ドクター・ドリトルのレビュー・感想・評価
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藤原啓治氏に敬意を表して
本来なら字幕版で観る人間なのだが、今回は敢えて吹替版で鑑賞する事にした。全ては今は亡き藤原啓治氏の仕事を見届けたいと思って。
クリント・イーストウッドは山田康雄氏、ジャッキー・チェンは石丸博也氏みたいに、ロバート・ダウニーJr.は藤原啓治氏が完全にハマっていたと感じた。どんな演技をしても、何処と無くスカした感覚を見事に表現していた様に思った。
他の動物達もなかなか良かった。物語の語り部的存在のオームのポリーを石田ゆり子氏、ダチョウのプリンプトンを八嶋智人氏、アリのマフィアを霜降り明星の2人、それ以外はお馴染みの声優陣がガッチリ脇を固めていた。
物語の本編自体は割とありふれた感じのアドベンチャーアクションでファミリー向けに楽しめる作品であったが、藤原啓治氏の最期の吹替仕事に敬意を表する意味で星を一つ追加で。(^^;)
動物の擬人化も悪いことではない
大抵の人間は動物の動きや表情を擬人化して理解しようとする。それによって面白いとか可愛いとか思う。ペットを飼っている人の殆どがそうなのではないかと推察する。猫や犬のことを「うちの子」と呼ぶような人は、ペットを人間のように扱っている節がある。それは動物にとって本当にいいことなのだろうか。
とはいっても人間はどうしても動物を擬人化してしまうものだから、普通の人が獣医や畜産業者のように動物に対してニュートラルに接するのは難しい。「何が面白くて駝鳥を飼ふのだ」という出だしで知られる高村光太郎の詩「ぼろぼろの駝鳥」でも、駝鳥を擬人化して境遇の不幸を憐れんでいる。そのあたりがセンチメンタルな詩人らしさではある。
人間は科学よりも情緒に支配される精神構造の生物ということに加えて、自分を基準にしか物事を判断できないから、他の生物も自分の情緒の世界と同じように判断してしまう。理性的には科学的で客観的な判断が可能だが、情緒的には自分を投影することになる。人間の精神性の限界かもしれない。
しかし逆にそういう精神性を楽しむことも出来るし、そういう作品を作ることも出来る。本作品はそんな映画のひとつだと思う。動物のCGアニメーションは大変によく出来ていて、こういう作品を観ると、そのうち映画には俳優もいらなくなるかもしれないと考えてしまう。しかし人間の主役として演技するロバート・ダウニー・ジュニアの表情にはCGにはない具体性が見て取れ、そこにはCGのどこか茫洋とした表情では伝わらないものがあるのは確かで、もう暫くは映画俳優の需要がありそうだ。
主に子供が観て楽しい作品だが、大人の鑑賞にも十分に堪えうるクォリティがある。ロバート・ダウニー・ジュニアもさることながら、声で出演したエマ・トンプソンやマリオン・コティヤールのアテレコも素晴らしい。ディズニーらしい平和な世界観もコロナ禍のこの時期には気持ちをホッとさせてくれる。
映画としての深みはないが、軽い気持ちで観られて気分が和むことはたしかである。動物の擬人化も悪いことではないという気がしてきた。
「冒険」
子供向け・・・かな?
藤原啓治さんお疲れ様でした。
藤原啓治さんの遺作
ドクタードリトル、吹き替え版見ました。
ロバート・ダウニー・Jrの吹替といえば藤原啓治さんでしたが、4月に亡くなられて、もう吹替が聴けないと思うと本当に残念でなりません。藤原啓治さんお疲れ様でした。
作品内容は、子供向けにわかりやすい感じに作られており、深く考えずに見れる映画でした。
動物の動き・コミュニケーションの取り方が過去にあったドリトル作品(主演エディマーフィー作品等)より多くて、動物にスポットを当てるシーンが多くて、動物好きとしてはほんわかしました。(動物の動きに関しては、合成シーンも多々ありましたが…)
本作中の見所は、ダウニーの体当たりのような動物とのコミュニケーションシーン!それから動物・CGを組み合わせたアクション、悪役にアントニオ・バンデラスが出演されてるのも豪華(というよりも意外でした)!もふもふした動物が大好き!
そして何より、吹替されてるキャストの方々が豪華過ぎてびっくりしました、
藤原啓治さんを始め、大塚芳忠さん、福原綾香さん、石田ゆり子さん、小野大輔さん、中村悠一さん、朴璐美さん、斉藤壮馬さん、黒田崇矢さん、池田秀一さん、沢城みゆきさん、花澤香菜さん、茅野愛衣さん、杉田智和さん、井上和彦さん、諏訪部順一さん、と、声優さんだけでなく、演技派な女優・俳優さんの方々の声を一度に聞けて楽しかったです。
アメリカでは評価が良くなく、確かにラストの進行が急ぎ足になっていてストーリー展開に思考が追いつかない感じでしたが、映画全体がハートフルな雰囲気なので、心惹かれる作品でした。
吹き替えの方が良かったのかも・・・
映像には満足
お伽話をディズニーから取り戻せ!
失敗した。字幕で見たかったのに。字幕版で超豪華な声の出演を楽しみたかったのに。吹き替え版を見てしもた…毎年一回は失敗するんですが、コレは吹き替えで良かったかも。浮いた感が無かったです。
ディズニーの行き過ぎたノークレーム戦略作品が、他社の「お伽話」を淘汰する事を恐れている者としては、かなり満足出来る娯楽映画でした!
動物とのコミュニケーション能力で不可能を乗り越えて行く「お子ちゃま設定」は、時代が変わっても不変ながら。落ちこぼれアニマルの成長と大団円は偽善に満ちたウソ臭さしか無いけれど。危機脱出は御都合主義の塊ではあるけれど。まぁ、そんな大人感覚は、ハナっから棄てて見れば良い訳だから。と言うか、そんな事を考える野暮な人は見ちゃダメだからw
爆発的な超能力と、傷の無い完璧な平和主義が「お伽話」のテンプレ化しつつある今日に於いては、全然気にならないし、ドラゴンにスペイン兵士を喰わせたり、バグパイプを人ごと飲み込ませたり、あえてラストに悪役を吸血コウモリの餌食にしたりする「無慈悲」が良いし、「人々の前で称賛される姿」を絵画にしちゃって過剰演出を回避するスタイルが最高。
過剰な商業主義でトレンド化を狙う潮流へのアンチテーゼとして、頑張って欲しい。
仲間との大冒険ってのは、これで良いんだす!
子供達をマジビビらせるネタもなくっちゃね!
楽しかった。とっても。
と。
あの2人が、池松壮亮と今田美桜に見えてしまうのは俺だけどすか?似てない?雰囲気ありましたやろ?
映画による絵本。正にファミリー向けですね(ただあまり小さいお子さんには刺激的が強いかも)。それと英語の勉強にもなります。(ラジー賞ノミネートおめでとう☺️2021.03.14.)
①「ドリトル先生航海記」懐かしい。久しぶりに童心に戻りました。②ドリトル先生がロバート・ダウニーJrだから持っているようなところもあるけれども(マーベルから卒業して良かった。これ程の俳優が特撮だけが見処で人間味の無い映画紙芝居でキャリアの大半を無駄にするのは勿体ない)、ドリトル先生を完全無欠な名医ではなく、人間的な陰を抱えたちょっとひねった性格にしてあるのはロバート・ダウニーJrらしいと言うべきか。③筋書は予定調和的だしもろ勧善懲悪ですが、ファミリー向けだからこれで良いでしょう。そうそうたる俳優陣が動物たちの声をあてているので楽しいし(これは子供にはわからんか)。④それと、19世紀のイギリスが舞台で且つファミリー向けなので、モゴモゴしたアメリカ人英語ではなく発音がハッキリしてキレイなQueen‘s Englishなので英語学習のよい教科書になるでしょう。
ディズニー・アトラクションのような…
待ちに待った、新作映画の公開。まだまだ、お客さんも10人程でしたが、普通に映画を観ることができる日常がホントに幸せなことなんだと改めて感じます。
自粛解除に相応しく、子供から大人まで誰もが楽しめるファミリー・ファンタジー・ムービー。長く児童図書として親しまれ、エディー・マーフィー主演でも映画化されたし、テレビでも放映され、世界中に親しまれてきた作品。
今回は、ダウニー・Jr.をドリトルに起用し、マイケル・シーンを敵役に、エマ・トンプソンやラミ・マレック、トム・ホランドなどが動物達の声を担当し、なかなか豪華な顔ぶれ。その分、表情が難しい動物達の個性を際だたせている事に繋がっていたと思います。
ドリトル・シリーズは、動物達の擬人化された動きやドリトルとのユーモラスな掛け合いによる面白さがあると思います。また今回は、最後にはドラゴンまで登場させて、ファンタジーの要素も色濃くなりました。
ストーリーは、ドリトルが、女王の病を治す為に、亡き妻が残した日記を頼りに、南の謎の島に薬となる実を取りに行くアドベンチャー。その行程で、動物達との友情や助けを得て、乗り越えていくシンプルなストーリー展開。子供にも楽しめますが、大人にはもう一捻りが欲しいかな…と感じるかも。
でも、飽きることなく、ディズニーランドの、カリブの海賊、シンデレラ城、センター・オブ・ジ・アース、ジャングル・クルーズがミックスされたアトラクションに乗っているような2時間でした。
豪華食材で作るお子様ランチ
まさに、低年齢お子様持ち家族連れ用映画である。
基本的は、
・難しい伏線は無い
・映像的に新しさを感じさせる事はほぼ無い
・脚本に真新しさは無い
ので、コアな映画好きにはオススメ出来ない。
ただ、好奇心のある子供と一緒に行けば、可愛らしい動物は共通の話題になるし、新しい興味や想像の糧になるかも知れない。
気を衒わないからこそ、子供に見せる映画としては、それなりにオススメ出来そうだ。
個人的には、こう言うシンプルな映画が新しい時代にあっても良いのではないかと思う。
豪華な具材でお子様ランチを作ったらこうなったと言った映画。
6/22追記
良かった点
・オープニングアニメーションから最初の施術まではかなり良い映像なので必見です。
・フクロモモンガが可愛い
吹き替えで鑑賞しましたが、
トミースタビンズの林卓さんと、オウムの石田ゆり子さんは、他の声優と比べると若干浮いてます。
たまに温度が違う感じがするので、アフレコの監督は、人気俳優さんを使う時のレコーディング時間を少なく見積もっているのではと思ってしまいます…(一部ジブリとかでは、ギリギリ違和感を殺させてるので、この辺りはレコーディング監督と演技指導監督の差かも知れませんが)
ゲスト声優である八嶋さんは流石の旨さ。霜降り明星の二人は「ゲスト声優は、こういうので良いんだよ」って役どころで良かったです。
その他、主演の藤原さん、人気実力共にある著名な声優人で、ある意味豪華な作品です。
特に池田秀一さんの声は、思わず笑ってしまうので、許容出来る方は是非見てほしいなぁ。
藤原啓治さんのRDJを劇場で感じられる最後の作品としては、作品自体の力が弱く少し残念だった。
ただ、子供が最初に見る分には素敵な作品でもあるので、明るい未来を感じられる。そんな作品になった事は、とても素敵な事だと思います。
大人には物足りないかな〜
以前から注目していた作品で、コロナの影響で公開延期されていましたが、やっと公開されました。そして、なんと公開同日にタイミングよく、行きつけの映画館に4DXが導入されました。というわけで、迷わず4DXのMAXシートで鑑賞してきました。
ドリトルと動物たちの冒険に合わせて、座席の揺れ、吹き抜ける風、香り、水しぶき、足元の温風、背中からのパンチング等のさまざまなエフェクトを堪能してきました。正直、開始直後はそのエフェクトが気になって話が入ってこなかったので、作品によっては邪魔かもしれませんが、アトラクション的なおもしろさはあるので、機会があれば別の作品でも試してみようと思います。
この4DXのために、今回は不本意ながら吹替版での鑑賞となりましたが、動物たちの声がダイレクトに届くという点では、むしろそのほうがよかったかもしれません。それものそのはずで、キャストには藤原啓治さんはじめ、池田秀一さん、小野大輔さん、朴路美さん、沢城みゆきさん、大塚芳忠さんら豪華声優陣が名を連ね、まったく死角なし。特に藤原啓治さんの声を聞けたのはうれしかったです。
ストーリーは、動物と話せるドリトルが、女王陛下の病気を治すための方法を求めて冒険に出るという、非常にシンプルなものです。その中で、さまざまな動物たちがCGで生き生きと描かれ、その持ち味を生かして活躍する姿、ドリトルや仲間たちと交わす軽妙なトークが、実に楽しかったです。
ただ、ストーリーがやや凡庸で、緩急なく進むように感じ、イマイチ作品世界にのめり込めなかったのは残念でした。子供なら大いに楽しめると思うのですが、いい年した大人には物足りない印象です。ドリトル自身の背景やそれに伴う苦悩がもっと深く描かれ、冒険を通して彼自身が変容したことが説得力をもって描かれれば、作品に奥行きが出たかもしれません。
ほっこり
吹き替えの方がいいかも!?
アイアンマンを引退したロバートダウニーJr.主演のコレは、子供の頃ワクワクしたこの作品の実写版
アメリカでは、散々だったようなんで観ないつもりでしたが・・・
タイムスケジュール見たらレイトショー復活って事で、3月20日以来のTOHOシネマズへ
*マスクして検温チェッククリアーしないと入れません。
ここ数年の映像革新は凄いですが・・・
動物の描写がリアルを通り越して冷めてしまう。
って事で、ワクワクせず寝落ちしました(( _ _ ))..zzzZZ
吹き替えで、お子さんと楽しく観る作品ですね^^;
ALL SPECIES WELCOME RDJの気分転換
本作は「アベンジャーズ」が一息ついたロバート・ダウニー・Jrが「何か気分転換に軽いファミリー映画でもやりたいなぁ」っと思って作ったのではないでしょうか?制作総指揮からしてRDJだし。まぁ、ホントに全然角のない作品でした・・・最後にドラゴンが出てくるまではね!
個人的に「ドクタードリトル」を全く知らないのでこう言うのもナンですが、あのドラゴンの登場はドリトル好きの方は許容範囲なんでしょうか?原作もドラゴン出てきたりするの?いや、動物とお話できる事自体がファンタジーなんですけど。さすがにドラゴンはちょっと予想外過ぎて正直ポカーンでした。
そう言えば声の出演がやたら豪華なのもビックリです。オウムのエマ・トンプソンから始まりゴリラはラミ・マレックやったんや!トラはレイフ・ファインズかよ!クマはジョン・シナで、イヌがトムホに、キリンはセレーナ・ゴメス!でキツネはマリオン・コティヤールっ!!なんなんでしょう、この豪華さ。RDJ の人望のなせる技なのでしょうか?正直観ている時には全然気が付いていませんでした。吹き替えで観る方には全く関係ない話なのですが、本当に豪華です。
ダチョウ乗ってるのいいなぁっと思って観てたら、その後にキリンに乗ってたのはホント羨ましかったです。キリン乗ってみたい!よくよく考えるとこれまでの人生で動物に乗った経験ってあまりないんですよね。動物園での馬とラクダぐらいかな?好きな動物に乗れるのって楽しそうです。
動物と自在にコミュニケーションできる能力ってちょっと憧れますよね。もしできたら、とりあえず毎朝車の下で寝ている野良猫に注意したい。あ、でも虫とも話せるとなると蚊やゴキブリに命ごいされたら倒せなくなりそうなので、それはそれでやっかいですね。日本向けな能力ではないかもしれません。
そんなこんなで動物達との会話、動物同士の友情は楽しいものの、ストーリーは完全に子供向けなので、大きな可もなく不可もなく無難な感じの作品でした。ドラゴン以外は。
全157件中、121~140件目を表示