「何故、この時代にカセットテープなの?は野暮な話」サヨナラまでの30分 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
何故、この時代にカセットテープなの?は野暮な話
人との接触を極力控えるネガティブな就職活動中の大学生君が、ひょんな事からカセット式ヘッドホンステレオを拾った事から始まるバンド物語。
「何故、この時代にカセットテープなの?」とツッコミを入れたくなる序盤だったが、真剣佑と北村匠海のやりとりを観ていく内に、別映画「ゴースト ニューヨークの幻」に出てくるサムとオダ・メイ以来の面白いやりとりにそんな事どうでも良くなっていたw
カセットテープを動かす間だけ颯太の身体に乗り移れるアキ。相互的に良い結果をもたらし、周りの人間にも影響を与えて行く。
しかし、時間は残り限られており、、、。
過去をひきづる事は仕方ないが、人間である以上未来へ向かい出す人&バンドの姿には好感が持てるし、音楽を絡めた青年作品としては上々では無いでしょうか‼️
主役2人の歌も上手い。
別映画「BECK」以来バンドものは最近肩透かしだったし✨
まぁ、タイトルもうちょっとどうにかならんかったか?
これから観てもらう人には間口狭い。損してます。
30分の決めつけもどうかと思います。
私ながら最後の小ネタですが、カナのお母さん役は牧瀬里穂。台所に立つ姿を観て「ちゃんと、ちゃんとの味の素(しゃくれ気味に)✨」のCM台詞がいつ出るか期待した人間も居るはずだ‼️
(出る訳ないけど💦)
「スターマン」のレビューに共感をありがとうございます。ご覧になってますか?中々古い映画で、ヒットしたかどうかも分からない😅映画なのですが、異星人と地球人との交流を描いた作品としては、地球人への皮肉を含め、SFでありながら「愛」を全面に描いた佳作だと思います。とても 優しい気持ちになれます。
何故 カセットテープなのか は、ラストで松重豊さんの役のプロデューサー?が言っていた「カセットテープっていうのは音を上書きしても ちゃんと下の(過去に録った)音は消えないんだよ(残っている)」という事を アキの存在になぞらえて表す為だったのかな?と思いました。アキは颯太の前から消えてしまうけれど…アキの遺したものはちゃんと残っているという…私は あの松重豊さんのセリフに感激しました(笑)