シン・ウルトラマンのレビュー・感想・評価
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帰ってくる?
ウルトラマンは私が3歳から5歳のころにビデオで何度も見た思い出深い作品です。令和の世に映画館で再びウルトラマンが戦う姿を見られることにワクワクしながら映画館に足を運びました。
大まかなストーリー、登場する怪獣、宇宙人は当時のままなので敵の名前を思い出し、過去作へのオマージュ的な描写、BGM、現在のCGで見る当時のSEのままのスペシウム光線、八つ裂き光輪にはとても感動しました。
人間ドラマについては昔からウルトラマンが敵と戦うまでのオマケ程度と考えていたので、大人になった今から見てチープな演技、内容でもさして気にはなりませんでした。
ただし、終盤のゼットンとの戦いはストーリーのつなげ方に不満点があります。ガボラ、ザラブ、メフィラスと展開が駆け足なため不敗のウルトラマンがゼットンに敗北するという絶望感が足りません。
そのためか、肉弾戦をしないエヴァンゲリオンの使徒的なゼットンにも拒否感があります。
また、“ウルトラマンに頼らず人類の力で問題を解決する。”というテーマが、国際的に弱腰で外宇宙の高度な文明に依存しようとする日本政府の描写が多すぎるため、駆け足な展開も合わさり無理やり感のある終わり方だと感じてしまいました。
当時子どもながらに感じた、自立した存在としてのかっこいい人類、大人を最後に見たかったため、少し期待をしすぎてしまい視聴後に物足りなさを感じてしまいました。
しかし、やはりまた帰ってきてほしいです。次回作があってほしいです。
最高のモダナイズ
これ作った人達(敢えて庵野さんと限定した言い方はしません)はウルトラマン好きすぎでしょって思いました。とにかくウルトラマンへの愛が随所に溢れています。
現代のウルトラマンとして初代を近代化リメイクするのであればこれ以上のものを作るのは難しいのではないでしょうか。初代からの取り込み方や現代に取り込む際のアレンジが絶妙です。制作陣の愛しか感じない。
シンウルトラマンを観た後に初代ウルトラマンを観直してみてください。あれやこれや色々気付いてどんだけウルトラマン好きな人がシンウルトラマンを作ったのか感じ取れると思います。
贅沢を言うならバルタン星人やジャミラも見たかったけど、映画という尺を考えたら今作の様な内容が限界でしょう。難しいとは思うのですが、同じスタッフ同じ路線同じ世界観同じ役者さんで初代TVシリーズ全話をリメイクしてくれないかなあと思いました。初代(に限らないけど)ウルトラマンには、オミットするには惜しい話がとにかく多いのであれやこれや観てみたいです。
最後のゾーフィについては知らなかったので観ている時は違和感がありましたが、後で出典を知って仰天しました。もしかしたらコアファンには有名な話なのかもしれないですけど、こんなネタ持ってくるとかどんだけウルトラマン好きなのかと笑ってしまいました。
とはいえ、初代ウルトラマンを知らなくても劇中で必要な説明は出揃っているので初代ウルトラマン未見でも楽しめると思います。
ラストもよかったし、エンディングの米津さんの歌も最高によかったし、全般的に凄くいい映画でした。
惜しむべくは非粒子物理学者の役者さんの演技がちょっと下手だったかなーと思いました。
ただ、具体的に何がどう、と言語化出来ないのですが、シン・ゴジラを観終わった後のカタルシスと比べるとなんだか弱い印象もありました。特に大きな不満は思い付かないのに何故そう感じたのか自分でもわかりません。
やっと観ましたシン・ウルトラマン!
庵野監督と樋口監督のタッグというとシン・ゴジラを思い出す。今だから言うけど…
正直あのゴジラは無機質で目つきとか嫌〜な気持ちになって苦手だった。
でもこのウルトラマンの綺麗さ!
クールでカッコ良かった。劇中に登場するウルトラマンのデザインは「ウルトラマン」の美術監督をしてた成田亨さんが描いた絵画「真実と正義と美の化身」がコンセプトとなっているそうですが…ステキでした!
現代社会に置き換えて再構築したと書いてあるけど、古さと新しさが程よくブレンドされて独特な世界観を見せてもらえた。
ま、「禍威獣(カイジュウ)」と言う漢字は覚えられないけどね。笑
政府が集めたスペシャリストチーム、禍威獣特設対策室専従班=通称「禍特対(カトクタイ)」のメンバーが良かった!
班長の西島秀俊さんがぴったりだし作戦立案担当官の神永新二に斎藤工さん。新たに分析官の浅見弘子役の長澤まさみさんがパワーと明るさをプラスしてましたね。
有岡大貴さんのマシンガン台詞や早見あかりさんの存在感。
珍しく良い上司役の田中哲司さん。
チーム最高でした。
あの人間味溢れるラストでウルウルきたけど、あれでは続編製作は難しいかなぁ〜
元祖ウルトラマンの勉強もしたいです!
オマージュとリスペクトしかない
オマージュとリスペクトしかないと言うか流石庵野秀明脚本総監修作品、撮りたいものしか撮らない。その結果どのネタを使っているか考えるだけで終わってしまって感情移入できない。キャラも個性派と言うより似たり寄ったりオタク過ぎて人物のメリハリが無さ過ぎ。ムラマツキャップとかフジ隊員とかイデ隊員をモチーフにしたのだろうけど。まぁ庵野氏が好きな人なら堪らんのだろうがアンチのワタシにとっては微妙に評価しづらいと言うか、ウルトラマンのシュワとかあったら良かったのにと。★3つ
駆け足過ぎ
過去作をTVで見てたから、直ぐに理解は出来たけど、物語が駆け足過ぎる。開幕で既に複数の怪獣をウルトラマン無しで討伐済と言うダイジェストが流れ満を持してウルトラマン登場である。せめて二部作か三部作にして欲しかったな。ウルトラマン初見勢には辛いかも。所々シナリオは雑。ネトフリとかでで1クールやって総集編映画で良かったと思う。
原作の昭和特撮のイメージを残しつつも現代風にリメイクしてる点は好感触でウルトラマンってこれだよなって感じた。最後はゼットンとゾフィーは原作ファンならニヤリ。現代日本政府が有事になったらやっぱこれだよなw最後はお約束展開だが、まあ悪くは無い。
禍特隊の演技が下手で自然さがない、その点、竹野内豊は安定感あったな
禁止されるほどのネタバレとは…?
仏つくって魂入れず、冷めたピザ、味のしないゴム、ってただのゴムか。
うーん誰に向けて何を楽しめというのか。
カイジューの魅力も乏しいし、ドラマは盛り上がらないし、特撮パートもパッとしないし…ねぇ。
後からの情報によると、どうも予算もスケジュールもかなりタイトだったもよう。
なるほど。。
ストーリーはともかく、シンゴジラに見られた映像的なこだわりすらあんまり感じられなかったのはそのせいかな?
庵野秀明と仲間たち、は多くの才能ある人材を抱えたドリームチームとお見受けしますが、なぜかその中にストーリー面を牽引できる人がいない。
(前田真宏氏は自作ではシナリオを的確にジャッジできるはず、ですが庵野監督案件ではもっぱらデザイン面や画作り方面のみのサポートを要請されているようす)
とにかくシナリオのプロが前に出てこない。
そこの交通整理が甘いまま撮影に入ってしまったのが最大の敗因ではなかろうか。
ここらへんスケジュールのなさも影響してるかも。今回は通しのプリヴィズ作ったんでしょうか?
なにしろ話が終始ガチャガチャしてる。
色んなカイジューが出てきて戦ったりはするんだけど、それがひとつのお話として積み上がってる感がない。すごい単調。
骨折した土台の上でどんなにセリフでがんばってもすべては上滑りしていく。
そのうえ気持ちを全部セリフで説明しちゃうんだ。「リアル」な大人ってもっと嘘ついたりタメがあったりすると思うんだけどね。。
思うにゴジラとの違いは下地がTVシリーズであること。20分×1年とかのフォーマットを2時間の映画に再構成するのはいかにも無茶で、ゴチャつき不可避なんだろうとは思う。
そのためか長いシリーズを無理やり再編集したかのようなダイジェスト感は否めず、ウルトラマンが人と関わってヒーローになっていくカタルシスも、絶望的な状況下でヒーローを信じて苦闘する人間のドラマも盛り上がらないまま終幕へ。
特に気になったのは場面内のウルトラマンと人間側の視点の混在。
どっちの視点なのか曖昧なままシーンが進行してしまうので、過剰にセリフで説明してるのに肝心なことは説明不足っていう日本映画にありがちな悪循環に陥ってしまっている。
とくに序盤において、見せるべき場面と背後にふせておく場面の判断を間違えてしまったことが最大のつまづきだったように思う。
クライマックスがあれなら、シンジがウルトラマンになったくだりはもっときちんと描かないとダメなのでは…?
往年のファンはともかく、私のようなリテラシー低い客からしたら、出てくる星人をもっと整理してドラマの盛り上げに絞ってくれた方がよかったのではと思う。
売れっ子声優さんが担当したあの星人とか、エピソードとしてはそんなにボリューム必要ないのでは?
むしろメフィラス出るならもうそれメインでよいのでは?
人間側の政治的な駆け引きとか、あれドラマに関係ある?
カトクタイも基本リクルートスーツでパソコンカタカタしてるだけだし…ただの解説役?
そもそも原子力施設や電気に関するカイジューって時点で、てっきりゴジラより踏み込んだ原発ネタをやるのかと思ってたわ。。
いい加減もう、本当はノンポリなのに見せかけだけ「政治的」なネタや、「リアル」の風を吹かすのやめにしてくれないかな?
俗に子供ほど大人に見られたがるとかいうけど、正直見てるこっちが恥ずかしい…
やりすぎ実相寺アングルとか、会話の途中でちょこまかイマジナリーラインを越える繋ぎとか、別に中身がおもしろければ全然アリだと思うけど、この出来だとドラマに自信がないのをごまかすための小細工みたいに見えてしまう。
パンフレットでネタバレしたところで特段つまらなさは変わらないだろうし、帯の警句がむなしい。ネタバレってどのカイジューが出るとかそういうことを指してるのかな…?
もちろん役者は全員ちゃんとプロの仕事をしてたと思うし、とくに長澤まさみは石原さとみ以上に演技力であの非現実的なキャラに実在感を持たせていたと思う。その献身ぶりが逆に切ない。
低予算でもというか、低予算になればなるほどシナリオはクオリティ向上に寄与するコスパのいい工程のはず。
伊藤和典とは言わずともプロのライターの1人や2人、せめてアドバイザーを付けたところで予算はそう膨らまないと思うのですが。。
でもそういう真っ当なバランスの良さをこの人たちに求めること自体がまちがいだって言われたら、確かにその通りとしか言いようがありません。
なにせ「式日」の監督なんだからなぁ(式日は大好き)。。
エンタメとして十分楽しめた。
周りの評判を聞くと子供や若い人には受けているがウルトラマン世代では批判的な人もいるのを聞いていたため、それほど期待せずに見に行ったが面白かった。テーマ性については薄かったと思う(神永は終始人間側に立って戦うという意思を貫いており、その意思は高尚ではあるが彼と彼意外も含めて葛藤や成長を描いていないという意味においてである)。
内容に関して言えば、地球に来た宇宙人であるザラブもメフィラスもゾーフィでさえも地球人の命や尊厳を見下しているというのが示唆的に感じた。地球人とのハーフ的な神永だけが、地球人側に立つことができたことも。とは言いつつも、ザラブもメフィラスも宇宙人が登場するSF映画にありがちな『知性が人間よりも野蛮な宇宙人像』、つまり、貴重な生命体、資源である自分より発展していない人間を無駄に殺す愚かな異星人像ではなかったことには好感が持てた(原作でそうだったのかもしれないが)。
出てくるならば生物として地球上でウルトラマンと相対してプロレスすると思っていたゼットンが実際は光の星の宇宙兵器的なゼットンだった、というのが衝撃的だったし、そのギミックもかっこよかった(そもそも生物なのか兵器なのか知らないが)。二枚のディスクが自律的に自分の構造を巨大兵器仕様に変化させていく描写が面白い。地球の衛生軌道から見下ろすゼットンの描写(遠近法を正確に描写したものか知らないが雲のように白)を見ると、グレンラガンの最終話で似たような展開で空の向こうに巨大な敵グランゼボーマが見える様子を思い出した。
見ていて違和感を感じた部分もある。一つは作戦会議の場所で皆がPCを開いてポチポチしているシーン。一生懸命みんなで大きな問題にあたっていることを表現するシンボリックな表現だと思うが、もっと違う表現方法はないのか。もう一つは、禍特対の人たちが状況を説明するためにかわりばんこにリレーしながら怪獣の進行状況やどうすればいいかを説明するシーン。その説明手法はスピード感があって説得的ではあるがリアリティは無い。もう一つは政府高官が早歩きで視聴者側に向かってあるきながらどう対応するか忙しそうに話すシーン。これもそのシンボリックな意図(問題は切羽詰まっており、それに対して実直に対応している)を視聴者に投げかけるものだが、シン・ゴジラでも見たし、邦画(あまりみないが。例えば踊る大捜査線か?)でも多様される手段で、その使い古された様式はPCぽちぽちシーンと同様に没入感を邪魔する。もっとリアリティのある自然な描写はできないか。そして最後に一つ。それは、浅見弘子さんの特に神永に対して過剰に反発感による感情表現を直接投げかける所にリアリティの無さを感じた。これについては物語の視聴者へのインパクトを強めるために必要な手段だったのかもしれないとも思うが、それでも過剰に感じたのは確かだった。
最後に、米津玄師のM八七は良い曲だと思う。この曲を聞いてこの作品を見てみたいと思った。
ウルトラマンってどんな奴?
いやー、面白かった!
本作最大の特徴はウルトラマン本人が地球人と会話する点だと自分は思う。
元のテレビ版ではウルトラマン本人が自分の意思を口にするのは第一話・ハヤタ隊員との融合時と最終話・ゾフィーとの会話の時だけである。会話時間も僅かだ。人間体の時はハヤタ隊員の意思で動き、ウルトラマン時はウルトラマンの意思となる。
しかし本作は違う。外星人、宇宙人としてウルトラマンが地球人と対話する。そして地球人を理解しようとしている。
庵野さんが学生時代作った自主製作映画、帰ってきたウルトラマンでも庵野さんが(庵野さんの顔で!)ウルトラマンを演じていた。
庵野さんはウルトラマンに変身する人間をやりたいのではない。ウルトラマン本人という宇宙人になりたい人なのだ。
だからウルトラマンが本人の意思を人間の体を通じて話してくれる。
で、そのウルトラマン。人間臭くて良い奴だった。
この映画、とにかくテンポが早い。情報マシマシ、いつもの庵野映画だ。
映画が始まってすぐ怪獣(禍威獣)を見せてくれる。ごたくは良いから早く禍威獣を見たいという欲望を理解してくれている。
この映画、シリーズ第1作のウルトラマンを見ているとより分かりやすい。どこがテレビ版ウルトラマンでどこが違うのか、ちょっと気づいた点を列挙してみた。
まず元のウルトラマンと同じ点
・シンゴジラタイトルからシンウルトラマンへのタイトルクレジット変更(ウルトラQからウルトラマンへの移行と同じ。前作から本作への引き継ぎクレジット)
・ウルトラマン本人のきっかけで命を落とした地球人とウルトラマンが融合する。
・ザラブ星人がウルトラマンを監禁し、ザラブ星人がニセウルトラマンとなり街を破壊する。
・メフィラス星人が地球人の女性を巨大化させて街を破壊する。
・メフィラス星人とウルトラマンの対話、論理のぶつかり合い
・最終怪獣ゼットンに敗北するウルトラマン
・ゼットン撃退を人類の力で行う
・最後のシ者として現れるゾフィー
・ラスト、融合したウルトラマンと地球人の分離
テレビ版ウルトラマンと違う点
・カラータイマーが無い
・ウルトラマンと人間が融合するきっかけが元のテレビ版はハヤタ隊員とウルトラマンの宇宙船の衝突であるのに対し、今回は神永が子供を守った為、命を失った。これはウルトラマンというより帰ってきたウルトラマンである。
・体力が無くなると緑色になるウルトラマン。これも帰ってきたウルトラマン放映時に児童書に記載された設定だ。
・ザラブ星人の身体。着ぐるみの時は3Dだが、平面構成の2D怪獣。現代で無ければ表現できない外星人だった。
・メフィラス星人とウルトラマンの対話が人間体。そしてなんと居酒屋!ウルトラマン、日本酒飲むんだ(笑)そういえばウルトセブンでもセブンとメトロン星人が木像アパートの一室でちゃぶ台を囲んで地球の存亡を掛けた会話をしていた。ザ・ウルトラマンという漫画作品でも帰ってきたウルトラマンが酒飲んでたな…
・ゼットンの起動理由。テレビ版はゼットン星人の地球侵略だったが、今回は光の国側の地球殲滅。
・ゾフィーの体色。
(訂正・ネットの考察を拝見してゾフィーの体色は成田亨氏デザインのウルトラマン神変というウルトラマンのデザインが黒と金色だそう。またゾフィーがゼットンを起動させたのは、テレビ版放映時の児童誌でゾフィーがゾーフィという名前でゼットンを連れてきた敵宇宙人として紹介された誤記かららしい。)
・ゼットン、デカッ!
とりあえず思いつくものを挙げてみた。自分はウルトラマンもそうだが帰ってきたウルトラマンの影響も色濃く受けていると感じる。
また演出上、ウルトラマンをリアルタイムでテレビで見ていたら出会っていただろう映像体験を伝えようともしていると感じた。
まず冒頭5分(ここも情報過多(笑))で登場するウルトラQ(ウルトラマンの前番組)の怪獣達がなんとなくモノトーンな感じなのだ。
モノクロ作品で作られたウルトラQに対し、ウルトラマンはカラー作品。その変化を示すためにモノトーンな画面、色彩を抑えた禍威獣を出したのではないか。
さらにウルトラマンが初めて地球に来た時、体色が灰銀色、口元にシワが寄っている。
これもカラーテレビが無い家庭ではカラー作品のウルトラマンを白黒でしか見れない。
さらにテレビ版序盤の口元にシワが寄ったザラついたマスク造形(ウルトラマンを喋らせようとしたという説がある)を再現しているのでは無いか。
そんなウルトラマンが人間と融合することでカラー作品ウルトラマンが始まる。
何点か疑問点もある。
・一戦目、二戦目の場所、山地が連続してしまうのはちょっと飽きちゃう。
・長澤まさみのセリフ回しがシンゴジラの石原さとみ、アスカ、ミサトと脈々と受け継がれる庵野さんの有能女性セリフ、ちょっとダサい。
・メフィラス星人のベーターボックス、メフィラス星人が出現させた時に掴むんなら匂いで追う必要性あった?
・日本に出現した禍威獣は古代に埋蔵された生物兵器?ちょっと分からない。
・ベーターカプセルの原理が伝わりずらい。
・メフィラス星人とゼットン、まんま使徒
・全体的にちょっと情報過多過ぎて追うのが大変だった。
だけど自分としてはこんなの重箱の隅つつくようなものだった。いやー、本当に面白かった!
多くの人は幼稚園や小学校低学年でウルトラマンを、ヒーローを卒業していく。
しかし、ウルトラマンはなぜ人類の為に戦うのか、どんな変身原理なのか、そしてウルトラマンと話してみたいと50年間本気で思っていた人が作った映画だと思った。
その50年間真剣に考え続けた人物とは勿論、庵野秀明だ。
上がり過ぎた期待値
シンゴジラの成功で今作は期待値が高過ぎましたね
エヴァンゲリオンの出来を考えるとゴジラが奇跡でこんなもんでしょう
しかもゴジラは基本単独の1本映画として出てるものをリメイク
ウルトラマンは極端に言うと全話の中から抜粋して1本にまとめた形です
ぶっちゃけゴジラでうまくいってたのだから2部作とかにしてもなんとかなったのでは?と思う
簡単に内容説明するとしたら
「ウルトラマンをより現実的に」
なんだけど
庵野の性格がよくでてるというか
よくある疑問点とか
ウルトラマンの初期設定とか児童書のマニアックな設定をひろってる感じでした
一番わかりやすいのは
カラータイマーなし
初期デザインではなかったって有名なやつですよね
あとはウルトラマンは全裸なのか
とか
最後しか撃たないスペシウム光線(今作はバンバン撃つ)
とか
ベータカプセルってなんで必要なのか
とか
なんでウルトラマンなのがバレないのか(今作はすぐ全人類レベルでバレる)
とか
色々ありましたね
ゼットン=ゾフィーってたしかなんか適当に描かれてた児童書かなんかに載ってたやつですよね?
ゾーフィとか私にはよくわからない変更もありました
正直この光の国の設定はイマイチだなと私は感じましたし、マルチバースって言葉も今の流行りで無理矢理取ってつけた感があって嫌でした。
また庵野のらしい捻くれなんですが
バルタン星人とかベムラーとかレッドキングとか有名どころは出してきません
庵野らしいといえばらしいのですがちょっと捻くれ過ぎててここもイマイチでした
あともう最初の予告からわかってたのですが
CGが酷いですね
予算が全然違うから仕方ないんですがマーベルなんかを見すぎた我々にはCGがPS5にも負けてるのでは?
レベルでした
とにかく浮いてる
ウルトラマンのスタイルはたしかに人が入るスーツでは無理なのはわかりますが
あのレベルのCGなら怪獣含めてスーツの方が良かった
キャラクターもシンゴジラと同じような人ばかりで
あまり魅力がなく
またこういうキャラかみたいな感じでした
ルー大柴みたいなキャラがいなかっただけマシですかね
とにかく全てがイマイチでした
最後もブツ切りが酷くて
どうせ
「この先は皆さんの想像に」的なあれですよね
庵野もワンパターンですよ
ゴジラと同じ
たぶんこの作品を評価する人はただの庵野信者か庵野の性格的な部分とかも気にならず完全にフラットに観れる人だけでしょう
私は庵野の捻くれ具合等々とゴジラとの被り具合など色々気なってしまいダメでした。
まぁ逆にシン仮面ライダーの期待値が相当下がって良かったかもしれないです
予告の時点で非常にスタイルの悪い足の短い1号
ポーズを取るも中が素人なのか面の向きが全然合ってない2号など不安しかないですからね
とりあえずシンゴジラが奇跡の出来だったのがよくわかりました。
今作は監督は庵野じゃないとツッコミが入りそうですが
作風的にもスタッフロールの庵野登場具合からも実権は庵野だったのは間違いないでしょう
全く面白くなかった。
ウルトラマン好き、特撮好き、庵野リスペクト信者でないと楽しめない内容だと思いました。
至る所にファンがニヤリとするシーンがあったみたいですが、何も知らない自分にとっては終始?で話の内容も難しい会話ばかり。
長澤まさみが巨大化した時点でもう完全に冷めてしまいました。
最後なんてエヴァの使徒になっててもう無茶苦茶だと思いながら観てました。今まで観た映画の中でワースト1です。
長澤まさみしか勝たん!
観てきました。客層は30代〜高齢に渡り様々な感じで、平日なのにも関わらず思ったよりも座席が埋まっていました。
内容はズバリ「長澤まさみ物語」と言った感じ。良い意味で。
この映画の見所は長澤まさみ(主役)がどの様にしてカトクタイに参入し、ウルトラマンである斎藤工(本来の主役)との絆を深めて行くかと言うところが軸になっている。最初キャストを見たら斎藤工の名が一番上にあったけど、実際斎藤工よりも格段に長澤まさみの写し方の方が主役扱いである。途中の巨大化も長澤まさみファンへのサービスみたいなものだろうなーと解釈出来る。
話の展開も私の様な昔からウルトラマンをずっと観ていなかった層にも分かり易い展開でとても楽しめた。特に山本耕史(メフィラス)の演技は公園や居酒屋でのやり取りは、現代社会の構造をとても巧く表現出来ていて良かった。
ただ、某・男性若手アイドル役者の演技がかなりワザとらしく見えて萎える所が多々あった。他の演者の演技が上手すぎて余計にその下手クソっぷりが目立っていたし…もっと合う人いたでしょうよ、と。
後、序盤文字での説明が入るのだが、余りにも早くて私と相方二人で「追いつかなくてなんだか分からずに終わったわ…」となった。あれはもう少し遅い方が良い。
それとラストが余りにも呆気なさすぎて、エンドロール後に何か出てくるものだろうと私たちだけでなく他の観客の方々誰も立ち上がらずにじっと座っていたが、結局は何もなくパッと明かりが付き、なーんだ、これで終わりか〜と言う少々気持ちになった。どこかで物足りなさも感じていた部分もあるのかも?
私個人は長澤まさみさんは特にファンと言う訳でもないし、今までもただの女優さんの一人という印象でしかなかったのだが、この映画の長澤まさみさんを観て「長澤まさみを巨大化して見たり、風呂に入れねーと言わせたり、尻をパンパン叩く彼女はまた新鮮に見えるなぁ〜」と、新たな長澤まさみを発見出来て良かったと思う。
そんなに良い奴らだったか、俺たちは
ウルトラQから始まるよ。起ち上がるウルトラマンの興奮よ。
禍威獣も格好凄いが、何故日本にしか現れないのかが生物兵器の置き残しだったり、ウルトラマンが人類しかも日本人を守る動機がうわあだったりするが、人類を擽ぐる。
巨大化する長澤まさみは強烈な兵器だ。皆ウルトラになれるが。宇宙中が狙ってくる。
スケベな目で観てはいけない。匂いを嗅ぐのは性的嫌がらせと言われてもしょうがないけど、人民皆兵器となる巨大化装置を奪ったのです。すぐ返したけど。
嗚呼次々とやって来る異星人よ。
まあまあかな
巨大化したまさみちゃん、笑笑笑笑でした。
ヒジでビル壊してちょいパンツ見えそうなんが
笑けました。ガリバーみたいにはりつけられて
ました。おもろいわあ。
随所にエヴァ的な要素、シンゴジラ的な
要素が散りばめられてなかなかイカした
ウルトラマンでした。開始早々にすでに
怪獣は多発してましてそれをカトク隊が
殲滅し大活躍してるというのがいいですね。
ウルトラマン頼みの人任せ感がない。
しかも、いろいろ目的はあるとしても
地球は異星人たちにかなりな大人気。
黒船の如く続々と現れて不平等条約を次から次へと
結んでいきます。暴れて破壊するだけでなく
話し合いと駆け引きとズルで滅ぼす。
かなりやり手の異星人達。見習いたいですね。
最後はゼットン。やはりゼットン。ですよね。
バルタン星人は著作権やなんやかや大人の事情が
あったのかしら?いませんでした。まあまあ面白かったです。仮面ライダーも楽しみです。
面白いとは思いました
シン・ゴジラにしてもシン・ウルトラマンにしても
舞台を現代に置き換えてリアルな社会と融合させたらどうなるかという
90年代のアニメでやった事を今になって実写でやっている
まあ、そんな印象なんですがー
よく落とし込んでいるとは思うんだけど
この作品に関しては観終わって
で?
って思ってしまった
結局、神永となったウルトラマンは何がしたかった?
そもそも目的はなんだった?
もう少し踏み込んでも良かったのではないかと
それと、主題歌はなんか取ってつけたようであまり世界観に合ってない
タイトルなし
小ネタだったり、最新の技術でウルトラマンが観られたのはとても良かった。BGMだったり、効果音なども楽しめた。
しかし中身は最早お遊戯会を見ているようだった。終始 数少ないメンツの内輪だけで話が進んでいき、詰まらないおふさげを盛り込みながら話が進むので全く危機感を感じられず何の感情移入も出来ず壮大に白けていた。怪獣(変換するの面倒なので)との戦いはどれもあっさり。メフィラス星人もっと頑張れよ。ゾフィー見えた瞬間撤退て、まだ戦い始めたばっかでしょ!?ここに関してはシンエヴァのシンジとゲンドウとの戦いを彷彿とさせるガッカリ感。
最後なんてウルトラマン1人じゃ勝てないかもしれないと言ってたのに、有岡くんに託したUSBメモリー1つであっさり解決。大気圏であれだけ歯が立たなかったゼットンもあっさり撃破。あそこから形状が怪獣に変化して普通に戦っても良かったのでは?
庵野監督は自分の作品の仕上がりの確認をしないと言っていたが、だからシンエヴァに続きこんな作品に仕上がっちゃうんだよ。もう才能だけで上手いこと出来てた時代は終わったんだとしっかり認識してほしい。ウルトラマンもエヴァも庵野秀明も好きなだけに、立て続けにこんな酷い作品を掴まされて本当に悔しい。シンゴジラは奇跡だったのか...
全く心が動かないまま終わった。字幕が欲しかったかも。
全く心が動かないまま映画が終わったのでビックリしました。
私は特別ウルトラマン好き、特撮好きというわけではないのですが、今回はなんとなく評判が良かったので観賞しました。
ですので詳しいことは全く分かりませんし、眠くなりあまり内容が理解できてないと思いますが、全素人目には全く盛り上がりどころがない映画だと感じました。
まずウルトラマンがなぜあんなに人間のことが好きであるのか本当によくわかりません。人間とはさっき出会ったばかりで会話すらほとんどしてないのではないでしょうか?
そもそもウルトラマンになったかみながと以前のかみながとは人格が変わっているのでは?と思いますが周囲はその変化に気づかないのでしょうか?(見落としてるかも)彼には家族などいないのでしょうか?
そしてやたらバディバディと言いますが、長澤さんともさっき会ったばかりでほとんど会話してないじゃん…と関係の薄さが気になったまま話は進んでいき心が置いてけぼりでした。
あと見せ方が悪いのか主要キャストの方々の演技が皆いまいちだと感じました。特に説明セリフを長々としゃべるのですが、滑舌が微妙な人が多く聞き取るのに神経を使いました。
そもそもなんの面白みもなくだらだらしゃべり続ける説明セリフを、ただ聞き取り続ける作業はつらすぎます。字幕があればもう少し楽しめたかもしれません。後はCGと役者の演技が微妙にずれているのも気になりました。
キャラクター描写も良くなく、特に誰のことも好きならないまま終わります。人間を描く気がないのならそれもいいと思いますが中途半端にキャラ付けしてることについて逆にイラついてしまいました。
あと政治家達が無駄に有名俳優だったりするのも「だから何?」という感じです。
あと最近の映像作品はSNSYouTube描写は避けて通れないのかもしれませんが、今回の様にチープな演出だと、「またこういうのか…」とめちゃくちゃ冷めます。チープなYouTube演出なくせに変身前かみながや巨大化長澤さんは長距離からでもやたら鮮明に撮れる高機能なスマホカメラがある世界なのかな?と思いました。
巨大化が解けた長澤さんが「酔ってもないのにブルーベリーシートに…」的なこと言ってましたが、あんな巨大なブルーシート(そんなのある?)から障害物競争の網くぐるように出てきてそんなのんきなこと言う?
そもそもウルトラマン、特撮好きな人間ではないので合わなかったのではと言えばそれまでですがシンゴジラはそれなりに楽しめました。全体としてせめてもっとわかりやすく熱い展開などあれば好みだったと思いますが、全てにおいて劣化したシンゴジラとしか思えませんでした。
記憶の穴埋め作業だけじゃなく
怪獣が登場しウルトラマンが戦う、程度の幼い頃の記憶しか残ってない「ウルトラマン」。
「シン」になって初めて、背景設定をようやく理解できたような気がする。ああ、こういう設定だったのかと。この謎が溶けた感は、隔世の感があるだけになかなか重みがあって楽しかった。
シン・ゴジラと同じように、政治屋は相変わらず右往左往。一部の有能な若い人たちが光る日本社会っていうのがまあ清々しい感はあるんだけどちょっとワンパタかな。日本だけあんな怪獣の災禍に襲われたらもう国としてやっていけないような気もしたけど、まあそこはいいか。
この「三体感」とでも言いますかスケールの大きい、宇宙における未開の地球など簡単に消滅させられるっていう設定は、小さい子には酷じゃないのかなーと個人的には思う。PG12とかいらないんですかね。未だにレイア姫の星が消えたシーンはショックだったなって思い出せるので。
キスシーンは撮影したけどカットしたとのこと。英断ですね。いらない。あったらずっこけてしまったはず。
特撮ファンにはたまらない作品なのかな、でもそうじゃなくてもエンタメ作品としてなかなか良くできていたのでは?幼い頃の記憶がなるほどってなった満足感もあるんだけどそれだけじゃなくてもなかなか楽しめました。「わたしの好きな言葉です」の人はなかなかいい味で良かったし。
普通に楽しかったな(笑)
仕事の都合と人混みが嫌なので、ようやく観に行きました。
ウルトラマンに想い入れは、全く無く、しかし情報は、シャットアウトして鑑賞。(昔はネットとかで前情報を仕入れたりしてから鑑賞したりしましたが最近は、逆に情報が出過ぎるので前情報無しで観るようになりました。)
大体、他の方のレビューと同じ様な感想になりますね。展開早い早い!(笑)
すっごく簡単に言うと劇場版エヴァ同様、TVシリーズを映画に纏めたモノで、只、エヴァのように連作に出来ないから、想い入れのある怪獣やらエピソードで纏めて、演出は、「シン・エヴァ」「シン・ゴジラ」風にしてみました?
恐らく「シン・仮面ライダー」も同じ感じかな?(観るけどね(笑))
ゴジラのような出し惜しみ的ではなく最初から、全開でウルトラマン出していきなりスペシウム光線!
アクション面は、申し分無しなのですが、やはり展開が早いせいか、人間ドラマ部分は、おざなりで、しかし制作側もわかっているのか、意図的にそうしてる感がわかるので、不満に感じることが無かったです。
巨大長澤まさみや、「エロ担当です。」みたいな演出で押し切る!(笑)
ラストも捻りあるかな?と思いきやウルトラマンの自己犠牲で斎藤工生き返らせて終了!
と、ばっさり!(エンドロールの後、エピローグ的な映像あるかと思いきや全く無し!)
全てが潔い感じで、最後まで行ってるので悪い印象が無く、本当楽しめました。
良かったが、響かなかった
先年、期待もせずに「シン・ゴジラ」を観に行き、その後「なぜ俺はこんな何回も観たくなるのだろう?」の検討用も含めその年5回も鑑賞してしまった私ですが、非常に残念ながらこの映画はその再来にはなりませんでした。う〜ん、決して悪くはないのですが、ウルトラマンのいる現代日本がどうしても「そこに自分もいる可能性が僅かでもある世界線」と思えなかった。
じつは私、シン・ゴジラ上映の頃は「エヴァンゲリオン」に全く馴染みがなかったので、一部エヴァファンが言っていた
「シン・ゴジはエヴァンゲリオンの使い回し」
「エヴァ > シン・ゴジ」
みたいな批評にかなり反発を感じていました。音楽や戦闘シーンが確かにそっくりなのを知ったのは、後の話。
ところが今回シン・ウルトラマン鑑賞の最中に、
「なんかコレ、いまいちシリアスさと現実社会感の乏しいシン・ゴジラ日本みたい。シン・ゴジ > シン・ウルだなぁ」などど図らずも思ってしまいました。だってどうしても基本的な舞台設定が似ているぶん、
巨災対 > 禍特対
ゴジに対する政府と世界の真剣度 > 外星人に対するしょぼい対応
ゴジ片付いた、これからどうする > ゾーフィ納得した、これからどうなる
というような無粋な相対比較が頭をよぎってしまう。さらに例えば長澤まさみが巨大化するのは、一部から笑いを誘ったゴジラの第二形態よりもある意味よっぽどシュールで、かといって笑いを取るためのシーンとも思えず、正直ちょっと戸惑ってしまった。
ただ一方本作は、禍威獣なんてものがなぜ地球(便宜上日本のみ)に出現するか、ウルトラマンは何故来たか、外星人がなぜ人間に接近するか、ウルトラマンが何故地球に居たいのか(少々人間愛が過剰だけど)などの理由付けつまりSF的脚本構成については、非常にうまく構築していると思いました。例えば異星人がなぜ地球侵略・人類の家畜化を仕掛けるかについてなど、様々な大作映画やドラマが「海水や特定鉱物の収奪」「人間の生体エネルギーを栄養に」などの理由で、「えぇ?そんなのちっさい一惑星まで遥々来なくても他の星々から取れるのでは?」的なこじ付け設定も多いですが、この映画の理由・進行はワタシ的には説得力を感じました。
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