ジョジョ・ラビットのレビュー・感想・評価
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we can be heroes!
ポップでコミカルな印象だけど悲惨で悲しい物語が描かれてる。
エンディングのドイツ語でオリジナルより激しく泣き叫びながら歌うデヴィッドボウイの''HEROES"が印象的!
本当のヒーローは戦争をしない者だ!
ユーモアと皮肉を込めて描いた秀作
ロシア系ユダヤ人の末裔である母を持つワイティティ監督による第二次世界大戦下のドイツに生きる人々をユーモアと皮肉を込めて描いた秀作😊
とりわけジョジョ役のローマン・グリフィン・デイビスくんの演技が素晴らしい🤗とても映画デビュー作の演技とは思えない!😳そしてスカーレット・ヨハンソンの母としての愛、人としての愛が温かい🥰教官役のサム・ロックウェル、アドルフ役でもあったワイティティ監督、太っちょヨーキーもとても良い👍ラスト、エルサの靴紐をジョジョが結んであげるシーンで涙😢音楽もイイ👍
転向
温かいが.
ジョジョの目線で語られる戦争映画。
ユーモラスな中に
ライトなテイスト
描きつくされてきたテーマだろう。
観るたびに心が落ち込み、陰鬱な気分で映画館を出ることばかりだった。
こんな平坦な気持ちで終わったのは初めてだろう。
序盤はナチに洗脳された能天気な少年が延々と映し出され、冗長だ。
中盤もユダヤの少女を匿っているのが明らかになるものの想定内で、テンポは変わらない。
潮目が変わるのは吊り下げられた母親の姿からだが、それでもソフトでマイルド。
心がギュッと痛んだり、涙したりすることはなかった。
ナチとユダヤ人の問題というよりは、少年の成長物語。
ちょっと笑ってしまうようなエピソードが挿入され、
心通い合った親友や粋な教官が少年をサポートしてくれて心がほんわか温まる。
ユダヤ人少女に徐々に惹かれていく姿には、心が疼く。
悪くはないのだが、もう一声!の観は否めない。
濃縮された心の解放
ジョジョは大人の男になれましたね
「ナチス思想を信仰する少年が主人公」という前情報だけ知っている状態で鑑賞。日本でもナチスについてはあまり知らない人が多いですが、海外ではナチスに対する批判的な意見が多くて話題に出すのも憚られるそうです。日本と諸外国とのナチスに対する意識の違いの要因としては日本が戦時中はドイツと友好国だったからという歴史的背景があるんだと思います。
映画に話を戻しますが、ナチス信仰の少年ジョジョが主人公でありながら作品自体は非常にコミカルで面白く鑑賞できますし、映画の後半ではジョジョがナチス思想に疑問を持ち始めるため、この映画自体はむしろナチスに批判的な主張が盛り込まれているように感じます。映画序盤のジョジョは受動的に刷り込まれた知識だけを盲信する子供の状態でしたが、後半では自らが見聞きしたり体験したことから能動的に考え行動できる大人の男になりました。ナチの思想へのアンチテーゼを唱えつつ、「ナチの思想からの脱却」を通じて一人の少年の成長を描いているのは上手い演出だったと思います。
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第二次世界大戦中のドイツ、10歳の少年ジョジョは「空想上の友達がヒトラー」というくらいナチス思想を盲信していた。一人前の兵士になるために青少年集団「ヒトラーユーゲント」に参加するも、ウサギを殺すように命じられたのに心優しいジョジョはそれができず「ジョジョラビット」という不名誉なあだ名をつけられたり、手榴弾の投擲訓練で大怪我を負ったりと散々な目に遭う。実戦に向かないジョジョは兵士でなく街のポスター貼りなどの軍務の雑用をしながら過ごしていたが、ある日自宅の亡くなった姉の部屋に隠し扉があるのを発見し、扉の中で母親が密かに匿っていたユダヤ人の少女と出会う。
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この作品は第92回アカデミー賞の脚本賞に輝いた作品です。当然ながら、脚本が本当に本当に素晴らしい。脚本賞に選ばれたと知っても特に驚きはありません。「そりゃ脚本賞取るよね」と思いました。それくらい、随所に散りばめられた伏線やユーモアや細かな言い回しの妙が光ります。
また、その脚本を最大限に際立たせる映像演出も素晴らしかった。
多くのシーンで「主人公ジョジョの視点の高さのカメラアングル」が使われており、これが主人公ジョジョの目線から見た戦争とナチスを描く本作に絶妙にマッチしています。また、この映画の一番の衝撃的シーンでもある「お母さんの靴」のシーン。直前に登場したジョジョがお母さんと一緒に歩くシーンと全く同じ構図なのに、ここまで印象が変わってしまうとは。思わず息を呑むような恐怖感と絶望感がありました。
靴紐も結べなかった一人の少年が大好きな女の子を守れる勇気ある一人の男性に成長する物語として非常に楽しむことができました。戦争映画ですがグロテスクな戦争シーンはありませんし、ナチスを題材にした映画ですがナチスを礼讃するような表現も(皮肉をこめた表現を除いて)出てきません。映画の題材を見て敬遠している方でも楽しめる内容になっていると思いますので、あらゆる人にオススメしたい映画です。
イタリア映画「ライフ・イズ・ビューティフル」に雰囲気が似ている?
ヨコハマのお姉ちゃんとガンダムプラモとジョジョラビット
自分が歳をとって変わったからなのか、時代がそうなったのか。“親戚づきあい”というのがめっきり薄くなった。令和になったのを機に仕事以外の年賀状もやめにしたので、いよいよこれで慶弔のみの関係になるんだなぁとも思う。
でも子どもの頃は親戚の家に行くとか親戚が家に来るって、けっこう楽しみなイベントだった。ある年の夏休みに「ヨコハマのお姉ちゃん」が家に何泊かで来ることになって、僕は有頂天だった。
“あぶない刑事のふるさとYOKOHAMA”からやって来た6歳年上のヨコハマのお姉ちゃんは、オシャレで、優しくて、美人だった。とにかく構ってもらいたくて僕ははしゃいでいた。
でも残念ながら僕には5歳年上の兄貴がいた。6歳年上のヨコハマのお姉ちゃんは、6歳も年下のコドモと遊ぶより、同年代の兄貴とテニスをしたりボーリングに行ったり、喫茶店でアイスコーヒーを飲んだりすることを楽しんでた。その全部に僕はついていったけど、兄貴は露骨に僕をうっとおしがった。わかっていたけど僕は全部についていった。テニスは全球空振りして、ボーリングは全球ガータだった。喫茶店では兄貴とヨコハマのお姉ちゃんが隣同士に座って、僕は対面側にひとりで、バニラアイスの乗ったコーラを飲んだ。僕はアホのように楽しそうにしてたけど、心のなかでは兄貴死ねと思ってた。
ヨコハマのお姉ちゃんが横浜に帰る日、兄貴がいない時に、僕のおでこにチューしてくれた。そして誕生日プレゼントだよって「1/100リアルタイプガンダム」のプラモデルをくれた。ものすごく嬉しかったけど、ヨコハマのお姉ちゃんが帰ってしまった寂しさのほうが大きくて泣いた。後日作ろうと思った1/100リアルタイプガンダムのプラモデルは、「お前が作るとヘタだから」ということで兄貴が作ってしまって、また泣いた。口に出して言うと殴られるから、心のなかで兄貴死ねと思った。
その兄貴が27歳でほんとに死んだ時、葬式に来てくれたのが、たぶんヨコハマのお姉ちゃんと会った最後だったような気がする。子どもの頃の記憶と変わらず、オシャレで優しくて美人で、そして素敵な紳士の奥様になっていた。それ以降は年賀状だけが横浜と愛知県を往復した。その年賀状も平成とともにやめにする。
『ジョジョ・ラビット』という映画は、観た人みんなに褒められるに相応しい、良い映画だと思う。戦争の独裁に思いを馳せたり、スカヨハの母親像に胸を打たれたり、褒められるべきところがたくさんある映画だ。
その中で僕にはやっぱり、「あれくらいの歳の男の子が、あれくらい年上のお姉ちゃんに恋をする話」として、懐かしいキュンキュンを味わった。全球空振りでガータだった僕からみれば、ジョジョはずいぶん立派な戦士だったと思う。
あのラストシーンのあと、ふたりはどうなっていったのかな。映画はイイところで終われるから、美しいよね。
感染するのは若者たちなのだ・・・
ドイツ国民がすべてナチスを支持していたわけではない。
そんな当たり前の事が理解できていないようだった。
ポピュリズムなどというものは女子供が憧れのスターやアイドルに熱狂することから始まるかのようだ。ヒトラーはアイドルだったんだろう。
10歳の少年は判で押したようにヒトラーに狂い猛進する。
母親を殺されて、初めて気付くのだ、なんて酷いことをする人間なんだ・・・と。
それにしても、あの教育担当のドイツ将校は素敵だった。今まで思いつかなかったよ。ナチスの軍人であの抜けた生き方を登場させ、しかも監督自らが演じてしまっている。
子供が成長していく過程を第二次世界大戦とクロスさせた映画などと言わせたくない。
ドイツの庶民感覚目線で描かれた映画なんだろう。この映画は・・・・素敵だった。
いまひとつ乗り切れなかったけど・・・
言われたこと、教わったことを正しいと判断することが普通である少年時代。そしてそれに正直に突き進んでいく。それは決して罪ではない。まだ無垢なだけなのだ。
そんな主人公が関わる周囲の多くの大人たちの話や、戦争中ならではの辛い体験、ユダヤ人少女の関わりなど、自らの経験によって少しづつ考えが動き出す。前へ、後ろへ、横へ。
そしていよいよ、自分で考え自分で判断し行動できる、ちょっぴり大人へと成長の歩みを始める。そんな様子を温かく見守る映画館の観客たち。なんかとってもホッコリ。優しさ溢れる作品だ。
でも正直言うと、全体を通したテンションに加え、いまいちピンとこない部分も多々有り、ちょっぴり退屈してしまった。評判ほどには感動できなかった自分が残念。
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