mellowのレビュー・感想・評価
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たまにはCS放送で
劇場公開時に見逃して気になっていた作品。
CS放送録画で鑑賞。珍しく今週は映画館で観たい作品がなくて。
夏目役、田中圭くんにピッタリでした。
小さなエリアで起こる日常のちょっとしたエピソードを夏目さんを中心に描いた秀作。心温まるお話が多くそれぞれのキャストもよく馴染んで見えた。
この作品から活躍が目立ってきた若手女優さんが多く、とても雰囲気の良い作品に仕上がっていると思います。
個人的にはエンディングでもう少し先を観たかったような気もしますが、そこは余韻で。という事でしょう!
ゆる~い人の良い話
田中圭扮する夏目誠一は、mellowと言う店名の気さくな花屋をやっていた。誠一は、ラーメン屋でたまたま居合わせた男女の別れ話で泣けるタイプだった。ともさかりえ扮する人妻の麻里子から旦那のいる前で好きだと言われて困惑したりした。誠一に好意を持つ岡崎紗絵扮するラーメン屋の木帆とのやり取りもほっこりしたね。土曜日の夜中に放映される田中圭のキャラから来るであろうゆる~い人の良い話だったね。
告白は時に 前に進むのに必要
mellow
芳醇な 熟成した まろやかな 落ち着いた 豊かで美しい…
そんな意味がある「mellow」という ちょっとオシャレな雰囲気の ちいさな花屋さんを営む 30代半ば?の独身 夏目青年の周りの ちょっと苦くて、ちょっと甘くて、良い香りがするカフェオレのような…作品…だと思った。
ちょっと 引っ掛かる 点を除けば…。
私は花が好きだ。花屋さんをのぞいて 見たことがない花に出会うのが楽しみ。
そして、「mellow」の 和風モダンな一見、花屋?みたいなオシャレな佇まいなら…行ってみたい。でも、「mellow」は店先(外)に花を置く事をせず、磨り硝子格子の戸を閉ざして商売してる。ちょっと 入りにくそう…って思った。でも、ちゃんと常連のお客さんもいて、SNSなどで評判を調べて店を訪ねる人もいたりする。今は、評判さえ良ければ、遠かろうと、閉ざした扉でも開けて入って来る、行ける時代なんだ…と 今更な感慨(笑)
彼女いない夏目が、何故か同時期に二人から好きだと告白される。その一人も別の人から「告白」される。そして また別の人からは手紙で夏目は告白される。その人も亡き父から手紙で…と
「告白」のドラマなんだな…って思った。
「告白」心にある想いや秘密を隠さずに打ち明ける事…
「告白」って、する本人は…勇気も要るだろうし、必死?であるから、当然かもしれないけど、この映画の中の何人かは…凄く自分本位。相手の気持ちは置いといて、自分の気持ちを押し付ける!エゴイスト。
<ここからはネタバレになります。>
映画 始まってすぐ、女子中学生が女子の先輩に「告白」
いきなり「先輩が好きです。付き合ってください」と「mellow」の花束を渡す。
女の子が女の子に憧れる?惚れる?という経験が、一切無い私は、その後の二人の仲良さを見て、この子にとって「付き合う」と「仲良くする」の違いって…何?男女間なら…付き合う段階でキスしたり…?が「付き合う」前提になってたりする…けど。そういうこと?
この子は先輩ヒロミが「女の子」を好きかどうかを 全く無視してる。先輩に好きな人がいるかどうかを 探る事もしない。いきなり「好きです」そりゃ、ダメだよね。でも…それが中学生なのかな😊
でも…、青木夫婦はイカン!イカれてる?!
夏目の気持ちを確かめる前に 夫に別れを切り出す?妻の真理子。夫も その話に疑問を持つも、何故か気持ち悪い程に冷静で…お前を愛してるからお前の好きなように…なんて言うけどさ、なんか変!これって、ダンナの美意識?「こういう愛し方ってかっこいい」みたいなプライド?
CMじゃないけど「そこに愛はあるんかい?!」ってなった(笑)
人の良い夏目も、さすがに その異常さに反論する。タバコも吸いたくなるよ!
でも…木帆に「俺はいいけど、花が可哀想…」には、感心。確かに、真理子のエゴの為に花が利用されただけだから。
ヒロミからの告白に「ありがとう。でもごめんなさい」多分、20歳くらい離れてる中学生。当然の結末。中学生の頃って…私も父親でもおかしくない歳の映画スターや先生に憧れを持ったな…と 懐かしくなった(笑)
優しい夏目の言葉にヒロミも歩み出す。
最後まで、自分の想いを「告白」するシーンが無かった(映画のその後に有りそうだったけど)夏目だけど、木帆がラーメン店を閉じると知って「誰かが悲しむから」と張り紙を勧めたり、閉店の際に客に感謝の意味で渡す薔薇を100本.、熱心に丁寧にこしらえる姿に、木帆への愛を込めている!薔薇の花100本は、まさに夏目の「告白」なんだと思った。エンドロールを観て ますますそう思った。
木帆も夏目が好きなのに、そんな素振りも見せず、黙って留学しようとする。も、夏目に打ち明ける。夏目が何故今留学?と問うと「憧れかな」と。最初、どういう意味?と思ったけど、花への愛と人への優しさ愛情を持った夏目の生き方への憧れなのかな?と思った。自分も何か愛を持てる仕事に付いて、人々を支えたいと、そういう「憧れ」なんだと。
田中圭さんの映画を今年は二本観た。そして再来週も「総理の妻」を観る予定。「ヒノマルソウル」も良かったけど、田中圭さんは「おっさんずラブ」のような人の良い役柄がとても似合う。この夏目にもピッタリだった!
今泉監督は、女優さんを凄く素敵に魅せる方だなと「街の上で」の時も感じたけど、この映画でも思った。
表情が良いというのは、役者さん自身の演技力もあるけど、何より、良さを引き出す監督の演出や現場の雰囲気が重要なんだと最近思う。そして、その表情を確実にcameraで捉える手腕。
ヒロミが「mellow」の花束を見詰める笑顔が、夏目を想って愛しそうで、ハッとする程 可愛かった!この女優さん、この先楽しみです!
真理子を演じたともさかりえさん。
「金田一少年の事件簿」の頃から見てるが、大人になって素晴らしい女優さんになられて、嬉しい。母親役がとても良い!
でも、この真理子、多分、子はいないのだろう。夫に告白するシーンのソファーでの佇まいが、ズルい(笑)
クッションを抱え、膝を折り、体を丸めて、凍えた小動物のよう。
夫からの怒りに備えているようでもあり、夫に甘えているようでもある。浮気したけど、正直な私を赦して…と。
この姿は演出されたモノだと思うが、本当に真理子の性格(狡さ)が出ていて面白い。ともさかりえさんの演技もいい!夏目を見詰める目も恋する人の眼差し。キレイ。
でも、真理子は嫌い(笑)
木帆の岡崎紗絵さん。最近、チラホラドラマなどで見掛ける方だけど、ちょっと地味な印象だった😅のが、この映画では とても魅力的だった!さすが、今泉監督!
演技力もあり、これからも期待出来る女優さんだと思う!表情も豊かで美しい。
特に 閉店間際に来た、老人を見送る表情が なんともいえず良かった!、最後に「親父さんと同じだな…」と言ってくれた父を知ってるという人に食べてもらったという、小さな奇跡?への喜びと 無事やり遂げたという安堵感と、閉店への寂しさ?が入り交じった想いがリアルに感じられた!
夏目の可愛い姪っ子がとても存在感有った。白鳥玉季ちゃん。ドラマで活躍してるのを見ると、本当に姪っ子の成長を見てるようで(笑)
この子役さんは、人を見抜くような鋭さを感じる目をしてる。このサホも、周りの人の想いにとても敏感😊こういう役がとても似合う!素敵な女優さんになってね!
色んな想いが、「告白」を通して描かれたほんのり温かな余韻が残る作品だった。想いを打ち明ける事は、良くも悪くも、人が前に行く為に、必要な事なんだと思った。
今泉ワールド全開
アイネクライネナハトムジークですっかりハマった今泉ワールド。
この作品はその上をいった!
冒頭。
主人公の田中圭さん営む花屋。
引き戸が閉められた花屋って、こんな入りにくい花屋はありえん!っとまずツッコミ。
子役の白鳥玉季ちゃん。
この子の演技、大好きなのだ。
特に大人と同等のような口ぶりが生意気に見えず、むしろテンポと間合いが抜群!
ドラマの凪のお暇のキャラそのままに期待通りの演技を見せてくれる。
ローテンポでじわじわしてると思ったら、ともさかりえ夫婦と田中圭さんの修羅場??
というより、見ているこちら側の代弁を田中圭さんが全て話す痛快さはたまらない。
このシーンはボルテージが上がってくるところだが見ている側は爆笑が止まらない。
ともさかりえ夫婦が笑いもせず大真面目な顔で迫るものだから余計に笑いが止まらない
🤣🤣🤣🤣🤣
しかし羨ましい30代の田中圭。
鈍感のモテ男とは!
岡崎紗絵さん。
僕たちがやりました(ドラマ)で知ってそれからの注目女優。
こんな美人のラーメン屋の店主って!
毎日通ってしまいます😅
この前まで見ていたナイトドクター。
ここでも田中圭さんと共演していたので、この映画のキャラと関係性の違いに(そりゃそうだけど)おいおいって感じでした。
映画の感想がそっちのけになってしまいましたが、とにかく「そうだよなぁ」と感じられる見せ方が実に気持ちよく癖になります。
見終わってみて、これ夜中の30分ドラマにしてもおもしろかったかもと思いました。
伝えないと伝わらない‼️❓いつするの❓今でしょ‼️
微妙な関係が、とてもクセになる、目が離せない、そんな展開でした。
夫婦との三角関係❓の会話は、腹の底から笑える、コメディ。
女子中学生との四角関係は、萌えますが、せめて女子高生でお願い🤲します。
ラーメン屋の彼女とは、相思相愛なんでしょうね、結末が、監督らしくて、余韻が半端ない。
セリフが、ねー、微妙に外していて、センス良いですね。
なんだか、ほのぼのしていて、ありがとう、ごめんなさい、良い言葉です。
こんな距離感は嫌いじゃない、よ。
とても、良い、映画でした、ありがとうございました😊
素敵な花屋さん。
たくさんの告白がある。
告白しようかどうしようか迷う。
それぞれの思いが交差して考えさせられる。
自然な空間とか会話の間とかゆったりしていて優しい時間。くつろげる時間。しあわせな時間。がいい
みんな思い悩んで最終的に告白する。手紙で告白するのも……。後で後悔したくないから。
以外と手紙のほうが思っていることを伝えることが出来たりする。田中圭の花屋さんが似合っていました。花っていいですね。香りにも癒されます。
素敵な映画でした。
なんか好き
グッと爆発的な面白さとか引き込まれ方とかはしないけど、なんかじわじわくる感じ。
今泉作品を数本しか見たことがないんだけど、この監督さんは、日常を切り取ってその中でなんか引き込ませるものを作り上げていくのが上手いと思う。
で、何?の感も。
白鳥玉季、序盤から図星を突く天才子役の超好演。
「永い言い訳」の子か。
今泉力哉、テーマに収斂させる整理の手際は買うが、引っ掛かり無く見通して、で、何?の感も。
田中圭にこの役で置きにいった感ゆえか、私には甘口過ぎる。
ともさかりえの件りは必見だが。
軽妙な会話劇で魅せる片想い、不思議な暖かさが心地よい
"今泉力哉ファン"と言うには語弊があるほどのにわかだが、独特の長回しから生まれる人間模様を描く監督だけに、楽しみにしていた1本。
花屋で働く誠一の持つ柔らかな雰囲気は、モテそうなのに独身。結果としてモテているのだが、どこか掴み所のない。一方、廃業寸前のラーメン屋で切り盛りする木帆。特別なオーラを放っている訳でもないのに、どこかいるような"心地よさ"が作品の柔らかさと重なる。さらに、今泉監督らしい軽妙な会話と、繕われていく世界が心地よい。ほのかに香る恋の匂いがたまらない。
傑作には映らないものの、なんだか寄り添ってもらえるような暖かさがプラスに感じる作品。
花屋のラブストーリー
お洒落な花屋(田中圭)にからむ女たち、ちょっとモテ過ぎかな。
中学女子や人妻などそれぞれがとても面白いのだが、ゴメンナサイ。
さて本命は?
主人公が魅力的
夏目さんがカッコつけてないのに、飾ってないのにさりげなくカッコよくて優しい
バスケ部の女子高生が明るくて優しい
登場人物みんな優しい
エンディングでひたすら薔薇の花をセットしている田中圭がずっと観てられた🌹
恋と愛の真ん中に花のある物語
今泉力哉監督は、せつなくもあたたかく、ちょっとおかしなすれ違いの片想いを描くのが巧みである。
スローな展開が進むのに、愛らしい個性的な登場人物たちの掛け合いが面白い。着眼点と言葉のセンスが素晴らしいのだ。
「愛がなんだ」へのアンチテーゼと“伝える”ということ
ありがちっぽいけどほとんど見かけないシチュエーションと、映画的なのにどこか違和感のあるセリフ回しとで、変化球だけどかなり打ちやすくなっていて、打席に立ちやすい(変な例え)。なんかずっとちょっとありえないから時たま感じるリアリティがやたらに際立つ、わざとらしさたっぷりのリアル。だからそんな奴いねえだろ、と思うのに、生命が宿っている。
特に白鳥玉季の宿りっぷりは破格。ステップの子なんだね。大人びた部分と子どもらしい部分との配合量が絶妙。圭くんの役が口数の少ないタイプの人間なので、思考の整理を彼女との問答で解決してる。
小道具の使い方が荒っぽくてだけど最低限の要素で状況を背景まで説明し切っているっていうのも、彼女の役割と共通点があって、どちらも映画をシンプルに見せる仕事をしてる。おかげで、登場人物の言葉それぞれがスッと入ってくる。
ともさかりえが好きな人ができたと旦那に告げるシーン、ほとんど同じ状況を経験したことがあるので、なんか懐かしくて笑っちゃった。そして明らかにこのシーンは一つの肝。
愛とは赦すこと。全て受け止めること。
「愛がなんだ」の世界線はこちらに近くて、
それをおかしいと言う田中圭が主人公の「mellow」はそのアンチテーゼ的な位置関係。
愛情。と、情。
自分は今泉さんと愛の定義がよく合うな。
分かんない人にはわかんないだろうよ、という諦めの気持ちのような、でもどこか小馬鹿にもしたような。
「好きな人が困っていたら助けてあげたいっていうのは、普通の気持ちじゃないですか?」
「毒だけどね、たまーに」
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