フェアウェルのレビュー・感想・評価
全98件中、61~80件目を表示
おばあちゃんに会いたくなる。
肺がんで余命3ヶ月と診断されたナイナイに本当の病名を告げず隠して、ナイナイに会うために孫の結婚式を開催する家族の話。
.
A24と中国がコラボということで、中国でもオシャレに撮るんですよね。今まで見た中国映画の中で、1番自分の知らない中国を見れたし、今ノリに乗ってる中国の様子が優しいタッチで描かれるのが嫌味がなくていいですよね。
.
そして、私にはおばあちゃんという存在はもういないから無性におばあちゃんに会いたくなった。小さい時に親戚がたくさんおばあちゃん家に集まってくるあの感じいいよね。特に母方の方は私が留学してる間に亡くなったんだけど、最後のおばあちゃんが見送るシーンが自分の出国の日に見送りに来てくれたおばあちゃんと被って、めちゃくちゃ泣けたな。
.
でも病名を告げない問題は納得いかなくて。理由は自分の余命を知ると病気より恐怖に負けて死んでいくから。さらに東洋の考えでは1人の命は集団のものと考えるから、らしい。後者の考えについては、日本は東洋だけど私は全く理解できなかったな。どっちかというと社会主義の考えでは?1人のものは皆のものって考えだよね?間違ってたらすんません。
.
しかも1人の命は集団のものなら本人だって含めて考えさせろよと思うんだが、イマイチずっとこの死を知らせないってことに納得がいかないまま終わった。。絶対知らせなくても病状が悪化してくに連れて気づくと思うんだよな。
.
最後のシーンは私の涙を返せって思っちゃったよ(笑)6年も生きたのは単純に医者がやぶ医者だったんじゃとか思っちゃうよね〜.
山あり谷ありの映画ではない
期待せずに観たが、意外に面白かった。劇中に文化差、自身のルーツ、家族愛、個人の尊重などがちりばめられ、それらに対する葛藤だったり、愛だったり、様々な感情を大袈裟に描くのではなく、淡々と描かれていたのが良かった。
ストーリーの普遍性に真正面から挑む覚悟
フィクションというものは、常に鑑賞者との違いを前提に物語を構成するものと私は考えています。美男美女や、超現実などが分かりやすい例ですね。この映画も当然全ての人が共感できる設定とはなっていません。しかし、そこは全然問題では無いのです。そもそも色々な立場の人間が集まるということを前提に、その人間の感情や行動に共感してしまうのです。考えれば、全ての人間は自分以外の状況に共感できるわけがありません。しかし、この映画を鑑賞すれば、おばあちゃんの癌の告知をめぐるやりとりを誰しも非常にリアルに想定してしまうでしょう。そこには徹底したリアリティが存在します。それは当然ながらただそれ自体を描けばいいわけではなくて、現実を鑑賞者に想起させる必要があります。孫にとにかく食べて欲しいおばあちゃんや、嫁姑間の複雑な愛情、日本人である我々は通訳の方の片言具合にクスッとさせられながらもあまりに肉薄したリアリティに没入を免れ得ません。
普遍的なテーマを徹底的にリアルに描いた力作だと感じました。
個人的には、叔父さんの結婚式でのスピーチに胸が締め付けられ、思わず泣きました。あと空港へ向かうシーンの宗教歌?に感動しました。また取るに足らないことを小難しく書く悪癖が出てしまいました。自分でも何を言ってるかよくわからないので読み返しません。観賞後の感動のままに一気に書いたのでめちゃくちゃですね。しかし、このまま公開することをお許しください。
読んでいただきありがとうございます😊
#79 あんまり共感出来ない
祖国を離れた中華系アメリカ人から見た中国感がめっちゃ出てる。
美國と日本に息子を送り出す母親の気持ちはどんなものだろう。
移民が珍しい日本人には理解不能だ。
余命わずかなことを本人に告知しないのは30年くらい前の日本みたい。
西洋と東洋は違うって言ってるけど、中国が違うだけじゃないの?
話題のバイリンガル女優・水原碧衣さんは笑えるほど日本人的で、海外に長く住んでて日本人っぽい癖を良く見てるのが伺えた。
色々感情移入してしまう
センチメンタルで私的なストーリーなのに、登場人物に普遍性があって、たぶん見た人みんな誰かに感情移入してしまうと思う。個人的にはビリーのお母さんの愚痴やら優しさやらが「わかるわかる!」という感じ。
年の割に子供っぽくて不器用なビリーが、お婆ちゃんや親戚との関わりの中でどんどん大人になっていく様子が頼もしい。結婚式を抜け出して街を駆けるシーンの、画面の饒舌なこと。(関係ないけど「ROMA」の街のシーンがよぎりました)
あちこちにユーモラスなシーンがあり、重くなりすぎない演出は素晴らしい。そして、ラストの健康体操するおばあちゃんには笑って泣かされました。
優しい嘘の結末は、、、
余命宣告を本人に伝えるべきか否かがこの映画のひとつのテーマになっていますが、これは難しい選択ですね。僕個人としては宣告してほしい気がしますがその時になってみなければきっとわからないことでしょう。
また、アメリカと中国の考え方の違いが浮きあがるのも面白い。
もうひとつのテーマは家族の絆。久しく会っていない家族がいる方はこの映画を観たらきっと家族に会いたくなると思いますし、同居している方も家族を大切にしようと思えるはずです。あとどれくらいいっしょに過ごせるのか誰にもわからないのですもんね。
さてラストは衝撃的で大笑いでした。
嘘で騙されていたのは結局ビリーの方だったという解釈でいいのでしょうか?僕もいっしょにナイナイにすっかり騙されてしまいました。
おばあちゃんは元気!
はじめのウソのテロップでおばあちゃんを騙すんだと思っていました。
終盤になってなんかおかしいと感じ、もしかしたら主人公が騙されていたのかなと思っていたら、ラストショットで元気なおばあちゃんが現れました。ギリギリセーフでした。
淡々とした家族と文化の物語
アジア系女優として初めてオークワフィナがゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞した「フェアウェル」。本作はルル・ワン監督の実体験を元にした家族の物語である。
東洋と西洋の文化の違いをどう受け止めていくのか、が恐らく設定されたテーマであるのだが、これが日本人たるわたしの目を通したときに「どちらの文化にも立てない...」というもどかしさを感じる。いや私だけなのかもしれない。私はナイナイを中心としたあの家族程の情の濃さは持たぬが、かといってニューヨーカーの様に個を確立したい意識も持っていないのである。逆にその曖昧さを突きつけられる形になった。
親戚一同が集まって食卓を囲む。隠し事を抱えながら語り合う。時に緊迫した空気になる。日本だと割と過去のそれと感じるし、私自身、もうそこにある情をある程度鬱陶しいと思っていた世代だ。だから...ぶっちゃけてしまうと感情移入がしにくかった。
個人的にはこれが「優しい嘘」なのかどうかもわからない。日本の文化だと以前なら告知しないことは割と普通の選択肢だったはずで、アメリカだとそれはイリーガルなのか、というのはちょっとびっくりした。残された時間をどう過ごすかを決められると思うのか、知らないことで恐怖からの解放をめざすのか。
舞台は中国だから当然のように後者が選ばれて、だからこそオークワフィナ演じるビリーと父は苦悩するのだが、恐らく私がアメリカ的価値観を理解していないのと、完全に没入できていない所為でここが迫ってくるようでこないのであった。経験もあるのかも知れない。似たような経験をしないと真に分からないのかもしれない。無理に分からせようとしないこの映画の姿勢には、だからこそ共感できる。幾らでも感動物語にできる題材を、それでも淡々と描く姿勢。
オークワフィナは非常に抑制の効いた演技をしていた。こういう演技ができるひとなのか!という新鮮な驚きがあった。
ナイナイの強引さと共存する圧倒的な包容力。ビリーに最後かける台詞がものすごく沁みた。
ちなみに大叔母さんの役は本当にルル・ワン監督の大叔母さんだそうで、確かにあの役、本人じゃないとできない何かが滲んでたなと感じる。衣装も自前だそうだ。あの帽子も自前...!
何か起こるわけではない物語だ。しかしこのなんでもないような家族の物語、のようなものが貴重なのだと感じた。
ちなみに唯一日本人キャストだった水原碧衣さんは、演じているというよりリアルにどこに居場所があるか分からない感じの佇まいで良かったが、MENSAの会員だそうで。天才じゃん。全然感じさせなくてよかった(褒めている。ナイナイに頭悪いって言われちゃうし)。
【ささやかなドンデン返し】
このちょつとインターナショナルな家族に軽い気持ちで会いに行ったらみたらどうだろうか。
家族や知人、友人を癌で亡くした人も沢山いるだろう。
僕は、父親を癌で亡くしている。
肺の小細胞癌で、判ってから3ヶ月だった。
ただ、80過ぎの父親は、精密検査の結果を自分独りで車を運転して聞きに行って、家族を連れてくるように言う医者に、自分は癌なんだな!と問い詰めて、結果を確認してから、もう寿命だ!と言って自宅に帰ってきたそうだ。
それまで病気らしい病気をしたことがなかったので、狼狽しただろうにと思うが、よく事故も起こさず帰ってきたなと感心した。
僕は、あまり父と折り合いが良くなかったが、お墓は母親が亡くなってから、僕達の便利なところに作るので良いからと、とても因習に拘る父親とは思えない合理的な言葉を聞いて驚いたのを覚えている。
肺の小細胞癌は喫煙者に特徴的な癌とも言われているが、お見舞いに来る親戚や友人などに、喫煙は止めろ、アフラックに入った方が良いぞと言っていたと聞いて、なんともモヤモヤした気持ちにもなった。
父は、ヘビースモーカーだった。
ここからネタバレを含みます。
↓
僕はナイナイは、理解していたのだと思う。
自分の夫もそうして見送ったのだ。
気が付かない方がおかしい。
おまけに、深刻な顔をした子供や孫やらが大挙して集まって来るのだ。
だから、気が付かないふりをして、皆をそれぞれの場所に見送ったのだ。
中国では、癌だと分かると、恐れで死んでしまうのだと言っていたが、そんなことはない。
密かに理解して、元気のように振る舞い、頑張っているのだ。
ビリーは、見送ってから泣くナイナイの姿を車の後部ガラス越しに見て、それに気が付いたのだ。
だから、それに応えようとして、ニューヨークの街で、ハッ、ハッと。
しかし、ちょっとしたドンデン返し…、ハッ、ハッの数も一段と増えていて…。
このちょっとだけインターナショナルな家族に皆が映画館に会いに行けたら良いのにと思う。
珍墓参りに…目が点になりましたぁ👀
アメリカと中国の個人の命の価値観の違いに
主人公ビリーの葛藤と悩みが深まる
英語、中国語…ちょっぴりの日本語と言語も違えど家族の祖母への想いと愛情は小さな混乱の中でも皆同じとビリーは気付いて行く…
アジア系女優で初のゴールデングローブの主演女優賞を手にしたオークワフィナの焦りと苛立ち不服顔が爽晴れな表情に変化するラストは実に見事!
そして音楽!中国語で歌われている洋楽ポップスの名曲達がめちゃくちゃセンス良く新鮮で爽やかにさえ聴こえました!
シンプルなテーマではあるがルル・ワン監督の丁寧で冴えた創りに心が温まりました
良いホームドラマ。
完全に肩透かしを喰らいました。
生活文化の違いから何か生まれるドラマかな?
と思ったら、違いました。
とても丁寧に一つの家族のある事件を描いた
ホームドラマでした。
が、故に、これを題材にした理由がいまいち
わからないんだよな。
ドラマティック要素ないんだもん。
ま、それが狙いなのかな?
ならばさ、もっとさ、家族の描きようが
あった気がする。
おばあちゃんっ子だった僕にはジンとくるシーンは
ありましたが、、、。
ビリー役の方、よかったです。
なんか、ラストのカットで全て良しとしてませんかねー?製作陣。
想像と違った(笑)
予告編を見て、勝手に想像したストーリーは…
余命僅かな祖母の元に親戚が集まる。
でも、そのことは本人に教えない。
主人公は教えるべきと葛藤する。
(ここまでは同じ)
主人公の不注意で祖母に余命僅かと知られてしまう。
それで親戚一同大騒ぎになるが、そこで祖母の病状が悪化し、主人公と家族の関係が悪くなってしまう。
祖母が亡くなる直前、「余命僅かと知っていた。教えてくれてありがとう」旨を言う。
葬式で主人公と家族が和解する。
みたいな展開だと思っていた。
(ありがちな展開だなぁ)
で、見終わると、
「生きてるのかよ!!!!」
ってツッコんだのは、私だけでないハズ。
映画の感想としては、
主人公と祖母がいい味出してたな。
特に主人公は難しい役柄。
祖母に教えるか葛藤するだけでなく、
中国人としてのアイデンティティとか、文化的な差に戸惑う。
作品全体としても、移民とか、中国国内の貧富・教育の格差
(特に祖母の家は特別セレブでもないが、家政婦がいて、しかもその家政婦は教育を受けておらず、文盲である)
現代中国の抱える問題を描くとともに、中国に限らず普遍的なテーマでもある。
まったりと里帰り慕情に浸る
思ったよりゆるめのヒューマンドラマだった。
でもこの軽さは嫌いではない。なんといっても嘘のない世界観でできていて、特に母国へ里帰り、の話としてみたところの母国の現代がアメリカのセンスと重なってとてもいい味になっている。死の宣告で文化のギャップをみて取るところのネタの良さはある。ただし、落とし、が弱いな。。それでも中国内の雨の景色、遠ざかる婆ちゃん、など普遍的な良さ、と、良き音楽でまったりした気分に浸った。中国行きたい。
ふつうのお別れも結構悲しいと再認識
前半はずーっと眠くてさむくて。だめだこりゃという思いでしたが、式が終わったとこらへんから笑って、その後、悲しみにおそわれて、最後の最後に笑っちゃった、という個人的な感想です。
映画としてはやや絵が弱い印象を持ってしまいましたが、ごくふつうの別れというのもこんなにも悲しかったんだと気づくことができたので、良かったかなーと思います。
最終盤にそれまでの流れをひっくり返す作品は好きではありません
死を免れない末期患者にその事実を告げるかどうか、価値観の違う家族のなかで葛藤する主人公を描いた作品。
個人を重視するアメリカと社会・家族を重視する中国を対比させて描くのは、なかなか興味深い。発展著しい中国沿海部からちょっと離れた伝統が色濃く残る内陸都市が舞台だからですかね。
途中に流れるBGMも印象的。
でも、最後の最後はないでしょう。
最終盤にそれまでの流れをひっくり返す作品はあまり好きにはなれません。
別に
132本目。
行列のできるラーメン屋さんに行ったら、大した事なかった感じ。
文化の違いだけで、薄っぺらくはないけど平たい感じで泣いてるかと思ったら、あれって感じ。
映画するんであれば、ちょっとアプローチを変えて欲しかったかな。
新郎が日本に住んでる設定だから、アシックスのスニーカー履いてると思ったら、思い切り偽物だった。
流石中国。
満腹で観るか 空腹で観るか
円卓を囲んで食べてるシーンが多くて、空腹で観るのはつらかった。
でも、満腹で観たら、爆睡だったと思う。
クレイジー・リッチの続きみたいな中国のお金持ちの大家族のゴッドマザーの映画。
最初にこの映画は実際の嘘に基づくと出る。誰が誰についた嘘?
最後の本人のしてやったり顔を見ると、
おばあちゃん本人が孫娘会いたさに病院をも巻き込んでついた大嘘劇かも。
冒頭の検査シーンはCTではなく、MRI。肺癌ならCTでは?
末期癌の本人への告知の是非も話の柱となる。アメリカ人と東洋人では当然違う。個人主義と家族主義。
お墓参りのシーンはコメディ。お墓の裏側にはみんなおんなじことが書いてある。あれおかしくないか?親の言うことに従って、親孝行しなさいみたいな。中国には葬式での雇われ泣き屋あり。結婚式だって、偽装結婚式の花嫁代行もあるかも。
新婦役は京大法学部出てから、早稲田の大学院をやめて、北京電影学院の演劇科を主席で卒業した日本人女優。内容も知らないうちに抜擢されたと言うから、日本人なら誰でも良かったのでは?
余興で彼女が新郎と歌うのが「竹田の子守唄」とは。結婚式で歌うわけないだろう。著作権料要らないし、クレジットに日本の民謡だとかの説明すらなし。なんか、中国とアメリカに日本が小馬鹿にされている感じがした。
ロブスターとカニでは料理のランクが違うのはわかった。あのカニは上海ガニではなかった。式場を予約して、押さえたのはおばあちゃんだから、ロブスターか否かで揉めるわけだ。
主役のオークワフィナはオーシャンズ8ではおもしろかったが、あの顔を2時間見ているのは正直退屈だった。
アメリカ人が見て面白いと思うけど、日本人が見ても面白くないだろうことは、だいたいわかるよね。賞をいろいろ取っているといっても、これはダメなやつかもと薄々感じていたので、尚更悔しい。
映画の感想は人それぞれと思いますので、そう感じた人もいるということで・・・・・
全98件中、61~80件目を表示