mellowのレビュー・感想・評価
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で、何?の感も。
白鳥玉季、序盤から図星を突く天才子役の超好演。
「永い言い訳」の子か。
今泉力哉、テーマに収斂させる整理の手際は買うが、引っ掛かり無く見通して、で、何?の感も。
田中圭にこの役で置きにいった感ゆえか、私には甘口過ぎる。
ともさかりえの件りは必見だが。
軽妙な会話劇で魅せる片想い、不思議な暖かさが心地よい
"今泉力哉ファン"と言うには語弊があるほどのにわかだが、独特の長回しから生まれる人間模様を描く監督だけに、楽しみにしていた1本。
花屋で働く誠一の持つ柔らかな雰囲気は、モテそうなのに独身。結果としてモテているのだが、どこか掴み所のない。一方、廃業寸前のラーメン屋で切り盛りする木帆。特別なオーラを放っている訳でもないのに、どこかいるような"心地よさ"が作品の柔らかさと重なる。さらに、今泉監督らしい軽妙な会話と、繕われていく世界が心地よい。ほのかに香る恋の匂いがたまらない。
傑作には映らないものの、なんだか寄り添ってもらえるような暖かさがプラスに感じる作品。
花屋のラブストーリー
お洒落な花屋(田中圭)にからむ女たち、ちょっとモテ過ぎかな。
中学女子や人妻などそれぞれがとても面白いのだが、ゴメンナサイ。
さて本命は?
恋と愛の真ん中に花のある物語
今泉力哉監督は、せつなくもあたたかく、ちょっとおかしなすれ違いの片想いを描くのが巧みである。
スローな展開が進むのに、愛らしい個性的な登場人物たちの掛け合いが面白い。着眼点と言葉のセンスが素晴らしいのだ。
「愛がなんだ」へのアンチテーゼと“伝える”ということ
ありがちっぽいけどほとんど見かけないシチュエーションと、映画的なのにどこか違和感のあるセリフ回しとで、変化球だけどかなり打ちやすくなっていて、打席に立ちやすい(変な例え)。なんかずっとちょっとありえないから時たま感じるリアリティがやたらに際立つ、わざとらしさたっぷりのリアル。だからそんな奴いねえだろ、と思うのに、生命が宿っている。
特に白鳥玉季の宿りっぷりは破格。ステップの子なんだね。大人びた部分と子どもらしい部分との配合量が絶妙。圭くんの役が口数の少ないタイプの人間なので、思考の整理を彼女との問答で解決してる。
小道具の使い方が荒っぽくてだけど最低限の要素で状況を背景まで説明し切っているっていうのも、彼女の役割と共通点があって、どちらも映画をシンプルに見せる仕事をしてる。おかげで、登場人物の言葉それぞれがスッと入ってくる。
ともさかりえが好きな人ができたと旦那に告げるシーン、ほとんど同じ状況を経験したことがあるので、なんか懐かしくて笑っちゃった。そして明らかにこのシーンは一つの肝。
愛とは赦すこと。全て受け止めること。
「愛がなんだ」の世界線はこちらに近くて、
それをおかしいと言う田中圭が主人公の「mellow」はそのアンチテーゼ的な位置関係。
愛情。と、情。
自分は今泉さんと愛の定義がよく合うな。
分かんない人にはわかんないだろうよ、という諦めの気持ちのような、でもどこか小馬鹿にもしたような。
「好きな人が困っていたら助けてあげたいっていうのは、普通の気持ちじゃないですか?」
「毒だけどね、たまーに」
田中圭って、微妙に、恋愛の受け皿になりつつ、距離をもてる人なのだと...
田中圭って、微妙に、恋愛の受け皿になりつつ、距離をもてる人なのだということ。優しい人がたくさん出てきて、お父さんと娘のやり取りはとても美しい。手紙の字が美しすぎる。
こんなバーに通いたい
このお花屋さん、夜がバーになったら通いたいです。今日は疲れたのでまったりしたくてチョイスしたのが、今作。特に大きな事件も起こらないですし(ともさかりえの件は笑ったけど)、田中圭に癒されたので当たりでした。
なんとなく、ホン・サンスっぽいというか、おしゃれで軽やかな作品でした。
年齢層が少し高めのアオハル系作品(笑)
自分好みの作品でした!
調べたら監督は岸井ゆきの&成田凌さん。多部未華子&三浦春馬さんなどの自分のお気に入りの作品の監督で納得。
年齢層が少し高めのアオハル系(笑)
花屋とラーメン屋がメイン。
ラーメンのスープの塩分高そうだけど美味しそう🎵
劇場で観てたら観賞後はラーメン食べに行ってましたね(笑)
田中圭さん以外は知らない役者さんだったけど皆さん凄く良かった!
ありふれたストーリー。
ダラダラと観られる作品なんだけどジワジワと本作の良さが伝わって来た感じ。
笑える展開もあって飽きる事もありません。
ラストは自分の嫌いな終わり方だったけど、それを差し引いても満足度は高かったです。
ラーメン屋の岡崎沙絵さんが何気に綺麗なのは良いんだけど、そのラーメン屋の店内が何気に清潔だった違和感は否めませんでした( ´∀`)
応援したくなった
花屋を営む夏目とラーメン屋を父親から引き継いだ木保のラブロマンス。
とにかく夏目がモテまくるんだけど、今一つキャラクターが掴みきれず少しモヤモヤした。コミュ力が高いのは分かるけど、それより「花が恋人」って感じがもっとあった方が良かったかも。
木保は、ビジュアルの良さに加えて、その健気さとか立ち居振る舞いが可愛かったし、岡崎紗絵さんの演技も自然ですごく良かった。髪型変わった事を指摘されて照れるシーンは最高です。
楽しい! 今泉監督、いいね~!
楽しい! 今泉監督、いいね~! いいです、とても好きな映画です!
雰囲気のよい小さな花屋にやってくる人々の日常の話、主に片思いの話。
今泉監督がまたまた作る「何も起きない映画」だ。タイトルの "mellow"、その単語にはいろいろな意味がある。
mellow:熟している、芳醇/豊潤な、豊かで美しい、(時代がかって)柔らかでなめらかな、(年をとり経験を積んで)円熟した、練れた、穏健な、落ち着いた、柔らかくて肥えた
自分が感じたメロウな世界は、「落ち着いた世界」かな。映画らしく、固定カメラでの映像が落ち着く。
自分の想いを相手に伝えるか伝えないか。もう、むずむずするもどかしさ。でもこれが生きてるってことなんじゃないかなあ。
「好きです」「ありがとう。でも…」というやりとりの連続が、思いのほか心地よい。
ラーメン屋の閉店も、店主からお客さんへの片思いの話とも受け取れる。全編を通して、貫かれているテーマ、「片想い」。そんな自分の想いを、なかったことにするかしないか。その問いに対する監督からの答なのだろうか。「ふっといなくなったら、周りは寂しいと思うよ」というキーワード。
本作で、想いを伝えなかったのは、結局、主人公ひとりだけだ。
ただひとつ実りそうな恋もあったけれど、どうなったんだろう。自分が思うに、きっと主人公の最後の言葉は「行ってらっしゃい」だけだったんじゃないかな。
そんな終わり方だったとしても、キライではないなあ。
さあ、みんな、自分の想いを相手に伝えよう!!
今泉監督の映画、いろいろ観てきた。「愛がなんだ」「his」「アイネクライネナハトムジーク」。
あらためて振り返ってみたら、ふと感じたことがある。全然違う映画に思えるけれど、そうか、想いが "ほとばしる" か "にじみ出す" かといった違いだけで、伝えたいことはどれもいっしょなんじゃないかな。
おまけ:上手な子役って、表情豊かだね~。白鳥さん、このまますくすく育ってね。
草食系だけの恋愛群像劇。
悪い人間が一人も出てこない映画です。
みんながみんな、他人を傷つけることを異常なほどに怖がっていて、愛情表現にも奥手になってしまった人たちの不器用すぎる愛の姿を、田中圭の「お花」という器を中心に置いて、やさしく、柔らかく描いています。
たとえ草食系だと言っても人間である以上、人を愛し、その結果、良い人を傷つけてしまう。
それが人という生き物の宿命。だから哀しいのかも知れません。
善人だけを登場させながら、キチンと力のあるドラマに仕上げるのは、今泉監督の端倪すべからざる実力だと感心しました。
無名に近い役者たちが、パーフェクトの演技を見せてくれるこの映画。
彼らのトレーニングにどれだけ真剣に向かい合い、汗と時間を費やしたことか、今泉監督の愛と努力が透けて見える気がします。
脚本も今泉監督の作品ですが、登場人物が至るところで「え?」「え?」「え?」とだけ言うセリフを乱発していて、この点だけは不快でした。
観客に解釈を丸投げするなよ、と苦言を一つ。
でも、この恋愛映画の欠点は、この一点ぐらいかな。
リアリティと共感度が低い!!
これね、
ちょっと退屈でしたー🥺!!
告白をテーマにした
ストーリーで有ることは分かりやすいですが、
盛り上がりに欠け、
リアリティが無く、
ツッコミどころが多くて、
共感しにくい部分があり、
退屈に感じちゃうなぁって
印象がありました🧐!!
⚪良かった点⚪
①色んな告白が描かれる!!
告白するって凄く勇気が必要で
誰でもあのドキドキ感は1度は
経験しているんじゃないかなぁ🤔??
この作品では、
通常の男女間の告白を軸に
同性の女の子を好きになってしまった‥‥.
旦那さんが居るのに好きな人が出来てしまった‥‥.
そんな様々な状況を描き、
想いを伝えるべきか、
胸に留めるべきか‥‥.
を今泉力哉監督の世界観で
丁寧に描いているので、
好きな方にはかなりハマる作品かなって思います🥰!!
想いを伝えるか迷うなら
伝える選択をすることで
自分の殻を破ったり
世界観が変わったりする!!
登場人物を見ていると
告白について背中を押してくれる
作品だなっても感じました!!
⚪残念な点⚪
①リアリティと共感度が低い!!
愛がなんだでは、
片思いの女性を描き、
恋をすると周りが見えなくなったり、
泣いたり笑ったり、
自分や周りを犠牲にしたり‥‥
主人公に感情移入しやすいし、
鑑賞していて様々な感情が湧き上がり、
凄い恋愛の核心をついた作品を
見たなという余韻もありました🧐!!
今泉力哉作品は、
BGMでストーリーを盛り上げようとはせず、
感情移入させ盛り上げていく静かな作品というイメージがあります!!
だから、
リアリティや共感度が
低くく感じてしまったこの作品は、
めちゃくちゃ退屈でした😣!!
不倫夫婦の場面では笑えましたが、
共感はしにくかったです!!
瑞々しい女優陣が良き
この監督特有の世界観を楽しもうと思っていないと、ピンとこない作品だった。他の方も書いているが、花屋とラーメン屋の役者が逆ならば…と見ながら思った。岡崎紗絵がラーメン屋にしては小綺麗すぎて、田中圭が花屋にしては体格がゴツい。その見た目をストーリー上で活かす何かが無ければ、視覚的印象に引っ張られる。(実際モデルとなった花屋の男性は元スポーツ選手で身体もゴツいようだが、花屋になる迄のストーリーがあるから生きる)
まあそれも敢えての挑戦と捉えるべきか。
発見だったことは、女優陣がみんな瑞々しかったこと。名前もよく知らない学生役の女の子達が芝居じみておらずリアルで非常に良かった。子役の白鳥玉季は絶品!ともさかりえのボケキャラ?も良きキーマンだった。
昨今キャラ強めの役が多い田中圭がどう演じるかに期待したが、悪くはないがこの役がハマっていたかといえば微妙で、それ以外のところに魅力ある作品だった。
邦画には難しいジャンル
この監督の作品は、ハッキリと好き嫌いが私は出てしまう。
私は、の話。
こういうオサレでサラッと流れるような作品は、
邦画では本当に難しいと思う。
役者の細かな表情が問われるので、
下手なひとはとにかく空間に溺れてしまう。
細マッチョの代表、田中圭が花屋というキャスティングは面白いけど、
作品自体はどうだったかとなると、
うーん、うーんの連続。
パターソンのような空気が出ていれば、
もっとふわっとした中で漂って居られたんだけどね…。
花屋とラーメン屋が逆じゃね!?
登場人物の話し方やトーン、性格、思慮の程度が全部同じで、全て同一人物の夢の中の独り言のように感じます。脚本と演出が非常に稚拙なのだと思います。田中圭がモテるというだけの内容ですが、子供をダシにしていて、あざといです。"mellow"を恋愛で使用する場合、円熟味のある恋愛の事だと思いますが、ただ雰囲気で付けただけの印象です。ジェンダー云々言う前に、花屋とラーメン屋が逆の方がまだしっくり来たと思いますが、広告会社的には、きっと全てが田中圭ファンに合わせた、計算し尽くされた内容なのでしょう。
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