「重そうなテーマの作品かと思いましたが、予想と違いとても心が暖かくなる作品でした。」トスカーナの幸せレシピ もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
重そうなテーマの作品かと思いましたが、予想と違いとても心が暖かくなる作品でした。
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アスペルガーの青年が主役の作品って見たことないなと思い鑑賞することに。
発達障害の人々をどんな感じに表現するのか、興味も不安もありましたが、観てみると
「すごく自然」に描いていた気がします。終始ハートフルな暖かい作品です。
発達障害の人たちに良くみうけられる特性なのが、
・独特なこだわり ある
・儀式的な行動 あるある
・相手の反応を読まない あるあるある
一方、
・特定の分野に天才的な能力を発揮する ねこあるあるある はEテレ
この作品の主人公少年も「鋭敏な味覚」の持ち主として登場。
少年の元に、自身の更生の一環として料理を教えにくる中年シェフ。
少年は、シェフの協力を得て料理コンテストの優勝を目指すことに。
☆
周りの人々の、少年を見る眼差しが優しいのがとても嬉しい。
そして少年を指導することで、自分自身も暖かさを取り戻していくシェフ。
そして
人と接触するのを嫌っていたのに、心理学者のセンセイに自分からハグをしたり
曖昧な表現が理解できなかったのに、「程々に」というのが分かるようになったり
なんかいいですね。
見ていて、こちらも声援を送ってました。
☆
最後の場面
コンテストの優勝は逃したものの
飛び入りゲストになったシェフの師匠が
抱えるように持ち去ったのは、少年の料理の方。 独り占めのため?
優勝トロフィーもらうより、ずっと少年の心に残るだろうなと思わせる、
とても素敵で洒落たエンディングでした。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
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