ホドロフスキーのサイコマジック

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ホドロフスキーのサイコマジック
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解説

「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」の鬼才アレハンドロ・ホドロフスキー監督がこれまで作り上げた映像表現を自ら解き明かす集大成的作品。ドイツの精神分析学者エーリッヒ・フロムとともに精神分析を学んだホドロフスキーは、自身が考案したが考案した心理療法「サイコマジック」を「科学を基礎とする精神分析的なセラピーではなく、アートとしてのアプローチから生まれたセラピーである」と語る。ホドロフスキーのもとに悩み相談に訪れた10組の人びとが出演し、「サイコマジック」がどのように実践され、作用しているのかが描かれる。そして、自身の映像表現に「サイコマジック」がどう作用しているかを過去作やさまざまな実験的な映像を用いて実証していく。

2019年製作/104分/フランス
原題:Psychomagie, un art pour guerir
配給:アップリンク

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(C)SATORI FILMS FRANCE 2019 (C)Pascal Montandon-Jodorowsky

映画レビュー

4.5奇妙な方法でないと救えない人はいる

2020年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ホドロフスキーの芸術は実際に人を救っているらしいとこの映画は伝えている。様々なトラウマを抱えた人々がホドロフスキーの元に相談にやってきて、ホドロフスキー流の演劇的精神療法を施され、トラウマを克服してゆく姿を捕えている。実際に相談者の表情が治療後晴れ渡っているのを見ると、なんとも言えない感動を覚える。
サイコマジックとホドロフスキーが名付けたその精神療法は、これまでに彼が作ってきた映画の内容とも密接に結びついている。彼の創作人生の中で編み出したものであり、これは結果的に治療行為の形を取っているが、創作活動の一種のようだ。一見すると変態的な行為なのだが、そうでなければ救われない人々はこの世界にはたくさんいる。というか、人間とはそういうものなんじゃないかと思う。
しかし、本当にホドロフスキーという人はユニークで底が知れない人だなあと感じる。小綺麗な世の中にまだこういう人が残っているということにすごく希望を感じる。

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杉本穂高

3.0考えさせられた映画、ミニシアターへのエールを込めて

2020年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

勤給事態宣言解除後、久々に観た作品。ホドロフスキーの精神分析、サイコマジックによって悩みから解放される斬新な心理療法には驚かされた。日本では、まずあり得ない事を彼はスペインやフランスで患者の悩みを言葉や行動で精神療法を行う。色々考えさせられた。映画としては、難しすぎる内容、結局ホドロフスキーは観客に何を伝えたかったのかのメッセージがなかったのが残念で2点にしたが、新型コロナ騒動で大変苦労したミニシアター、鑑賞したアップリンクの再開への努力にエールを込めて3点としました。

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ナベウーロンティー

4.0潜在意識を洗濯する

2020年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

 東京大学の脳科学者によると、意識と無意識の割合は最近の学説では1対数万と言われているそうだ。要するに人間の脳の働きの殆どは無意識ということなのである。
 解りやすくするためにいわゆる意識を顕在意識、いわゆる無意識を潜在意識と呼ぶ。顕在意識は潜在意識の海に浮かぶ漂流物みたいなもので、情緒や直感といった人生を左右する主要な働きは殆ど潜在意識が受け持っている。
 平凡な日常生活を送る中でも、人が選択を迫られる場面は1日に数百回もあるという。そんなに意識したことがないという人が多いだろう。つまり日常の殆どの選択は潜在意識が自動的に行なっているのだ。だからもし潜在意識をコントロールすることができれば、日々の選択は大きく変化し、つまりは人生も変化する。
 潜在意識が本人の人格や人生を否定する方向に働くこと、即ちそれが悩むということだ。逆に肯定する方向に働けば、恋や幸福感ということになる。しかし人間は顕在意識の方にばかり気を取られて病んでいく。鬱病は考え方の問題ではない。潜在意識のコントロールの問題なのだ。

 ホドロフスキーは潜在意識に直接的に働きかける。即ちそれは五感に働きかけるということである。身体に触る、声や音を聞かせる、光景を見せる、そして何かをさせる。脳は様々な情報を受け取っている筈だ。
 前出の脳科学者によると、脳は身体を通じてしか情報を得ることが出来ない、脳にはセンサーがないから、五感を始めとした身体の感覚から情報を得ているということである。自分の身体の動きも情報のひとつであり、たとえばホラー映画を笑顔で観たら、怖さが半減するらしい。脳はスクリーンに映った映像や音響と同時に、笑っている自分も情報としてインプットするから、笑っている自分=余裕がある=大丈夫だという図式が脳の中で瞬時に認識される。それで恐怖感が減少するとのことである。
 テレビで災害現場の被災者のインタビューを見ると、ときどき笑っている人を見かける。もちろん被災したことが嬉しいのではない。心が崩壊してしまいそうな状況で敢えて笑顔を浮かべることで自分は大丈夫なのだと脳に思い込ませるという、一種の防衛反応なのである。もう笑うしかない、という言い方はある意味真実なのだ。
 ホドロフスキーがやっていることも同じメカニズムで、潜在意識が抱えている漠然とした不安や恐怖感、偏見、憎悪、自己否定、絶望といったマイナスの情緒を減らす効果があると思われる。
 考えてみれば体に関する言葉には、潜在意識に働きかける内容のものがいくつかある。顔を洗って出直すという言い方は水に触ると気持ちが落ち着くことから来ているのだと思う。実際にスピーチの前などでアガっているとき、顔は洗えなくても手を洗うだけでも心が落ち着くものだ。この他に頭を冷やすとか、笑う門には福来たるといった言葉も同じだろう。潜在意識に働きかけて気持ちを変えようとする言い方で、多分昔の人は本当に頭を冷やしたり意図的に笑ったりしていたのだろう。笑うお祭りもあるし、お笑い芸人は社会的に必要な役割なのである。

 現代は鬱病の時代である。正論が幅を利かせていて、ともすれば何気ない行動が何かのハラスメントとして非難されるたりするし、SNSに投稿すれば炎上する。自粛警察という言葉が最近生まれたが、要するに社会のパラダイムに寄りかかった正義の味方である。自分の考え方や世界観ではなくいわゆる世の中の大義名分を振りかざして他人を否定する人々だ。そういう人も本質的には鬱病で、他人を否定する気持ちは諸刃の剣で攻撃は自分自身にも向けられる。
 コロナ禍で手を洗うことが奨励されているのは、期せずして鬱病の発症を防ぐことにも繋がっているのかもしれない。実際に自殺の件数は減っているようだ。今後は自粛しすぎて生活が苦しくなって自殺する人が増加していくだろう。必ずしも自殺を否定するわけではないが、少なくとも毎日入浴して一日に 何度も手を洗う人は鬱になりにくいのはたしかだと思う。
 ホドロフスキーのように個人個人の潜在意識を洞察して、五感を利用して特殊な働きかけをするのは一般人には難しいと思うが、絵を見る、音楽を聞く、花を眺める、森を散策するといった行為が潜在意識に澱のようにへばりついているマイナスの情緒を洗い流す効果があるのは誰もが知るところである。そういったことを命の洗濯というが、まさに潜在意識を洗濯するやり方である。悩んでいる人に説教や忠告をするよりも、一緒に水辺を散歩するほうがよほどいいという訳だ。

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耶馬英彦

3.0金粉ショーの47歳はどうなった?

kossyさん
2020年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ホドロフスキーの作品を一つも観てなかったことに今更気づいた。彼の施した10組の心理セラピーをドキュメンタリー風に描いたものですが、各章ごとに監督自身の過去作品を挿入していて、『ホーリー・マウンテン』や『エンドレス・ポエトリー』など見たくなるような映像ばかりだ。

 最初は母子を靴墨で塗りたくったりして、コミカルなサイコマジックなのかと思っていて、男女の裸が登場すると、単にエロマッサージの世界じゃねーか?などと胡散臭く感じられました。一つだけ、巨大カボチャをハンマーで叩き割る青年のエピソードは効果絶大だな!と、共感さえ覚えました。この時点から徐々に引き込まれてしまいます。

 経血チェリストや経血絵画に至ると、あ、やばいものを見てしまったと気づき、もうホドロフスキーの術中にはまっていく自分。やっぱり、これはアートだ!などと、妙に感動すら覚えてしまいました。ただ、金粉ショーはいかがなものか?いや、これだけは絶対にやらせのギャグに違いないと、47歳童貞の彼に同情してしまいました・・・

 なんだか新興宗教がかった怪しいセラピー。もう彼の罠にはまってしまい、癒されたいとまで感情移入してしまう・・・もしや、これが狙いだったのか、これらのサイコマジックによって治癒されていく登場人物ではなく、映画の観客に魔術をかけたに違いない。でも、俺は実験台にされたくない・・・特に金粉ショーには。

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kossy
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