に見られてしまった編集長(パワハラ)とデスク(保身)は気の毒だ。本当はもう少しまともな人だと思う。 最初の方は撮影の意義ややり方についての疑問や異論が噴…続きを読む
テレビ業界の現実を知る事は出来たがいかんせん遅すぎた制作過程!
東海テレビのドキュメントは評判が良く私も気になって今日鑑賞した。まず、採点は 4点。いかんせん、制作過程が2016年からは遅すぎる。昨年、映画公開していたらもっと違っていただろう。この点ではマイナス。一番の心配は東海テレビのPRドキュメントになっていないか心配だったが、これはまったく杞憂でさすがドキュメントに力を入れている東海テレビだけの事はある。放送業界の現状の厳しさ、制作過程を追った内容は評価したい。キャスター、派遣記者、契約記者の視点で追ったのは分かりやすいし、このドキュメントはテレビ業界だけでなく、働き方改革、派遣問題など今の日本の問題にもつながる内容で考えさせられた。映画館で観るチャンスがある方はぜひ鑑賞を薦めたい。特に、若い方でメディア関係に就職を考えている人はお薦めします。しかし、このドキュメントにも出てくる澤村記者の報道関係の問題意識は凄い。戦前の報道事情も理解しているし、…続きを読む
さよなら監督
タイトルから抱いた期待は大きく裏切られました。結局、TV局の中にいる人間が、局や会社組織に気を使っているレベルから一歩も出れていない、あまりに意味のない作品でした。 全編にわたりただカメラを回してるだけの感覚と、作品テーマの薄弱さ、映画監督としての精神性の足りなさが見ていてあまりに痛々しく。ま、深夜のテレビ番組と思って見に行けば、ここまで不快な思いはしなかったとは思いますが...ドキュメンタリー、しかも映画というには厳しすぎると思います。
これは断末魔の叫びか栄光への助走なのか?
新年2日からシネマテークを埋めた満員の観客が息を詰めて見入った のラスト5分。優しく弱い人に寄り添う風だった善人が、優しさの仮面を脱ぎ棄て、世界を自由に切り取り再構成するドキュメンタリストの悪魔的なまで冷たい刃まで暴露し叩きつけた、これは現実への宣戦布告状なのか、あるいはもしかして理想へのラヴレター。 報道部所属の現役TV局員と東海テレビ放送が自己の臓物と恥部をぶちまけたドキュメンタリーと言う名の自爆テロは、理想と現実・職業倫理と組織防衛の狭間で揺れるすべての組織人の心に突き刺さるはず。
面白いと思うけど、中身は薄いような
普段見ることができない所を密着しただけでも面白いとは思うけれど、興味を引くタイトルとうまい具合に相俟って、多くを集客しそして楽しませていたように感じた。 取材対象も抜き取った取材内容も巧みだったし、構成なんかもすごいと思った。超満員の劇場内を沸かせていたのが、この作品は面白い!ということを物語っていた。 しかし、何のために撮っているの?という問いかけに対するその答えがこの作品の全てのような気がして、根底にある志のようなものは非常に希薄なように感じた。最初から最後まで興味深く観賞できたけれど、同時に終始軽いと思いながら見つめていたのも事実。 テレビ局自身がサヨナラと銘打って製作している割には、自分たちが直面している現実を、気づいていないのか無視しているのかよく分からなかったけれど、危機感みたいなものはほとんど感じなかった。さよならテレビってことは、ヤバいってこと何じゃないかなーでもこの作品は…続きを読む
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