アルプススタンドのはしの方のレビュー・感想・評価
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気持ちのいい青春映画だった。
うっすら聞こえていた舞台の映画化。何をやろうとしてるのかなんとなくわかっていたが、最初この場所が甲子園には見えず、あーそこ重要なんだけどなあ、と、舞台と違ってそこを甲子園にイメージし直すのには少々時間がかかる。予算なさそうだもんな、と。ミニシアター風の企画ながらまったくミニシアター的ではない割とベタな世界観で進みつつ、だからこそ爽やかな風が吹く、という感じ。きっとこうなるよな、という反転がてらいもなく素直に入ってくる。
高校演劇部が実際に演じた作品の映画化。
ぶっちゃけあまり心に響かなかったけど、観賞後調べたら実際に高校の演劇部の大会で優秀賞を取った作品を映画化したとの事。
これで満足度は少し上がった感じ。
本作も演劇部の学生のストーリーがメイン。
出だしの意味不明のセリフがキーポイントになっていて前半の演劇部の二人のぎこちない所のナルホド感が良かった。
キャストの皆さんも知らない人ばかり。
演技が上手いとかはあまり関係ない感じも良い。
ラストの曲は自分好みで良かったです!
青春映画としては最近観た松本穂香さんの大阪弁の作品の方が好みだったかなぁ( ´∀`)
逆転サヨナラ満塁ホームランの様な胸の高ぶり!
もう、めちゃくちゃ良かった作品でした!
野球に例えるなら、9回裏2アウトから逆転サヨナラ満塁ホームランを打った時の気分のよう!それほど感動し、胸が高ぶりました。
一度は青春時代を経験したことがある人なら、絶対鑑賞してほしい作品です。
今年はインターハイも吹コンも演劇大会も、そして甲子園もなくなりました。でもだからこそ、今何ができるのか、それを探そうという気持ちが噴出する、そんな元気をもらえる作品です。
「しょうがないよ」で終わらせない!
う〜ん、すごくいい! 観て楽しい! いいね、これ!
東入間高校が強豪 平成実業と戦う甲子園一回戦の応援に強制参加させられ、アルプススタンドの端っこで、冷ややかに観ている四人の話。
唐突な「しょうがないよ」で始まるオープニング。
「なんだったんだ、冒頭のシーン?」と思いながら観ていくことになるが、中盤で何のシーンだったかが、わかる。
関東大会まで行った経験がある演劇部の "安田" と "田宮" の関係、野球部を早く辞めた "藤野" と下手だけど続けている "矢野" の関係、勉強はトップだが他に取り柄はなく人付き合いも苦手な "宮下" とその宮下からトップを奪い部活も勉強も恋愛もリア充に見える "久住" の関係、それらがだんだんわかっていく。この展開は、演劇らしく気持ちがよい。
この話を高校生が演劇の台本として書いたということにまず驚く(訂正:書いたのは先生だそうです) 。今では様々な高校で演じられているそうだ。そして映画化に際して好感だったのは、美男美女でなく、普通の人たちであることだ。それが、この話を本当に身近な感じにしていると思う。
ぜひ、みんなで観ましょ〜。真面目に面白いよ、この映画!
ルールがわからない中で、タッチアップを見た彼女達の会話は、その可笑しさが秀逸。…「やっぱりアウトか」「迷宮入りだね」のやりとりは、ぜひ劇場で堪能してください。
オッさんでも
完全ノーマークの作品でした
こんなオッさんが観てもいいのか?と
自問しながら鑑賞しました。
特に誰が主人公って訳ではないのですが
若者は誰でも主人公なんだよなぁ、、と
思わせる作品です。
しかし、オッさんにも響くモノがあり
「もう若く無いから」なんて言い訳を
言わないって決めました。
矢野君と酒を呑みたいなぁ
すべての「はしの方にいる人」を救う、矢野くん
最初から最後まで、まったく姿を見ることもない矢野くんをこんなに好きになると思いませんでした。
グラウンドがまったく映らないけど、野球映画。観客の想像に委ねる、観客の頭の中も使って作品が完成する。その感じが演劇っぽかった。
私は部活を一生懸命やったこともないし、「はしの方」にいる彼らの気持ちにとても共感。そう簡単にはしから真ん中へはいけないし、奇跡は起きない。それなのに、矢野くんかっこ良すぎる。
世の中、自分のことを「はしにいる」と思ってる人の方が多いのかもしれない。自分が真ん中にいけなかったからこそ、真ん中にいる人の頑張りが心に響く。自分の思いを乗せて応援したくなる。それがスポーツを応援する醍醐味なのかもしれない。
スポーツはやることも観ることもほとんどないのに、1秒も選手の姿が映らないこの映画に、「スポーツっていいな」と思わされた。
しょうがなくない!
いい大人(悪い大人?)になってしまってから幾度となく使ってしまう「しょうがない」
反省しなきゃですね~青春ですね~!いい映画観せてもらいました。
全国高等学校演劇大会で最優秀賞を受賞し、全国の高校で上演され続けている兵庫県立東播磨高校演劇部の名作を映画化!ということさえ映画を観終わってから知りました。
逆に何の前情報、先入観も持たずに臨んだことがかえってよかったかもしれません。
甲子園が舞台のはずが野球のシーンは皆無で映されるのは本当に『スタンドのはしの方』ばかり。しかも出ている役者さんたちは全く知らない人たちばかり。あとでWEBで調べてみても「あぁ、この俳優さんね?!」が全くといっていいほどなく新鮮でした。ストーリがいいんですね!全国の演劇部が演じられ定評があるのがうなづけます。最後の方は涙してしまいました。
姿をみることは最後までありませんでしたが、園田くんや矢野くんの高校時代と今、そしてスタンドにいたあすはさん、ひかるさん、久住さん、藤野くん、それぞれの今もこのスタンドがきっかけで変わっていったんでしょうね。
原作は高校演劇部ですから当然こと、脚本も若い演出家さん、監督も比較的若い方ということでなんだか若さっていいな~なんて思ってしまいました。
あまり大々的に宣伝されていませんがとってもいい映画です。
無料観賞券があったので時間つぶしに『しょうがない』って観たこと反省です。
きちんとお金を払って観るべきでした。
これは素晴らしかった!!
いやーなんだろ良いもん見たな…そんな感じの映画
スタンドの端で試合を見ていた彼らに徐々に伝わる、選手や観客席の応援の熱。その熱が彼らの心を動かし見ている我々にも熱が伝わってくる青春映画の新たな傑作
汗をかき走っているまさしく"青春"をしている彼らは画面に映らないのに、台詞や音楽で選手たちの熱が伝わり、初めはウザいテンションな先生の熱、その一つ一つが届いていき、端に居る彼らと共に"がんばれー!"と声を届けたくなったと同時に端で座っていた彼ら(冒頭で「青春ってなんだろ?」と言っていた)の"青春"に拍手を送りたくなる。
自分の高校時代-よくイメージされるようなキラキラとした青春では無かった-を思いだしその一つ一つの青春を愛おしく感じつつ、"しょうがない"という言葉で色んなことから目を背けていた過去を思いだしつつ、新たに前向きな気持ちにしてくれるような作品だなと。
今は難しいかもしれないが、応援上映とかあったら絶対劇場が「がんばれーー!!」で包まれそうな作品だ。
冒頭のセリフが後々回収されていく(青春ってなんだろ、送りバント、矢野くんなどなど)様も鮮やかで、クスリと笑える会話のやり取りも面白い。
応援席の厚木先生のウザそうなテンションは登場時には思わず笑ってしまったが、彼が持つ熱量が次第に4人に伝播していく頃にはスッカリ受け入れられていたのも良かった。
前述の通り、些細な会話が後々に伏線のように回収されたり、その会話の中にそれぞれのキャラクターや心に秘める想いが滲み出され、各々の表情や立ったり座ったり移動したりといった行動に表れていたりするなど、場面としてはスタンドだけなのに色んな事が交錯する感じがこれまた良い。
安田と田宮のちょっと気まずそうな関係だったり、彼ら4人が並ぶまでの思いの交錯…それがちょっとずつ動いていく様を自然に見せているのが素晴らしい。
黒豆茶のくだりや進研ゼミのくだりには普通にニヤニヤと笑ってしまったし、久住さんが見せる「明るい側にいると思われてる人の悩み」的なセリフも良かった。
物語が進むにつれ、試合が進むにつれて彼らが抱える想いが露になってくる。どこか諦めたような、冷めてしまったような心の内が試合が熱を帯びていくのと同時に彼らにも変化をもたらしていく。
彼ら4人が横並びで応援の声を張り上げている時にはもう自分も「頑張れ!」と選手を思っていた。上手く言葉にならないけど熱量が伝わってきてちょっとウルっとするくらいに。
姿は映らないけど、園田も矢野も頑張ってるんだと想像出来た。それをセリフだけで見せるというのは改めてスゴい(田宮さんの説明がちょっとわざとらしすぎる部分も少しは感じたけどね)
「しょうがない」このセリフが何度も繰り返される。それを断ち切る宮下さんのセリフから熱を帯びて、彼らは想いを声に乗せる。詰まっていた想いやわだかまりが少しだけ溶けて、声援に熱がこもってくる。そんな彼らもまさしく"青春の一ページ"をこの日に刻んでいるのだ。その様はアルプススタンドの端でもか輝いていた-エピローグでは社会人になった彼らが描かれる。もちろんスタンドの端の方で、彼ら4人が集まる。その視線の先にはー
見終わった後、非常に爽やかな気持ちで劇場を後にすることが出来た素晴らしい作品だと感じました。
主役は端っこに
アルプススタンドで試合を観戦する人間だけに視野を当てるアイデアと演者陣の演技力に全く不足なし。
ただ中身が少しギスギスしていたのが気にかかってしまいました。キャラクター達の気が短かいのか後半は皆が皆キレているので観ている側は困惑してしまいました。あと解決してない問題が多い…
選手サイドで出てくるヤノ君は、名前しか出てこないのに彼の努力を見てきたかのような感覚におそわれました。最後、彼が大舞台にバッターとして立派に立っているアナウンスが流れたときは胸躍りました。
はしの方の夢舞台!
あまり内容を知らずに行ったのでワンシチュエーションの会話劇に衝撃を受けました!しかも夏の甲子園が舞台なのに球場はおろか野球部員すら登場せず。カキーンと金属バットの音だけが響いている。これは革新的過ぎる!
まさかあの涙あり歓喜ありのアルプススタンド…の、はしの方であんなにまったりとした夏の主人公達に出会えるとは。
「見えないところで落としたんじゃない?」「お茶って言わなかった?」「野球部ってだけで嫌い」野球に全く関心のない演劇部のあすはとひかるの間の抜けたやり取り。元野球部の藤野。優等生の宮下。吹奏楽部の久住。そして熱血教師。
キラキラ輝いて真ん中にいられるのなんてたった一握りの選ばれた人。ほとんどの人がはしの方に居場所がある。もしくははしの方にしか居場所がない。
それは大人の社会であってもそう。
だけどはしの方にだって主張はあるし、青春もある!
「しょうがない」誰もが今まで数えきれない程吐き捨ててきたこの台詞。本人にそのつもりがなくても人を傷付ける言葉は日常に転がっている。はしの方にも。そうでなくても。
アルプススタンドのはしの方で繰り広げられるどこにでもいるような普通の高校生達のそれぞれの物語。はしの方にだって夢舞台はある。
その後のエピローグも良かったです!や、矢野くん😆これは君の物語でもあったね。
はしにははしの熱さがあるんだよ!
ノーマーク作品ながら、みなさんのレビュー評価が高かったので鑑賞してきました。そして、その評判どおりいい作品でした。高校生の青春ストーリーが、有名俳優を起用しないことで、等身大で描かれていることに好印象をもちました。
初めは、母校の野球部の単なる応援動員で参加した高校生が、応援を通じて自分の生き方を見つめ直す流れが心地よかったです。「しょうがない」と自分を納得させ、それが正しいことだと折り合いをつけることで前に進もうとしていた若者たち。しかし、必死でがんばる友達の姿から、それまでの自分の考えに疑問を持ち、変容していく姿が熱いです。
「しょうがない」は、報われない自分を救う言葉ではない、「ここで諦めろ」と言ってるようなものだ。それに気づいた時、それまでなんとなくやらされていた応援が、全力の応援に変わり、折れかけた自分の心をも奮い立たせる。そんな終盤の盛り上がりが、とにかく熱いです。
そして、ラストの締めがこれまたよかったです。努力の全てが報われるわけではありませんが、報われなければ全てが無駄になるわけでもありません。努力や諦めの悪さがカッコ悪いなんて、いったい誰が決めたのでしょう。報われない悔しさを表面的に取り繕い、平静を装うほうがよほどカッコ悪いです。若い世代はもちろん、若い頃に苦い思いを噛み締めた大人も、本作から感じるところは大きいのではないでしょうか。
それにしても、タイトルが実にいいです。スタンドのはしの方に居心地のよさを感じる自分には、実にしっくりくる内容でした。中心には中心の大変さがあるように、はしにははしの熱さがあるんだよ!そんなことを強く感じさせてくれる作品でした。
8番センター矢野君はみんなの心の中でどんどんヒーローになっていきます
埼玉県立東入間高等学校の横断幕。志望の埼大(県立大学)は模試でE判定などの台詞はちょっとした埼玉イジリ。
田舎(失礼)の公立高校が甲子園出場。超高校級のスラッガーがいる名門校との一回戦。ロケ地の球場は甲子園には見えませんでしたけど・・・・・気にしない。
なんたる偶然、今日のわたしの飲み物は黒豆茶。
黒豆茶はおーいお茶より割高なのだぞ❗
何かと気が付く間宮さんは三人分のお茶を買いに行ったりして、あすかと元野球部の藤野君をわざと二人だけにさせたがっているのかな?お世話好き?と思っていたけど・・・・なるほど。
さすがに、脚本がしっかりしているし、4人(あすか、間宮さん、藤野君、宮下さん)はクサイ演技の新米先生との絡みもアドリブのような余裕あるセリフ回し。
新米先生の喉を潰す過剰演技は急に塩辛声が混ざり、魚屋のオッサンか?おかしいパートは全部引き受けてくれています。
藤野君の矢野イジリもしつこいが、あとになって効いてきます。
気が付くと応援モードになっている。アルプススタンドのはしの方を端の席から見ているオレ。素直で暖かい気持ちになっている。
しょうがないとか、諦めが肝腎だよ。とか他人に気を遣って言ったりしがちですね。でも、そういって、自分を慰めていることや自己暗示にかけていることありますね。
コロナ禍で2020年の高校野球は変則的ですね。記録がかかっているスラッガーには残念な日程ですが、10日から17日の貴重な夏を悔いないように頑張ってもらいたいものです。
後から感情が吹き上がってくる
上映時間は75分。
軽いコメディタッチで爽やかなラストを迎えるこの作品。
観た直後はそれほどでも無かったのに、レビューを書こうといろいろ考えている内に気付けばハートを掴まれてしまっていた感じ。
「いわゆる『青春』なんてモノは、そもそも大人が振り返った過去の幻想の中にしか存在しないんだ。
素敵な異性との恋愛なんてとんでもない。
当時は不安と諦めと妬み、後悔と妥協と同調圧力の狭間で体裁を取り繕うのに必死だったからこそ、後になってそれが輝いて見えるし憧れの対象にもなる。
そしていつだって中高生は、そんな大人が勝手に作って勝手に示した幻想の『青春』像に支配され、そのギャップにまた苦しめられるんだ。」
そう思っている私の様な人種(でも多くの人がそうなんじゃないのかな)にとっては、この「アルプススタンドのはしの方」こそが私のメインステージだったことを突きつけられる。
でも、それは決して恥部を晒される様な嫌な感じではなく、「それでいいんだ」と思わせてくれる。
それぞれ全く違う立場や視点で、なんとなく眺めていた野球部の試合。
しかし最後には我々劇場内の観客も巻き込んで全員が「彼」に想いを託すことになろうとは。
キャラクター全員が愛おしく思えて試合終了。…からのあのラスト。
TVをつければ不安を煽られるこのご時世。
たった75分で清々しい気持ちになれる。
上映館数が少ないのは残念。
ぜひ夏に見て欲しい傑作です。
すばらしかった
「お前ら、腹から声出せ!」
「先生、それ思いっきり喉から出てます」
というやり取りが精神論の否定で痛快なのだけど、最終的に精神論に共鳴してしまうような感じがいい。否定も共鳴もどっちも気持ちいい。出演者がいきすぎた美形でなく、本当に同級生にいそうな感じだ。喉をガラガラにからした先生が面白くて泣ける。
エールの循環
「しょうがない」と言われた
「努力してもムダ」と言われた
けど外野だろうが、内野だろうが
誰がなんと言おうと関係ない
それは自分が決めることだから!
高校演劇大会で受賞して話題になった
顧問の先生が演劇部のために書いた戯曲の映画化!
だから映画的な展開はミニマム。
ですが戯曲的な魅せる場面の数々。
会話のやり取り、表情や行動
演じられているキャストさんたちの反応で
野球部の大一番の試合を
ほぼ『アルプススタンドのはしの方』
だけで進行していき
交錯していた主要4人たちの心情と試合経過とが
徐々にシンクロしていくカタルシス!
おおむね舞台演劇における戯曲は
お互いの関係性を肝とした表現が多いと思います。
最初はお互いに共有認識を探り探りして
関係性を示しながら物語は進んで行きますが
しだいに、
「違うんじゃないか?このままでいいのか?」と、
秘めていた想いが皆々の胸に沸き上がり
〈青春〉の熱が帯びていき
共に想いをひとつにできる喜びを獲得しました。
その共有認識〈青春〉を促す場面が
「スタンド裏」だったと思いました。
アルプススタンド以外で唯一の場所
「スタンド裏」にやってきた面々は
ここでは試合の進行とは切り離されて
共有認識とは別の個人の内面を一人称、
時に二人称で吐露していたように見えました。
だからスタンドに戻ってきた面々は
自分にも、他人にも素直になって
想いに寄り添うかたちで
応援できるようになったのでしょう。
誰かの応援が、誰かのちからになり
誰かのがんばってる姿が、誰かの応援になる。
そんな【エールの循環】を描いた
素敵な青春グラフティー作品だと思いました。
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・
以前、高校演劇部の地区大会を
観に行ったときと同じような
あたたかくってさわやかな気分になりました。
また、あの空気を
期待と緊張、自信と希望に満ち溢れた
学生さんたちの舞台を味わいたいな...
今年は野球をはじめとした運動部のみならず
演劇部の大会もコロナの憂き目にあって
行われることができないでしょう...
でも「しょうがない」とか「どうせムダ」とか
断定せずに
どうか迷わず自分の好きなことを継続して
未来に繋げていってほしい。
努力を実らすのは、あきらめない情熱だと信じて!
期待せずに見たものの
評判が妙に良い映画にあまり期待はできない……という偏見の上、あまり期待せずに見たものの(無礼ですみません)、
若者たちの瑞々しい姿にいつのまにかボロボロ泣いてしまった。
演劇らしいやりとりもくさすぎることもなく、グラウンドを映さない演出も効果的。
なにげない言葉やシーンが後半にどんどん活きてくるのが感動的でした。
失礼ながら演者の方はどなたも存じ上げませんでしたが、見ているうちにどんどん魅力的に見えてくる。
顔も出てこないキャラクターを本気で応援してしまった。
いわゆるイケてない高校三年生たちのいちにちの物語。
頑張れなかった人、
仕方ない、しょうがないと諦めた人の物語。
これは大人は刺さってしまうのではないでしょうか。
諦めたことを否定せずに、そっと背中を押してくれる優しさが美しい作品だと思いました。
※効果音がよかった!と思いました。天候的になかなか厳しいシーンも、効果的に夏やグラウンドを演出していました。
野球部員の顔、見てぇ(^_^;)
元々は浅草九劇でやってた舞台の映画化。
舞台の良いところと映画の良いところが
上手く絡み合ってて凄く楽しい(^ω^)
だって、グランドが最後まで映らないんだよ!
選手の顔見て応援してぇ\(´ω`)/
その荒削り感はあるのに
それが“学生達の生々しさ”になってて
素直に面白かった!
黒木ひかりと、中村守里(ラストアイドル)しか
知らなかったけど(失礼)
みんながみんな、輝いてたなー\(´ω`)/
タッチアップのことですかね?
甲子園野球を頑張る選手たちをダラりと観ながら、イマイチうまくいかない青春をボヤく高校生達と、熱狂的に応援する暑苦しい先生が織りなす会話劇。
全く観る予定は無かったのですが、このサイトでよく訪問させていただくユーザーさん達の評価が皆良かったので、とりあえず観に行ってみることに。
う~ん、ただ話しているだけだし、特段面白いとは思えないな~…と思っていた序盤だったが…
簡単に人物紹介
①安田:
演劇部。元からの性格なのか、ある出来事の所為なのか、少しひねくれたボヤき少女。
どこにでもいそうなごく普通の女子高生。
②田宮:
演劇部。安田の友達。性格は優しく、天然な一面も。
どこにでもいそうなごく普通の女子高生。
③藤野:
元野球部。野球部の友達に、エースで4番の天才、園田君と、万年ベンチの矢野君がいる。
どこにでもいそうなごく普通の男子高校生。
④宮下
所謂、陰キャな女の子。基本的に、成績はいつもトップ。エースで4番の園田君を密かに想う。
成績がトップなことを除けば、どこにでもいそうな女子高生。
⑤厚木先生
暑苦しいまでに大声を上げ選手を応援する教師。覇気のない安田達に元気な応援を促す。
近年減りつつあると思うが、どの学校にも一人はいそうな熱血教師。
⑥久住
・小坂菜緒と川口春奈と有村架純の可愛さを一挙に持ち合わせたような恵まれたビジュアル。
・ハイスペックな彼氏持ち。
・ブラスバンド部部長。
・成績超優秀。
・宮下のような陰キャ女子にも滅茶苦茶優しい。
・生徒から疎ましがられる厚木先生にも礼儀正しい。
・多分、料理もうまい(妄想)。
よって、現実世界では存在しえない女子高生。
…以上6人をメインに展開される物語。
上述の通り、序盤は淡々とボヤいているだけなので、評価の高さに疑問を抱いたが、トイレに向かう宮下と厚木先生が会話するシーンあたりから徐々に変化がおとずれ…
終わってみれば、珍しく涙が溢れていました(笑)
素晴らしい映画だったと思います!
登場人物はそれぞれ置かれいる状況は様々で、それの対処方法も皆それぞれ。
しかし共通するのは、「何となく諦めている」こと。
そんな陰気な会話劇が、ちょっとしたきっかけや、頑張る選手を通して熱くなっていく展開はとても良かったし、悩みもシリアスすぎない分、多くの人が共感できる作品なのではないでしょうか。
何となく諦めていること、誰にでもありますよね~。
邦画を観る割合は低めの自分に、この映画と偶然にも引き合わせてくれた皆さんに感謝です!
ホント、グッとくることはよくあっても、涙が溢れるのは年に何度も無いんです(笑)
このような情勢の今、色々と何となく諦めている人たちに是非鑑賞してほしい作品でした。
~余談~
小学生の頃、親に無理やり地元の少年野球クラブに通わされていました。
滅茶苦茶怖いコーチ・監督、そもそもそれほど野球が好きでなかった自分は当然上達せず…。
同級生が皆、試合のレギュラーになっていく中、6年生になっても万年ベンチの自分(まぁ当然なのですが。そりゃあタッチアップの意味すらまともに理解してないくらいですからw)。
しかし、いつもは怖いコーチたちが、卒業間近の試合で、お情けで自分を試合に出してくれました。
緊張の中打席に立った時、どうせ振っても当たらないし、コーチに怒られたくないし、相手ピッチャーもそこまでコントロールも良くないし…
フォアボールにでもなれば良いや!とバットを振りもせずにいた結果…見逃し三振。。
当然、コーチ・監督の怒号が飛び、速攻交代させられました。
小学生当時の自分からすれば、親に無理やりやらされていた野球でこんなにも怒られるなんて…と、このことはずっと「嫌な思い出」として残っていたのですが…
映画内で、厚木先生の「人生は空振り三振の連続」だったり、安田の「送りバントなんかで良いの?」といったセリフ、さらに、万年ベンチでも頑張るという矢野君の存在があって、、、
あの時、与えられたチャンスで勝負にすら出なかった自分が、20年以上経った今とても情けなく感じ、後悔とともに凄く涙が溢れてしまいました。そりゃあコーチたちも怒りますよね。
野球を好きか嫌いかで、矢野君と自分の立場は全然違うのですが、与えられた環境で頑張るっていうことが大事というメッセージも込められた映画だったと思うので。
今日までずっと嫌な思い出として残っていたことに対して、何十年の時を経て自分を見直す機会をもらえたなぁ~と。
いやぁ~、映画って改めて良いですね(笑)!
柄にもなく(⁉)恥ずかしながら長々と自分語りをしてしまった(笑)
これからもこういう作品に出逢いたいですね。
全国高等学校演劇大会最優秀賞受賞戯曲の映画化
元野球部と演劇部と帰宅部4人による会話劇をアウトドアで、
開放感も相乗され素晴らしき演上、
しかし影の主役はなんと言ってもベリーキューティな吹奏楽部主将!
ラストのその後は無くても良かったかな。
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