「ほんのりほっこりする様な和食を良さを噛み締められる作品です。」みをつくし料理帖 松王○さんの映画レビュー(感想・評価)
ほんのりほっこりする様な和食を良さを噛み締められる作品です。
料理をテーマにした作品は個人的にも好きなのと角川春樹さんが監督した作品と聞くとなんとなく気になったので観賞しました。
で、感想はと言うと、ほんのりほっこり。料理を通じての澪(みお)の成長物語であり、幼なじみで友人の野江(のえ)との友情の物語が心地良い。
決して大作ではないが、心地の良い良作です。
江戸時代の様々な庶民の食事事情が出てきたり、大阪出身で江戸に上京した為、上方の味付けと江戸前の味付けの違いや苦労が面白い。
また、様々な当時の食事も色々と美味しそう♪
今の食事事情では和食は思ったよりも食す機会が少ない事を改めて実感し、改めて和食は良いなあ〜と思ったり出来ますし、和食が食べたくなりますw
作品は様々なメディアで映像化されていて、それぞれのイメージがあるかと思いますが、テレビドラマは未観賞なので、松本穂香さんの澪にも全く問題無し。
主演の松本穂香さんは個人的なイメージですが、ミニシアター系の作品で光る女優さんと言うイメージですが、今作では堂々と主役を張ってます。
ですが!…少々気負い過ぎな感じもしなくなく、何処か成長するよりも達観している感じがしなくもない。
普段がほんわかとしていますが、たまに理不尽から啖呵を切る所があるんですが、分かるんだけどちょっと合ってない感じ。
もう少し、頼りなさも含めて、観る側と共に成長する姿の歩みが共感出来ても良かったかな?
出演者はかなり豪華。流石角川春樹さん。今までの人脈をフル活用してますw
薬師丸ひろ子さんや渡辺典子さんが出ているのなら、やっぱり原田知世さんも出演して頂きたかったなあ〜♪
また「つる家」に勤める浅野温子さんが良い感じのアクセントになってます♪
藤井隆さんが思ったよりも大車輪の活躍と言うか、出番が多い。ただ過剰に演じている所があってちょっと鼻につく感じがします。
131分と言う時間をたっぷりと使われているのですが、料理の部分が丹念に描かれていますが、些か間延びする感じがしなくもない。
また澪と野江の友情と言うか、再会がかなりもどかしいw
吉原一の花魁と言う立場は分かるけど、ちょっと引っ張りすぎに感じます。
また、吉原が意外と普通の街な感じになっていて、江戸の「区界」としてはなんかオープン過ぎるw 料理映画なので「吉原炎上」程の吉原の状況を丹念に描かなくても良いけど、もう少し拘っても良かったかなとは思います。
70年代後半から角川映画で一斉を風靡し、角川から独立後もいろんな作品を制作された角川春樹さんの最後の作品と言う触れ込みですが、個人的には最後にしてはちょっと勿体無い。と言うか物足りない。
あくまでもイメージで言えば、「復活の日」みたいな大スケールの作品の方がラストを飾るのに相応しいイメージが強いんですが、俳人としてもご活躍されるだけにこう言う心に染みる様な作品を撮りたかったのかな?とも思います。
ですが、もう少し映画業界でご活躍を期待したい!
なんせ、バリバリの角川映画直撃世代なので、いろんな思い入れもひとしおなんですw
最近の刺激的な作品が多い中では一服の清涼剤みたいな感な作品で、結構お勧め。
観賞後はなんかお腹が空いて、和食が食べたくなる事が必須なので観終わったら、美味しい和食を食べに行きましょう♪
ねもちゃんさん
コメント有難うございます♪
観たかったですよね~♪
薬師丸ひろ子さんに渡辺典子さんが揃えば、必然的に原田知世さんの出演も期待します。
ですが、他の方も書かれてますが、薬師丸ひろ子さんが「里見八犬伝」の作者の曲亭馬琴の嫁の役は角川映画を観てる者にはクスッとしますねw
また、お暇がありましたら、覗きに来てくださいね♪