劇場公開日 2020年10月16日

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「角川監督の思う、「みをつくし料理帖」の世界観。」みをつくし料理帖 アレックス・ビショップさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0角川監督の思う、「みをつくし料理帖」の世界観。

2020年10月17日
iPhoneアプリから投稿

「みをつくし料理帖」は映像化、原作も未見、未読です。
観るきっかけは主演の松本穂香さん。
彼女の作品を追って辿って出会う作品が、
彼女の存在でより好きになる。
今1番作品を観るのが楽しみな女優さん。
奈緒さんもそんな1人。

映画「みをつくし料理帖」は、角川春樹監督、最後と監督作品として度々語られている事からも、
それまでの角川映画のダイナミックなイメージより、
料理人ヒロインと幼馴染の2人の物語に絞った、
ヒロイン映画に寄った作品だと思いました。

脇を固める角川映画ゆかりの演技派俳優さんたちも、
誰がか目立つ様な演出はなく、
ヒロインと幼馴染の2人を見守る様な演出に抑えられています。
それを考えずとも、松本穂香さん、奈緒さんは、
普段は大人しい役でも、実は芯の強い女性達である事を、
感じる瞬間がたくさんあります。

松本穂香さんの「下がり眉」な表情をずっとしたまま、
料理に取り組み、幼馴染を想い、周りの人達を思い、
その中で芯の強さを感じる演技がとても好きでした。

映画はチームワーク、スタッフさん、演者さんみんなで作るもの。この世界観をみんなで作っていると感じる映画でした。角川監督はこの2人の幼馴染の物語と料理人としてのヒロインの物語を撮りたかった、と映画全体を観て思いました。

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アレックス・ビショップ