「描かれた、ではなく、塗られた鳥」異端の鳥 レイは!?★さんの映画レビュー(感想・評価)
描かれた、ではなく、塗られた鳥
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英題のタイトルから、鳥が描かれた絵が題材になっているのかと思いきや、まさかペンキを塗られた色の違う鳥が、他の鳥から総攻撃されるというシーンが比喩になっていたとは驚いた。。。
福田村事件も強烈だと思ったが、こちらの場合はスタートからラストまで、気持ち悪くなるくらいに残酷。仲間以外のヒト(ヒトとは思っていない?)に対しての人間の残虐性がこれでもかというくらいに描かれている。
そして少年が徐々に経験を積みながら、復讐する場面では、思わず「ヨシッ!」と思ってしまう自らの残虐性にも気付かされるという、ハードな設定。しかしこれまで全くヒト扱いされてこなかったこのユダヤ人少年にも、ちゃんと〈Joska〉という名前があった、というところでラストを迎え、自分もヒトに戻っていくことが感じられた。
正直賛否両論はあるだろうが、自分にとってはかなり好みの映画だった★
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