シン・ウルトラマンのレビュー・感想・評価
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なんとなく大人になったと錯覚している
ダイコンフィルムで帰ってきたウルトラマンを制作販売し、クオリティーの高さに円谷プロから怒られた庵野が、長い年月を経てウルトラマンを託されるのは感慨深かった。
厨二病的な長台詞が多いですが、ストーリーのテンポを早めてクドくならない様に作ってあり、ラストまでダレずに観れました。
隠し要素の小ネタが満載で、40代の自分が子供の頃に感じた高揚感を思い出せます。
作風から評価は割れる作品だと思いますが、大人になってもウルトラマンは大きな存在なんだなと再認識しました。
スクリーンで観に行って良かったです。
楽しみにしてたのはウルトラマンファンだけじゃない
ウルトラマンも特撮もよく分からないし、特に庵野のファンでもないのだけど、シン・ゴジラがばちくそ面白かったのでもう一度あれが見れると心待ちにしてた層の人間です。
結果、あまり楽しめませんでした。
期待はしすぎましたが、それにしても、ひとつの映画としてシンゴジラとクオリティが違いすぎる。
シンゴジラっぽく撮ったのは分かるけど真似事レベルで中身が伴ってないです。
むしろ別物として作ってくれたら比べることもしなかったのに、、
ウルトラマンのファンであれば楽しめるらしいです。
私もウルトラマンを楽しみたかった。
怪獣かっこいい!ウルトラマンかっこいい!人間もがんばれ!みたいに興奮したかった。残念です。
ストーリーや演出への不満は置いといて、1番うんざりしたのは禍特隊の俳優さんの演技です。
客寄せで西島秀俊と長澤まさみを据えたかったのは分かる。だったら残り2人は演技できる人を置いて欲しかった。
みんな演技がひどくて全体のしまりがなかったです。
高橋一生と市川実日子レベルは無理でももっと他にいただろうに...
しかもそのメンバーで話すシーンが多いのに何言ってるのかよく分からない。
山ちゃんの声が出てきた時はその聞き取りやすさに思わず感動しました。
俳優さんって大事だなと改めて勉強になりました。
山本耕史はよかったです。
今回は監督が樋口さんということで、だいぶ見誤った感じでした。
仮面ライダーは庵野が監督なので今度こそ期待してます!
あとこういうこと言うと怒られそうですが、ウルトラマンの戦闘シーンはそういうゲームのプレイ画面みたいでした。
「ウルトラマンAタイプ」この言葉にピン!ときたら映画館へ
ウルトラマンシリーズを一度でも観た方なら
映画館で観てほしい…そんな作品です。
「何故ウルトラマンは戦うのか?」
大切なテーマから外れる事無く
原作をリスペクトしているので
「最初のウルトラマンが地球に来た理由はこれ?」
そう思っても問題ないかと思います。
○コアなファンへのサービスや私個人の感想
・タイトルから話が始まるまでウルトラQオマージュ
(原作はパゴス、ネロンガ、ガボラは
同じ着ぐるみの使い回しでした。
それらを設定に上手く反映しています)
・地球に初めてウルトラマン降臨
(銀のボディに灰色カラー、まさにウルトラマン前夜祭オマージュ
マスクは何と!?Aタイプ!!!しっかり原作をオマージュ!
人と融合前なので全てにおいて体力の消耗が少ない。
※デザインワークス設定参照
A、B、CタイプでAタイプが好きな同志の方
出番は少ないですが、必ず劇場で観ていただきたいです)
他にもあの仲間がしっかり黒鶏冠だったり、効果音、BGMオマージュ
古谷敏氏のモーションキャプチャーや体型を使用したり
(ジェームス・ディーンの「理由なき反抗」ポーズしてますよ)
当時の誤報を話に利用したりと、初代マンが好きな方には必見です!
・あまり宜しくない点
ホシノ少年役、お茶目なイデ隊員が居ないこと
少しドジで憎めないハヤタ隊員と違い(スプーン変身等、本作はあり得ない)
初代マンらしいポップさが少ないです。
また「故郷は地球」のような重いテーマが多くない初代マンオマージュのわりに
少しウルトラセブンよりです。ちゃぶ台の代わりに居酒屋トーク
「禁じられた○葉」が「○われた街」っぽくなってしまったり
同類との地球人についてのトーク、こういうテーマはもっと相応しい
シン・ウルトラセブンにとって置いてほしいと思いました。
また元々三部作だったようで、詰め込み過ぎ感が否めません。
○ちょこっとウルトラシリーズを観た方へ
ストーリー的な部分はあまり気にせず、怪獣星人バトルを楽しむのが
面白くなる要素かと思います。
「カラータイマーが無い」を気にしないでいただけると幸いです。
実はウルトラマンは元々カラータイマーも覗き穴も背鰭も無かったのです。
当時の映像(テレビ事情)、技術で苦肉の策で、今尚残るアイコンなのです。
元々ウルトラマンデザインを作成した方、成田亨氏へのリスペクトゆえです。
●総評
私個人は熱烈な初代マンファンなので、ツッコミどころはあるものの
素直に楽しめましたし、何よりも続編がなくなる事の方が心配です。
玩具支流な現存のウルトラシリーズ
お祭りファンサービスなウルトラギャラクシーファイト
そして本作であるシンシリーズ、全て続いてほしいと切に願います。
庵野監督の「シンゴジ、シンエヴァ」個人的にはあまり…ですが
ウルトラ愛に溢れた本作を世に出していただいて感謝しております。
続編があるのなら、シン・ウルトラセブンへ移行する前に
今一度シン・ウルトラマン2を!!
次作は融合前Aタイプ(物凄く格好良かったです)をもっと活躍させて
何らかの設定を付けてBタイプも登場させてほしいです。
(人類の愛という存在を知ったからこそ使える
大幅に体力消耗するも融合前の力を一時的に出せる等)
オマージュには頭が下がる思いですが、続編には特に
コアファンも予想出来ないストーリー部分も少しはほしいと思います。
またオールCGでの戦闘シーンは、今の技術でもやはりリアル感に欠けます。
ハリウッドSF映画(スパイダーマンNWH、アベンジャーズシリーズ)のよう
着ぐるみとCG融合で更なるリアル感を追求していただきたいです。
最後に…米津玄師さんの主題歌「M八七」
とても素晴らしい歌です。
一説の「痛みを知る ただ一人であれ…」
この言葉が実に初代ウルトラマンに相応しい。
本作終盤、リピアの地球人への思いに
変わってしまった地球の現状(コロナ禍、戦争等)を踏まえ
号泣してしまいました。
子供の頃に見た印象
映画的にとか、「シン ゴジラ」と比べてとかわかりません。
私が50年前に見た子供目線からの大人の世界を見た印象を思い出す事が出来て、とても良い時間でした。
子供目線からの何だかわからない大人の滑稽さ、何だかわからないモヤモヤした気分になる大人の色気。当時のウルトラマンを見た後の噂話。ゾフィーはゼットン星人だとか、ゼットンを地球に送り人間を試してるから、ゼットンを倒したあとに出てきたんだとか小学校で話したもんです。
子供の頃の感覚で、ずっと見入ってしまいました。
あー楽しかった。
最高でした。
ファンとしては50億点でしたね。
一般ウケはシンゴジラよりしないと思いますが、私はこの作品大好きです。とてもウルトラマンな映画です。美しいウルトラマンの姿が見られます。より宇宙人としての妖しい魅力が光っています。
銀色の巨人が美しい
ウルトラマンの、手足が長くてヒョロっとした体型や、ちょっと腰が引けたような構えをカッコ良く感じるのは、既に庵野監督の価値観に侵食されているからでしょうか?等身大の戦隊モノとは違う(重力や物理学を無視した)巨大ヒーローの佇まいでしたね。
宇宙恐竜ゼットンも、ゼットンでありながら完全に庵野ワールドの住人で、造形を見ているだけで楽しかったです。
ストーリーは全く新しいものではなく、40話近くあるドラマ版から(たぶん庵野が好きな)エピソードをつまみ食いしているので、旧作ファンとしては面白かったですが、旧作の知識がない方には、少しとっ散らかった盛り上がり欠けたストーリーに思えるかも知れません。
個人的には冒頭登場した銀色の巨人が神々しく、それだけで満足出来ました。
追記:昔から、ウルトラ兄弟の中であいつだけは何故か胡散臭いと思ってたんだよなぁ。
見応えあった!
50代。初期のウルトラマン世代としては幼い頃の思い出と重ね合わせながら楽しめた映画でした。今の時代だからこそのアングルにも興奮。「そんな角度!そんな間近に!!」とか。笑いもしんみりもあり、俳優陣も演技どころを揃えており子供より大人世代向けのウルトラマンな感じです。
時代性とのシンクロがみごとです 大ヒットするのは当然のことです オタクが喜ぶ単なる怪獣映画 それにとどまってはいないのです
想像以上でした
大満足です
今までオタクの脳裏で補完されてきたようなことが、巨額の予算とスケジュールで満足できるクォリティーで公式となった
そこに意義と価値があると思います
夢が叶った
生きてきて良かった
そう思える出来映えです
さすがは庵野&樋口コンビ
冒頭から目の覚めるような豪速球です
まず、ウルトラマンとはウルトラQと一体であることが提示されます
ウルトラマンを初めて体験するためには、ウルトラQ をまず体験していなければならないという強烈なメッセージです
全く我が意を得たり!膝を打つような思いです
ウルトラQ のタイトルの背景の不思議な空間は、多元宇宙らしいこともさりげなく示されています
今回の物語はベーターカプセルを中心に展開されます
ベーターカプセルについて深く考察したことがなかった自分にとり、さすが庵野秀明!と喝采しました
ウルトラマンや外星人がなぜ巨大化する事が自在に可能なのかについて納得の考察でした
山本耕史のメフィラス星人は見事に尽きます
メトロン星人のちゃぶ台談義に匹敵する居酒屋談義
伝説のシーンとして末長く語り草になるであろう名シーンでした
オリジナルのメフィラス星人登場回のフジ隊員の巨大化をそのまま踏襲して、禍特対の浅見分析官が巨大化しています
しかし、自分にはウルトラQの第17話「8分の1計画」を思い出しました
江戸川由利子はこのときのスカート姿でした
逆に小さくなっているのですが
モチーフは同じことです
何故に浅見弘子のスカート姿を、下から仰ぎ見るアングルで際どく撮るのか?
なぜに彼女は自分のヒップを叩くのか?
セクハラではないのか?
昭和の価値感ではないのか?
このような批判が集中しているようです
庵野&樋口コンビはそんな批判を受けることは百も承知してのことだと思います
というか敢えて批判させるように仕向けているとさえ思います
無自覚なセクシーシーンとか、無自覚なセクハラそんなことあろう訳がありません
それは21世紀に於いては、個々の価値感が巨大化して、我こそが正しい、現在の価値観で過去を罰する、それこそが正義であり、それに合致しないものは全てをなぎ倒しても許される
そのような風潮を表現しているのだと思いました
メフィラス星人の心理的侵略とはこういうものだという表現でもあるのです
自分には、巨大な釣り針に見えたのです
賢しげにセクハラだと批判すると、見事に釣られてしまうという仕掛けです
時代性の反映が効いています
禍威獣
怪獣ならぬ禍威獣
禍々しい威力のあるけだもの
科学特捜隊ならぬ禍威獣特設対策室、略称は禍特対
なぜ漢字を変えたのでしょうか?
別に怪獣であってもリアリティーは損なわないと思います
問題は「科学特捜隊」だったと思います
21世紀に実在する組織名としてはナンセンスな名称です
しかし「カトクタイ」という略称はどうしても使いたいという縛りがあります
怪獣のままでは「カイトクタイ」になってしまいます
だから一文字で「カ」と発音できる座りのよい漢字を持って来ないとならないのです
だから禍なのだとおもいます
禍はコロナ禍の禍だからです
21世紀の怪獣はコロナ禍として現れたのです
1950年代のゴジラは原水爆への恐怖の形
1960年代のウルトラシリーズの怪獣は突き詰めると文明の進展で変貌してしまう社会への恐怖の形でした
ならば、2022年の恐怖の形として、コロナ禍を避けることはできません
そして製作スケジュールからみてウクライナ戦争は本作に取り上げようがなかったと思います
しかし、不思議なことにメフィラス星人の侵略はウクライナ戦争と連動していると感じてしまうのです
2022年の時代性を濃厚に反映していると感じるのです
ウクライナ戦争、台湾や北朝鮮の有事
侵略は水面下でヒタヒタと身近に迫ってきている
その恐怖の形がしっかりと反映されていました
それは外星人という単語です
従来は宇宙人や異星人、○○星人でした
それが外星人で呼称が統一されています
外星人という言葉の使い方はオタクの間でも珍しいものです
自分にはとても耳につきました
外国人、外星人
考えれば普通にありえる造語のようですが、これまで使われた事例は思い当たりません
本作ではとても意図的に作られ選択された単語であると思います
1966年と2022年の相似形
冷戦とベトナム戦争
新冷戦と近づく台湾尖閣有事、北朝鮮有事、そして始まってしまったウクライナ戦争
矛盾に満ちてどうにもならなくなった世界
何か抜本的な解決策を社会が渇望するとき
その時、現れるのがウルトラマンなのです
なんという見事な解釈なのでしょうか!
ならばウルトラマンに全て任せて他力本願でよいのでしょうか?
そうではないはず
本作の終盤の展開のように打開策を求めて自ら戦うのは私達なのです
ウクライナも自分達だけでロシアの大軍に立ち向かっているではありませんか
逃げちゃダメだ!
本作もやっぱりそれがテーマだったのです
本作の公開が延期され、2022年に公開されたのは必然だったのかもしれません
時代性とのシンクロがみごとです
大ヒットするのは当然のことです
オタクが喜ぶ単なる怪獣映画
それにとどまってはいないのです
いい意味で裏切られた。
旧作ファンです。
一体あの長い物語をどうやって破綻なく纏めるのかと心配していたのですが,いい意味で裏切られました。
庵野さん自身ウルトラマン愛がすごいので,ファンサービスは随所にあるとは思っていたのですが,ウルトラマンを含めどのキャラにも筋が一本通っていて見ごたえ十分。ストーリーも各怪獣,宇宙人のエピソードがクライマックスへの伏線として機能しており,全体としての纏まりも満足のいくデキでした。
旧作には縁がないという方も楽しめる作品です。
映画の醍醐味を味わった
私は初代のウルトラマンも樋口監督や庵野監督の作品もエヴァも(シンゴジラだけ見た)ほとんど見たことがないので比べようがありませんが、純粋に楽しかったです。
人間と外星人の知識や技術力に怖さも感じましたし、その中でもメフィラスとの戦いが一番興奮しました。禍特対のチームで闘ってる様子がもっと見たかったな。長澤まさみさん演じる浅見さんが空中キャッチされる瞬間が面白い、なんかウルトラマンのキャッチする仕草に優しさがあって好きなシーンです。あと斎藤工さん演じる神永さんの無表情からの微笑みも良かった。有岡さん演じる滝さんはちょっと演技が残念で気になってしまったけど。
帰ってから一緒に観た家族と語り合ってしまった。これが映画の醍醐味ですよね。古いとか新しいとかは関係なくて、笑ったり興奮したり、自分が楽しめるかどうかが大事で映画の素晴らしさだなと思いました。観に行って良かったです。
「強いて言うなら銀色の巨人」
オリジナルをリスペクトしつつ、それで思いっきり遊びまくり、政治や科学的な要素をそれらしく交えながら、ナンセンスな部分もあくまで真摯に真剣に、面白くてカッコ良く、あくまでも円谷プロ的な色を保ちつつ壮大な印象を与えてくれる怪作でした。
分かりやすすぎるところを存分に利用して笑えて、非常に面白かったです。
個人的な感想ですが、単純に面白くない。 ただ、昭和の懐かしキャラか...
個人的な感想ですが、単純に面白くない。
ただ、昭和の懐かしキャラから観ずにはおれない方々は結構いるかとおもいます。
商業ベースでは成功なんでしょうね。
誰から見たら?
外星人からしてみたら、地球人は取るに足らない生物
では私達地球人は地球人から見たら取るに足らない生物にどんな事をしているのだろうか?
そんなことを深く考えてしまいました。
もしも、蚊と対話ができたなら、安易に彼等をパシリと叩き殺すことなど出来ないかも
何も感じず命を奪ってそれを当たり前と思っている
とても恐ろしいことですね
満足満足
自分は初代ウルトラマンの放送が、始まった年に生まれました。というわけで本家の初見は再放送ですが、子供時代に多大な影響を受けたのは間違い無いですね。それが令和の世に映画となるとは、思いもかけないボーナスをもらったようで、感激もひとしお。
ストーリーは本家からの抜粋に、現代風のリアリティを足してオーバーライドした感じ。話の展開もオリジナルストーリーを踏襲しつつ、アレンジするところはしっかりアレンジして、1本の映画としてもきちんと成立しています。画面を通して感じる雰囲気が、本家の印象に忠実で、制作側の意気込みとこだわりを感じた。
画づくりは、本家の定番、顔面大写しのパターン中心の、緊迫感漂うシーンや、浮遊感のある異星人のシーンなど、昔の雰囲気を残しながら、現代の技術で違和感なく表現していて、好感が持てた。固定電話の着信音や、浮遊音など、効果音もそのまま再現されていて、ああ、コレコレ、と懐かしくなりました。
旧作はCGが無いので、子供ながらに少しダサい特殊効果が気になってましたが、今回作品が現代に蘇ったことで、スッキリしました。まあ、大人になってみると、旧作はそのダサさもまた良いのですが。
ネタバレになるので触れにくいですが、個人的には、「巨大化」と「ゼットン」の裏ストーリーに感激です。本家見ていた人には、絶対おすすめ。そうで無い人も、本家の正当なイメージが伝わるので、楽しめると思います。
今年は「シン仮面ライダー」もあり、楽しみが増えますね。
帰ってきたぞ、ウルトラマン
今回のウルトラマン、純粋なウルトラマンのリメイクではなく、新解釈ということだが、間違いなく過去の特撮が好きな人が作った映画だというのが伝わってきた。
スペシウム光線が最高
飛ぶ姿も最高
コミカルでシリアスでウィットにとんだ内容に、おおパラレルワールドかって思わせる、まさに日本版マーベルスタジオになりつつある「シン」シリーズ。
みたことない人も、昔のウルトラマン見てた人もぜひ見てほしい
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