ウエスト・サイド・ストーリーのレビュー・感想・評価
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ひとめぼれから始まる恋愛映画はミュージカルが良く似合う。
前・後半は別映画と考えた方が良い。 前半は ★無限大! しかし後半が。。。 画像の色彩感(色合い)がとても良い 細かな造作もいい 音楽・音響もいい 唄も前作よりもうまくて、素晴らしい。 登場する車もみな、前作よりもいい雰囲気だ。 前作は演劇のような固定カメラが多かったが、今回はカメラワークが素晴らしい。 特に第1カットの入り方 前作は地理的な説明だったが、今回は時代背景だ。 カメラが来ると、人物がはじめて動き出すやり方は、あまり好きではないが 昔:フィルムでは不可能だった長回しを、現代技術:デジタル撮影ならではに魅せてくれたのは、リメイクならではの好手法。 逆光やスポットライト等の少し誇張した光源を使った表現方法は舞台劇のようでもあり、素晴らしく、 多くのシーンでは"光と影"が上手く取り入れられ、どこも素晴らしい構図に成っていた。 今回は前作で印象的だった"足を上げて踊るシーン"と"指パッチン"がないのが残念。前作の代表シーンをあえて入れなかったのは監督の配慮だろう。 組みダンスが前作より少し地味になったが、それでも前作同様"完璧に揃っていない"のが逆にアメリカぽくて良い。 赤い服が好きなヒロイン:マリアは、愛しい人:トニーと出会ってからは 仕事でもプライベートでも彼と同じ青色の服を迷わず着るところがニクイ演出表現。 今回はトニーが"むしょ帰り"これは何を意味しているのか? 監督に聞いてみたい。 プエルトリコ人の話す言葉が【 】を使った日本語字幕がでていたが、その下に英語訳がでていない! スペイン語の英語字幕が入らないのは米国版でもそうなのか? 確かめたい。 快調な前半に反して、後半にかけて「ロミオとジュリエット(シェイクスピア)」色が濃くなり 救いがない、中途半端な社会派悲劇"映画に成ってしまった。 前作は前作時の時代背景として、くそれで良かったが、 2021年にリメイクした時、同じ内容では意味がない。 今は今の"結び"を用意して、はじめて この映画をリメイクした価値がでる。 この映画は、前作の「ウエスト・サイト物語」と見比べてみるといい 細かいところと登場人物が違うが、内容も映画の質も同じである事に気づいてしまうだろう。 しかし両作とも超1級作品であることには間違いない。
素晴らしかったです
オリジナルは未見です。物語にも興味がなくアンセル・エルゴートが見たかっただけなのですが、素晴らしい映画でした。音楽、歌、映像、ダンス最高。ただそれは当然かなという気持ちがあります(スピルバーグだし、お金かけてるし)。それよりも争いの無意味さと虚しさが丁寧に描写されていていいなと思います。
二つのギャングのシマは開発予定で、すでに立ち退きや取り壊しが始まっています。こんな場所を取り合ったって意味はありません。なのに男たちは無理やり勝敗をつけようとします。確かに対立するグループを集めたパーティーの企画者も無神経ですよ。ですが女たちは「今、このとき、愛する人との楽しい時間」を望んでいるのです。しかも生バンドですよ?トイレにこもって殺し合いの話をしてる場合じゃないよ。この映画に出てくる男たちはそろいもそろって野暮天です。
シャークスは暖色系、ジェッツは寒色系の衣装なのですが、それが無かったら群舞の時なんかは見分けがつかないですね。もちろん顔立ちを見ればわかりますけど…。遠くから見るとダンスが好きな同じ人間にしか見えません。それで消えゆく街の支配権を争うのが非常に空しく感じました。「貧困とか機能不全家族のせいで不良になっちゃいました!それって僕たちのせいですか?」という感じの歌のシーンがありましたが、抗争することでしか鬱屈から抜け出せないのでしょうか。華やかな画面の割にいろいろ考えさせられました。
トニー(アンセル・エルゴート)は最高にかっこよかったです。特に「マリア」のシーンが好きです。
60年前の「ウエストサイド物語」は悲劇的な話なら見たくないな~と思って敬遠していたのですが、これを機に見てみたいと思います。
映画としては素晴らしいのだけど。
良い音響を望んで、普段ほぼ使わないIMAXにて鑑賞。 流石のスピルバーグで隙が無く没入感が心地よく映画体験としては良かった。 名作なのに1961年版は見ていなかった。 ウエストサイドストーリーは名曲が多く、良く知る曲も聴いてて心弾む。 ただ、ポーリッシュ系がプエルトリコ系に対して、移民が、、と良く言っていたけどオマエも移民だろ、、 というか、アメリカ人って誰よ。 偉そうにしてるフランス系もイギリス系も自国で住んでられないから移り住んできただけだろ、、 皆んなネイティブアメリカンにひれ伏しろ。 とか考えてイライラしながら見てました。 底辺争いで自ら窮地に立つとか、アメリカンシチズンって本当馬鹿ばっか。 アメリカに住んでいた時の嫌な思い出が思い出させれて、、感動も薄れました。 映画に対する評価ではないけれど、、 人殺しをしても尚、イノセントな雰囲気漂うトニー役のアンセル・エルゴートの甘いマスクが眼福でした。
ただの古典リメイクなんかじゃないよぉ〜☝️
巨匠スピルバーグが全身全霊を注ぎ作り上げた偉大なる作品のリメイク版を 私ごときが語るなど何様!?😁 冒頭、舞台となる廃墟化しガラクタだらけの50年代の市街地を見た瞬間! 子供の頃、旧作を初めてテレビで観た時とは違うデッカい期待感とワクワク感が湧いてきました 物語全てが「語られてる」圧巻の音楽=ダンス にはもぉ〜唸るのみ👏 『蒼く深い切なさ』を大人心にドスン!と刻み込まれた今作を 全身全霊で楽しませていただきました 素晴らしき時間をありがとうございました😊
スピルバーグも凡作を作ることはある
チンピラのクズ同士が争っているように見える映画だ。そして実際にその通りである。クズのクズたる所以は、自分で考えないことにある。その上、無意味に高いプライドがある。だから反省がなく、うまくいかないのは全部他人のせいだという思考回路になる。 本作品は、クズたちが、社会に蔓延している民族その他の対立という固定的なパラダイムに乗じて、仲間内での地位向上や鬱憤ばらしをする物語で、その精神性は暴走族となんら変わらない。 ナタリー・ウッドが主演した作品が上映された1961年当時は、多くの問題をロミオとジュリエットに似せたストーリーでミュージカル映画にしたことで高い評価を得られたが、それは当時のアメリカ社会の問題意識があまり進んでいなかったためだと思う。だから作品が問題を明示したことの衝撃は大きかった。当時の人々は暴力に対する耐性があり、銃に対する馴染みがなかったことも、作品が受け入れられた下地となっていた。 映画には旬があるものとそうでないものがある。言い方を変えれば、時代が移ると色褪せるものと色褪せないものがある。いまは価値観が相対化されたり、新しい価値観が創造されたりする時代である。普遍的な問題に深く斬り込んだ作品だけが100年後も生き残る。残念ながら本作品は生き残る作品でも、旬の作品でもなかったようだ。 主演の女の子の歌は抜群に上手い。バーンスタインの音楽はいま聞いても新鮮である。しかしそれ以外はひたすら退屈であった。天下のスピルバーグといえども、凡作を作ることはあるのだ。
初スピルバーグ作品
この物語が往年の名作だったことも最近知ったので内容も初めて見た。白人とプエルトリコ人の軋轢を描く悲劇なのだろうか。マリアとトニーはロミオとジュリエットをオマージュしているのかな。スピルバーグ監督の作品を初めて見たけれど、映像や音楽の魅せ方も良くて序盤はノリノリな気分になれた。ただそれだけに終盤の落ち込み具合、どんなに愛し合っても報われない切なさがいっそうに感じられた。トニーの親友であるリフがマリアの実兄に刺殺されるところからトニーの育ての親であるバレンティナが安寧を願うシーンまでが特に骨身に染みた。普段洋画を見ないので物語のテーマは勿論のこと、色々とスケールが大きくてこれがアカデミー賞候補なのかと実感した。
これは、登場人物全員がこんなに短絡的な映画なの...?
平成生まれゆとり世代、有名な映画だしと教養のために見たがいまいち入り込めなかった。
これは時代の違いなのか文化の違いなのか...?あれれ
・プエルトリコ兄
最初の方の歌でアメリカは公害が~って文句の歌歌ってて、アメリカでボクサーで金稼げてるなら母国帰っても生きて行けそうだし、帰っちゃえばいいじゃんと思ったところからスタート。
アメリカ人への僻みすごくない?そんな同い年くらいのアメリカ人青年にその僻みや怒りをぶつけても、何の解決にもならないよなぁと。
あと、自分がアメリカ人嫌いだからって、妹にアメリカ人とダンスすらするなって強烈なアメリカ人ヘイトを強制する理由が分からん。
兄弟といっても別人格だし、強制できる思ってるのがすごいなと。
・マリア
2グループの決闘止めさせてってトニーに地下鉄で依頼、教会?でやっぱ行くのやめてって言うけど、トニーは感化されてやっぱ行くって言ってたとき、
何お前だけ安全地帯でぬくぬく待ってる(働いてる)だけなんだよってなった。
1日くらい仕事休んでお前も行け!
あとトニーの自首を止めてたけど、それって本当の愛なの?
いわゆる本当の愛って、出所するまで待ってるわ的なやつじゃないの?
愛って言葉に酔ってるだけにしか思えなかった。
・トニー
プエルトリコ兄を素手で殴ってる時は我に帰ったのに、リフが刺された時、まじ脊髄反射。
あんな偉そうに、捕まったとき自分を見つめたとか言ってたけど、お前も結局変われないやつなのかと。
そんな自分に落ち込むどころか、その足でマリアに会いに行くし、口だけで本能しかないのね。
結局自首も辞めるしね。本当にマリアと逃げ出して幸せになれると思ったんだろうか。
もし万が一マリアと結婚して子供が生まれたら、子供の父親は自首してない殺人犯ですが、それで上手く行くの?
・プエルトリコ兄の恋人(黒人)
やっぱね先に手を出したほうがダメなんすよ。
先にナイフで刺したのはプエルトリコ兄なのに、よくそれを全部棚に上げて、トニーやマリアに対して全力で怒れるなあと。
あとジェット団が隠れてた薬局?でレイプされそうになったのは確かに100%可哀想だけど、
伝言はマリアから預かっていることなので、マリアへの義理を果たすために、伝言は正しくあのおばあちゃんに伝えるべき。
おばあちゃんに嘘の伝言を言った理由として、ジェット団のレイプ未遂をあげるのはお門違いすぎる。
・プエルトリコ人とオタク元彼
いやだからね、やっぱね先に手を出したほうがダメなんすよ。(2回目)
プエルトリコ兄が(事故だったとしても)先に刺したの、覚えてますか?と。
オタク元彼に関しては「大事な親友の仕返し」っていう大義名分で「マリアを取られた、自分は選ばれなかった」っていう嫉妬を晴らしたのがまじダサすぎて信じられない。
突然の襲撃、しかも後ろから、さらには銃っていう、とことんダサい奴だった。
リメイクでもアニータが凄い!
正直劇場に観に行かなくてもいいかなと思っていたが口コミによる評価の高さに流され遅ればせながら鑑賞。 本作のリメイクはまさにスピルバーグにしかできないって思うほどの出来ばえでさすがだった。オープニングのカメラワークからお馴染みのスピルバーグ節が炸裂しワクワクが止まらない感じでスタート。中盤はやや中だるみ感はあったものの迫力のダンスシーンにこれまた圧倒される。そして気になるオチをスピルバーグはどう締めくくるのか。その決着の付け方はもう見事だとしか言いようがない。 リメイク映画はたいていのものはオリジナルを超えられずにいる。しかし本作はオリジナルの良さを最大限に継承しつつ、今の時代に合うようにリアルに表現し、それでいてオリジナルよりもエモーショナルな仕上がりになっており、かなりレベルの高いリメイク版になっていたのではと思った。 また画面の中の世界が今の映画とは思えない、まさに60年代の映画を観ているかのような錯覚におちいる絵作りには圧倒されっぱなしで特に瓦礫が散乱している街並みの描かれ方は本当に素晴らしい。 もはやオリジナルとどっちがいいかなんて考えるのがくだらなくなるほどだ。 他の監督が撮っていたらここまでのものが出来ていただろうか。きっと名作のクオリティに押し潰されていたにちがいないと思う。しかしスピルバーグはそのハードルの高さをものともせず、自分らしいスピルバーグバージョンを見事に世に放った。 オリジナル版と共に再びこの名作に触れる機会を与えてくれた事にも感謝したい。 そして劇中を流れる数々の楽曲が改めて素晴らしいなと痛感した。 劇場の大画面と大音響で鑑賞しておいてよかった一本だった。
スピルバーグの危機感を見る
前作は91年梅田OSのシネラマ最終上映で衝撃の初体験。原作ミュージカルはロビンス振り付けで3回観た。「シンフォニック・ダンス」は演奏機会に恵まれて、フルスコアも買った。という視点でのレビューです。 極論すれば、前作は『ミュージカル映画』、今回のリメイクは『スピルバーグが映画でミュージカルを表現した作品』という印象。冒頭でリンカーンセンター取り壊し中=前作のことはいったん忘れてください、と観客に求めているから、努めてそうするのですが、前作(と違っていると分かることが)前提の演出が随所に出てくるので、ちょっと戸惑った。 物語の大筋は、前作を踏襲しているけど、その描き方は大きく異なる。特に、登場場面が前作と異なる楽曲が多いので、その違いを楽しむのは一興。言い換えると、前作と同じ場面で流れる楽曲は、まさに作品のスタンダードなのでしょう。 個人的には「One hand, One heart」の歌詞変更と、大詰めでマリア(とトニー)が歌うナンバーの入れ替えに、大きな違和感があった。原作での 「Only death→Even death」の流れの方が、歌詞に込められた二人の決意の強さが際立つし、「Somewhere」は最後に歌われることで、初めて音楽的寓意が成就する。こうした部分を変更すると、作品のもう一つの主役である音楽の意味が大きく損なわれてしまう。 それでも製作陣は、これらの変更を大胆に導入した。さらに移民間の対立をより強く打ち出すなど、全体として味付けを濃くしたと感じる。 それはたぶん、「ここまで簡明にしないと、今の観客には伝わらない」というスピルバーグの強烈な危機感があったのだと思う。特に、アメリカを覆い尽くす分断主義者の人々には、ここまで簡明にしても彼の伝えたいことは響かないように思える。それでも彼は、手を取り合おうと訴えずにはいられなかった。その危機感が今回の作品の影の主役だと思う。 映像は流石の美しさで見惚れてしまう。だけど、前作の「ミュージカルの舞台です」という描写も捨て難く、甲乙つけ難い。個人的には「Mambo」と「America」は断然前作が好みですが、「I Feel pritty」は今作が上手い。そしてなんといってもモレノが歌う「Somewhere」の素晴らしさ。ここは、ミュージカル→前作→本作と全て歌い手が異なるのですが、本作での舞台設定変更がもっとも効果的に働いたのが、この曲だと思う。私はここで泣きました。客席のあちこちでもすすり泣きの声がした。 モレノの好演は当然として、マリア役は大熱演。トニー役はもう少し運命に振り回される感覚があってもよかったか。また、本作で一気に重要度が増したチノ役が、いい演技で期待に応えていると思う。チノの描写の深化は、ドクのドラッグストアの仕掛けと並んで、本作の大きな見どころでしょう。 81年にミュージカル全曲をレコーディングした際、作曲者のバーンスタインは 「この作品が描いたテーマがいまだに時代遅れになっていない、ということが悲しい」 という趣旨の発言をしている。それはそのまま21世紀の今に当てはまるように思える。スピルバーグの危機感の源は、たぶんここにあるんじゃなかろうか。
物語という都合
決闘に入る辺りまでは気持ち良く観てられました。その後は「あぁそっか。コレが好きじゃなかったのか…」な展開のオンパレード。何もコレはリメイクが悪いわけではないので何とも、ですけどね(苦笑)。 懐かし過ぎて思い出せなかったけれども、「ストリート・オブ・ファイヤー(ミュージカルではないが)」の方が好きだった理由は何となく浮かび上がってスッキリしました。微妙に、気軽にはオススメ出来ない気がするのは僕だけなのだろうか…? ダンスパーティーは最高だった♪
歌とダンスにしびれる
"愛"に生きようとしたのに、最後悲しい結末。 時々、効果的な影が写真を見てるようだった。 トニー役のアンセル・エルゴート、 「ベイビードライバー」も良かったけど、このトニー役もかっこ良かったな!
名作
旧作も大好きで、一度名画座で見たことがあります。 スピルバーグがリメイクという事で見てきました。 少し変えてあるところはあるものの、旧作のイメージを変えずにわかりやすくなった気がしました。 ダンスシーンが圧巻、映像もさることながら、ダンスの技術も向上したのでしょう。 マリアとトニーの純愛 警察に出頭していれば…と思い… ストーリーはわかっていても悲恋 最後は涙しました。 旧作のファンも納得できる愛情を感じるリメイク作品でした。
・・・
1961年のオリジナル版を子供のころから何度も観ていて、数年前にブロードウェイ・ミュージカルの来日公演を観て、改めて作品の素晴らしさを実感していたので、今作もとても楽しみにしていました。
故に、正直がっかり。歌、ダンス、映像は素晴らしかったですが、脚本?構成?が頂けなかった。
なくてもいいかな?と思うような追加シーンも多く、決闘シーンも長いし、決闘前に『cool』があってその後にマリアの職場でのシーンが入って…と話の流れも変わっていて、オリジナルが染みついている身としては後半部分は話に入り込めませんでした。特に『cool』はリフを失ったジェッツ団の悲壮感が好きだったので、なぜ決闘前のトニーとのシーンで歌われたのかがよくわからなかった。アニータが伝言を伝えに行くシーンも描写が生々しくて余計に辛かった。
やっぱりオリジナル版が好きだなぁ。
まずは相手を好きになる。ここからスタートですね。
みんな愛するために生まれてきたんですもんね。働くのもゴハンを食べるのも、映画を観るのも全部愛なんですね。トニーはマリアを通して生きる意味をみつけたんですね。
大スクリーンで観てよかった! 考えてみたら旧作はDVDでしか観てなかった。
スピルバーグはどうしても21世紀版「ウエスト・サイド・ストーリー」をアーカイブしておきたかったのだと思う。極めてオーソドックスな新作として。プエルトリコ人にはちゃんとラティーナをキャスティングして。 冒頭から50年代のニューヨークを再現した空撮映像に惹きつけられた。どこまでがCGなのかわからないけど、モノクロフィルムに無理に天然色をつけたみたいなノスタルジックな色味も効果的と感じた。ダンスシーンを舐めていく低い位置からのカメラワークにも心躍った。 もちろん、「こ、ここで歌うんですか〜??」みたいな、ミュージカルならではのツッコミどころは多々あるのだけど、それはそれ、そういうルールの下で製作されたジャンルなのだ。 しかし女性の皆さん、よくあんなヒール履いてストリートで踊れますね。見ててヒヤヒヤした。 今日感じた教訓。「ピストル(核兵器)は殺し合い喧嘩(戦争)の抑止力にはなりません!」。本作の源である「ロミオとジュリエット」を残したシェイクスピアの洞察力はすごいなあ。現実的にはウクライナが心配である。
歌とダンスは良かった
元々ミュージカルは苦手なんですが、それは踏まえてタイトルしか知らなかったので、これはきっと知ってたほうがいいんだろうな、と思ってストーリーは知らずに見てみました。
現代版のロミジュリって感じなんですね。
話が分かるたびに歌が入るので話の腰を折られる感じがもったいないなぁと思いつつ、いや途中に何度も歌が入るのがミュージカルなんだから、とそこは気持ちを抑えながら最後まで見ました。
最初にトニーとマリアが待ちあわせ時間と場所を決める前に歌いだしたので、「お願い明日の約束ちゃんと決めて〜」と思ってたら歌の後で時間と場所をちゃんとセリフで言ってくれたので良かったです。
移民問題、きっと根深いからモチーフになったんだろうなぁ、と思いました。
マリアの歌声は綺麗だし、各ダンサー達のキレッキレの動きは流石だなと思いました。せっかく両想いなのに結果は悲恋になる脚本は切なかったです。。
名作のリメイクとして相応しい力作であると言い切れる
往年の名作「ウエストサイド・ストーリー」を、なぜ今、スピルバーグがリメイクするのか。
当時不可能だったことを現代の技術で再現するのか?あるいはデカプリオの「ロメをとジュリエット」のような現代版にリメイクするのか興味があった。
結論としては、当時の雰囲気を残しつつ現代の役者によるリビルドであった。
主役といえる音楽もあえてレナードバーンスタインのスコアを尊重しつつ、音楽監督と指揮者によるスコアの精査が効いている感じがして、非常にスピード感とクリアさが際立っていた。
また、ダンスはジャスティンベックの切れ味のいい振り付けが現代的で見応えがある。特にクールを担当するジェッツのダンスは最高だった。
ストーリーはあえて繰り返すまでもないが、「ロメオとジュリエット」である。
それを知っていれば、トニーとマリアは出会った日に恋に落ち、バルコニーのシーンがあり、翌日に教会で結婚し、その夜に決闘があり、悲劇が起きる。とまあたった二日間の話である。
様式としてミュージカルであり、歌とダンスとストーリーが融合されているので、単なる映画としてみるとなんでここで歌うの?ということになるが、舞台芸術を映像に翻案しているわけだからそれは受け止める必要がある。
なんでこんなことを言うかというと、トニーとマリアの出会いからキスするまでの時間の短さ、翌日には結婚を決意する性急さ、決闘によってそれぞれのリーダーが死に、逃げるトニーが向かった先がマリアの元で・・・寝る。はあん。
エンディングで死んだトニーをジェッツとシャークスのメンバーが棺を担ぐかのように抱え、マリアが葬列のように続く。まさに様式美。映画は2時間半と長丁場だが、本当に短くあっという間の時間だった。映画を見たという満足感が高い映画だった。
それでも、ちょっと減点したのは、全くのリメイクであったこと。
もちろん新しいアイデアはたくさんあった。象徴的なのはトニが死んだ時に、バレンティーナ(前作でアニータを演じたリタ・モレノ)が「Somewhere」を歌う。本来はトニーを抱えながらマリアが歌うパートであったはずだが、筋を精査した結果マリアが歌うのはおかしいということになったそうだ。バレンティーナはうまくはないがいい味を出していて納得はした。
それにしても、もっと現代的なウエストサイド・ストーリーを期待した人は多かったのではないかと思う。
しかし、音楽もフルオーケストラを全編に使うことで、古臭いイメージは払拭できなかった。曲調によっては新鮮なスコアにしても良かったのではないか?ジョン・ウイリアムズに手を入れさせるてもあったはず。
余計なことだが、あの短い間のMake Loveは必ずやBabyにつながったはずだ。その子供を見せてくれてもよかったのではないか?
役者はみんな上手かった。特にジェッツのリーダー「リフ」(マイク・ファイスト)は特にいいと思った。顔にちょっと傷があってそこもよかった。自分が女だったら惚れそうだった。
もう1つ蛇足
ヒロインのマリアは兄にあてがわれた好きでもないチノとダンパに行くが、そのチノにトニーを殺されてしまう。
でも実生活ではレイチェル・ゼグラーとジョシュ・アンドレスは恋人になったんだとさ😀
若者の縄張り争いといえばそこまでだけど
名作ウエストサイドストーリー、実は見たことがなく今さら感があったのですが、話題だしせっかく休みもあったので見ることに。
要はチンピラのテリトリー争い、愛憎にとらわれ、うっかり死んじゃった。そのあたりをミュージカルと映画を複合させてるだけ、それだけかもしれません。
人種差別、社会の底辺でしか生きられない人々、それらを描くのも今どきでは新鮮さには欠けます。
ただ現代ならではの美術、造形、音楽、ダンスは圧巻ですのでそこは見る価値ありだと思いました。
リタ・モレノが出演、プロデューサーとして入ってるのも素晴らしい。もう90才なのにあの演技、佇まい、素晴らしいです。
ミュージカルと映画を複合はうまくさせてるのでしょうが、やはりミュージカル作品であろうなと思います。たたミュージカルと違うのは表情がしっかりみえることでしょうね。
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