劇場公開日 2020年11月13日

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「【エール】」水上のフライト ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【エール】

2020年11月14日
iPhoneアプリから投稿

何か先頭を切って始める時はパイオニアのような気分に浸ってるけど、挫折して、他にやることを求めなくてはならなかったりすると負け犬のような気分でいやいやだったりすることはないか。

先頭になってやってる時に、人に支えられていることを実は忘れがちだったりしないか。

他に何かを求めなくてはならない時に、以前の努力や苦労を思い出して、新しいことにチャレンジすることを躊躇することはないか。

一生懸命取り組んでいた種目じゃなくて、他の種目で注目されたりする不条理だってあるし、それに不条理はスポーツに限ったことではないだろう。

目標にしてた学校に行けないこともある。
専攻やゼミも、就職も配属も、異動も、希望通りいかないことも多い。
それに、左遷もあるだろうし、リストラや、倒産だってあるかもしれない。
なんだかんだ不条理だらけだ。

下半身が動かなくなるような挫折じゃないにしても、僕は、みんなが頑張っていると思う。
そして、みんなの周りの人も、支えたり、支えられたりしながら、頑張っているのだと思う。

余談ですが、前に、オリンピック・パラリンピック招致の最終プレゼンで、パラアスリートの谷(佐藤)真海さんが壇上に立ち、若い時に病気で片脚を失い挫折したこと、パラ陸上で立ち直ったこと、被災地出身で、震災の際、一時は家族の安否が不明だったこと、それでも家族は自分の競技継続を後押ししてくれたことなどを話していたのを思い出した。
外国人のプレゼンアドバイザーが、後のインタビューで、プレゼンは全体の構成や要素が大切だが、谷真海さんには、自由に話してもらったと答えていた。
それほど、胸を打つものだったように覚えている。

東京大会が出来るか出来ないか、コロナのせいで分からない状況だが、アスリートが全力で競えるフェアな環境が、ずっとあるような世界であればいいと思う。

ところで、スポ根に、中条あやみさんは、かわいすぎるだろうと思っていたけど、やっぱり、かわいいから許すことにする。

ワンコ