「強い人間はいない。いるのは弱さに甘んじている人間と、強くなろうと努力している人間だけだ。」水上のフライト bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
強い人間はいない。いるのは弱さに甘んじている人間と、強くなろうと努力している人間だけだ。
本田技研工業創業者、本田 宗一郎さんの言葉。
結構ジワります。脚本・監督は、461個のお弁当、泣くな赤鬼の兼重淳さんで、スタッフも安定のメンバー。過剰演出も要らんメッセージも無しで、安心して見ていられるドラマでした。
事故による脊椎損傷で、夢も友達も居場所も無くした負けず嫌い女子が、人との絆の中で生きる事で再び立ち上がる物語り。
死に場所を探していた彼女の弱さ。強くあろうと変わった強さ。弱さと強さは裏表に見えるけど、強くあろうとする心は、彼女に接する人の言葉が作ったもの。的な展開が好き。
オリンピック・パラリンピックイヤーを当て込んだけど空振りしました、な感はあるけれど。TVドラマでも良くね?って言えば、その通りかも知れないけど。良い話だし、間違った事は言ってないから毛嫌いしないでね、って言う佳作。
中条あやみが、すっかり女子高生じゃ無くなってて少し落胆。冨手麻妙の恵体化のスピードには腰がひけました。なんか姉御の風格さえ漂わせてて。芝居は文句無しです。
向後光徳さんにしては、画に注文付けたくなる場面もありまして。あの握手の場面は、一捻り欲しかったです。
良かった。普通に。
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