エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語のレビュー・感想・評価
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悪人は出てこない
動物が登場する映画は、それだけで大なり小なり感動するがこの映画も期待を裏切らない。最初はありきたりな場面が続くが犬目線で物語が進む。途中からエンツォの役割が大きくなり犬自体も認識している。書類をギリの父から奪うシーンは涙無しには見れない。最後は何となく想像できたけれど、子役の少年の目が輝いていたのがよかった。悲しい場面や苦しい場面もあったけれど良い映画でした。犬を飼いたくなります。それにしてもエンドロールで流れる曲が「雨を見たかい」て、何の関係があるか理解できなかった。それも40年以上の前の曲。
ホロリ。
一言「一緒に頭撫でてる気がした」
生き物と暮らす人には、あるあるだと思うのですが。
犬も言葉を喋らないから、ついついその前で本音を語る。
愚痴を聞いてもらう。
なので実は、「犬はなんでも知っている」のです。家族のことを。
飼い主が結婚して子供を持ち。
その子供が「この子(犬)は、私のお兄ちゃんよ」と、友達に紹介してくれる。
それを「誇らしかった」なんて微笑ましい。
犬は嗅覚に優れている。だから家族の異変(病気)に気づくのだけど。
喋れないから伝えられない。「話せないのが嫌になる」と落ち込む。
だけど落ち込まず、犬としてできること=家族を励ます方法を。
見つけていくのが、いい仕事してる。
後半はシリアスな場面が多いけど、犬も一家族として。
最後の踏ん張りを見せるシーンも、応援したくな…続きを読む
犬って良いよね〜犬好きにはたまらない。
邦題からレーサーの話中心かと思いきや、レーサーである主人の家族を見守る犬目線で語る映画。犬の声がケビン・コスナーなのが渋い。人間の心を持ちながら、静かにずっと寄り添うエンツォ。主人の恋人、やがては妻に嫉妬しながらも、家族の一員になり、その娘も見守る表情が素晴らしい。妻の死後、義理の両親と娘の親権を争うという思わぬ方向に傾くが、裁判も無事終わり、物語の終盤へ。エンツォは死んでしまうが8年後、フェラーリのF1ドライバーになっていた主人にファンとして近づいてきたのがエンツォという男の子。生まれ変わりか!?というハッピーエンド。立ち向かう勇気さえあれば雨はただの雨と語ったエンツォの言葉が良い。常に我慢強い主人も素晴らしい。
モンゴル高原に雨が降る
ゴールデンレトリーバーもいいな。しばらく不人気だった犬種だけど、この映画によってまた人気が出そうな予感。庶民には手が出ないフェラーリ。レーサーのデニーはF1を夢見て愛犬にエンツォと名づけたのだ。講師や整備工もしながらストイックなデニー。やがて恋をしてイブと結婚、女児ゾーイが生まれた。
TVが大好きで、特にカーレース番組が好きな犬エンツォ。サーキットにも連れて行ってもらい、生まれ変わったらレーサーになるんだと夢見るのだ。家族ともうまくやっていて、彼らのピンチをも救ってくれる賢い犬。しかし、レーサーという不安定な職業や、イブの病気によって家族は苦境に立たされる。
どんなときでも犬は人間の友だち。ケビン・コスナーの声もなかなか合っているし、ゼブラの人形が悪魔に見えるという犬らしい性格も・・・。TV番組で覚えた「モンゴルでは犬が一生を終えると人間になる」ことを胸に秘め、デニーの相棒を生涯演じるのだ。
老犬となり、最後にサーキットで車に載せてもらうエンツォ。もう君は人間だよ!そしてデニーにとっても夢に近づき、愛娘ゾーイとイタリアへと渡る。最後にはイタリアの少年がデニーにサインを求めてくるが・・・ここで涙腺決壊。いい犬生だった。CCRの「雨を見たかい(Have You Ever Seen the Rain)」がにくい演出を締めくくる。
犬を飼ってる人は必見。これだけ飼い主との絆を感じる犬映画は珍しい。目線が犬にならず、家族愛の映画なのに、陰で支えるエンツォの心にはグッとくるのです。あぁ、こんな犬生が送れるのなら、生まれ変わったら犬になりたい・・・
犬との絆を感じる作品🐕
レーサーの主人公の元にやって来た犬のお話です。
飼い主の為に色々行動したり、本当に飼い主思い。
飼い主も犬をかけがえのない存在だと本当に大事にしている姿。
どれをとってもパーフェクト。
涙なしでは観られませんでした💧
ラストシーンのひとコマで★0.5アップ!
老犬エンツォが天国に召されて8年後。
8歳と覚しき男の子が主人公の前に登場して、自分の名はエンツォと名乗るシーン。
劇中のモンゴルの神話がオーバーラップし、この子はエンツォの輪廻転生と主人公は確信する、このシーンが最後の盛り上がりを決定づける。
いいラストだった。
最高にあったかくてかっこいい飼い主
犬のエンツォの視点で飼い主のレーサー、デニーの人生を描いた作品。
軽い気持ちで見た作品だがとっても良かった。
まず、デニーが優しくてあったかくて努力家で最高にかっこいい。レースも強くて、素晴らしいまさに漢という感じだが、暑苦しくもない。
ゴールデンレトリバーのエンツォは、フェラーリから名付けられた。デニーはいつかフェラーリのチャンピオンレーサーになる事を夢見ているから。運転の腕は本物で、機会をひたすら待っている。
夢を追いながらイブと結婚。1人娘ゾーイを授かる。レーザーという留守がちで危険を伴う仕事にイブは寂しい思いをする事もあるが、誰よりデニーの夢が叶う事を応援しているイブ。
そのイブが脳の病気に倒れ、手術、闘病を経て天に召され、元々デニーの不安定な仕事を気に入らずにいたイブの両親は、ゾーイの監護権を勝ち取るために訴訟を起こすと言い出し、州から出られないためレースにも出られない、ゾーイにも90日間接近禁止、弁護士代は嵩むが収入は得られない、、と愛するイブを失ったばかりなのに困難が続々と。
ここで、愛するゾーイを失わないために仕事を変える決断をする人もいると思うが、デニーは諦めなかった。
終始寄り添うエンツォ。イブを迎え、ゾーイを見守り、デニーの気分転換を促したり、そっと寄り添ったり、諦めない勇気を与える。
最初から、犬を飼うというよりも、相棒、親友を得る気持ちだったデニーが最期まで、どんなに余裕がない時もエンツォに優しく接している。
こんな飼い主がいたら幸せな人生だろうな。デニーとのサーキットドライブ、どれだけ幸せな気持ちだっただろう。デニーの人徳がただただ素晴らしくて、大好きな作品になった。
最期に、モンゴルでの逸話どおり、人間の少年に生まれ変わったエンツォ。サーキットが大好きでフェラーリトップに登り詰めたデニーに憧れて会いにくる。
気付くゾーイも素晴らしい。
人と犬の友情物語に胸熱
ヘルシンキから成田へ向かう飛行機内で鑑賞。犬目線で飼い主家族のライフイベントを追っていくストーリー展開。冒頭と後半で「モンゴルでは犬が死ぬと生まれ変わる」との一節が出てくるが、その繰り返し強調していた言葉の意味が物語ラストでわかり、胸打たれた。
老犬を飼っている人にはグッとくる
飛行機の中で観ました。今年は何故か犬ものの映画が多いようですが、犬を飼っている私には自分の偏見を認めつつ今年いちばんの作品。
吹き替えでは無くオリジナルで観てほしいです。エンツォという犬のナレーションをケビンコスナーがやっているのですが是非、そのままご覧あれ。
展開は予想を超えませんが、そこがまた良い。今年一番の秀作です。
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