「天は神の御座す処」みをつくし料理帖 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
天は神の御座す処
享和二年の大水で8歳にして両親を亡くし、幼馴染みとも離れ離れになった10年後、江戸の小さなそば屋で才能を開花させていく主人公の話。
みなしごとなり、彷徨っているところを一流料理屋の女将に拾われて育って来た10年間。
店は無くなり、そば屋働き始めて3カ月、大阪の昆布だしと江戸の鰹だし等、食文化の違いに悩みながらも、自分の味を見つけ頭角を現したことで巻き起こって行くストーリー。
幻の太夫がどうのと言っている時点で、誰もがお察しのフリな訳で、こんなに早くてどうするんだ?と思ったら、そこは隠さずあっさり本人達も観客も知るところに。
吉原の遊女、しかも太夫と町娘という関係性では、当然会えない状況で、食を通して友情をみせていく姿が温かいの何の。
澪と御寮さん、野江と忘八の義理物語も格好良すぎるし、つる屋の主人も良い仕事してます。
制約がある中での義と情の物語で、判りやすく温かくとても面白かった。
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