アルプススタンドのはしの方

劇場公開日:

アルプススタンドのはしの方

解説・あらすじ

第63回全国高等学校演劇大会で最優秀賞となる文部科学大臣賞を受賞し、全国の高校で上演され続けている兵庫県立東播磨高校演劇部の名作戯曲を映画化。夏の甲子園1回戦に出場している母校の応援のため、演劇部員の安田と田宮は野球のルールも知らずにスタンドにやって来た。そこに遅れて、元野球部員の藤野がやって来る。訳あって互いに妙に気を遣う安田と田宮。応援スタンドには帰宅部の宮下の姿もあった。成績優秀な宮下は吹奏楽部部長の久住に成績で学年1位の座を明け渡してしまったばかりだった。それぞれが思いを抱えながら、試合は1点を争う展開へと突入していく。2019年に浅草九劇で上演された舞台版にも出演した小野莉奈、⻄本まりん、中村守里のほか、平井亜門、黒木ひかり、目次立樹らが顔をそろえる。監督は数々の劇場映画やビデオ作品を手がける城定秀夫。

2020年製作/75分/G/日本
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
劇場公開日:2020年7月24日

スタッフ・キャスト

監督
原作
籔博晶
兵庫県立東播磨高校演劇部
脚本
奥村徹也
企画
直井卓俊
プロデューサー
久保和明
撮影
村橋佳伸
録音
飴田秀彦
スタイリスト
小笠原吉恵
ヘアメイク
田中梨沙
サウンドデザイン
山本タカアキ
編集
城定秀夫
主題歌
the peggies
演奏協力
シエロウインドシンフォニー
応援曲編曲
田尻政義
助監督
小南敏也
ラインプロデューサー
浅木大
スチール
柴崎まどか
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(C)2020「On The Edge of Their Seats」Film Committee

映画レビュー

4.0特別じゃない人たちの熱い青春

2020年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

本作は、そもそもは部員4人だけの高校演劇部のための戯曲だったそうだ。書いたのはその演劇部の顧問の先生だったそうだが、大変センスがあるし、生徒のことをよく観察している人なんだろうと思う。タイトルに「はしの方」とあるが、まさにクラスの中心にはいられないタイプの高校生たちの「はしっこ」の青春のリアルがよく描けている。
映画はアレンジを加えて登場人物を増やしているが、メインの4人のはしっこぶりがさらに浮き彫りになるように的確なアレンジだ。
秀逸なのは、舞台がアルプススタンドのはしに限定されていて、試合の模様を一切映さないにもかかわらず、熱戦の模様が伝わってくること。野球部の面々がすごくカッコよく思えてくるのが不思議な感覚だ。
甲子園のような華やかな場所にだけ青春があるわけじゃない、スタンドのはしっこにもちゃんと青春はあるし、熱さもある。スポットライトに無縁な人たちの熱き青春を見事に描いた素晴らしい映画。

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杉本穂高

4.0スカした人間も熱くさせる映画のちから

2020年7月31日
PCから投稿
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村山章

3.5舞台の小ささの制約が無いのに、選手を写さない違和感

2025年3月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

萌える

 狭い舞台小屋で、球場全体や野球の試合を描写するのは難しいので、スタンドの一角にだけを切り取った会話劇に仕立てた着想は秀逸。学生が抱える不完全燃焼や、好きが行き違う淡い恋模様も甘酸っぱい。
 ただ予算の制約があるとしても、映画にはダイアモンドに居る選手達を映せぬ物理的制約はない。実際映画では、主要人物以外にも吹奏楽部や多くの観客が映し出される。にも関わらず、選手だけを頑なに映さないのには違和感もある。狭い芝居小屋では云わずもがなだったexcuseが、映画版には必要な気がした。

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LittleTitan

2.5舞台劇?

2025年3月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

本作の公開時、関心がありましたが、見ることができず、アマプラ配信を機に鑑賞しました。
もともとは舞台劇なのですね。
(参考)映画コムの解説▪️あらすじ〜第63回全国高等学校演劇大会で最優秀賞となる文部科学大臣賞を受賞し、全国の高校で上演され続けている兵庫県立東播磨高校演劇部の名作戯曲を映画化。

コンセプトは興味深いし、舞台劇としては面白いのでしょう。が、映画としては演技、演出(脚本を含む)、撮影のいずれもに粗が強く感じられて、楽しめませんでした。映画としては未完成と言え、もっと面白い映画を作れただろうに。残念。

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たけちゃん