i 新聞記者ドキュメントのレビュー・感想・評価
全70件中、1~20件目を表示
虚数としての民主主義
常にデスクの横にキャリーバッグを置き、移動し、取材し、淀みなく話し、講演をし、テレビ出演し、会見で質問する、新聞記者・望月衣塑子。木で鼻をくくったような回答を繰り返す菅義偉官房長官とのやりとりが注目されるが、新聞記者の仕事はかくもハードだ。
彼女が記者を志した動機は、映画の中では語られない。父親の影響なのか、この社会への問題意識なのか。しかし、彼女の言動が、新聞記者は天職なのだろうと見る者に深く納得を促す。タイトルの「i」は、まず第一に衣塑子の「i」だ。
そして、森監督がラストのモノローグで語る通り、同調の軛を脱する「個」としての「私」、一人称単数の「I」だ。そしてまた、それは虚数の「i」であるようにも思う。民主主義は、それを支える強固な個人がいてこそ成り立つ。しかし、そんな理念的な個人など存在しない。現実に生きている人間は、弱く、脆く、圧力に屈することもある。だから、永遠に完成しない民主主義は、自然界には存在しない虚数iのようなものなのではないだろうか。それでも、私たちは民主主義を「選んだ」。報道は、そんな私たちの社会資源なのだ。
多弁で自信に満ちあふれているように見える望月が、安倍首相の選挙応援演説の場面で、不安げな表情をのぞかせ、沈黙する。自民党サポーターと、反安倍のシュプレヒコールをあげる人々でごったがえし、混乱する現場。どちらにも同調できない望月の姿がある。
対立と分断を乗り越えるための「i」。異端、「個」としての「私」、虚数、そして、愛。
記者クラブに阻まれる森監督
劇映画の方はいまいちのれなかった。『新聞記者』というタイトルなのに、主人公の記者が自分で情報を取ってこれない。内調のリークに頼りっきりでそれで本当に権力の監視としての役割を果たせるのかと心配になった。ジャーナリストを描いた作品の醍醐味は、やはり記者が足で情報を稼いで、点と点をつないで真実にたどり着くというプロセスにあるのではないか。
その点、このドキュメンタリーの主人公、望月氏はアクティブに全国を駆け巡り、自らの力で情報を稼いでくる。現場で見て、聞いた実態を官房長官に質問という形でぶつけているのだ。劇映画の方もそういう姿をもっと描いてほしかった。
本作は、そんな望月記者の官邸との戦いと平行して、記者クラブの壁と戦う森監督の姿も映し出す。望月氏は官房長官の壁に阻まれるが、森監督はその手前の記者クラブの壁に阻まれる。こういう二重構造をしっかり見せるのは上手い。単なる政権批判にとどまらず、メディアの構造問題も見事に浮き彫りにしている。
『政府は国民を馬鹿だと思っている』がだいたい正しい?
映画『新聞記者』のモデルとなった
望月衣塑子記者のドキュメンタリー映画
撮影する森達也監督が記者会見に入れなかったことから
記者クラブの問題もあらわになる
監督が記者会見に入ろうと苦心をするが結局できなかった
本作では望月記者の取材から
安倍政権下での問題がリマインドされていた
辺野古基地の移設問題
伊藤詩織さん事件の問題
森友学園問題
加計学園問題など
驚いたのが森友学園問題で
逮捕された理事長の籠池夫妻にインタビューをやっていたこと
籠池夫妻は安倍政権から切り捨てられたから
インタビューに答えていたのだろうか?
望月記者は近年では
ジャニーズ問題で司会から注意され、NGリストに入ったこともあり
インターネットでバッシングされるイメージがあった
バッシングされる理由は
産経、読売などの意見が政権寄りのメディア
そして、政権寄りの言論人、インフルエンサーが
望月記者をバッシングし、それ安倍政権支持者が便乗するという感じに思う
前川喜平氏がでてきて
「政府は国民を馬鹿だと思っている
理解力がない、すぐ忘れる、嘘を信じると思ってる」
という発言が印象に残っていて
たぶん、それはある程度事実だろうと感じた
そうでなければ、自民党がここまで長く政権をもっていない
裏金問題で現在も騒いでいるが
それも日本人は「すぐ忘れる」のだろうか?
ドキュメンタリー風味な映画
内容は、東京新聞記者の望月衣塑子を中心軸に置くドキュメンタリー風映画内映画。一番印象に残った言葉は記者会見で言質を確認しようとする望月記者に対しての発言で麻生太郎の『いい加減にしようやっ!』の顔が有無を言わさない様な威圧的で異様な空気を纏っていて恐しい、ほんと役者だ。森監督の記者クラブ入室の希望は叶わなかったが、そんな現体制の闇も伝えたかったんだろうなと感じた。森監督の伝えたかった集団群衆のイワシ化や表に出る人は鬼や悪魔になると言う例えは伝えたかった事なんだろうな。おしなびて監督の中立的なそれでいて芯の強い姿勢は少し好感持てた。でも無精髭と髪は映るなら整えた方が良かったのでは?!この映画内映画はファクトを元にした『狂気』な作品です。好き嫌いは分かれるだろうなあ。自分はどちらも狂気なら距離はあけたいです。
骨抜きの記者クラブ
東京新聞記者の望月衣塑子さんのドキュメンタリー風映画。
政治的に強い思想が無いので、とても望月さんのパワフルなパーソナリティを楽しんで観ることができた。
官房長官は権力との引き換えなので当然だけど、公務員は大変な仕事ですね。常に負のオーラと対峙し、個を殺しながら指示通りにこなす。
公務員の中では文科省の前川元事務次官が人間らしく見えた。
映画館で見なくても良かったかな。
貧相な想像力の結晶
ガラ悪いから10分できった
ただクレームをガンガン入れてるおばさんを撮影してるだけみたい
映画『新聞記者』も見たけどこっちはもっとひどい。あっちはストーリーがあるだけまだマシ(最後生物兵器とか訳のわからんsf超大作風になってたけど)
貧相な想像力は駄作しか産めない
大した編集もせずただ女性記者を追いかけて撮影してるだけ
中学生でも作れる内容
こんなものを「映画」と呼ぶのは他の映画制作者に失礼では?
フォーカスが散らかってる印象
監督のポリシーと主人公の姿。
2軸が走っていて
見にくい。
望月さんを利用した森監督のプロパガンダにしか見えなかった。
森監督がドキュメンタリーを今後も撮り続けるんであれば、ジンバルを使って頂いた方が見やすいかなぁと。
そのくらいの仕上り。
群れるな、個であれ、か。支持。
法解釈の揚げ足取りの不毛に辟易させて、結果「怖いのは徒党を組む群衆。
何処か幼稚な大物政治家も、適材適所が高じて空回りの熱血記者も実は蚊帳の外で為す術なし」という当り前に誠意を見た。
群れるな、個であれ、か。支持。
本来は成立しない作品。ゆえにその異常さが際立つ
森達也監督の作品。
東京新聞に勤める1ジャーナリストである、望月衣塑子さんに密着したドキュメンタリー。
監督もこの作品の中で語っているが、「なぜこの人を撮っているのだろう?」という疑問が、この作品のすべてを表しているように思える。
望月さんは何もおかしなことはやっていない。
自分で取材して事実を調査し、疑問に思ったことを官邸記者会見の場で官房長官にぶつけているだけである。
それだけなのに、官邸からは嫌がらせを受け、特別ルールを設けられて質問数を少なくさせられてしまう。菅官房長官もまともに答える気がない。
(余談だが、こんな人間が「令和おじさん」として人気があるなんて、悪い冗談としか思えない)
これが、日本のジャーナリズムの現実だ。
この映画のテーマは、一言で言うと「記者クラブ」問題だ。
これは、特段目新しい問題ではない。
というのも、この作品にも登場していたが、私はジャーナリストの神保哲夫さんが運営されているVIDEONEWS.comをずっと見ているからだ。もう20年近くになると思う。
VIDEONEWS.comは、あるテーマを決めて、そのテーマに関して詳しいゲストを呼び、神保さんと社会学者の宮台真司さんが、様々な切り口から話を深り堀りしていくインターネット番組だ。毎週新規コンテンツが追加され、だいたい1本2時間ほどある。
この中で、神保さんは日本の記者クラブ問題をたびたび取り上げている。
今作の中でも30年間戦い続けている、とおっしゃっていたが、本当に昔からスタンスが一貫している。
その人の話をずっと聞いてる身としては、この作品で扱っているテーマは当たり前のことすぎて、目新しさがなかった。
望月さんは、まだ東京新聞という記者クラブ内のグループに所属しているから質問ができるが、記者クラブに属していない神保さんはあの場で質問すらさせてもらえない。さらに、質問内容も事前に提出する必要があり、答えが用意してある。台本が決まっている芝居なのだ。しかも、その他の新聞社の会社員(≠ジャーナリスト)たちは、同じ立場の望月さんを助けようともしない。
これが、あの官邸記者会見の真実である。
こんな状態で民主主義?
知る権利に答えてる?
国民が大事?
本当に悪い冗談である。
安倍政権や菅官房長官が特別な悪人というわけではなく、戦後ずっと続いてきた儀式なのだ。民主党政権のときに少しだけ変化があった。それまでは、フリーのジャーナリストが記者会見に入ることすらできなかった。それでもまだこの程度だ。
本来は、この作品は成立しない。
望月さんは、欧米などのジャーナリストが「当たり前」にやってることをやってるだけなので。しかし、それが作品になってしまう。それが今の日本だ。
ジャーナリズムは民主主義の基盤だ。
マスコミが正しく機能し、権力者に阿ることなく質問をぶつけ、国民に正確な事実を伝えたり議論の種を提供してこそ、民主主義は機能する。
現在の日本社会のヒドイ状態は、民主主義が機能していない結果でもある。その大きな要因が、この作品のテーマでもあるジャーナリズムの機能不全だ。
映画観終わった後で調べたら、望月さんは私と同い年だった。
これからも健康に気を付けて、この腐ったマスコミ業界に小さな楔を打ち続けるため、頑張り続けてもらいたい。
当たり前の事も出来ない日本のジャーナリズムの現実
以前に鑑賞した映画『新聞記者』が面白かったので、その映画の原案者であり、東京新聞社会部記者の望月衣塑子さんに密着したドキュメンタリー映画ということで本作品を鑑賞。
本作の監督を務めるのは、オウム真理教の本質に迫った『A』『A2』、ゴーストライター騒動の渦中にあった佐村河内守氏を題材にした『FAKE』などで知られる、森達也監督の作品。
出来る限り、自分が思想的に右とか左とか、保守とかリベラルであるとか先入観を持たずにフラットな視点で鑑賞しましたが、率直な感想と致しましては、森達也監督もこの作品の中で語っていますが、「なぜこの望月衣塑子記者を撮っているのだろう?」という疑問が、このドキュメンタリー作品のすべてを表しているかの様にも思えました。
望月さんは何もおかしなことはやっていない。
自分で取材をして事実を調査し、その上で、疑問に思ったことを首相官邸の定例記者会見の場で官房長官にぶつけているだけなのである。
それだけなのに、官邸サイドからは嫌がらせを受け、更に、望月さんのみ特別ルールを設けられて質問回数に制限を加えられてしまっているという。また、菅官房長官もまともに受け答えする気さえないようにも見える。
これが、そんな当たり前な事も出来ないのが、日本のジャーナリズムの現実なのかと、哀しくなってしまった。
望月さんの場合には、まだ東京新聞という記者クラブ内のグループに所属しているから質問も出来るのですが、記者クラブにも属していないフリーの立場の人は、あの場で質問すらさせてもらえない。更に、質問内容も事前に提出する必要があり、それに対する回答が用意してある。即ち、台本が決まっているお芝居であり茶番劇そのものなのでした。
しかも、一部を除く、その他の新聞社のジャーナリストとは呼べない職業上での記者たちは、同じ立場にある望月さんを助けようと援護射撃をしようともしない。
これが、あの首相官邸での定例記者会見の実態である。
こんな状態で民主主義国家と呼べるのか?
知る権利に応えているといえるのか?
これは安倍政権や菅官房長官が特別に悪人というわけでもなく、戦後ずっと続いてきたある種の儀式ともいえる。
本来は、この様な内容を主題にした作品は成立しないはず。
望月さんは、欧米などのジャーナリストが「当たり前」に行っていることを行動しているだけであり、それが作品になってしまう。それが今の日本なのです。
ジャーナリズムが民主主義の基盤だとすれば、マスコミが正しく機能し、為政者におもねることなく質問をぶつけ、国民に正確な事実を伝えたり、議論の種を提供してこそ、民主主義は機能するはずである。
現在の日本社会のこの酷い状態は、民主主義が機能していない結果でもある。
その最たる要因が、この作品の主題でもある<ジャーナリズムの機能不全>なのです。
既存メディアからは異端視されながらも様々な圧力にも屈せず、首相官邸の記者会見で鋭い質問を投げかけ続ける東京新聞社会部記者・望月衣塑子さんを追った本作に「i」とあくまで小文字の「一人称の私」を掲げたタイトルの意味合いをかみしめた。
尚、政府主催の『桜』を見る会問題で揺れている最中にある現在の官邸記者会見の質疑応答の中身のなさや異常な有り様を考えると、菅義偉官房長官の答弁を見聞きするだけでも、国民が小馬鹿にされているのもよくお分かり頂けるかと思います。
私的な評価と致しましては、
私は、特に、望月衣塑子記者の信奉者でも何でもない、どちらかと言うとノンポリティカルな単なる国民の一人ですが、本作を鑑賞し、望月衣塑子記者が特別視・異端視されている状況自体がおかしいのであって、当たり前の事が出来ない「ジャーナリズムの機能不全」に陥っているマスコミの有り様に風穴を開けるべく、制度的な不備の改善を図るのは難しいのかも知れないですが、望月さんには引き続きジャーナリズムが正常に機能するべく頑張って貰いたいと感じました。
現在、安倍首相が憲政史上最長の在任期間記録の更新を続けていますが、ここに来て『桜を見る会』問題などでも、反社会的勢力などの出席問題についても全く誰も責任を取る姿勢もなく、今回も、安倍首相の進退問題に発展しそうな案件は、またもや官僚達が忖度に走るという状況にありますが、もっと他の新聞社やマスコミも今回の問題には是非とも斬り込んで欲しいと思います。
ドキュメンタリー映画としては、胡散臭さも含めて、五つ星評価的には満点でも良いくらいでしたが、但しながら、沖縄県辺野古基地移設問題や伊藤詩織さん準強かん事件、あるいは森友学園問題や加計学園問題などといった密着ドキュメンタリー映画にしては、仕方がないにせよ、取材対象の事案の鮮度が古い点で、星一つ分マイナスさせて頂きまして、四つ星評価の★★★★(4.0)の評価とさせて頂きました。
望月さん、与野党拮抗まで頑張って下さい!
望月さんの活動を通じて、
彼女の追求する諸問題は、
長すぎる長期政権に起因するものと
改めて感じた。
圧倒的多数政党による緩慢政治だが、
野党やマスコミの声にも限界があり、
決して政策能力の高くない政権が
国民をだましだまし政治を行っている
のが現状だ。
野党はまだまだ力不足で、
私も次回の総選挙での政権交代は望まない。
しかし、政治に緊張感が生まれるべく、
与野党拮抗の状況にはなって欲しい。
野党はそこでシャドーキャビネット等で
経験を重ね、次々回の総選挙で
政権運営能力の真価を国民に問うて欲しい。
この映画や望月さんの活躍が、
そんな将来の一石になればと
願わないではいられない。
私は劇映画の「新聞記者」を観て、
劇映画のもつ宿命性と、
政権の小物レベルの犯罪動機とのギャップ
が劇映画を成功させなかった原因
と投稿させて頂いた。
望月さんに訊いてみたい、
巨悪と戦っているイメージか、
あるいは
小物レベルとの戦いの感じなのか。
すごく苦手なタイプ
「新聞記者」を観るならこっちも観るべきなのでは、と思い観始めたけど、望月記者の喋り方等々が苦手で早々に脱落した。(「この人苦手」という理由で観なかったので真ん中の2.5にした)
おかしいと思ったこと、暴かねばならないことに切り込んでいくのは、記者として当然でそれが仕事だと思う。
でも、綺麗事だと言われるかもしれないけど、政治家でも警察でもない警備員は、一般人じゃん。その人に食ってかかってるのとかが無理だった。
監督も、撮影やめろと言われてキレてるけど、「興味があって…」ってだってウソじゃん。そう言わなきゃそりゃ撮影できないんだろうけど、それを見せられて「いいぞ、その通りだ」って思えなくて。
「他の人たちは通れるのになんで私たちはダメなんですか!?」
言うこと聞かず騒ぐからじゃん。道端でそんな、うるさいし迷惑でしょ。
…っていう観点で、観るのをやめた。
そもそもこれがこのアプリに入ってると思わなくてびっくりした。映画製作のために密着した素材だと思った。これも作品だったんだ……
記者として1つ大きな役割は空気を壊すこと
映画「i 新聞記者ドキュメント」(森達也監督)から。
この作品、評価が分かれるんだろうな、という思いで観終わった。
私の場合は、別作品「新聞記者」のドキュメントと勘違いして、
観てしまった・・という意味でも、また内容的にもNoだった。
タイトルからして見間違いだったので責められない。
「i 新聞記者」には、しっかり「i 」(私)が存在感を示していたのに、
それにも気づかなかったのだから。
東京新聞社会部の新聞記者が政治部のテリトリーで大騒ぎするから、
「あなたは東京新聞の人?ジャーナリスト?」と問われるし、
この作品の狙い、この彼女の行動の狙いを、見えにくくしている。
東京新聞社会部記者・望月衣塑子さんの同僚が集会で発したコメント、
「記者として1つ大きな役割は空気を壊すこと」が印象に残った。
わざわざ相手が憤り、興奮しそうな質問やコメントを発するが、
私たちのような人間なら、「責任者ですよね、
なんでしっかり答えられないんですか」と面前で言われたら、
一つ一つに大きく動揺するかもしれないが、
カメラの前でも「「いい加減にしろや」(麻生副総理)、
「あなたに答える必要はありません」(菅官房長官)と答える彼らには、
痛くも痒くもない、そんな気がしていた。
空気を壊した後、彼女はどうしたいのか、が私には見えなかった。
大きな声や早口でまくし立てるだけでは、壁は破れない。
まずは、信頼関係を築いてから・・。
実は「社内の戦いが1番きつい」が本音なのかな。(汗)
国民の下僕がやりたい放題
日本では、日本国民が総理や議員に対して賃金を払っています。つまり、総理や議員は国民から雇われた人達です。
仮に一般企業で雇われた人間が社内で、
・毎日虚偽の報告をする
・友達に安く会社の土地を売る
・友達に会社の仕事の中抜きをさせる
・友達に会社のお金を配りまくる
・社内でコロナを人為的に流行らせる
としたら、どうでしょう。クビどころか逮捕です。
ところがどういう訳か、雇われ人である総理や議員にはこれが当てはまらないようで、雇い主である国民がコロナで困窮しているのにも関わらず、逆に莫大な給料を手にしています。そして、雇い主である国民に知られたら激怒される数々のことを、主要なメディアでは全く突っ込んで報道していません。
新聞記者が質問をすることは先進国では普通の事なのに、質問をしている望月記者がクローズアップされること自体、日本が異常な国という事なんですよね。私はとてもナイスな記者だと思うのですが、むしろ望月記者みたいな方が他にいないということなのでしょうか。
劇中にも出てきましたが、記者クラブという謎の組織があることもメディアのトップが総理と会食することも、他の先進国ではあり得ないことです。森監督はこの異常なメディアの実態を、望月記者を通じて浮き彫りにしていましたが、高齢者の様に国内メディアにしか頼る事ができない方が多いのも現実です。本当にどうしたら良いんでしょうね。しかし、知り合いの高齢女性は、読売新聞から東京新聞に購読を変えてから自民党支持をやめました。主要メディアが真実を報道すれば、日本も変われるのだと思います。
最近ロイターが、日本政府が電通に発注した仕事が異常に中抜きされている記事を出していました。しかし、国内メディアでは全く報道されていません。つまりは、政府が税金を使って電通を特別扱いすることと官邸や電通に不利な報道を出さないことは地続きなのでしょう。
だからこそ、記者の皆さんには是非頑張って欲しいと思いました。日本の記事がまともであれば、独立系でもメルマガでも国内の情報にお金を払います。今の政府には税金を払いたくありません。
そうそう、こっちが観たかった。
「新聞記者」を観てから、本作を鑑賞。
最近ドキュメンタリー映画が好きなのだが、本作はそれを象徴する一作だ。
特に森達也監督はシーンの狭間に様々な意図を散りばめる。
そして望月記者、わたしでも名を知っている溜池夫婦。
そこまで踏み込むかというシーン、ここはカットしなくて大丈夫なのかと思うシーン。
現実だからこそ、どの登場人物も精一杯にその時を生きている。
それが垣間見れるのがドキュメンタリーの良さだろう。
そして結末に「i」の意味をもってくる。
深く納得できた。これから私たちが大切にすべきものだ。
頑張ってる
望月衣塑子さんが頑張ってるのはよくわかる。
政権にこびしてない様にも感じる。
だけど彼女がやりたいことはこの様な方法でしか達成出来ないものなのだろうか?
もっと違うアプローチがあるように感じた。
この望月さんは強い女性ですね!自分の信念で怯む事なく進んでいく、...
この望月さんは強い女性ですね!自分の信念で怯む事なく進んでいく、、、凄い。取材した上での質問をぶつけても取りあって貰えず、非難の対象になる。心が折れる事はないのだろうか。仕事一筋かと思えば、結婚もしていてお子さんもいる様子。本当に凄い人です。
ドキュメンタリーはあまり観ないのだけど、「新聞記者」を観る流れで鑑賞。面白いとは思えないが、考えさせられる映画。記者会見を見ていると、もっと厳しく突っ込んで聞けないのか?と思う時があったり、もっとハッキリ答えてよ!と思う事があるが色々と規制がある様で、、、スバっと聞けない、ハッキリ答えない、これでは国民は何を信じていいのかわからない😵
総理官邸?を警備している警官の対応を撮影した場面があったけど、映画製作側にとっての有利な場面を使ってるのでは?とも思えてしまう。
ラスト間際でのアニメの意図がわからない。あれは無い方が良かったのではないか💦
ドキュメンタリーは敬遠してしまうけど、現実をしるためには観た方がいいんでしょうね。
政治への不安
うーん、少しまとまりがないような...。
結局何を伝えたかったのかが解りづらかったです。
政治家の態度に対する問題提起?
それとも、実際に起こってる問題に対して?
ただ、望月さんのようなジャーナリストは必要なことは確信しました。
表現の自由の大切さも。
しかし、日本の政治は、大丈夫なのでしょうか...。
不安しかないです。
監督には、もっとドキュメンタリー作品を撮っていただきたい。
全70件中、1~20件目を表示