最初の晩餐のレビュー・感想・評価
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カリカリチーズの目玉焼き
父の通夜。バラバラだった家族が集まってくる。
ちょっと訳ありの家族。
そこに母の作ったカリカリチーズの目玉焼きが登場する。
次々運ばれる料理はどれも大切な時間を思い出させてくれる思い出の一品。
そして母の口から語られる父との秘密。
豪華俳優陣が集結。
窪塚洋介久々に見たけどやっぱり上手い!
扉を開けた瞬間空気が変わる。
料理もどれも美味しそう。
偽物の家族が父の死をきっかけにちょっとだけ本物の家族に近づいてゆく。
長生きのわんちゃんとおはぎが印象的。
父親が亡くなったお通夜から葬儀後の約1日半くらいの間の内容。 全体...
父親が亡くなったお通夜から葬儀後の約1日半くらいの間の内容。
全体的に、柔らかい優しい空気感の作品。後半辺りに、少し複雑な事情も出てきますが、それも、最後の締め方で、微笑ましく心が和むように出来上がっている。
私は、このテイストの映画、非常に好きです。
食べ物から、過去の思い出が回想されたり。逆に、過去の思い出から、食べ物が回想されたり。
そして、食べ物により、家族の繋がり合いが出来上がっている。
映画自体は、再婚家庭の家族の繋がり合いを描いていますが、普通に一般的に家族とは?と問いかける内容でもあるし、家族っていいなあって思う内容でもある。
父親が最後に書き残した日記(手帳)は、重要な役割を果たしている。残された家族を繋ぐという、家族の絆を深めるという、父親の強い思いが託されている気がする。
『最初の晩餐』って題名は、この作品に含まれているものに関する面白味でもあるなあと思った。
人の死を取り上げてはいるけれど、この作品は、全く陰気な暗さを感じないという点でも、良き良きかな!!
ー追伸ー
兄弟役の子役の子達の容姿が、成人した兄弟達(3名)の容姿と本当によく似ていて、そこも非常に感心する。
家族って何だろう
あまり期待せず鑑賞し始め、どんどん物語に引き込まれました。
父親+長女、次男。母親+長男。ステップファミリーの、最初の晩餐、が、あらすじに紹介のある目玉焼きなんですね。何で葬式で最初の晩餐のタイトル?の疑問解消。
それからも次々、食事と思い出と現代が交錯します。特にとっても美味しそうだったのは、サンマ。皮パリッパリで。
少しずつ家族らしくなっていく東家、ある事実を、長男が知るまでは。
斉藤由貴さん、今でもあまりいい印象ありませんが、今回の役、よく引き受けられ、見事でした。
登山家だった父親の、結果として後を継いだ形になったのが、父親とは血縁のない長男で、2人の場面では涙なくして観られませんでした。
家族になるために
子供には理解できないけど、
男と女がひかれ
暮らした結果に喜びがあれば
幸せです。
どんな理由があっても、
人は拠り所が必要で、
その核となる大人の覚悟が
スクリーンで目に焼き付きました。
故人を偲ぶ良い通夜(^ー^)
極めて日本的な映画
家族の愛憎には時間が薬だと近頃家族の映画を立て続けに2本見て思った。
一週間前に見たのは「ひとよ」。
父と母の問題に子供が巻き込まれる。映画の主題ではないが、巻き込まれる子供等にはたまりませんね。
話を「最初の晩餐」に戻す。
家族が出来てゆく過程が丁寧に描かれていてホッとする気持ちがいくつも重なってゆく。見ていて嬉しくなっていった。
しかし突然シュン兄が家を出て、知ってはいけない家族の秘密を抱えたまま、(その後は描かれていないが)、少しずつ家族がバラバラになっていっただろうことは予想がつく。
そして父の死。同じ釜の飯を食べ、様々な食にまつわる家族の歴史を作りながら共に暮らして作り上げた家族がなぜ続けられなかったかが葬儀の場で母から明かされる。
同時に美也子も麟太郎も現在の自分の「家族」について改めて振り替える。
音信不通だったシュン兄も現れ、そして、皆の視線は前を向き、家族が再生されてゆく。
男と女の結び付きは「結婚」と言う制度ではどう束縛しようもないものだが、巻き込まれる子供等には堪らない、でも巻き込まれてしまったら仕方ない。道を踏み外すかもしれないし、人生いろいろと歌にあるぐらいだ。
それでも人間は生きてゆく。だからドラマが生まれ「映画」が生まれる。
素晴らしい役者ばかりで、映画を見た~❗と言う充実感があった、けどね。
☆☆☆★★★(取り敢えず暫定的に) 「家族って何?」 これはレビュ...
☆☆☆★★★(取り敢えず暫定的に)
「家族って何?」
これはレビューをするのが難しい。
いや!決して難しい芸術作品とは全く違う。寧ろ、分かりやすい程に分かりやすく。観た人の全てが1度観ただけで、映画の内容は完全に理解出来る筈。
だけども…。
当たり前の事なのだけれども。映画に登場する人物全てには、異なる人格が備わっている。
勿論、観客である我々全ての人達にも異なる人格が備わっている。
それだけに、その異なる人格と人格が集まり。家族となるべく機能し、お互いの人格を理解し合う為には何が必要な事なのか?
分かりやすく考えたら何だろう?同じ屋根の下に暮らすに辺り。お互いの居場所を理解し合う事なのだろうか?
同じ血を持つ家族でも。お互いを理解し、気持ちを共有出来ない家族も多い。ましてや、この作品で描かれる家族には。血の繋がらない親と子供達が、悩みを(映画が進むに連れて明らかになって行く)抱え込んでいた。
映画は、1人1人のそんな悩みを氷解させ。家族で共有する為のレシピを紹介していた。
チーズを下に挽いた目玉焼きは。父親が新しい母親を迎え入れて欲しい!との想いを込めて。
味噌汁の合わせ味噌は。新しい母親が《妥協案》だったのだが、妹の本音では。都会人に対する九州女のDNAがざわついたからだったし。魚の骨で母親とは打ち解けた。
弟は血の繋がらない兄と焼き芋で打ち解け。父親と兄は、キノコのピザでお互いを理解し合う。
作品中には他にも数多くの料理が登場し。観客には、少しずつこの家族の謎が明らかになって行く。
ただ少し気になったのだが。家族以外の登場人物達にも、それぞれ小さなエピソードがあり。それらを満遍なく描こうとする余りに、映画全体が長くなってしまっている。
その様な場面は多いのだけど。そんな中の1つとして、例えば戸田恵梨香の同級生の男性。そして何故だか嫉妬している様に見える夫。
(おそらく)血は繋がってはいないものの。この母親とこの娘には、似た様な(女としての)匂いを漂わせる意図…とも思われた。
あるいは、映画の中ではっきりとは描かれてはいないが。永瀬正敏が、斉藤由貴の流す涙に(前夫)対する嫉妬心を露わにし。それによってシュンが家を出て行く要因となった事の対象として描いているのか?等。裏設定みたいなモノもあるのかも知れない。
もしもその通りだったのならば、狙いとしては面白いのだが。それら多くのエピソードだったり場面が、映画全体のバランス面等を考えてみると、(個人的には)無駄に長くなってしまっている…と強く感じる。
1回観ただけで内容自体は理解出来るのだが。どうやら1回観ただけでは、この作品の奥底に潜んでいる全てはなかなか理解し難いのかも知れない。まるで氷山は海の上に出ている部分よりも、海の下に隠れている部分はその数百倍もある様に。
それらの要素を此方が拾いきれているのかどうか…。だからこそ採点は暫定的にしました。(但し、上がる事はあっても下がる事は無いでしょうね。)
とは言いつつも、ここ数年で才能を感じさせてくれる新しい監督さんが多くて嬉しい限りですが。新たに将来性を感じさせてくれる監督さんがもう1人登場した気がしています。
2019年11月20日 MO V I X 亀有/スクリーン7
8時35分モーニングショーつらい
今回の映画館は高速を利用して1時間半くらいかかるわけだけど-1度で朝はまだ薄暗いためか寝坊して冒頭の15分くらい観れなかった
たぶん諏訪太朗は観ていない時間帯に出ていたんだろう
父が亡くなりすっかり大人になった子どもたちが実家に戻って葬儀に参加し父親の思い出話を語る話
1番上の兄は母の連れ子なんだなと途中でわかったがダブル不倫だったとは
それで大女優斉藤由貴抜擢
主演は染谷将太だが実質的には斉藤由貴のような気がする
小学生役の森七菜に騙された
本当に小学生だと思った
AVなら絶対に騙されないのに
子役にしてはずいぶんうまいなと思ったがランドセルにも違和感なし
特別背が高いわけでもない斉藤由貴に比べてもかなり小柄
小学生のときと中学生のときとで顔立ちが変わった気がするが気のせいか
いっそのこと二児の母の役も森七菜が演じれば良かったのではないか
なぜあれから年月がたち美少女が憎たらしい歯茎女優に成長するのか受け入れることができない
母親になったらふてぶてしくなるけどいくら役者が違うとはいえキャラ変わりすぎ
朝飯を抜いてはいけない
目玉焼きはともかくピザにラーメンにすき焼きうまそう
お腹がかなり鳴り地獄だった
ハンカチ必須
他の映画を観に行く予定が時間が合わず、キャストで観賞したが、、途中から涙が止まらず大号泣。
何故?お通夜に目玉焼き!?と初めはどんな話なのかとぼんやり観ていたが、なるほど。永瀬正敏演じるお父さんの思い出の料理を家族の風景を辿りながら、家族になっていく様を私たち観客に押し付けることなく、でもじんわりと心に訴えてくる、素晴らしい映画でした。
言葉なくとも表情や目の演技が皆、素晴らしい。永瀬さんの最後のすき焼きを空で食べてる所は鼻水まで出るほど泣いた。子役たちも皆良かったなあ。
美也子役が森七菜ちゃん、この映画で初めて演技を観たけど抑えてる演技が上手だった。
お味噌汁を持つ手が小学生してた。これからが楽しみな女優さんだね。麟太郎の子役たち二人とも可愛かった。無邪気な小さい麟太郎くんも、シュン兄を慕う少年の麟太郎くんも。少年麟太郎の目が最後切なかった。何故黙って出ていったのか。色々わかってきてる年齢なのに家族なのに話さなすぎ。
だからちょっと世の中を斜めに見てる大人になっちゃったのかな。
家族ってなに?麟太郎の台詞が今も心に響いています。答なんてないよなあ。
観て良かった。今年一番の映画。
信濃上田の自然の雄大さとキャスティングは良かったのだが。
作品名に少々戸惑いつつも拝見した。
とにかく人間関係が複雑である点、話が時々前後するので、「話の流れ」はしっかり把握しておく必要がありこの点も戸惑った。シュンの本当の父親は、病室で5年間を生死を彷徨っているという過程であるならば、彼は、実父の生前に見舞いに行かなかったのか。大人になったシュンの口から何も聞くことはなかった。母のアキコは、まだ病院で夫が生きていたのを、食器を割るまで知らなかったのか。作品中には、作品から推察されるよう多くの食材が出てくるが、この作品で言える「家族、みんなで食事をすること。」と「数々の晩餐」が、私にはなかなか繋がらなかった。夫の通夜の席で、アキコがみんなに「ハムエッグならぬチーズエッグ」を振舞ったのも、なぜか笑えない。結局、この話の中で、アキコと日登志が、同じ屋根の下で暮らしている間もシュンの実父は植物状態で病室で孤独であったいうことか?それは残酷すぎないか?
信濃上田の雄大自然をバックに描かれるのは構わないが、一例ではあるが、井住が最後の日登志の山登りに誘われて、寝ているときに日登志のうわ言を聞いたという件は必要ないと思われる。個人的に菅原大吉さんはすきなのだが。(まぁ~)精進料理は、あまり上手いものではないんだけどねぇ。最近、永瀬さんの作品を見かけるが、存在感は強いのに、過去に暗い闇を抱える役柄が多い「あん」「赤い雪」「ある船頭の話」。
昼下がりの嗚咽
のびたラーメン
家族が何たるか迷う我々に寄り添うが如く
病院の食堂のふやけたラーメン、潰れたボーリング場……乗っけからセンチメンタルな音楽が涙腺を刺激する。
父の死をきっかけに集まった家族が、過去、そして現在と向き合う。観る私自身も息子として、父親として自分と向き合うことになる。
プラザボウル……彼らの子供の頃の幸せな光景に自らの記憶をたどるがぼやけて見えない。
父親も母親も立派だった。親として正しかった。シュン兄の描かれることのない長い年月を思い涙が溢れ出た。ミヤコとリンタロウの喪失感も十分納得できた。
染谷将太、戸田恵梨香、窪塚洋介、斉藤由貴、永瀬正敏……誰一人欠くことのできない家族だった。
ほんと清々しいほど泣いた。涙が止まらなかった。今年の邦画のベストの一本だろう。
静かな静かな映画。得るものは大きい
静かな静かな映画。
子連れどうしが不倫で一緒になった家族を、子供の視点から描いた作品。亡くなった父親の通夜に、母親が作る料理は、父親との記憶を呼び起こすものばかりだった、という話。
基本的に、台風の中で通夜が行われている一軒家での室内劇。しかし、回想に出てくるシーンは、抜けるような空、輝くような田園、鮮やかな紅葉と、日本の美しさオンパレードで、気持ちがいい。
最初に書いたように、限りなく静かな映画だが、子供3人のうち、ある日突然出て行った兄がなぜ出て行ったのかを謎解くような形で後半は進むので、飽きることなく見終わった。
子連れ再婚なので、溶け合えない感じが、徐々にこなれて来た頃に、兄が突然家を出るので、残された妹弟は、家族のイメージを今一つはっきり持てないままでいる。そこへ兄が帰って来て二人が当時の真相を聞くのを観て、俺も家族のイメージをぼんやりと掴めた感じがした。
普段当たり前に暮らしていると気づきにくいことを、不倫での子連れ再婚という "大きく振った状況" で見せて気づかせてくれる。これもまた映画の醍醐味だなあ。
楽しめました。
染谷さん、戸田さん、窪塚さん、斎藤さん、永瀬さんと圧倒的に上手な人々なので、安心して観ていられました。ただ、俺は、斎藤さんの演技は好きじゃないんだなと、ふと気づきました。余計な話ですが。
森さん、18歳なのに、小学生の役、やれてましたね。驚きでした。
家族ってを考える父親の死
同じ日に「ひとよ」と「最初の晩餐」を観ました 共に父親が死に、残された子どもは3人、そして残された母親と子どもの関係は必ずしもよくない
「最初の晩餐」は葬儀という場面から、切ることのできない親族が集い、彼らとの関係から、家族のありようが描かれています 構想7年というから、このテーマにずっと監督兼脚本の常盤さんはこだわられていたのでしょう 父親の死の通夜ぶるまいの一つ一つの料理から、家族の歴史を思い出していきますが、2つの家族を1つにするために常に気をつか
っていた父親の姿が描かれます 子どもが3人いれば、一つの父親の言葉や行為も3つの受け止め方、感じ方があるわけで、料理とともに回想されていく中で父親の本当の気持ちが解き明かされていくような描き方、とてもよかったです 染谷将太さんの「弟」役はピッタリでした(11月14日 テアトル梅田にて鑑賞)
都会じゃ普通の家族なんじゃない?
2019年は没後500年という節目であるレオナルド・ダ・ビンチ。NHK特集もチラッと見たけど、絵画にサインをする風習がない当時の画家であるがゆえに、「モナリザ」なんてのも確実とは言えず、確実にダビンチ作だと言われているのが壁画の「最後の晩餐」のみ。そんな意味も込めてこの『最初の晩餐』を鑑賞しました(どんな意味じゃい!)。
不思議なもので、シネコンのグッズコーナーには今作品と『空の青さを知る人よ』の目玉焼きがダブって置いてあります。ややこしいですが、裏側にスライスチーズがくっついてる方が『最初の晩餐』グッズです。気になるのは父親である永瀬正敏がハムと間違えてチーズを焼いたのか、自信たっぷりの創作料理を食べさせることだったのか?実は私も一緒に焼いたことはあるのですが、目玉焼きの上に乗せて焼くのが正しいのだと思ったのですが、焼きあがる直前に粉チーズをも振りかけるのはいかがでしょうか?(尿酸値高めの人は控えてください)。下に敷くということは、やっぱりハムと間違えたのかもしれませんね・・・いや、誰が見てもわかるでしょうに・・・
重厚な家族ドラマだと思い、結構期待していたのですが、泣かせどころが役者の演技に頼ってしまうシーンだけだったのが残念でした。ちなみに泣けたのは窪塚洋介がチャラ男ではなく立派な大人になって帰ってきたところ。ヤク中疑惑やら、転落事故などで、どうも風変わりなキャラとしか印象がなかったので、芸能界を干されず更生して帰ってきたんだと、なぜだかこんなところで泣けてきました。その後は戸田恵梨香の涙ですね・・・あれだけ大量の涙を出せる女優は少ないと思います。
血の繋がりを強調していなかった点では『万引き家族』のようでもあり、料理で家族の再生なんてところは邦画には多いので何の影響かわかりませんが、やっぱりシンプルイズベスト!変わった料理が出ないところがいい。すき焼きに食べるラー油を入れるのも挑戦したくなるのです。食べるラー油といえば『ペンギン夫婦の作り方』(2012)が良かったけど、終盤には不倫とかの話題にも触れていて、ペンギンとは真逆の人間関係となっていました・・・
もう一つ残念なのが、舞台となる東家がどこにあるのかわからないこと!戸田恵梨香は関西弁っぽい博多弁だし、染谷翔太はもう東京弁に馴染んでるし、赤味噌なら名古屋だし、登山の仕事するなら長野県だし、と、日本のどこなのかさっぱりわからなくしている。台風情報からすると福岡なんでしょうけど、飛行機が台風の影響を受けてなさそうだったし、もう何がなんやら・・・と、エンドクレジットによると上田市が中心らしい。今シーズン3本目の長野県。
ついでに言えば、通夜では真宗系の「正信偈」が読まれてましたが、「あとみよそわか」も仏教から来ているものらしく、妙にこの家族との再生と上手く絡んでいるような気もします。誰か教えてください・・・
家族と食事は切り離せない
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